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2013年12月17日 (火)

清須会議

清須会議
劇場:TOHOシネマズ二条
原作・脚本・監督:三谷幸喜
音楽:荻野清子
出演:役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、妻夫木聡、浅野忠信、寺島進、でんでん、松山ケンイチ、伊勢谷友介、鈴木京香、中谷美紀、剛力彩芽、津島美羽、坂東巳之助、市川しんぺー、清末裕之、久世浩、迫田孝也、望月章男、松永一太、ショー片島、染谷将太、篠井英介、戸田恵子、梶原善、瀬戸カトリーヌ、近藤芳正、浅野和之、中村勘九郎、天海祐希、西田敏行、山寺宏一 他


 《面白いが、喜劇とは呼べず三谷映画らしくない》


 日本史上、初めて合議によって歴史が動いたとされる出来事で、織田信長亡き後にその家臣たちが集まって、後継者問題や領地の配分を決めた清須会議を描く。三谷幸喜監督としては初の時代劇。


 天正10年6月2日、(1582年6月21日)、本能寺の変。一代の英雄、織田信長(篠井英介)が重臣・明智光秀(浅野和之)の謀反で京都・本能寺に宿泊中に襲われ、信長の長男・信忠(中村勘九郎)とともに亡くなる。その後、光秀は羽柴藤吉郎(大泉洋)に打たれ三日天下で終わるのだ…。


 跡を継ぐのは誰か? 後見に名を上げたのは2人。筆頭家老・柴田権六勝家(役所広司)と後の豊臣秀吉となる羽柴藤吉郎秀吉。勝家は、信長の三男でしっかり者の信孝(坂東巳之助)を推挙し、秀吉は次男で大うつけ者と噂される信雄〈のぶかつ〉(妻夫木聡)を、それぞれ信長の後継者として推す。勝家、秀吉がともに思いを寄せる信長の妹・お市様(鈴木京香)は、秀吉への恨みから勝家に肩入れ。一方、秀吉は軍師・黒田官兵衛(寺島進)の策で、信長の弟・三十郎信包〈のぶかね〉(伊勢谷友介)を味方に付け、妻・寧〈ねい〉(中谷美紀)の内助の功もあり、家臣たちの心を掴んでいく。


 そして、開かれる清須城での「清須会議」。会議に出席したのは4人。勝家、秀吉に加え、勝家の盟友であり参謀的存在の丹羽五郎佐長秀(小日向文世)、立場を曖昧にして、強い方に付こうと画策する池田勝三郎恒興〈つねおき〉(佐藤浩市)。繰り広げられる一進一退の頭脳戦。様々な駆け引きの中で騙し騙され、取り巻く全ての人々の思惑が猛烈に絡み合う!


 さて、勝家派か? はたまた、秀吉派か? この会議の行方は…?


 三谷幸喜監督の真骨頂といえば、「有頂天ホテル」などに代表されるスラップスティック(つまり“ドタバタ”)喜劇なのだが、時代劇にはそれが不釣りあいなのか、“動”ではなくドタバタの少ない“静”のドラマとなった。


 まぁ、小説版とは一部設定が異なっているようで、多少アレンジされているとはいえ、もう少し大笑いできる部分があればよかったように思うのだが。


 逆に清須城に入ってからの場面は、会議の部分など舞台劇作家らしい密室劇となっており、会議による4人の駆け引きや、そこに間接的に関わって、見えてくるお市や松姫(剛力彩芽)の表と裏の顔など、サスペンスフルな展開となる。


 惜しいのは、このコメディ部分とサスペンス部分にメリハリがあまり無いのだ。会議の部分を際立たせたかったのかもしれないが、喜劇というならそれ以外の部分で笑いを取らなきゃいけないのである。このコメディ部分が今一つで、やはり「花のお江戸の釣りバカ日誌」(1998年)のようなものでない限り、時代劇にコメディは似合わないのかな、と思った。


私の評価…☆☆☆★

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