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2013年9月25日 (水)

ガッチャマン

ガッチャマン
ガッチャマン
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:佐藤東弥
原作:タツノコプロ「科学忍者隊ガッチャマン」
音楽:ニマ・ファクララ
主題歌:BUMP OF CHICKEN「虹を待つ人」
出演:松阪桃李、綾野剛、剛力彩芽、濱田龍臣、鈴木亮平、岸谷五朗、光石研、初音映莉子、中村獅童、新上博巳、Yumiko、川本耕史 他


 《原作テイストも何もない駄作》


 1972年10月から約2年間テレビ放送され、平均視聴率が20%を超えた人気アニメが実写映画化。日本テレビ開局60周年、日活創立100周年、タツノコプロ創立50周年記念超大作である。


 21世紀の初め。謎の侵略者によって僅か17日間で、地球の半分は壊滅状態に陥った。絶滅を回避するため、人類は最後の望みをあるモノに賭けた。それは〈石〉と呼ばれる不思議な結晶体。〈石〉の力を引き出せる「適合者」は800万人に1人。人類は「適合者」を探し集め、施設に収容し、特殊エージェントとして訓練を強制した。侵略者を殲滅するための、究極の並記にするために…。


 現代に蘇った、〈石〉を操りし忍者。その名は、「ガッチャマン」。


 ガッチャマンが装着する特殊スーツは、攻撃・防御能力に加えアクションにも耐えうる柔軟性を加味して開発された、究極のパワードスーツ。パワーと機能美を追求した「Gスーツ」を纏った彼ら「人間兵器」は、人類を救うことができるのだろうか…!


 タツノコプロのアニメの実写化といえば、約3年前の「ヤッターマン」(三池崇史監督/櫻井翔・福田沙紀主演)が記憶に新しいところだが、実はそれと同時に製作がアナウンスされていたのが、これ。「ヤッターマン」がアニメ版の設定をさほど変えずに作っていたのに対し、この実写版「ガッチャマン」は、アニメ版の設定を全てリセットし、全く違うものとして作るという、原作ファンに対して些か挑発的な態度で作られた代物だ。


 本来ならば雌雄同体である(インターネットの映画評でよく間違われているが、決してオカマではない)悪役のベルクカッツェが、映像では表現しにくいのか、男でも女でもなれる世襲制になっていたのは、まだ仕方ないにしても、ストーリーに社会問題などを巧みに織り込んでいた原作アニメとは違い、なぜかツンデレ中二病キャラになってしまったジュン(剛力彩芽)にオリジナルキャラを絡めた三角関係が描かれたり、松阪桃李以外はアクションに不慣れな俳優を起用したためか、アクション映画の筈なのに、肝心のアクションが控えめになってしまったりと、原作ファンを完全に裏切るものになっている。


 ただ、VFXの完成度は高い(全世界が壊滅しているのに東京だけ平穏なのも変だが)。変なコメディにもなっていないから、アニメの実写化としては現時点で史上最悪の原作大改悪作「デビルマン」に比べりゃはるかにマシだが、取って付けたかのような“科学忍法火の鳥”は何とかしてほしかった。


 要するに脚本がダメダメなのだ。たぶんアニメ版をまともに観たことのない奴が書いているに違いないのだが、それ以前に映像やナレーションで処理できる筈の「説明セリフ」も多すぎるし、ギャラクターの組織を操る総裁Xも出てこないし、厚かましくもエンド・ロール後に続編を示唆する場面がついているが、もし作るのなら設定をアニメ版寄りに戻してほしい。まぁ、週末興行収入ランキングを見ると大コケは確実で、続編製作は反故にされるだろうけど。


私の評価…☆

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