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2014年9月27日 (土)

るろうに剣心 京都大火編

るろうに剣心 京都大火編
るろうに剣心 京都大火編
るろうに剣心 京都大火編
劇場:MOVIX京都
監督:大友啓史
脚本:藤井清美、大友啓史
原作:和月伸宏「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」
音楽:佐藤直紀
主題歌:ONE OK ROCK「Mighty Long Fall」
出演:佐藤健、武井咲、伊勢谷友介、青木崇高、蒼井優、神木隆之介、宮沢和史、土屋太鳳、大八木凱斗、滝藤賢一、三浦涼介、丸山智己、高橋メアリージュン、小市慢太郎、眞島秀和、渡辺大、中村達也、村田充、屋敷紘子、原勇弥、山田崇夫、山口航太、島津健太郎、小久保丈二、佐藤滋、江田結香、別府あゆみ、西原亜希、蓮沼誠希、細川愉楽多、田端瑛、淵上泰史、田中泯、窪田正孝、福山雅治、江口洋介、藤原竜也 他


 《アクションは素晴らしいが、原作端折りすぎ!》


 1994年から約5年半にわたって「週刊少年ジャンプ」に連載されていた、和月伸宏原作の漫画を実写映画化。2年前に公開された第1作の大ヒットを受けて、今回は原作の中でも特に人気が高い「京都編」を基に2部構成で描く。本作はその〈前編〉。


 激動の幕末を刀1本で生き抜いた伝説の人斬り「緋村剣心(佐藤健)」。嘗ては「人斬り抜刀斎〈ばっとうさい〉」として恐れられていた彼だったが、新時代の訪れと共に、穏やかな生活を送っていた。


 ある日、内務卿大久保利通(宮沢和史)から呼び出される。剣心の後継者として「影の人斬り役」を引き継いだ男、「志々雄真実〈ししおまこと〉(藤原竜也)」が京都で暗躍しているというのだ。剣の腕も頭の回転の早さも剣心とほぼ互角。しかし刀を置いた剣心に対し、志々雄は野心を捨てることはなかった。知り過ぎた情報を利用される事を恐れた政府は、志々雄の身体に火を点けた。しかし、志々雄は一命を取り留め、全身包帯姿で明治政府への復讐を誓ったのだ。志々雄は、平和を忌み嫌う戦好きや武器商人などを集め、一大兵力を形成。政府の送り込んだ討伐隊を尽く壊滅していた。

 「頼みの綱はもうお前しかいない。お前が動かなければこの国は滅びる」

と、最後の望みを託された剣心。


 やっと手に入れた平穏な日々だったが、逃れられない運命を背負い、斬れない刀「逆刃刀〈さかばとう〉」を手に、仲間と別れ一人京都へ向かうのだった…。


 前作が、日本の娯楽時代劇としては大変素晴らしい出来だったので、今回期待を込めて観に行ったのだが、アクションに関しては前作を上回る激しい立ち回りで非常に満足である反面、原作を知っている人なら分かると思うが、原作の“京都編”自体が非常に長い話なので、いいエピソードがたくさん省かれているのにはガッカリした。


 現在京都では、地元の独立U局(KBS京都)で、この4月から「るろうに剣心」アニメ版の再放送が毎週火曜日夜7時から2話連続放送されているが、偶然なのかこの映画が公開されるほぼ同じタイミングで京都編に突入した。当然ではあるが、このアニメ版の方はほぼ原作どおり(規制による表現の違いやオリジナル部分もあるにはあるが)なので、見比べる事ができる。主役の剣心や原作の上では最強のヴィランである志々雄はアニメで声を当てた涼風真世や池田政典よりもこちらのキャストがピッタリで、特に常にハンパないテンションで演技する藤原竜也には、こういう役が似合っている。本作から登場の新キャストも、原作の絵になるべく似ている人を選んでいるようで、演技云々を抜きにすれば、それほど違和感は無い。


 ただ、映画の予算や時間的な制限のため、どうしても剣心と志々雄中心のエピソードに絞らざるをえず、結果として原作では描かれている比叡山での左之助vs安慈、斎藤vs宇水、剣心vs宗次郎の戦いが、この時点では省かれたのは不満だ(〈後編〉で全く別の形で描かれるが…)。十本刀にしても、志々雄に付きまとっている宗次郎や方治はそれなりに出演場面も多いし、刀狩の張のエピソードは特に重要な伏線にもなるので、そこそこ活躍するのだが、その他の7人はラストにチラッと顔見せするだけで、セリフも何も無いというぞんざいな扱われ方である。せめて、安慈の必殺技“二重の極み”は、悲しみを誘うエピソードでもあり、入れてほしかった。


 また、原作では東京から京都への移動で行き当たりばったりな一人旅をする左之助(その道中で安慈と会う)が、本作では安慈に会わず、いとも簡単に京都に到着(笑)。十本刀も関西在住の張以外は集結に時間がかかるはずが、一瞬で戦艦「煉獄」に集結(故に方治が責任を感じて7本の指の爪を自ら割るシーンが無い)という、何か時間経過を表わす場面が1つでもあればいいのにといった編集の粗さが目立つ。


 ラストにはある隠し玉が用意されている。“謎の男”とはなっているが、原作ファンなら登場の仕方は違えどピンとくるであろう。十本刀はちゃんと描かれるのか、テンション下がらぬまま、活劇の面白さを見せつけてくれるのか、期待と不安を抱えて、いざ〈伝説の最期編〉へ…。


私の評価…☆☆☆★

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