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2014年2月21日 (金)

ラッシュ/プライドと友情

ラッシュ/プライドと友情
ラッシュ/プライドと友情
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:ロン・ハワード
脚本:ピーター・モーガン
音楽:ハンス・ジマー
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):クリス・ヘムズワース(堂本光一)、ダニエル・ブリュール(堂本剛)、オリヴィア・ワイルド(東條加那子)、アレクサンドラ・マリア・ララ(小松由佳)、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(乃村健次)、デヴィッド・コールダー(稲垣隆史)、ナタリー・ドーマー(佐古真弓)、スティーヴン・マンガン(咲野俊介)、クリスチャン・マッケイ(かぬか光明)、アリスター・ペトリ(てらそままさき)、ジュリアン・リンド=タット(伊丸岡篤)、コリン・スティントン(広瀬彰勇)、ジェイミー・デ・コーシー、アウグスト・ダラーラ、イラリオ・カルボ、ジェームス・ノートン、ジェフリー・ストリートフェイル、ザック・ニイザト、小家山晃、マーティン・J・スミス、ロブ・オースティン、トム・ヴラシア 他


 《映画は傑作。だが邦題に難あり》


 1976年のF1世界選手権での、ジェームス・ハントとニキ・ラウダのライバル関係を描く伝記アクション映画。


 1970年、F1参戦を目指す男たちがしのぎを削るF3のレースで、ジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)とニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)は衝撃的な出会いを果たす。人気レーサーのハントが攻撃的なアタックを仕掛け、新人のラウダがクラッシュ。表彰台ではしゃぐハントにラウダは中指を立てるのだった…。


 オーストラリアの資産家の息子として生まれたラウダは、類い稀な交渉力を武器に自らの生命保険を担保にして銀行の融資を取り付け、F1チームに加入。理論派の彼はすぐさま車体改良に着手し、オーナーやメカニックたちの信頼を勝ち得る。


 一方、イギリス出身のハントは、奔放で陽気な性格のプレイボーイ。そのアグレッシブなドライビングテクニックに魅了されたF3時代からのスポンサー、ヘスケス卿(クリスチャン・マッケイ)が自腹でチームを設立したことで、ラウダを追ってF1参戦を果たす。


 75年、名門フェラーリに移籍したラウダはワールドチャンピオンへと上り詰める。そして、76年のシーズンも中盤までの9戦で5勝を挙げて独走状態となる。対するハントは、ヘスケス卿が資金難でF1から撤退した事でマクラーレンへと移籍するが、1位でゴールしたスペインGPで失格処分を受けたり、妻と離婚したりと公私ともに波乱続き。ところがフランスGPで優勝し、ラウダを追い上げていく。シーズン途中で結婚したラウダは「幸せは僕を弱くする」と不安を口にし始める。そんな中、「墓場」と呼ばれる世界一危険なサーキット、ニュルンブルクリンクで事故は起こった。ラウダが中止を訴えるほどの悪天候だったが、ハントらの意見が通り、レースは決行。ラウダはクラッシュし、全身火傷で生死を彷徨う…。


 しかし、そのニュルンブルクリンクの悪夢から僅か42日後、ラウダは不死鳥の如くサーキットに戻ってくるのだ。ラウダの無事を祈り、復帰を一番喜んだのは、他でもないハントだった。


 最終決戦の地は豪雨に霞む富士スピードウェイ。ラウダのポイントは68。ハントは65とその差は僅か3点。8万人のずぶ濡れの観衆がが見守る中、2人はいつもどおり視線を交わし、轟音と共にスタートを切るのだった…。


 監督のロン・ハワードは、「コクーン」(1985年)やアカデミー賞受賞作「ビューティフル・マインド」(2001年)を観ても分かるように、人間ドラマを描かせるとものすごく良い映画に仕上げる人なのだが、この作品でもそれはいかんなく発揮されている。


 そう、この映画はカーレースの映画ではあるが、レースそのものを描くのではない。正反対な性格の主人公2人が、レースを通して出会い、ライバルという関係を超えた絆が出来上がっていくさまを描いていく。


 残念ながら、ジェームス・ハントは既に他界しており、常にニキ・ラウダ目線のため、物語の一側面しか描かれないが、この手の分野では久々の快作といっていいだろう。自分はこの舞台となった年はまだ幼稚園にも行っていない時分なので、記憶すら無いが、クライマックスの富士スピードウェイの情景も、当時を彷彿とさせるほどディティールに拘っているらしく、F1愛好者が観たらたまらないものがあると思う。


 残念ながら今、F1の日本でのTV中継は地上波では殆どやっていないが、またこういうライバル対決みたいなものを観たいものだ。


 ところで邦題の副題は別にいらなかったのではなかろうか。日本語タイトルをつける人のセンスにもよるが、友情はともかくプライドを感じる場面は無かったように思えるのだが。


私の評価…☆☆☆☆★

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