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2014年4月30日 (水)

大人ドロップ

大人ドロップ
大人ドロップ
劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:飯塚健
原作:樋口直哉
音楽:海田庄吾
主題歌:黒猫チェルシー「サニー」
出演:池松壮亮、橋本愛、小林涼子、前野朋哉、渡辺大知 他


 《ちょっぴりビターな青春映画》


 芥川賞候補にもなった樋口直哉の同名小説を映画化。高校卒業を控えた男女が、少しずつ大人への階段を上っていくひと夏の物語。


 高校3年生の浅井由(池松壮亮)は、親友のハジメ(前野朋哉)に頼み込まれてクラスメートの入江杏(橋本愛)とのデートをセッティングしようとするが、これが元で彼女は怒る。仲直りできないまま夏休みに突入。杏は突然学校を辞め、遠くへ引っ越してしまった。杏のことがずっと心に引っ掛かっているが、それが恋なのか、ハジメへの対抗心のためか自分でもわからないでいた。また、女友達のハル(小林涼子)から年上の彼氏との恋愛相談をされ、大人になろうと急いでいる彼女の言葉にハッとさせられる。ハジメの言動も変わり始めていた。周囲の友人たちが子供から大人になろうとしていることに気付き、浅井は焦りを感じる。大人になるとはどういうことなのか悩んだ浅井は、思い切って杏に手紙を出す。数日後、彼の元に届いた返事には、杏がなぜ学校を辞めたのかが書かれていた。いても立ってもいられなくなった浅井は、ハジメとともに片道200キロの旅に出る…。


 自分が高校生くらいの時もそうだったが、好きな人に素直になれない気持ちは、高校生くらいの男の子なら、殆ど誰でも持っているのではないか。本作は現代が舞台ではあるが、そういう若者の気持ちを、時にノスタルジックに描く。


 高校生を演じる旬の俳優たちの演技がいい。みんな、もうとっくに高校を卒業している年齢なのだが(笑)、不思議と違和感がなく瑞々しい。中でもハル役の小林涼子は、僕が昼ドラで観た時のイメージが残っているのか、今までおとなしい役が多かったように思うのだが、今回はとびっきり明るい役で、新鮮な感じがした。


 こういう青春映画が好きな人や、学生時代に同学年で好きな相手がいた人にお薦め、と言いたいところだが、この映画、公開している所が少なく、僕が観てからも少し日にちが経ってしまったため、現在上映中の映画館は全国で2館のみである。この映画は東宝映像事業部の製作・配給で、つまりは、「劇場版 闇金ウシジマ君」と同じような興行(“ほぼ”TOHOシネマズ限定公開)をやっているのだが、映画通好みの作品が、シネコンではかかりにくくなっているのを実感した。そりゃまあ、テレビ局やテレビドラマの影響もあるから、大作に偏るのもわからなくはないし、収入面を考えればヒット作を拡大上映するのも仕方がないが、それを目当てに来ている客ばかりではない。やっぱりこの映画のように小品でも良作はあるのだから、1日の上映2〜3回で3週間で切るようなことはしてほしくないなと、正直思った。


私の評価…☆☆☆

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