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2013年11月 7日 (木)

101回目のプロポーズ

101回目のプロポーズ
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:陳正道
音楽:陳俊廷
主題歌:李代沫「SAY YES」
出演:林志玲、黄渤、秦海王路、高以翔、武田鉄矢 他


 《なんでいまさら? なリメイク》


 1991年に放送され、話題を呼んだ武田鉄矢&浅野温子主演のラブストーリーを、舞台を上海に移してリメイク。武田鉄矢がオリジナル版と同じ役で特別出演する。オリジナル版主題歌の中国語カバーバージョンが劇中で流れるが、日本公開版で当初、エンディングに流れる予定だったCHAGE & ASKAのオリジナルバージョンは、ASKAの活動自粛による影響で、公開直前に中国公開版と同じ物(中国の女性歌手・周子が歌う「立秋」)に差し替えられた。


 中国・上海。内装業者のホァン・ダー(ホァン・ボー)は、実直な人柄ながら、お見合いに99回も失敗し続けている。ある日、そんな彼は、美貌のチェロ奏者イエ・シュン(リン・チーリン)と出会い、これまで接点のなかった2人が次第に距離を縮めていく。ホァンは誠実なイエに惹かれるが、彼女が結婚式当日に婚約者シュー・ジュオ(カオ・イーシャン)を交通事故で亡くして以来、人を愛することに臆病になっていることを知る。そんな傷を払拭させるために、ホァンはイエの目の前でダンプカーの前に飛び出し、真っ直ぐに思いをぶつける。彼の決死の行動と思いを受け止めたイエは、徐々に心を開いていく。そんなある日、イエの元に、シューが生きているとの知らせが入る。彼女のために、身を引くホァン。イエとシューの結婚式当日、彼女の脳裏に浮かんだのは…。


 一応リメイクと銘打ってはいるが、中国の社会を反映して、オリジナル版とは設定などが変更されている。基本的な話の流れは変わらないが、オリジナル版では主人公には弟(江口洋介)、ヒロインには妹(田中律子)がいて、2人の恋路に何かと絡んでいたのに対し、この中国版では“1人っ子政策”の影響か、2人に兄弟姉妹はいない設定となっている。代わりに2人の職場の仕事仲間たちが、その役目を担っている。また、劇中で演奏されるクラシック音楽は、オリジナル版では西村由紀江の吹き替えによるピアノとチェロ(もちろんこちらも吹き替え)の演奏によるショパンの「練習曲作品10-3(「別れの曲」)」であったが、こちらの映画版ではチェロの演奏を際立たせるためか、サン・サーンスの組曲「動物の謝肉祭」より「白鳥」が、リン・チーリン自身による吹き替え無しのチェロ演奏で、奏でられた。


 日本では、リン・チーリンはドラマやCM等である程度、名が知られているので、日本の市場のことも考えてのキャスティングで、38歳とは思えないくらい可愛くてピッタリなのだが、それだけのような感じで新鮮味は当然、無い。ヒロインが奏でるチェロを教えた“先生”が日本版のヒロイン・薫という設定で鉄郎(武田鉄矢)を上海に行かせるのも、何やら日本向けへのこじつけのような気もする。その武田鉄矢もクライマックス前にちょっとだけの出演なのだが、セリフの途中から金八っぽくなってしまうのには笑った。そして日本ではものまねされまくったあの名シーンも、あっさりし過ぎだ。


 結局、このドラマを今更リメイクして何の意味があるのだろうか? 先にドラマでのリメイク版がある(中国・韓国合作)中国ではこの映画版も大ヒットしたらしいが、多分日本ではリン・チーリンのファンぐらいしか観に行かないだろうし、下手すりゃ大コケになるのではないか。


私の評価…☆☆

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