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2014年2月18日 (火)

スノーピアサー

スノーピアサー
スノーピアサー
劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本・原案:ポン・ジュノ
原作:ジャック・ロブ、バンジャマン・ルグラン、ジャン=マルク・ロシェット「Le Transperceneige」
製作:パク・チャヌク
音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、コ・アソン、ジェイミー・ベル、ジョン・ハート、ティルダ・スウィントン、オクタヴィア・スペンサー、エド・ハリス、ユエン・ブレムナー、ルーク・パスカリーノ、スティーブ・パク、アリソン・ピル、ヴラド・イワノフ、アドナン・ハスコヴィ、クラーク・ミドルトン、ケニー・ドーティー、トーマス・レマルキス 他


 《矛盾点あり過ぎてツッコミどころ満載》


 フランスのグラフィックノベルを基に、韓国のポン・ジュノが脚色し、自ら監督して映画化。ポン監督にとっては初の英語作品である。


 2014年7月1日、地球温暖化を食い止めるために散布された人工冷却物質は、その結果、地球を雪と氷で閉ざしてしまった。新たな氷河期に突入した世界で、永久機関を持つ列車「スノーピアサー」に乗り込んだ者たちだけが生き残り、それ以外の生物は絶滅する。


 それから17年後の2031年。最後の人類を乗せて地球を1年で一周する「走る方舟」スノーピアサーは、富裕層と貧困層を前方車両と後方車両に隔離し、過酷な階級社会を生み出していた。富裕層による圧政を受け、虐げられる貧困層の人々。しかし、最後尾の車両に乗り込むカーティス(クリス・エヴァンス)は、平等な社会を取り戻すため、虎視眈眈と革命の日を狙っていた。そして、遂にその日はやってくる。前方車両への扉が開かれた瞬間、カーティス率いる集団は兵士たちを蹴散らし、エンジンを奪うため一気呵成に先頭車両へ向かった…。


 マンガ原作ということもあってか、実際には到底考えられないような矛盾点やツッコミどころが多すぎる。まぁ、この原作は日本では出版されていないらしく、原作の方ではどういうふうに描かれているのかは、知る由も無いのだが、ディストピアな世界観のダークファンタジーと捉えればいいのかもしれない。


 矛盾点は挙げればきりがないのだが、まず17年も休まず機関車のエンジンが動き続けている事。まぁ、それ以前にそれだけ長い間、外は生物が死滅するほど過酷な状況という事は線路の整備もできない筈なのに、脱線事故が起きていないという矛盾もあるのだが(笑)、何の燃料もいらない状態でエンジンが動き続けているという事は、そこに“永久機関”が存在しているという、現在の純粋力学でも熱力学でも有り得ない事が描かれているのだ。これはスゴい事である(笑)。


 さらに、後方車両に乗っている者に、食事として与えられるプロテインブロックの原料は、映画ではゴキブリのような虫が使われていたが、ゴキブリは寒冷地には生息しない。テラフォーマーズ化でもしたのかな(笑)。それにしても、どうやって集めたのだろうか?


 他にもたくさんあるのだが(ラストもさっさと逃げなきゃ喰われるぞシロクマに)、考えるだけ野暮って事なのかな? でも、こんな矛盾だらけでメチャクチャな設定が、実は近未来に実現してしまうのではないか、と思わせるのが、この映画の肝であり怖いところなのである。


私の評価…☆☆☆★

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