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2013年6月 5日 (水)

L.A.ギャングストーリー

L.A.ギャングストーリー
劇場:MOVIX京都
監督:ルーベン・フライシャー
音楽:スティーブ・ジャブロンスキー
原作:ポール・リーバーマン「GANGSTER SQUAD」
出演:ジョシュ・ブローリン、ライアン・ゴズリング、ショーン・ペン、エマ・ストーン、ニック・ノルティ、アンソニー・マッキー、ジョヴァンニ・リビシ、マイケル・ペーニャ、ロバート・パトリック、ミレイユ・イーノス、ホルト・マッキャラニー、ジョシュ・ペンス、フランク・グリロ、ジェイムズ・ハーバート、ハーレイ・ストロード、マックスウェル・ペリー・コットン、ルーシー・ウォルシュ、トロイ・ギャリティ、ジェームズ・カルピネロ、ジョン・ポリト、ウェイド・ウィリアムズ 他


 《曲者揃いの役者たちはいいのだが》


 1940〜50年代のロサンゼルスを舞台に、警察とマフィアの戦いを描く。当初日本では2012年12月の公開予定だったが、映画自体がコロラド州での銃乱射事件の影響で、本編の撮り直しを余儀なくされたため、全米での公開延期に伴い日本でも2013年5月に延期された。


 ロサンゼルス、1949年。ニューヨークにあるブルックリン生まれのギャングのボス、ミッキー・コーエン(ショーン・ペン)は、麻薬や銃、売春など手段さえあれば何でもするという勢いでこの街を牛耳り、さらにはシカゴから西に広がる地域の賭博も仕切っている。そしてそんな彼の活動を守っているのは、彼自身が雇っている手下だけでなく、首根っこを押さえこんでいる警察や政治家たち。コーエンの勢力は、街で鍛え上げられた、極めて勇敢な刑事でさえ怖気づくほどだった。


 例外は恐らく、ジョン・オマラ巡査部長(ジョシュ・ブローリン)とジェリー・ワーターズ巡査部長(ライアン・ゴズリング)率いるL.A.市警の「はぐれ者たち」から構成された少人数の極秘チームだけ。コーエンの帝国をぶち壊すために集められた「最強部隊」である。だがこの命がけの極秘任務をこなすには警察官の顔を捨て、ギャング顔負けの違法行為を犯さなければならない。そこでメンバーに選ばれた6人は、署内きってのはみ出し者ばかりのヤクザな男たちだった。


 たとえ勝利しても、表立って賞賛されることはない。求めるものは正義だけ。栄光なき男たちの戦いが、いま始まる…。


 少し前に「L.A.コンフィデンシャル」という映画があった。内容はフィクションだが、ミッキー・コーエン逮捕後の腐敗した警察組織を、裏社会の混乱と絡めて描いた傑作だった。本作はノンフィクションなので、「〜コンフィデンシャル」との関連性は薄いが、続けて観るとその時代性が見えてきて面白い。


 ギャング映画には古くはジェームズ・キャグニーや、「アンタッチャブル」のロバート・デ・ニーロなど、渋い俳優がつきものだが、本作もライアン・ゴズリングやジョシュ・ブローリンといった曲者俳優が勢揃いである。中でもやはりコーエン役のショーン・ペンは、怪演ともいえる迫力満点で、実際のコーエンとはルックスがまるっきり似ていない(実物はアル・カポネにそっくりである)にも関わらず、存在感抜群である。


 ただこの映画、これだけの役者を揃えておきながら、それを活かしきっていない。先に書いた事件の影響もあるだろうが、実話ベースのはずなのに、相当無茶な部分が多すぎるのだ。まぁ、警官がマシンガンを乱射する場面を真似られては、言い訳もたたないだろうが、あれだけの撃ちあいでコーエンに1発も当たらないというのはなんでだろう(笑)と思ってしまう。実話でも映画やドラマとして映像化する際は、ある程度の脚色が必要なのだが、だとしたら本作はその脚色が不出来である。せっかく活きのいい旬な役者を揃えているのに、実に勿体ないものだ。


私の評価…☆☆☆★

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