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2014年10月19日 (日)

喰女 ―クイメ―

喰女 -クイメ-
喰女 -クイメ-
劇場:MOVIX京都
監督:三池崇史
原作・脚本:山岸きくみ「誰にもあげない」
音楽:遠藤浩二
イメージソング:華原朋美「ROSIER」、「難破船」(中森明菜のカバー)
出演:市川海老蔵、柴咲コウ、伊藤英明、中西美帆、マイコ、根岸季衣、勝野洋、古谷一行 他


 《ホラー感覚のサスペンス》


 日本三大怪談の1つにも挙げられる「四谷怪談」をモチーフにしたサスペンス・ホラー。映画の中で芝居として演じられる「四谷怪談」の物語と、それを演じる俳優たちとの関係がシンクロしていく。


 舞台「真四谷怪談」で、お岩役を演じるスター女優・後藤美雪(柴咲コウ)。美雪の強い推挙により、恋人である俳優・長谷川浩介(市川海老蔵)が伊右衛門役に大抜擢される。さらに、鈴木順(伊藤英明)と、朝比奈莉緒(中西美帆)がキャストとして決定する。美雪の推薦で主役の座を得たにも関わらず、共演者にちょっかいを出す浩介。


 「伊右衛門」のエゴや非道さに傷つけられる「お岩」の怨みと恐ろしさを舞台上に写し出す“四谷怪談の世界”と、それを演じる男女の愛欲が渦巻く“現実世界”。舞台に集った俳優陣が、稽古と日常の狭間で、それぞれの想いが募っていく。2つの世界で裏切りを知った「叶わぬ想い」は現実と舞台をオーバーラップし、やがて一つの怨念となり…。


 「一命」に続く三池監督&海老蔵主演の映画。「一命」同様、お芝居よりも舞台美術を楽しむものになっている。


 劇中劇(この場合は「四谷怪談」)が現実世界とシンクロするような展開の映画は、これまでにもあるので、映画自体に新鮮味はあまり感じられないが、幽玄な雰囲気を醸し出した舞台セットが美しく、このまま舞台化して上演してもおかしくないような出来映えである。


 ただし、キャスティングのバランスが悪い。海老蔵と他のキャストの演技力の差が、「一命」以上に歴然としてしまっており、芝居としての面白さが半減してしまった。柴咲コウのお岩は美しいし、伊藤英明扮する按摩の宅悦もサマになっているのに、実に勿体ない事である。


 また、本来の「東海道四谷怪談」は、中川信夫監督の映画などを観てもわかるように、実話をモデルにした非常に怖い物語なのだが、この映画は興行面を考えてか、あまり怖くない作りになっている。ただ、映倫レイティング「PG12」が示すとおり、エロ描写は控えめだが暴力描写やグロ描写は多めなので、苦手な人は覚悟して観た方がよさそうだ。


私の評価…☆☆☆

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