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2014年10月

2014年10月25日 (土)

ルパン三世

ルパン三世
ルパン三世
ルパン三世
劇場:シネプレックス小倉
監督:北村龍平
原案:山本又一朗、北村龍平、ジョセフ・オブライアン
原作:モンキー・パンチ「ルパン三世」
脚本:水島力也
音楽:アルド・シュラク
メインテーマ:布袋寅泰「TRICK ATTACK -Theme of Lupin The Third-」
出演(外国人キャストの()内は日本語吹き替え声優):小栗旬、玉山鉄二、綾野剛、黒木メイサ、浅野忠信、ジェリー・イェン(加瀬康之)、キム・ジュン(小野賢章)、タナーヨング・ウォンタクーン(佐藤美一)、中山由香、吉野和剛、山口祥行、ラター・ポーガーム(大和田美帆)、ジャエンプロム・オンラマイ(梅田貴公美)、ウィッタヤー・パンシリガーム(伊藤洋三)、ニルット・シリチャンヤー(菅生隆之)、ジェフリー・ジュリアーノ(宝亀克寿)、デイビット・アサバナンド(津田寛治)、ニック・テイト(坂口芳貞) 他


 《目黒祐樹主演版とは大違い(当たり前か)》


 アニメにもなっているモンキー・パンチ原作の漫画を実写映画化。「ルパン三世 念力珍作戦」(1974年)以来40年ぶりの実写化となる。また、「〜念力珍作戦」には五ェ門は登場しないため、本作で実写初登場となる。


 紀元前40年代の古代ローマ。アントニウスがクレオパトラ7世に贈った「世界で最も美しいジュエリー」… 〈光の首飾り〉に〈真紅のルビー〉を埋め込んだ究極の宝物… 「クリムゾン・ハート」。それは嘗て何者かによって盗み出され、以来、歴史の闇に消え去ってしまった。


 そして現代。ルビーと首飾りそれぞれの所有者、東洋・西洋を代表する2人の大富豪が互いの秘宝を狙い合っていた。アジアの闇社会を牛耳るMr. プラムック(ニルット・シリチャンヤー)と、嘗てアルセーヌ・ルパンの相棒として名を馳せた老盗賊・ドーソン(ニック・テイト)。インターポールの銭形警部(浅野忠信)は、世界中の泥棒たちがドーソンの邸宅に集合するという情報を入手。その場で、大盗賊団「ザ・ワークス」の次期リーダーが発表されるらしい。次々集まる泥棒たちの中には、国際指名手配犯・ルパン三世(小栗旬)の姿もあった。ドーソンは旧友の孫であるルパンをリーダーに推薦するつもりなのだ。


 この会合を狙ったブラムックは、ルパンをライバル視するマイケル・リー(ジェリー・イェン)を操って、ドーソン暗殺に成功する。そして首飾りを手に入れて、遂に「クリムゾン・ハート」を完成させた。ドーソンの遺志を継ぎ、秘宝奪還を誓うルパン。秘宝の在処は、地図に載らないジャングルにあり、地雷原と武装兵によって守られる難攻不落の要塞型セキュリティシステム… その名も「方舟(ジ・アーク)」。


 ルパンは、次元大介(玉山鉄二)、石川五ェ門(綾野剛)、峰不二子(黒木メイサ)とともに、この「絶対不可能」なミッションに挑むのだった…。


 これもまた、ネット上では賛否両論の実写映画。確かにツッコミどころは満載なのだが、僕はまだこの程度なら“許せる”派である。


 TVアニメシリーズが最初に放映されてから今年で43年。現時点での最終シリーズである第3シリーズ(1984〜85年)が終了してからも、ほぼ毎年作られるTVスペシャルなどで、作品やキャラクターに対するイメージが完全に固まっている物を、そのイメージを崩さずに実写化させる事は到底無理な事だ。それを承知の上で、何とかみてくれだけでも近づけるように作ろうとしたのだから、その努力は認めないといけない。


