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2014年2月26日 (水)

ウルフ・オブ・ウォールストリート

ウルフ・オブ・ウォールストリート
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:マーティン・スコセッシ
原作:ジョーダン・ベルフォート「ウォール街狂乱日記 ―「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生」
製作:レオナルド・ディカプリオ 他
製作総指揮:アーウィン・ウィンクラー 他
音楽:ハワード・ショア
出演:レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マーゴット・ロビー、マシュー・マコノヒー、バリー・ロスバート、カイル・チャンドラー、ロブ・ライナー、クリスティーナ・キャス、ジョン・ファヴロー、ジャン・デュジャルダン、クリスティン・ミリオティ、P・J・バーン、ケネス・チョイ、ブライアン・サッカ、ジョアンナ・ラムレイ、スパイク・ジョーンズ、シェー・ウィガム、イーサン・サプリー、マーティン・クレバ、マディソン・マッキンリー 他


 《酒とクスリとお金と女》


 実在の元株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの回顧録を基に、スコセッシとディカプリオの5度目のタッグで描く伝記コメディ。この映画で描かれている詐欺事件の舞台となった、ベルフォートが創業した会社ストラットン・オークモントは、2000年に公開(日本では2001年4月公開)された映画「マネー・ゲーム」(ベン・ヤンガー監督・脚本、ジョバンニ・リビシ、ベン・アフレック出演)に影響を与えている。


 経済誌「フォーブス」の特集で、金持ちから金を取り上げる「歪んだロビンフッド」と称されたジョーダン(レオナルド・ナオミディカプリオ)。彼は大胆にも、顧客を国民の1%であるリッチ・ピープルに限定。富裕層の貪欲さに巧みにつけ込み、巨額の取引を繰り返すことで、マネーゲームに勝ち続ける。


 欲望と野心を隠すことなく、またそれらを実現させるスキルもあり。一流のスーツに身を包み、自信に満ち溢れた態度で周囲を魅了する。

 「金持ちになれ、金はいい人間をつくる」

と突き抜けてポジティブなスピーチに社員は熱狂、業績はうなぎのぼり。そのカリスマ性を武器に、一気に頂点へと駆け上がる。


 電話の相手に考える時間も「NO」という隙も与えず、とにかくイケイケの姿勢で株を売りまくり市場を支配。僅か社員12人で始めた会社を、瞬く間に700人を抱える大企業へと押し上げたのだ。


 社員のモチベーションを上げるため一晩260万円の接待費は当たり前。オフィスでパーティを開いては下着姿の楽団やおむつを履いたチンパンジーを登場させるクレイジーぶり。彼の辞書に「常識」という言葉はない。


 富も名声も手に入れたジョーダンにとって手に入らないものなどない。苦労時代を支えてくれた妻(クリスティン・ミリオティ)を捨て、ゴージャスな美女・ナオミ(マーゴット・ロビー)と再婚。アルコールやドラッグ、エッチは仕事の肥やしとばかりにその場のノリでやりたい放題だった。全てを手に入れ、「ウォール街のウルフ」と呼ばれるようになった彼の行く末には、成功以上にセンセーショナルな破滅が待っていた…。


 スコセッシの映画は長時間のものが多いが、この映画も2時間59分とかなり長いもの。ただし、やっぱりこの人は職人監督であり話のテンポが良く、タイミングのいいところでちゃんと見せ場を作っている。今回はコメディということで肩の力も抜けており、殆どドンチャン騒ぎの賑やかさで長さを全く感じさせず、主人公のトンでもなく豪快でイキ過ぎた半生を、面白可笑しく綴っている。


 その監督の演出に応えているディカプリオもいい。彼は、フランク・W・アバクネイル・Jr(「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」)やギャツビー(「華麗なるギャツビー」)など、ある種の陽性キャラを演じれば、ピタリとハマるのだが、今回のこの役はその最たるものといっていい。さすがに今度こそアカデミー賞を取らせてあげたい気もするが、「ダラス・バイヤーズ・クラブ」でHIV感染者役を演じ、主演男優賞にノミネートされているマシュー・マコノヒーが、この映画でもチョイ役ながらかなり印象に残る演技をしているため、アカデミー会員による投票の行方が気になるところである。


 お金にまつわる話でも、ウォール街が絡むものは特にトンでもない話が多いようだが、特にこの人の話は、映画で多少デフォルメされているとしても、常軌を逸している。一般人からすると滑稽にしか見えないから、コメディとして描いたのは正解だろうが、乱交シーンがあったりセリフに「F●CK」が500回以上(!)入っていたりと、とてもTVじゃ放映できないな、と思う映画であった。


私の評価…☆☆☆☆★

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