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2013年10月19日 (土)

ウォーム・ボディーズ

ウォーム・ボディーズ
劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:ジョナサン・レヴィン
原作:アイザック・マリオン「ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語」
音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:ニコラス・ホルト、テリーサ・パーマー、ジョン・マルコヴィッチ、デイヴ・フランコ、アナリー・ティプトン、コリー・ハードリクト、ロブ・コードリー 他


 《ゾンビ版“ロミオとジュリエット”》


 「50/50 フィフティ・フィフティ」のジョナサン・レヴィン監督による、ゾンビ映画であり、恋愛コメディ映画である。


 ゾンビとニンゲンが敵対する近未来。ゾンビ男子「R」(ニコラス・ホルト)は、ある日、襲撃するはずのニンゲン女子・ジュリー(テリーサ・パーマー)に一目惚れ、助けてしまう。最初は恐れをなし、徹底的に拒絶していたジュリーも、Rの不器用全開な純粋さに次第に心を開きはじめる。出会ってはいけなかった、けれど、うっかり出会ってしまった二人の恋。それは、最終型ゾンビの「ガイコツ」軍団、そしてニンゲンたちのリーダーでもあるジュリーの父親にとっても許されるものではなかった!


 彼らの恋は、ゾンビの死に絶えた「冷たい」ハートを打ち鳴らすことができるのか? そして、終わりかけている世界に、もう一度「温かな」希望を蘇らせる事ができるのか…?


 ゾンビ映画といえば、金字塔と呼ばれる「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」や「バイオハザード」などのように、終末映画の代表格で、社会批判等も織り交ぜて描かれるのが普通なのだが、この映画はそんなゾンビ映画とは一味も二味も違うものである。ゾンビが本来襲うべき人間に恋してしまう、究極ともいうべき“異形の愛”だ。


 これを書いている時点で一部の映画館では上映が終わっており(遅くてスイマセン)、もう観た人は感づいているかも知れないが、この映画のベースは、主役2人の名前が示すとおりあの「ロミオとジュリエット」である。


 ただ、当然それをそのまま置き換えて描いているわけではない。ここで描かれるゾンビは今までのゾンビ映画に照らし合わせていえば、ゾンビになって間がないもので、まだ人間の時の記憶が微かに残っていて、それが完全に無くなると狂暴なガイコツになるというもの。そうはなりたくないという意志が、後半でとんでもない奇跡を起こすのだ。自分もゾンビ映画はよく観るのだが、こんなに面白いゾンビ映画は初めてだ。


 ちょっと頼りなさげな青年ゾンビ「R」役のニコラス・ホルトや、おっさんゾンビ(「M」ということは「ロミオと〜」のマキューシオにあたるのかな)のロブ・コードリーが、いい味出している。告白をうまく伝えられない「R」が、アメリカン・オールディーズな曲のレコードで、ジュリーの気をひき、懸命に思いを伝えようとする場面は見物だ。


 「50/50」もそうだったが、やっぱり1つのテーマがしっかり描けているコメディは、観ていて面白い。この映画は一応ゾンビ映画だが、グロい場面は全くといっていいほど無いので、ホラー映画嫌いな人でも、多分問題なく観られる映画だと思う。


私の評価…☆☆☆☆

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