 今回、ネット上で否定的な意見を書いている人は恐らく、40年前に製作された最初の実写版「ルパン三世 念力珍作戦」を観ていない人たちなのではなかろうか。僕はこれ、今から20年ほど前に大阪・うめだ花月シアターで一時期「夜だけシネマ」という企画をやっていた事があって、「実写映画化された漫画」みたいな特集を組んでいた時に観に行った(この時は他にせんだみつお主演の「こち亀」も観ている)事がある。原作連載開始から、さほど時間が経っていない時期の映像化とはいえ、これほど原作を無視した映画というのは他に無いのではないか、といえるくらいイメージがかけ離れたコメディで、怒りを通り越して情けない気分で帰った記憶がある。配役にしたって、ルパン三世役の目黒祐樹はどう見てもチンピラにしか見えない(笑)し、次元役は当時悪役の方が多かった田中邦衛である。コメディ路線なので銭形警部役の伊東四朗だけは何となく合っている感じはしたが、誰の目から見てもかなりヒドかった(笑)。それから比べればこの映画なんて、かなりマシな方である。「〜念力珍作戦」未見の方はDVDが出ているので是非レンタルして観てほしい。


 ただ、本作もアニメ版第2シリーズ以降とはイメージが違う第1シリーズや「カリオストロの城」からの節操のないオマージュはやめてほしかった。それにこの内容で約2時間10分の上映時間は長過ぎる。もう少し話のテンポを良くすれば、100分弱くらいで済ませられると思うので、続編作るのなら、もうちょっとその辺を考えてほしい。


私の評価…☆☆☆★

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2014年10月23日 (木)

LUCY ルーシー

LUCY ルーシー
LUCY ルーシー
劇場:シネプレックス小倉
監督・脚本:リュック・ベッソン
音楽:エリック・セラ
出演:スカーレット・ヨハンソン、モーガン・フリーマン、アナリー・ティプトン、チェ・ミンシク、アムール・ワケド、ピルー・アスベック 他


 《彼女はUSBメモリーの中で生き続ける…?》


 新種のある物質の影響で脳が覚醒し、驚異的な能力を発揮するようになるヒロインが巻き起こす騒動を、スカーレット・ヨハンソン主演で描く、サスペンス・アクション。


 ごく普通の生活を送っていた女性・ルーシー(スカーレット・ヨハンソン)。ある日、マフィアの闇取引に巻き込まれてしまい、そこで起こったアクシデントによって彼女の脳は異変を来す。「人類の脳は10%しか機能していない」と言われるが、ルーシーの脳は覚醒し、次々と人知を超えた能力を発揮し始める。脳科学者ノーマン博士(モーガン・フリーマン)は彼女の脳の可能性を信じ、落ち合う約束をする。


 一方、マフィアは行方を眩ませたルーシーを巨大な組織全体で追い詰めていく。マフィアの裏をかき、博士の元へ向かうルーシーは次第に人間性も失い、自分自身でさえもコントロール不能な暴走状態へと陥ってしまう。覚醒の勢いは誰にも止めることはできない… 彼女の存在は、人類を破滅に導くのか、それとも、救いとなるのか…?


 やっと9月に鑑賞した映画の感想が書ける(遅っ! 「獣人雪男」だけは10月11日に観たのだが)。


 映画を年間100本とか観ていると、たまにこういう変なSF映画に出くわすのだが、これも、予告編を観て面白そうだなと思って観に行ったら、ツッコミどころ満載のトンでもな映画であった。


 通常は10%しか機能していない脳が、100%覚醒してしまったらという、有り得ない設定なので、ストーリーも妄想の中で何でもありの破綻した状態だし、覚醒していくにつれてストーリーもヘンな方向へとズレていく。


 ただ、今年公開された「インセプション」なんかに比べれば、こちらの方がはるかに明るくて分かりやすく、個人的には嫌いではない。スカ・ヨハはまだ良いにしても、モーガン・フリーマンは全く役にたっていないし、チェ・ミンシク扮するコリアン・マフィアも些か頼りない。スカ・ヨハのアクションを楽しみたい人には薦めてもいいが、この後に観ている「アンダー・ザ・スキン」と合わせてラジー賞にノミネートされそうな気がするなぁ(笑)。


