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2013年11月10日 (日)

グランド・イリュージョン

グランド・イリュージョン
グランド・イリュージョン
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:ルイ・レテリエ
音楽:ブライアン・タイラー
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、メラニー・ロラン、モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、ウディ・ハレルソン、アイラ・フィッシャー、デイヴ・フランコ 他


 《意外なオチにビックリ! いい意味で観客を“騙した”快作》


 奇想天外なマジックを披露して、不可能とも思える強盗を同時に行い、観客を魅了する4人組のスーパーイリュージョニストと、彼らを追い詰めるFBIチームとの攻防を描くサスペンス・スリラー。「トランスポーター」の監督が一、瞬たりとも見逃せないスリリングな展開で、観客を魅了する。


 その夜、ラスベガスで新たな伝説が生み出された。「ザ・フォー・ホースメン」と名乗る4人組のスーパーイリュージョニスト・チームが、巨大ホールを埋め尽くした大観衆の前で「今夜、銀行を襲います!」と高らかに宣言し、前代未聞のマジックに挑んだのだ。


 客席からひとりのフランス人男性を無作為に選んだ4人は、ステージに出現させた装置に彼を乗せ、パリの「クレディ・リパブリカン銀行」の金庫室へのテレポートを実行。その驚くべき一部始終は、男性のヘッドギアに装着されたカメラを通して会場のモニターにリアルタイム中継されていた。さらに4人は金庫に保管されていた320万ユーロ紙幣を消失させ、会場に〈札束の吹雪〉を舞わせる完璧なフィナーレを達成。こうしてラスベガスにいながら遠く離れたパリでの金庫破りに成功したホースメンは、一夜にしてその名を全米に轟かせた。


 実際にパリの銀行から320万ユーロが消失したため、FBI当局はホテルに滞在中のホースメンの身柄を拘束し、特別捜査官・ディラン(マーク・ラファロ)に捜査の指揮を命じる。その相棒としてインターポールのフランス人捜査官・アルマ(メラニー・ロラン)をあてがわれたディランは露骨に彼女を煙たがり、ケチな手品師どものトリックを暴く気満々で取り調べを開始。ところがホースメンは、ディランの想像を遥かに超えた手強い相手だった。4人の釈放を余儀なくされたディランとアルマは、マジックの種明かしを生業にしているサディアス(モーガン・フリーマン)に助言を求める。


 ホースメン2度目のショーの会場がニューオーリンズに決定し、現地に先乗りして万全の包囲網を敷いたディランは、アルマとともに見晴らしのいい客席に陣取る。ホースメンはきっと今夜、ラスベガスを超えるスケールの巨大犯罪を実行するに違いない。そんな前のめりのディランを嘲笑うかのように、ステージ上の4人は次々とアクロバティックなマジックを披露し、観客を大いに沸かせていく。


 そしてショーがクライマックスを迎え、4人がスポンサーである大富豪トレスラー(マイケル・ケイン)をステージに招いたとき、事件は意外な形で起こった。トレスラーの銀行口座に蓄えられていた1億4000万ドルの巨額資産が引き出され、ショーの観客たちの口座に移し替えられたのだ。


 想定外の展開に愕然とするトレスラーを尻目に、悠然とステージを立ち去っていくホースメン。ディランとアルマは慌てて追跡するが、またも一味を取り逃がしてしまい、地団駄を踏んで悔しがるはめに…。


 そして舞台は、ホースメンの最後のショーとなるニューヨークへ。ディランとアルマは法の正義を貫くことができるのか。壮麗なるグランド・イリュージョンの果てに浮かび上がったのは、一連の事件に関わった誰もが欺かれる驚愕の真実だった…。


 昔から“騙し”の映画は、「スティング」や「シャレード」等、傑作が多いのだが、この映画も間違いなくその1つに加えてもいいだろう。しかも何の不快感もなく、最後まで気持ち良く騙される映画である。


 監督が「トランスポーター」のルイ・レテリエだからなのか、ストーリー展開のテンポが早く、所々で見せる手品がストーリーの伏線にもなっていて、少しづつ種明かしをしながら話が進んでいくという、なかなか凝った趣向になっているのも面白い。


 しかし、誰もが驚くのは、中盤からラストにかけての怒濤の展開であろう。彼らはただ単純に煌びやかなショーをやっているわけではない。そこにはある1つの目的がある。ある人物に向けて、誰かが昔受けた屈辱を“倍返し”しようとしているのだ。ターゲットになる人物は序盤で薄々分かるのだが、まさか仕掛ける側の“黒幕”が、アノ人だとは気付かなかった。なるほどそういう事なら、それまでの不自然な展開も納得がいく。最後はどこかファンタジー映画のような雰囲気だったが、観終えた後に気持ちのいい爽快感が残る映画だった。


私の評価…☆☆☆☆

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