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2013年6月27日 (木)

〈新・午前十時の映画祭〉燃えよドラゴン

燃えよドラゴン
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:ロバート・クローズ
音楽:ラロ・シフリン
出演:ブルース・リー、ジョン・サクソン、ジム・ケリー、アーナ・カプリ、ボブ・ウォール、シー・キエン、アンジェラ・マオ、ベティ・チュン、ジェフリー・ウィークス、ヤン・スエ、ピーター・アーチャー 他


 《伝説のカンフー映画のディレクターズ・カット版をスクリーンで堪能》


 恐らくこれをなくしては、ジャッキー・チェンなどのカンフー・スターは出てこなかっただろうし、そういった意味では、カンフー映画の金字塔とも言える映画。尚、この映画には国際公開版や香港公開版など、複数のバージョンが存在するが、今回は香港公開版のみオープニングとクライマックスにあった2つの場面(計約3分10秒)をワーナー版に編入し、1998年にソフト販売された「ディレクターズ・カット版」が上映されている。


陰謀渦巻く国際都市香港から、南シナ海に浮かぶ要寒島ハンで開かれる大武術トーナメントへの招待状が世界中の武術の名人に宛てて送り出された。ロサンゼルスに住む黒人の空手の名手ウィリアムス(ジム・ケリー)、同じくサンフランシスコのローパー(ジョン・サクソン)もその招待状を手に香港へ向かった。その頃、香港に近い田舎で中国人ばかりの空手の試合が行われていた。優勝者は小林寺で仏の道と武術を勉強中のリー(ブルース・リー)という若者だった。早速彼は、秘密情報局のブレースウェートから、要寒島での武術トーナメントに出場するよう要請されるが、武術で名を挙げるよりも無名のままの修道を望むリーはそれを断った。しかし、修道僧長から、要寒島の支配者ハン(シー・キエン)もかつては小林寺の修業僧であったが、この寺で学んだ武術の知識を今は自分のために悪用していること、さらに父から、妹のスー・リン(アンジェラ・マオ)が、数年前ハンの手下のオハラに殺されたことなどを聞かされ、出場を決意した。リーはブルースウェートのもとを訪れ、
要寒島でハンが行っている麻薬製造密売の内情を探り出せとの命令を受け、まだ見ぬハンやオハラへの復讐心に燃えて、悪の要寒島へ出発した…。


 ブルース・リーが出演した映画はこの他にもいろいろあるのだが、やっぱり1番に挙げるとしたら、この映画なのだろう。先に書いた「ロッキー」と同じく、この映画もテーマ曲を聴いただけで気分↑↑になるのである。


 この映画、細かいところを見てみれば、少々不自然な場面が目につく。悪役ハンが主役のリーには少しも着目せず、ローパーばかりを気にしているのだが、実は当初主役はリーではなくローパーだったようだ。脚本の準備稿にこの設定が残っているようで、後にブルース・リーが製作に加わるようになってから、主役が交代したのである。確かにリーは中盤で妹の仇を討っていて、一応そこで役目を終えている。リーの最後の相手もウィリアムスを殺されたローパーが務めるはずだったが、本編ではあのようになっている。主役が交代したにも関わらず、ブロットをほぼ変えずに作られた、ちょっと珍しい映画なのだが、それでもさほど違和感を感じさせないのは、リーを始めとするアクションの素晴らしさであり、観ている側はそれに引き込まれていくからだ。


 この映画は日本では大ヒットしたが、日本で公開された時、既にブルース・リーは他界(享年32歳)しており、この映画がきっかけで彼の過去の作品が多数公開され、伝説となった。彼がもし生きていたら、ハリウッドはともかく香港の映画界はどうなっていただろうか?


 ちなみに、(知っている人もいるだろうけど…)この映画には、まだ無名時代のジャッキー・チェンとサモ・ハン・キンポーがチョイ役で出ている。サモ・ハンは当時から“太め”なのですぐ分かるが、ジャッキーはどこに出ているか? 初めて観る人は、探してみよう。


私の評価…☆☆☆☆

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