私の評価…☆☆★

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2014年10月19日 (日)

喰女 ―クイメ―

喰女 -クイメ-
喰女 -クイメ-
劇場:MOVIX京都
監督:三池崇史
原作・脚本:山岸きくみ「誰にもあげない」
音楽:遠藤浩二
イメージソング:華原朋美「ROSIER」、「難破船」(中森明菜のカバー)
出演:市川海老蔵、柴咲コウ、伊藤英明、中西美帆、マイコ、根岸季衣、勝野洋、古谷一行 他


 《ホラー感覚のサスペンス》


 日本三大怪談の1つにも挙げられる「四谷怪談」をモチーフにしたサスペンス・ホラー。映画の中で芝居として演じられる「四谷怪談」の物語と、それを演じる俳優たちとの関係がシンクロしていく。


 舞台「真四谷怪談」で、お岩役を演じるスター女優・後藤美雪(柴咲コウ)。美雪の強い推挙により、恋人である俳優・長谷川浩介(市川海老蔵)が伊右衛門役に大抜擢される。さらに、鈴木順(伊藤英明)と、朝比奈莉緒(中西美帆)がキャストとして決定する。美雪の推薦で主役の座を得たにも関わらず、共演者にちょっかいを出す浩介。


 「伊右衛門」のエゴや非道さに傷つけられる「お岩」の怨みと恐ろしさを舞台上に写し出す“四谷怪談の世界”と、それを演じる男女の愛欲が渦巻く“現実世界”。舞台に集った俳優陣が、稽古と日常の狭間で、それぞれの想いが募っていく。2つの世界で裏切りを知った「叶わぬ想い」は現実と舞台をオーバーラップし、やがて一つの怨念となり…。


 「一命」に続く三池監督&海老蔵主演の映画。「一命」同様、お芝居よりも舞台美術を楽しむものになっている。


 劇中劇(この場合は「四谷怪談」)が現実世界とシンクロするような展開の映画は、これまでにもあるので、映画自体に新鮮味はあまり感じられないが、幽玄な雰囲気を醸し出した舞台セットが美しく、このまま舞台化して上演してもおかしくないような出来映えである。


 ただし、キャスティングのバランスが悪い。海老蔵と他のキャストの演技力の差が、「一命」以上に歴然としてしまっており、芝居としての面白さが半減してしまった。柴咲コウのお岩は美しいし、伊藤英明扮する按摩の宅悦もサマになっているのに、実に勿体ない事である。


 また、本来の「東海道四谷怪談」は、中川信夫監督の映画などを観てもわかるように、実話をモデルにした非常に怖い物語なのだが、この映画は興行面を考えてか、あまり怖くない作りになっている。ただ、映倫レイティング「PG12」が示すとおり、エロ描写は控えめだが暴力描写やグロ描写は多めなので、苦手な人は覚悟して観た方がよさそうだ。


私の評価…☆☆☆

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2014年10月17日 (金)

【封印映画】獣人雪男

【封印映画】獣人雪男
劇場:みなみ会館
監督:本多猪四郎
助監督:岡本喜八
脚本:村田武雄
原作:香山滋
特殊技術:円谷英二
音楽:佐藤勝
出演:宝田明、河内桃子、根岸明美、中村伸郎、堺左千夫、高堂國典、小杉義男、谷晃、笠原健司、大村千吉、鈴木孝次、山本廉、瀬良明、堤康久、岡部正、西條悦郎、坪野鎌之、山田彰、大西康雄、中山豊、千葉一郎、熊谷二良、草間璋夫、加藤茂雄、緒方燐作、吉頂寺晃、勝本圭一郎、佐藤功一、福田和郎、安芸津広、小沢経子 他

