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2013年12月 8日 (日)

ジンジャーの朝 さよなら、私が愛した世界

ジンジャーの朝さよなら、私が愛した世界
劇場:みなみ会館
監督・脚本:サリー・ポッター
出演:エル・ファニング、アリス・イングラート、アレッサンドロ・ニヴォラ、クリスティーナ・ヘンドリックス、アネット・ベニング、ティモシー・スポール、オリヴァー・プラット、ジョディ・メイ 他


 《ヒロイン役の2人はいいのだが》


 冷戦時代のロンドンを舞台に、思春期の少女たちの揺れ動く心情と成長を描いたドラマ。


 冷戦時代に突入した1960年代のロンドン。ジンジャー(エル・ファニング)とローザ(アリス・イングラート)の2人は、同じ病院の隣のベッドで生まれ、幼なじみとしてずっと一緒に育ってきた。まだビートルズもヌーヴェルヴァーグもこの世にいない時代。彼女たちは学校をさぼって宗教、政治、ファッションについて語り合い、自分たちの親のように欲求不満な家庭生活を送ることだけはしたくないと考えていた。ヘアスタイルもファッションも、どこへ行くのも何をするのもいつも一緒。ヒッチハイクをして男の子と遊んだり、煙草を吸ってみたり、アルコールを試してみたりと、2人は少女から大人へ成長する青春時代を満喫していた。しかし、自由奔放なローザについていこうと、あれこれ試すジンジャーだったが、なかなかうまくいかない。やがて、1人で詩を書くようになるなど、2人の間には少しずつ溝が生じてきた。ラジオからは日々、核の脅威が報道され、T.Sエリオットを読んで反核の集会に参加するなど、世間並みに核に関心を抱くようになる2人。その一方、父親のいないローザは、思想家であるジンジャーの父ローランド(アレッサンドロ・ニヴォラ)の影響を受け、やがて、その気持ちは恋に変わっていく。それに加えて、反核運動への思いの違いから、2人の友情関係には亀裂が生じてゆく。そんな中、ローザがローランドと関係を持っていることを知ってしまうジンジャー。人生を楽しむため、自由奔放に生きる父親は大好きだったが、家族が崩壊する心配に加え、父親と関係を持っている相手が親友だという事実をどうしても受け入れられない。親友、そして大好きな父親との関係の危機に加え、キューバ危機が立ちふさがり、ジンジャーの世界は崩壊寸前になってしまう。そんな中、明るい未来を手に入れる為、ジンジャーは歩き出す…。


 これはちょっと観る映画を間違えたかな? たぶん僕よりも少し上、40代後半以上の女性向け映画なのではないかと思う。東西冷戦時代はこの時代の後も暫らく続くので、30代後半より上の人なら、この映画で描かれている事は理解できるかもしれないが、日本はこの時は高度経済成長の真っ只中で、米ソ間の緊張関係は大体がニュースなどで知るという感じで、あまりピンとこないという人も、日本人の中には多いと思う。


 ヒロインを演じるエル・ファニングとアリス・イングラートは、2人とも思春期の繊細な心をよく捉えており、さすがに巧いなぁと思うのだが、映画自体が終始平凡な作りで盛り上がる部分がない。クライマックスには2人の心が一番揺れ動く、一悶着が唐突にあるのだが、それまでがつまらなさ過ぎた。


私の評価…☆☆

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