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2014年6月14日 (土)

WOOD JOB!(ウッジョブ) 〜神去なあなあ日常〜

WOOD JOB!(ウッジョブ)<br />
 〜神去なあなあ日常〜
劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:矢口史靖
原作:三浦しをん「神去なあなあ日常」
音楽:野村卓史
主題歌:マイア・ヒラサワ「Happiest Fool」
出演:染谷将太、長澤まさみ、伊藤英明、優香、西田尚美、マキタスポーツ、有福正志、近藤芳正、光石研、柄本明 他

ふんどしアナウンサー(祭りシーンにエキストラで参加したTBS系列のアナウンサー):安東弘樹(TBS東京放送)、大吉洋平(MBS毎日放送)、石井亮平(CBC中部日本放送)、服部義夫(RKB毎日放送)、石崎輝明(HBC北海道放送)、菅生翔平(TBC東北放送)、小嶋健太(SBS静岡放送)、石橋真(RCC中国放送)


 《林業を通して人間的に成長していく主人公の姿》


 「ウォーターボーイズ」の矢口史靖監督が、三浦しをんの青春小説を一部脚色して映画化。矢口監督にとって初めての原作付きの作品である。


 ちゃらんぽらんな性格で毎日お気楽に過ごしていた平野勇気(染谷将太)は大学受験に失敗、彼女にもフラれ、進路も決まらないという散々な状態で高校の卒業式を迎える。そんな時、ふと目にしたパンフレットの表紙で微笑む美女につられ、街から逃げ出すように1年間の林業研修プログラムに参加することを決意する。だが、ローカル線を乗り継いで降り立った神去〈かむさり〉村は、携帯電話の電波も届かない「超」が付くほどの田舎。鹿やら蛇やら虫だらけの山、同じ人間とは思えないほど狂暴で野性的な先輩・飯田ヨキ(伊藤英明)、命がいくつあっても足りない過酷な林業の現場…。


 耐えきれずに逃げ出そうとする勇気だったが、例の表紙の美女・石井直紀(長澤まさみ)が村に住んでいると知り、留まる事を決意するが…。


 休む間もなく訪れる新体験、野趣溢れる田舎暮らし、とてつもなく魅力的な村人に囲まれ、勇気は少しずつ変化していく。果たして、勇気と直紀の恋の行方は? そして、勇気は無事に生きて帰れるのか…?


 今年、自分が観ている映画の中で、上半期恐らく一番面白い映画は、洋画では「アナと雪の女王」だが、邦画では間違いなくこの映画になるだろう。都会育ちの青年が、林業を通して人間的に成長していく姿を爽やかに描いた快作だ。


 林業とエンターテインメント映画とは、どう考えても結び付かないものだろうし、実際のこの仕事はもっとシビアなものだろうが、そこに都会から来た若者という、いわばストーリーの引っ掻き回し役を入れることによって、映画自体がよりいきいきとしたものになっている。


 染谷将太、長澤まさみ、伊藤英明といったメイン3人のキャスティングもバッチリで、特に海猿から山猿に転職した(笑)伊藤英明は、彼自身の持つ三枚目的なキャラクターがぴったりとハマっている。神去村というのは勿論架空の村だが、一応映画版では舞台は三重県に設定されているので、方言は関西弁に近いイントネーションがあるはずだが、あまり違和感無く聞こえたのも良かった。


 ラストの奇祭は下ネタのオンパレードなので、好みが分かれるとは思うが、まぁ大体ああいう男祭りというものは、“神聖なもの”として男女の性器を模したモノが出てくるのはよくある事で、映画で描かれる奇祭もオリジナルではあるが、日本三大奇祭の1つである長野県の某祭がモデルなのであろう。足が引っ掛かって降りられなくなった主人公を乗せた巨大な棒が、アナにめがけて突っ込んでいくシーンは大迫力であった。


 惜しいのはこの映画、イマイチ宣伝不足な点があることだ。上映しているシネコンで、他の映画に人気が集中しているという事もあるのだが、どうもあまりお客さんが入っているように思えない。若い人に少しでも林業に興味を持ってもらうために作っている筈なのに…。製作は日活、東宝は配給のみということで、もしかしたら製作にタッチしている「テルマエ・ロマエ2」を推したい東宝が宣伝に乗り気ではないのかもしれないが、もしそうなら残念というよりほかないな。


私の評価…☆☆☆☆☆

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