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2014年6月13日 (金)

ゴジラ 公開60周年記念デジタルリマスター(2週間限定公開)

ゴジラ 公開60<br />
 周年記念デジタルリマスター(2週間限定公開)
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:本多猪四郎
特技監督:円谷英二
脚本:村田武雄、本多猪四郎
原作:香山滋
音楽:伊福部昭
出演:宝田明、河内桃子、平田昭彦、志村喬、村上冬樹、堺左千夫、小川虎之助、山本廉、林幹、恩田清二郎、笈川武夫、榊田敬二、鈴木豊明、高堂國典、菅井きん、川合玉江、東静子、馬野都留子、岡部正、鴨田清、今泉廉、橘正晃、帯一郎、堤康久、鈴川二郎、池谷三郎(TBSアナウンサー)、手塚勝巳、中島春雄 他


 《人気怪獣映画シリーズの記念すべき第1作》


 言わずと知れた、日本怪獣特撮映画の金字塔。第1作目の公開から60年を迎え、初回上映状態を再現することを目標に制作されたデジタルリマスター版。4Kスキャンされたデータを元に、ソフトウェアと手作業による1コマ毎の映像ノイズ除去、そして音声も違和感が生じないよう細心の注意が払われたノイズ除去が行われている。


 太平洋の沖合で船舶が次々に沈没する事件が発生した。その数少ない生存者が、巨大な怪獣の目撃談をもたらす。古生物学者の山根博士(志村喬)や助手で娘の恵美子(河内桃子)、その恋人でサルベージ機関の所長・尾形(宝田明)らで結成された調査団が事件現場近くに浮かぶ大戸島に派遣され、やがて彼らの前に怪獣が姿を現す。島の古い言い伝えから「ゴジラ」と命名された怪獣は、密かに生き残っていた太古の生物が、繰り返される水爆実験の放射能の影響で目を覚ましたものであるとされ、対応策が練られる。しかし、その強大な力に人間たちは為す術もなく、東京に上陸したゴジラは街を火の海に変えていく。その頃、山根博士の愛弟子である科学者の芹沢(平田昭彦)は、ゴジラにも有効な恐るべき発明を実現させていた。その技術がいつか悪用される事を恐れ、使用を躊躇っていた芹沢だったが…。


 正直、こういう形でスクリーンで観られるとは思っていなかったので、嬉しい。終戦から10年経った後とはいえ、その影響がまだ色濃く残っている映画であり、ゴジラという怪獣を通して、反戦と平和のメッセージが込められた傑作である。


 今のCG等を見慣れた人には、この映画の特撮はチャチなものに写るだろう。映像合成技術もクロマキー以前の、簡単にいうとフィルムを切って貼り合わせる方法がとられており、継ぎ目の部分が微妙にズレていたりするのだが、やはり機械ではなく人の手で作っている画というものは、独特な感覚がある。


 その特撮の部分に重点を置いたためか、ストーリーも複雑なものではなく、物足りなく感じる人もいるだろう。しかし本作は日本における“着ぐるみ”を使った特撮映画の第1号なのである。いや日本だけではない、実はアメリカでもこういうタイプの映画はウィリス・オブライエンやレイ・ハリーハウゼンによるストップモーション・アニメーションが主流で、こういった手法は例を見なかったのだ。つまり、この映画なくして後の昭和シリーズ(第1シリーズ)や、テレビの「ウルトラQ」に始まる“空想特撮シリーズ”は無かっただろう。


 志村喬扮する山根博士が最後に言う言葉。あの言葉は続編への伏線(後付けではあるが)であり人類に対する警告であるが、60年経った今、人類にその警告は届いているのだろうか? 映画は本作の後、昭和シリーズ(本作のヒットを受けて急遽1年後に作られた続編「ゴジラの逆襲」から「メカゴジラの逆襲」)〜平成シリーズ(本作の現代版リメイク「ゴジラ(1984年版)」から「ゴジラvsデストロイア」)〜ミレニアムシリーズ(「ゴジラ2000 ミレニアム」から「ゴジラ FINAL WARS」)と28作作られ、今年9年ぶりにハリウッド版で復活する。前回のハリウッド版は実質無かったことにされている模様で、この新作のゴジラの造形は日本版に近いものになっているようだが、海外での評判が高く、今度は期待できるようだ。7月の公開が待ち遠しい!


私の評価…☆☆☆☆☆

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