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2014年7月 9日 (水)

ヴィオレッタ

ヴィオレッタ
劇場:京都シネマ
監督・脚本:エヴァ・イオネスコ
音楽:ベルトラン・ブルガラ
出演:イザベル・ユペール、アナマリア・ヴァルトロメイ、ジョルゲッタ・レアウ、ドニ・ラヴァン、パスカル・ボンガール、ジェトロ・キャーヴ、ルイ=ド・ドゥ・ランクザン 他


 《監督の実体験を基にした問題作》


 母である写真家イリナの被写体として幼い頃から時にはヌードをも辞さないモデルとなっていた女優・エヴァ・イオネスコ。この映画は彼女がその経験を基に、母と娘の葛藤を自ら監督し描いたものである。彼女にとって初の長編映画監督作品にもなっている。


 写真家のアンナ(イザベル・ユペール)を母に持つヴィオレッタ(アナマリア・ヴァルトロメイ)は、母が多忙のため、祖母と一緒にいる機会が多かった。ある日、母にモデルになるよう誘われたヴィオレッタ。母に気に入られたいヴィオレッタは要求に応え、カメラに向かい大胆なポーズを取るように。そして、衣裳とメイクで大人の色香を纏い…。


 「カンヌで議論を呼んだ」とか、芸術かポルノかなんていう、センセーショナルな宣伝で、はて、どんな映画なんだろうと思って観たのだが、いたって平凡な映画だった(笑)。


 まず、“監督の実体験”が基になっているとはいえ、この監督の場合映画の設定よりも幼い時分からヌードモデルをやらされていたようで、それをそのまま描いてしまうと本当に児童ポルノになってしまい、作品自体が封印されかねないため、映画では10代の数年間に的を絞っている。内容はそれでも十分衝撃的なのだが、いかんせんストーリーに起伏がなく、淡々と描いているため、どこをどう観客に訴えたいのか、いまひとつ分かりにくい。怪優ドニ・ラヴァンがいつになくフツーに演技しているのは、ある意味意外だったが、だからなおさら平凡に見えたのかもしれない。


 ヒロイン役は撮影当時はまだ10歳だった新星アナマリア・ヴァルトロメイ。メイクのせいもあってか、随分と大人びた表情が印象的だったが、当時彼女はまだこういったショービジネスの経験がない新人だったため、撮影には細心の注意が払われ、それ故にこの映画にはヌードシーンが一切無い。


 このことからしても、児童ポルノではない事は一目瞭然で、日本よりレーティングが厳しい海外では特に規制することもなく普通に公開されているのだが、日本の映倫は当初、“規格区分外”にしようとした。つまり審査する事も拒否したわけで、その後配給会社が再審査を申請した結果、幸いにもノーカットの上R-15指定での公開が決まったのだが、“臭い物には蓋をしろ”と言わんばかりの映倫の態度は、かなり問題があると思った。たぶん、この映画を観た人の殆どは、そんなポルノまがいの映画とは思わないのではないか。映倫の審査って何かいいかげんなものだなと思っているのは、僕だけではないだろう。


私の評価…☆☆★

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