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2013年6月20日 (木)

県庁おもてなし課

県庁おもてなし課
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:三宅喜重
脚本:岡田惠和
原作:有川浩「県庁おもてなし課」
音楽:吉俣良
主題歌:関ジャニ∞「ここにしかない景色」
出演:錦戸亮、堀北真希、船越英一郎、関めぐみ、高良健吾、甲本雅裕、松尾諭 他


 《映画として見せるほどの題材ではない》


 高知県庁に実際にある、「おもてなし課」をモデルに創作された小説を、映画「阪急電車」のスタッフ(ということは関西テレビ製作)で映画化。


 全国が観光ブームに沸く中、高知県庁は観光促進を目的に「おもてなし課」という新部署を設立した。だが、やる気はあるが空回りする若き職員・掛水史貴(錦戸亮)を始めとするメンバーたちは、何から始めていいのかわからず戸惑うばかり。そんな様子を、地元出身の人気作家・吉門喬介(高良健吾)から「スピード感のないお役所気質」だと強烈にダメ出しされるのだった。


 掛水は、指摘された「柔軟な民間感覚」を補うべく、優秀なアルバイト・明神多紀(堀北真希)を他部署からスカウトする。2人は吉門の言う、かつて独創的な観光プランを提唱しながらも県庁を追われた伝説の元職員・清遠和政(船越英一郎)の力を借りるべく、彼を訪ねる。しかし、父を追いやった県庁を憎む、清遠の娘・佐和(関めぐみ)に追い返されてしまうのだ。


 2人は数々の壁を越え、ふるさとでの本当の「おもてなし」を見つけ出すことが出来るのか? そして掛水と多紀、すれ違ってばかりの恋の行方は? 高知に戻ってきた吉門の秘めた想いとは…?


 このところ、次々と有川浩さん原作の小説が映像化されているが、これもその1本。


 高知を舞台にした“ご当地映画”であるが、映画的な盛り上がりのない、寒々としたものになった。だいたい、高知県全体をレジャー施設化させる壮大な計画自体は面白いのだが、1つも成功しておらず、全てが中途半端。同じご当地映画でも、「綱引いちゃった」みたいにたとえ小さな出来事でも成功したもの(あるいはその明確なきっかけ)を描いておれば、計画が途上のまま物語が終わっても、少しは面白いものになっていた筈なのに。


 主人公とヒロインの恋愛模様も、何だか取って付けただけのようで薄く、結果として何にも印象に残らない。やはりこの手の題材は、映像にするならストーリーで見せるよりも、ドキュメンタリーとして見せた方が合っているのではないか? あるいはテレビドラマで十分ではないか? 人気作家だからとか人気小説だからといって便乗して作っても、何にも面白くはない。勿論、作り手側はそんなつもりは毛頭無いのだろうが、同じ作家の小説の映像化というものが、時期が重なり過ぎると、どうしてもそう思ってしまうのだ。


私の評価…☆

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