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2013年9月11日 (水)

〔舞台〕レ・ミゼラブル

【演劇】レ・ミゼラブル
劇場:大阪・フェスティバルホール
原作:ヴィクトル・ユゴー「レ・ミゼラブル」
演出:ローレンス・コナー/ジェームズ・パウエル
翻訳:酒井洋子
訳詞:岩谷時子
出演(自分が観た回のキャスト):ジャン・バルジャン…福井昌一、ジャベール…川口竜也、エポニーヌ…昆夏美、ファンテーヌ…知念里奈、コゼット…若井久美子、マリウス…山崎育三郎、テナルディエ…KENTARO、マダム・テナルディエ…浦島りんこ、アンジョルラス…上原理生 他


 《映画であろうが舞台であろうが、名作は何度観ても素晴らしい》


 1985年のロンドン初演(日本初演は1987年)以来、様々な地域で上演され、世界のミュージカルの代表作と言える人気演目となっている作品。今回は、2009年からロンドンなどで演じられている《新演出版》の日本初上陸だ。ちなみに昨年公開され、日本でも大ヒットしたヒュー・ジャックマン主演の映画版は、この《新演出版》を元に、映画的なアレンジを施して映像化したものである。


 1815年、ジャン・バルジャンは、19年も刑務所にいたが仮釈放されることに。老司教の銀食器を盗むが、司教の慈悲に触れ改心する。1823年、工場主として成功を収め市長になった彼は、以前自分の工場で働いていて、娘を養うため極貧生活を送るファンテーヌと知り合い、幼い娘コゼットの面倒を見ると約束。そんなある日、バルジャン逮捕の知らせを耳にした彼は、法廷で自分の正体を明かし再び追われることになってしまい…。


 これはもう、映画版を観た時から、舞台版も観たいと思っていたので、今回大阪公演で観ることができて、ホントに良かった。しかも全面改装を経てリニューアルオープンされた、できたてホヤホヤの真新しい劇場での鑑賞である。予め自分のスケジュールを予想して、春先にプレリザーブという形でチケットを購入したため、余計なスケジュールが入らないか、ヒヤヒヤものだったが、何とか入らず(仕事のオファーが来ても断るつもりでいたけど 笑)、体調万全の状態で観ることができて嬉しい。


 さて、舞台版を観ての感想だが、舞台ファンの人には申し訳ないが、一映画ファンとして観ると、今回のファンテーヌ役の知念里奈も素晴らしく、いいなー好きだなぁとは思ったのだが、映画版で同じ役のアン・ハサウェイは凄いなぁと改めて思ったのである。今回の舞台鑑賞前に、一応見比べようと思って、映画版をBlu-rayで再び観たのだが、映画版プロデューサーをして、「あれほど痛々しい感情が伝わってくる“夢やぶれて”を聴いたのは初めて」と言わしめるほど(特典映像より)で、アカデミー賞最優秀助演女優賞受賞も納得なのだ。


 さて、舞台版の方に話を戻すと、今回は新演出版という事で、衣裳や音響、舞台セットを全部リニューアルし、原作の解釈を以前のものとは変えた構成となっている。プロジェクターによるスクリーン映像が多用され、特に第2幕における下水道の場面やジャベールの自殺シーンは、その視覚効果もあって、より奥行や動きのあるものになっている。映画版では真正面からの目線から急に俯瞰ショットになるジャベールの自殺シーンなんかは、元の舞台版でどう表現しているのかと思っていたら、そのプロジェクターを使って背景を回転させる事でうまく処理していた。近年、「キンキー・ブーツ」や「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」など、映画からの舞台化、つまり動きのあるものから動きが制限されるものへの作品化が多くなっているが、これはつまり舞台技術および舞台芸術の革新によって、今までできなかった表現ができるようになったためであり、今後もこういった技術によって以前のものが新演出でリバイバルされたりしていくのだろう。


 その1つなのかもしれないが、本作の上演前にロビーに置いてあったチラシの中に、「ミス・サイゴン 新演出版」のチラシがあった。また帝国劇場で上演されるようだが、関西にも来るのかな? 大阪での上演が決まれば、また観に行きたいな。


私の評価…☆☆☆☆☆

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