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2014年3月19日 (水)

愛の渦

愛の渦
愛の渦
劇場:京都シネマ
監督・脚本・原作:三浦大輔(戯曲「愛の渦」より)
音楽:海田庄吾
出演:池松壮亮、門脇麦、滝藤賢一、中村映里子、新井浩文、三津谷葉子、駒木根隆介、赤堀セリ、柄本時生、信江勇、窪塚洋介、田中哲司 他


 《特異な場所で曝け出す、本当の自分》


 H相手と出会うための乱交パーティに集う人々の姿を描き、岸田國士戯曲賞に輝いた舞台劇を映画化。上映時間2時間3分の中で着衣シーンは僅か18分30秒、あとはみんな素裸(笑)という過激作。


 都会のあるマンションの一室で、参加した人同士で“合体”ができる乱交パーティが催されていた。男性2万円、女性1000円、カップルだと5000円の料金がかかるこのパーティーに、親から仕送りをもらっている引きこもりニート(池松壮亮)や地味な外見の女子大生(門脇麦)、ごく普通のサラリーマン(滝藤賢一)らが集まってくる。性欲を満たしたい彼らの本質が剥き出しになるような一夜が始まる…。


 タイトルやチラシ・ポスターのデザインから、変なソフトポルノ映画みたいなのを想像してしまうが、これは“裏風俗”という特異な設定を巧みに利用した群像劇である。


 都会に建つ、マンションの隠れた一室。そこに集まる男女は皆、腹にイチモツ… いや一物抱えた人たちばかり。普段それは隠しているが、それじゃストレスがたまってしまう。だったらここで全てを脱ぎ捨てて、本当の自分を曝け出してしまおうということなのである。ここに集まった人たちは最初、バスタオル一枚の姿になって部屋に入れられ、会話が進む。そこから意気投合してカップルが、別室に移動し、全てを曝け出す“行為”に及ぶわけである(ウ〜ン、表現がちょいと難しい)。相手をとっかえひっかえしながら、延々とそのシチュエーションが続くため、眠たくなってくるのだが、そんな時にブ男ブ女カップルがチン入、そこから一気にコメディ色が強くなった。


 人によっても、男女の違いによっても付き合い方は様々。特異なシチュエーションの中で曝け出されたものは果たして、自分の本当の姿なのか。とかくこの映画は、その“合体”シーンばかりが話題になっているが、そうではなくセリフのやりとりから見える人間ドラマを楽しむ映画なのである。


 ちなみにこれ、舞台版ではどういう演出だったのだろうか? 多分映画と舞台は別物であろう。映画版の演出をそのまま舞台でやってしまったら犯罪に引っ掛かるだろうからね。


私の評価…☆☆☆

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