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2014年3月 5日 (水)

エージェント:ライアン

エージェント:ライアン
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:ケネス・ブラナー
原作 キャラクター創造:トム・クランシー
音楽:パトリック・ドイル
出演:クリス・パイン、ケネス・ブラナー、キーラ・ナイトレイ、ケビン・コスナー、コルム・フィオール、デヴィット・ペイマー 他


 《この監督の演出にしては大味な展開》


 トム・クランシーが創造したキャラクター=ジャック・ライアンを主人公とした映画シリーズ5作目。ただし、前作「トータル・フィアーズ」がヒットしたものの、その続編企画が頓挫し、役職等の設定を変えてリブートしたものである。このためクランシーの小説を原作としておらず、ホセイン・アミニによるコンセプトを基に製作されたオリジナルストーリーだ。


 ジャック・ライアン(クリス・パイン)は、表向きはウォール街の投資銀行でコンプライアンスを務めているが、実は世界を動かす経済界の不審な資金の流れを探るアメリカ中央情報局(CIA)のアナリストだった。天才的な分析力と国際経済への深い知識を持つライアンをCIAに採用したのは上官のウィリアム・ハーパー(ケビン・コスナー)だ。ある日ライアンは、モスクワの投資会社「チェレヴィン・グループ」の不穏な動きに気付く。グループの持つアメリカ財政を左右するほどの巨大な外貨口座へのアクセスを拒否されたのだ。通常は、報告のみで任務完了だったが、今回は何故か現場経験の全く無い、デスクワークのライアンが現地に出向くべきだと主張するハーパー。


 チェレヴィン・グループに検査のアポを取り、モスクワの空港に降り立つライアンを迎えたボディガードが、ホテルで突然銃を向けてきた。ライアンは壮絶な死闘を制したが、人を初めて殺した事に激しく動揺し、CIA本部に電話で規定違反の指示を仰ぐのだった…。


 指定場所へ行くと、いつモスクワに入ったのか、ハーパーがいた。ライアンは彼の不審な態度に疑念を抱きながらも事態を報告。アメリカ経済破綻を狙う「チェレヴィン・グループ」代表ヴィクター・チェレヴィン(ケネス・ブラナー)の企みが成功すれば、世界は数週間で恐慌に陥るだろうと。ハーパーは、ライアンに拳銃を渡し、「君はもうただのアナリストではない。エージェントだ」と通告し、証拠を掴むよう指示するのだった…。


 ジャック・ライアンといえば、これまでアレック・ボールドウィンやハリソン・フォードが演じてきた事で、どちらかというと渋いキャラのイメージがあるのだが、今回はクリス・パインということで、良くいえば若さ溢れる、悪くいえば些かちょっと軽いキャラになってしまった感がある。まぁ、当初はリブートではなく続編企画のはずだったので、前作「トータル・フィアーズ」でライアンを演じたベン・アフレックのイメージに近づけようとしたのかもしれないが、原作にも無い“エピソード0”を描くことで、今までのシリーズとは全く違った感じの物になっている。


 監督は、シェークスピア劇俳優のケネス・ブラナーということだが、この人がというわりにはストーリーが大味である。たいした訓練も積んでいない主人公が、たかだか海兵隊出身という一言で敵を倒していったり、アメリカが善でロシアが敵という今時古臭い構図など、ご都合主義もいいとこだ。


 ただ、エンターテインメントとして見れば、展開はスピーディーだし、途中でダレる事無くテンポ良く見せきる点は面白い。祖国を信じて祖国に裏切られるチェレヴィンの姿を、もう少し深く掘り下げて描けば、なお良かったのかもしれない。


私の評価…☆☆☆★

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