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2013年12月21日 (土)

ウォールフラワー

ウォールフラワー
劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本・原作:スティーヴン・シュボースキー「ウォールフラワー」
製作:ジョン・マルコヴィッチ
出演:ローガン・ラーマン、エマ・ワトソン、エズラ・ミラー、ニーナ・ドブレフ、メイ・ホイットマン、ポール・ラッド、ケイト・ウォルシュ、メラニー・リンスキー、ディアン・マクダーモット、ジョニー・シモンズ、ジョーン・キューザック 他


 《旬な若手俳優による、どこか懐かしい青春映画》


 1999年に発表されベストセラーとなった小説を、原作者自ら映画化したもの。


 高校に入学したチャーリー(ローガン・ラーマン)は、誰からも相手にされず孤独な日々を送っていた。優しく接してくれるのは、国語のアンダーソン先生(ポール・ラッド)だけ。そんなある日、彼に胴上げ訪れる。学校のアメフトの試合を観戦に行った際、勇気を振り絞って同じ授業を受けている上級生パトリック(エズラ・ミラー)に声を掛けたのだ。意外なほど気さくなパトリックと話していると、同じく上級生のサム(エマ・ワトソン)が現れる。試合後は、ごく自然に2人に誘われて店へ。パトリックとサムは、互いの親の再婚で家族になった義理の兄妹だった。プロムの夜、壁際に立っていたチャーリーは、派手に踊るサムとパトリックに刺激され、不器用ながらダンスに加わる。ついに、“壁の花”からの卒業。初めてパーティーに参加し、パトリックとアメフト選手ブラッド(ジョニー・シモンズ)のキスを目撃。仲間ができたことに、この上ない幸せを感じるチャーリー。帰り道、トラックの荷台で腕を広げて、ラジオから流れる音楽を全身に浴びるサムは、女神のようだっ
た。サムやパトリック、メアリー・エリザベス(メイ・ホイットマン)たちとともに過ごすバラ色の日々。唯一面白くないのは、サムの恋人が軽薄な大学生という事。やがて、辛い思い出が残るクリスマスが近づく。幼い頃、自分へのプレゼントを買いに出かけた叔母さんが、交通事故で亡くなったのだ。毎年、気持ちが不安定になる時期だったが、今年は仲間がいた。そのパーティーの晩、サムとファースト・キスを交わすチャーリー。その後、思いがけずメアリー・エリザベスと交際を始めたものの、皆の前で彼女とトラブルを起こし、仲間たちから距離を取ることに。暫らくして絆を取り戻した頃には、パトリックたちの卒業が近づいていた。独りで学校に残るチャーリーは、大学へ旅立つサムを見送った日、心の奥に封印していた“秘密”と向き合うことになる…。


 久々に、懐かしい雰囲気に浸れる映画である。物語の舞台となっているのは1991年なので、僕は高校を卒業して専門学校に通っていた時期。つまり、映画の中の主人公と完全には同期しないものの、ほぼ同世代を描くので、アメリカと日本で少々感覚は違うかもしれないが、割りと共感できる部分の多い映画である。


 簡単に言えば、“秘密”が元で、心に傷を負ったネガティブ青年が、同じような“はみだし者”ながら、青年とは全く違う性格の兄妹と出会った事で心を開き、信頼できる教師と出会った事で、自分の中に眠っていた才能が目覚めていく、というお話。この“秘密”はそれほど衝撃的でもなく、このため映画的にはさほど盛り上がらないのだが、若手人気俳優たちの瑞々しい演技が素晴らしい。


 特にローガン・ラーマン(「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シリーズ)やエマ・ワトソン(言わずと知れた「ハリー・ポッター」シリーズのハーマイオニー)、ニーナ・ドブレフ(TVドラマ「ヴァンパイア・ダイアリー」)など、メジャー作品への出演が多い俳優が、こういったインディーズ映画で輝いているのは嬉しい。


 ちょっぴり危うくて、ほろ苦く切ない青春映画。それでいて最後には爽やかな感動が、観る者を心地よく包む。久々にそんなタイプの青春映画を観たという気がした。


私の評価…☆☆☆★

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コメント

こんにちは!

お邪魔します!

青春映画だ。いいね!

おもしろそう!

投稿: 幸奈 | 2013年12月21日 (土) 14時27分

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