雪男…相良三四郎
雪男の子供…伊東隆


 《封印されてしまった幻の獣人》


 「ゴジラ」シリーズ2作、「透明人間」に続く1955年公開の東宝特撮映画。「ゴジラ」(1954年)とほぼ同じスタッフにより制作されている。


 K大山岳部員は、アルプス山峡へ雪男探険のためにやって来ていた。ある夜、疲れ果てた一同が微睡み始めた頃、不気味な半人半獣の影が見え、これを見つけた道子(河内桃子)の悲鳴に飛び起きた飯島(宝田明)は、威嚇の一発を放って遮二無二追いかけたが、何時の間にか方向を見失ってしまい、不運にも、雪男を生け捕って一儲けを企んだ大場(小杉義男)の一行に捕まり崖下に蹴落とされてしまった。飯島が我に返ったとき、十軒ばかりの粗末な集落の山小屋でチカ(根岸明美)という娘に介抱されていた。この集落は雪男を守り神とする里の人が謎の集落と呼んでいる原住民の集落であった。そして飯島は断崖に藤蔓で吊し下げられ、あわやという時、現れた雪男が彼を引き上げ捨て去っていった。命拾いした飯島は、どうにか探検隊の一行に救い出される。一方大場とその配下は、飯島に心惹かれるチカを利用して雪男の住む洞窟に案内させ、薬の力で昏倒させた雪男を生け捕ったが、その時大場の銃は雪男の子供を殺してしまった。怒りに燃えた雪男は大場もろともトラックを谷間
へ投げ飛ばす。今や人間に対する復讐の鬼と化した雪男は、K大探検隊のキャンプに突入し、道子を攫っていった。一行は噴火口の傍らまで雪男を追ったが、道子を抱えているので銃を打つこともできない。するとチカは山刀を抜いて雪男に近寄った。雪男は道子を放り出してチカに向かう。その瞬間、道子の兄・信介(笠原健司)の放った銃弾は雪男の胸を貫いた。凄まじい形相の雪男は、チカを抱き締めると、噴火口に飛び込んでいった…。


 ここ数年、1年に1本は、何らかの理由でテレビの地上波やDVDなど、メディアで観られなくなっている映画やテレビドラマを観ているのだが、この映画もその1つで、特に観たかった映画の1本でもある。


 スタッフとキャストの一部は「ゴジラ」と同じだが、特撮に関してはゴジラほど巨大なものを描くわけではないためか、ショボい感じは否めない。見方によっては雪男の大きさは殆ど人間と変わらない。


 近親者との“交わり”が進み廃れていく村と、悪い人間の手によって唯一の子供を殺された獣人。つまり、共に滅びる運命にあるものを描いていくのだが、「ゴジラ」ほどのメッセージ性が無く、河内桃子と根岸明美という2大ヒロインの美しさと、映画のポスターに描かれたものとは全く違うデザイン(ポスター等に載せられた獣人のデザインは別人が担当した初期のもの)の獣人の醜さがという、むしろビジュアル面の方が強く印象に残る。


 はて、この映画のどこにそんな封印される理由があるのか? 山の集落の描き方が問題とはいわれているが、見たところそんなに目クジラたててみる程でもないのではないかと思うのだが…。


 確かに香山滋が書いた検討用台本(今でいう準備稿)には、その設定として血族結婚のためか醜いせむし、目っかち、癩病などが蠢いて… といった差別用語混じりのものが書かれているようだが、あくまでセリフではなくト書である。映像表現としてはそれほど障害が目立ったような描かれ方はされていないし、セリフにも出ていない。今はこういう描写があるだけでも、ソフト化して流通させる事は不可能なのだ。ただ、こういう上映会などで上映される事はあるので、貴重な体験ではあった。比較的観られやすい時間に上映してくれたみなみ会館に感謝である。


 なお、この映画は海外では「HALF HUMAN」のタイトルでソフト化されていて、海外版DVDが観られる環境さえ整っていれば、視聴は可能だ。ただし、それは海外向けに追加撮影した上で、編集し直したもので、オリジナル版とは全く違うもの。そんな滅多に観られないものを観られただけでも大満足である。


