« アップサイドダウン 重力の恋人 | トップページ | 許されざる者(日本版) »

2013年9月28日 (土)

貞子3D2

貞子3D2
貞子3D2
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:英勉
原作:鈴木光司「エス」
音楽:川井憲次
主題歌:東方神起「SCREAM」
出演:瀧本美織、瀬戸康史、大沢逸美、平澤宏々路、大西武志、石原さとみ(特別出演)、山本裕典、田山涼成 他


 《おフザけが過ぎた前作よりはマシだが》


 前作「貞子3D」の5年後を描いた続編。瀧本美織は映画初主演。


 謎の大量死を引き起こした「呪いの動画」事件から5年。安藤孝則(瀬戸康史)と鮎川茜(石原さとみ)の間には一人娘・凪〈なぎ〉(平澤宏々路)が生まれていた。出産後に茜は死亡し、孝則は妹の楓子〈ふうこ〉(瀧本美織)に凪を預け、「呪いの動画」による死亡事件が再び頻発。楓子はその死が必ず凪の周りで起こっていると気付く。そして自ら5年前の事件を探り当時の首謀者で死刑囚の柏田清司(山本裕典)に面会した楓子は、「貞子」そして「貞子の子」について聞かされる。


 これ以上隠し通せないと気付いた孝則は、ついに楓子に打ち明ける。それは「呪いの動画」、茜の死と凪に関わる驚愕の事実であった。だが死の連鎖は一向に収まらず、街には長い髪の女が大量に出現し始めるのだった…。


 コメディ映画の監督が撮ったことで、貞子が最後には“妖怪テケテケ”になるなど、少々おフザけが過ぎ、ホラーなのに全く怖くなかった前作。その反省を踏まえてか、そんなブッ飛んだ演出は控えめになり、幾分シリアスにはなった。ただ、この映画も全く怖くない(笑)。


 キャスティングを見てもティーン向けにしたいのはミエミエで、これはまぁ仕方ないなとも思うのだが、だったらR−18かR−15あたりのレイティングを目指して作ればいいではないか。でもどの年齢層の取り込みを目論んだのかは知らないが、結局この映画はPG−12での公開。一応ホラーだよこれは! それを親子で楽しめってのかね(笑)。逆に言えば過激な描写が皆無ってこと。個人的な感覚で言えば、やっぱりホラー映画というものは最初から観る人を選ぶものであり、多少なりとも怖い演出でないといけない。そのためには、観客が限られるつまり興行収入に多少影響することを覚悟の上で、製作しなければならない。これはホラー映画に限らず最近の日本映画によくあるパターンだが、作品内容の善し悪しより、興行面での影響を考慮したキャスティングの映画が多すぎる。他のジャンルならともかく、ホラー映画はそんな心構えで作られると、決していいものは作れないのではないか? キャストを若者向きにしたところで、R指定を逃れるようなものを作っても、映画フ
ァン以外は見向きもしないと思う。


 本作は、スマートフォンと連動した“スマ4D”版が公開されていて、専用アプリをダウンロードして観ると、スマホに様々な仕掛けが現れるということだが、はっきり言おう! そんなものはそのままじゃ本格的に怖い映画が作れないから、話題性を得るためにやっている姑息な手段だ。


 だいいち、スマホ観ながらスクリーンを観る。そんな器用なことができますか? まぁ、最近の若者はケータイ見ながら自転車や自動車運転したりしているのだから、できるのかもしれないが、ちっともスクリーンに集中できないだろう。しかもこのアプリ、電話帳機能を乗っ取ったり、夜中の0時に突然貞子から電話がかかってきたりという、とっても迷惑(ほぼウイルス同然じゃねーか!)な仕掛けがあるらしい。それ以前に、映画を観ようとする側からすれば、バックライトがチカチカするのも迷惑だ。こんなのが罷り通るのはイヤなので、こんな映画はヒットしないでほしい。ま、さほど客は入っていないようだけど。


私の評価…☆★

|

« アップサイドダウン 重力の恋人 | トップページ | 許されざる者(日本版) »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 貞子3D2:

« アップサイドダウン 重力の恋人 | トップページ | 許されざる者(日本版) »