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2013年7月19日 (金)

桜姫

桜姫
劇場:T・ジョイ京都
監督:橋本一
脚本:橋本一、吉本昌弘
原案:四世鶴屋南北「桜姫東文章」、山東京伝「桜姫全伝曙草」
音楽:佐藤礼央
出演:日南響子、青木崇高、徳井優、合田雅吏、野々村真、平山祐介、麻美ゆま、平間美貴、七海なな、マリエム・マサリ、星野あかり、HIRO(安田大サーカス)、クロちゃん(安田大サーカス)、周防ゆう、奥深山新、風祭ゆき、でんでん 他


 《古典歌舞伎の異色作が、変なエロ映画に変貌》


 「清玄桜姫物」と呼ばれる歌舞伎の演目の中の、代表的な作品、鶴屋南北・作の「桜姫東文章」と、それを元に、より怪奇色を強めて創作された山東京伝・作の江戸時代の伝奇小説「桜姫全伝曙草」のエピソードも取り入れて作られた映画。


 雷鳴轟く、夜。名門「吉田家」の娘・桜姫(日南響子)はワケあり稼業の男・権助(青木崇高)に襲われる。激しく抵抗しながらも、次第に初めて知る女の歓びに身も心も溶け出していく桜姫。そして、男の右腕に掘られた「釣鐘の刺青」が桜姫の目に焼き付いていた。


 無理矢理に犯されるという最悪の出会い。名前も顔も分からぬ男を運命のヒトと恋い焦がれていった桜姫は、男を捜し出すために家を飛び出してしまった。


 彼女が辿り着いた先は場末の遊廓「ぢごくや」だった。お金にがめつい宅悦(徳井優)が経営するこの遊廓。外見はボロいが、案外繁盛はしている。勝気な美女・お七(麻美ゆま)をはじめ数人の遊女が働いているが、中でも断トツの一番人気は新入りの風鈴お姫。美しくて最高の床上手。そんな噂を聞きつけ、男たちは常に行列を成す日々だ。だが実は彼女こそ、桜姫だった。


 権助に会いたい一心で、遊女にまで身を落とした姫だったが、毎晩相手をする男たちに「釣鐘の刺青をした男を探してほしい」と頼んで回っていた…。


 うーん、何とコメントしていいやら…(苦笑)。一応原作の1つとなっている「桜姫東文章」というのは、京都・清水寺の坊さんとお姫さまとの恋物語を描いた演目で、歌舞伎の中でも清玄桜姫物という1つのジャンルの中での人気の演目なのだが、いかに現代的な解釈を入れて映画化したとしても、どこをどういじくればこんなエログロ映画になるのか、よく分からない。


 出演者の中にAV女優が混じっているので、最初から裸の場面が多い事は予想がついたが、この監督の演出センスが無いのか、或いはあえてそれを狙っているのか、実に品が無い。主役の日南響子や、姐御肌的な役柄で見せ場の多い麻美ゆまなどはまだましな方だったが、これなら変なアレンジなどせず、正調「桜姫東文章」として作った方がよかったのではないか。


 それに、清玄と桜姫の恋物語のはずなのに、その清玄役がでんでんでは精力絶倫のエロジジイにしか見えない(笑)。しかも、「〜東文章」では最終的に清玄は殺され死霊となっても桜姫を想い続けるという結末になるのだが、こちらではある薬を与えられ、殆ど妖怪と化して復活する暴走っぷりである。何だか中途半端なおバカ映画を見させられた感じなのだ。


 褒めるところの少ない映画だが、主演の日南響子は頑張っていた。撮影当時19歳とは思えないほど色っぽく美しい。映画主演は2作目とあって、演技自体はまだまだ拙いが、ヌードも辞さない大胆さもあり(さすがにバストトップや陰部は小物や影で隠されていたが)、経験さえ積めば、本業の雑誌モデルよりも女優としてやっていけるのではないか、ということを感じさせた。と同時に、やたらと脱ぎっぷりのいい女優には、ならないでほしいなとも思った(笑)。


私の評価…☆☆

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