私の評価…☆☆☆☆

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2014年10月13日 (月)

イントゥ・ザ・ストーム

イントゥ・ザ・ストーム
劇場:MOVIX京都
監督:スティーヴン・クォーレ
脚本:ジョン・スウェットナン
製作:トッド・ガーナー
音楽:ブライアン・タイラー
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):リチャード・アーミティッジ(てらそままさき)、サラ・ウェイン・キャリーズ(山像かおり)、マット・ウォルシュ(咲野俊介)、マックス・ディーコン(内山昂輝)、ネイサン・クレス(河西健吾)、アリシア・デブナム=カーレイ(早見沙織)、アーレン・エスカーペタ(菅原雅芳)、ジェレミー・サンプター(三宅貴大)、カイル・デイヴィス(松下宣夫〈デニス〉)、ジョン・リープ(植野行雄〈デニス〉) 他


 《ジャッカスもビックリの冒険バカたち》


 超巨大竜巻に襲われた人々が体験する衝撃を描くディザスター・ムービー。監督は「ファイナル・デッドブリッジ」のスティーヴン・クォーレ。


 前例のない規模の超巨大竜巻に襲われて、僅か数時間で、瓦礫と化した町シルバートン。アメリカ中西部で直径3kmを超すメガストームが発生したのだ。気象専門家たちが最悪の事態はまだこれからだと予測するなかで、気紛れな進路をとる恐ろしい竜巻を前に、町の人々は為す術もない。殆どの人々がシェルターに逃げ込むなか、敢えて竜巻の渦に向かって突っ走る者もいる。生涯に一度の観測のためにどこまで耐えられるかを自らに課す竜巻ハンターたちだ。プロの竜巻ハンターたち、スリルを求めるアマチュア・ハンターたち、そして勇敢な町の人々。そんな中、二人の息子が通う高校の教頭・ゲイリー(リチャード・アーミティッジ)は、生徒や家族を守ろうと懸命の努力を続けていた…。


 この手のパニック映画は、一昔前ならスペクタクル映像を楽しむ、面白いの一言で片付けられていたものだが、異常気象が多発している昨今では、とてもそんな事は言えない。むしろ、いつ自分に降りかかるか分からない怖い話である。


 本来パニック映画というものは、一種のファンタジーでもあるのだが、この映画はそんな奇跡は殆どなくとことんリアル。唯一のファンタジーは冒険バカたちの行動で、コイツらは竜巻の調査などには何の興味も示さず、ただただYouTubeにデンジャラス映像をアップして目立ちたいだけの奴ら。この映画は竜巻に立ち向かうプロのハンターたちの勇気、巻き込まれた学校教頭とその家族愛が描かれるが、この冒険バカたちのとんでもない行動とそのオチのおかげで暗い映画にならずに済んだ。ノー天気なコイツらがいなければ、この映画はモキュメンタリー(所謂フェイク・ドキュメンタリー)映画っぽくなって、エンターテインメント作にはならなかっただろう。


 それにしても、昔「ツイスター」という竜巻の映画を観たことがあるが、特撮映像の進化は目を見張るものがある。この映画は3Dでもないのに、竜巻の映像は迫力満点だ。ストーリー自体に新鮮味はないが、これはこの映像を観るだけでも価値のある映画である。


私の評価…☆☆☆

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2014年10月 8日 (水)

