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2013年6月15日 (土)

クロユリ団地

クロユリ団地
クロユリ団地
クロユリ団地
劇場:MOVIX京都
監督:中田秀夫
企画:秋元康
音楽:川井憲次
出演:前田敦子、成宮寛貴、勝村政信、西田尚美、田中奏生、並樹史朗、筒井真理子、諏訪太朗、柳憂怜、青山草太、佐藤めぐみ、岩松了、朝加真由美、上間美緒、高橋昌也、手塚理美 他


 《前田敦子のトラウマ演技で鬱になる》


 日活創立100周年記念作品。このところホラー以外の映画を作る事が多くなっていた中田監督が、6年ぶりに手がけたホラー映画。


 家族と共にクロユリ団地に引っ越してきた二宮明日香(前田敦子)。老朽化の進むこの団地で、13年前から謎の死が相次いでいることを彼女は知らなかった。介護士を目指す明日香は引っ越したその夜から、隣の部屋からの不気味な音に悩まされ続ける。


 ある日、目覚ましの音が鳴り続いているのを不審に思った彼女が隣室を訪ねると、老人(高橋昌也)が独りきりで死んでいるのを見つける。明日香は老人の死を防げなかった自責の念と、その日から次々と彼女を襲う恐ろしい出来事に神経をすり減らす。


 老人が何か伝えようとしているのではないかと考えた明日香は、隣室の遺品整理に来た特殊清掃員の笹原忍(成宮寛貴)の力を借りて手がかりを探そうとするのだが…。


 これはもう、予告編のイメージとは全く違う映画。あれだけ恐怖を煽っておいて、中身はこれっぽっちも怖くない(苦笑)。


 まぁ、考えてみればこの映画の企画担当は秋元康である。彼が担当したホラー映画といえば、AKB48が今ほどの人気がまだ無かった頃に大島優子、前田敦子、小野恵令奈、野呂佳代ら当時在籍していたメンバーをほぼ出演させて作った「伝染歌」や「着信アリ」シリーズがあるが、そのどれもがホラー映画らしくなく全く怖くない(笑)。また、ホラー映画はその内容の都合上どうしても過激な、あるいは陰惨な場面が多くなる事から、たいていは映倫のレーティングが「R(一般映画制限つき 18+は18歳以下、15+は15歳以下入場禁止)」や「PG12(12歳以下は親同伴)」になるのだが、この映画は「G指定(誰でもOK!)」である。言い換えれば、チラシなどの片隅に印刷されているこのマークを見ただけで、

 「この映画は過激な場面が殆ど無いんだよね。」

 という事が分かってしまうのだ。


 この映画では、徐々に精神が病んでいく女性を前田敦子が演じている。ところが本人の熱演とは裏腹にストーリーが怖くないものだから、あっちゃん1人が浮きまくっている(笑)。なぜかW主演扱いの成宮寛貴も、当然主演っぽくない。主演がこの2人では、観客の対象が若年齢層狙いなのは一目瞭然で、このために映画を「R」や「PG」指定にするわけにはいかず、必然的に恐怖度の薄いストーリーになったのだろう。でもこれじゃ、ホラー映画として作る意味が無い。やはりホラーというからには、そこそこ怖いものを作ってほしい。


 今年は日活創立100周年で、この映画もその一環として作っているのだろうが、やっぱり本腰を入れているのは次の実写版「ガッチャマン」なのだろう。映画会社もあまり宣伝に力を入れているとは思えず、期待外れな映画であった。


私の評価…☆☆

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