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2013年4月10日 (水)

シュガー・ラッシュ 3D

シュガー・ラッシュ 3D
劇場:TOHOシネマズ梅田
監督:リッチ・ムーア
製作総指揮:ジョン・ラセター
音楽:ヘンリー・ジャックマン
主題歌:アウル・シティ「When Can I See You Again?」
エンディング・テーマ(全世界共通挿入曲):AKB48「Sugar Rush」

声の出演(今回は2D・3Dとも日本語吹き替え版のみの上映):“レック・イット”ラルフ…山寺宏一、ヴァネロペ・フォン・シュウィーツ…諸星すみれ、“フィックス・イット”フェリックス・ジュニア…花輪英司、タモラ・ジーン・カルホーン軍曹…田村聖子、キャンディ大王…多田野曜平 他

〈同時上映〉短編映画「紙ひこうき」


 《誰だって、ヒーローには憧れるもの》


 ディズニークラシックスとしては通算52作目のアニメーション映画。日本では2D・3Dとも吹き替え版のみの上映。


 アクション・ゲームの悪役キャラクターのラルフは、ゲームの世界の掟に反して、みんなに愛されるヒーロー・キャラになりたいと願っていた。ついに我慢が限界に達したラルフは、自分のゲームを飛び出してしまう。ラルフはお菓子の国のレース・ゲーム“シュガー・ラッシュ”に迷い込み、不良プログラムであるためレースに出場できない少女ヴァネロペと出会う。嫌われ者のラルフと仲間外れのヴァネロペは、次第に友情を育んでいく。しかし、ゲーム界の掟を犯すラルフの脱走は、ゲームの世界全体に災いをもたらすことになる。ゲームのキャラクターたちがパニックに陥っているなか、“シュガー・ラッシュ”とヴァネロペに隠された恐るべき秘密を知ったラルフは、ヴァネロペを救い、ゲーム界の運命を変えるために立ち上がる…。


 この映画は子供はもちろん、ファミコン世代の大人も(いや、むしろそっちの方が)楽しめる映画である。


 流麗な3Dで、途中からジェットコースタームービーのような展開になるのは当然楽しいのだが、小さい時にファミコンやアーケードゲームでTVゲームに親しんだ人にとっては懐かしいキャラたちが、ゲームメーカーの垣根を越えて共演するという、夢のような展開があり、恐らく今の子供以上にワクワクする人も多いだろう。また、この約40年で急激に進化したゲームのスペック格差をネタにしたギャグも盛り込まれ、子供向けというよりは大人寄りにシフトした映画といえるかもしれない。


 また劇中のゲームの世界観は「トロン」を、人間が観ていない時間のゲームのキャラたちの行動は「トイ・ストーリー」を、キャラクター達の大集合は「ロジャー・ラビット」をというふうに、ディズニーやピクサー映画の歴史をも内包したものとなっており、作り手側のセンスの良さが窺える。


 ただ、残念なのは今回字幕版の上映が無い事だ。原題(「Wreck-It Ralph」ラルフ、ぶっ壊せ)と邦題「シュガー・ラッシュ」では宣伝戦略の違いは明らかで、子供向けに振った日本での戦略は決して間違ってはいないし、ディズニー映画の場合、吹き替えの声優もきっちりオーディションで選んでいるため、吹き替え版の出来栄えも素晴らしいのだが、やっぱり元のものとは別の演出家が別人で声を当てた時点で、オリジナルとは全く別物になっているのは間違いなく、字幕版で観たかったというのが正直なところだ。恐らくDVDには原語版(主人公の声は「シカゴ」のジョン・C・ライリー)に字幕も収録されるだろう。吹き替え版とはまた違った印象になるかもしれない。


 なお、本編上映前に本年度米アカデミー賞最優秀短編アニメーション賞を受賞した「紙ひこうき」が上映される。偶然の出会いから始まるラブストーリーを、主人公が飛ばす紙ひこうきを絡めて描くものだが、新しくもどこか懐かしさを感じさせるモノクロ3Dの映像とサイレント映画ふうの演出が見事で、こちらも必見の秀作。


私の評価…☆☆☆☆★

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