トランスフォーマー/ロストエイジ 3D

トランスフォーマー/ロストエイジ 3D
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:マイケル・ベイ
脚本:アーレン・クルーガー
製作:ドン・マーフィ 他
音楽:スティーブ・ジャブロンスキー
主題歌:イマジン・ドラゴンズ「Battle Cry」
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):マーク・ウォルバーグ(土田大)、ニコラ・ペルツ(中川翔子)、ジャック・レイナー(早志勇紀)、T・J・ミラー(佐藤せつじ)、スタンリー・トゥッチ(梅津秀行)、ケルシー・グラマー(仲野裕)、タイタス・ウェリヴァー(広瀬彰勇)、ソフィア・マイルズ(林真里花)、李冰冰(魏涼子)[オプティマス・プライム]ピーター・カレン(玄田哲章)、[バンブルビー(字幕版は無し)](山寺宏一)、[クロスヘアーズ]ジョン・ディマジオ(手塚秀彰)、[ラチェット]ロバート・フォックスワース(浦山迅)、[ハウンド]ジョン・グッドマン(楠見尚己)、[ドリフト]渡辺謙(水内清光)、[ブレインズ]レノ・ウィルソン(斎藤志郎)、[ガルバトロン]フランク・ウェルカー(大友龍三郎)、[ロックダウン]マーク・ライアン(磯辺勉) 他


 《ド派手なシーン連続も、こんな長尺では疲れる》


 ハズブロの玩具を基に作られた「トランスフォーマー」シリーズ第4作。前作「〜ダークサイド・ムーン」から5年後の設定となり、主役がシャイア・ラブーフからマーク・ウォルバーグへ交代した。そして、恐竜がトランスフォームする“ダイノボット”が、本作で初登場する。


 6500万年前に絶滅した恐竜。その真相は、「ダイノボット」という名の彼らだけが知っていた。そして現代。人類存続をかけた壮絶なシカゴの戦いから3年。テキサスで廃品業を営む発明家・ケイド(マーク・ウォルバーグ)は、男手ひとつで育てた一人娘のテッサ(ニコラ・ペルツ)と共に平穏な日々を過ごしていた。だが、ケイドが古いトラックを持ち帰り事態は一変する。それは、攻撃を受けて仮死状態のオートボットのリーダー、オプティマスプライムだった。全てのトランスフォーマーが地球から去らない限り平和は訪れないと考えた米政府がCIAの指揮の下、人間と共に戦ったオートボットまでも次々と掃射していた。居場所を突き止められCIAの襲撃を受けたオプティマスは姿を現わし、ケイドとテッサを巻き込んで激しい攻防となるが、テッサの恋人のシェーン(ジャック・レイナー)が二人を間一髪助け出す。


 一方、CIAは大企業KSI社長、ジョシュア(スタンリー・トゥッチ)と手を組み、人工トランスフォーマーを製造していた。さらに、最強の戦士ロックダウンが何者かの指示の下、オートボットの命を狙いに巨大な宇宙船と共に地球に襲来、敵の目的を探る為KSIに潜入したケイドは捕まってしまう。応援に駆け付けるオプティマスと仲間たち、それを追って暴走する人工トランスフォーマー、そこへ加わるロックダウン…激闘の中、オプティマスとテッサがロックダウンに捕獲され、宇宙船に連れ去られてしまう!


 愛する者の救出に向かうケイドとシェーン。第三勢力のダイノボットも甦り、人類滅亡のカウントダウンが始まるなか、人類との信頼を失ったオプティマスが下す決断とは!?


 前作まで関わっていたDream Worksやスピルバーグが今回は関わっていない。と、いうこともあってか、キャストを一新して作られたシリーズ最新作。


 いつものマイケル・ベイ節炸裂で、最初から最後までド派手なスペクタクルシーンの釣瓶うち。確かに映像だけ観てりゃ面白くないはずはないのだが、この映画は165分もある長尺で、これだけ長いと、どこかで落ち着ける部分、つまり緩急をつけないと観ている側はさすがにシンドイ。ストーリーも、ややとっ散らかったような感じで収拾がついておらず、人間とロボットに置き換えた例えば異なる人種同士の友情だとか、そういう作り手側が一番伝えたかったものがうまく描けていない。


 もちろん、ド迫力の映像を見せつけたい気持ちは分かるが、どうもそれに調子にのり過ぎて止まらなくなってしまった感があり、これでは観る側もついていけない人は多かったのではないか? 一応、主要キャストの3人は3作分の契約を済ませており、新3部作の1作目ということなのだろうが、もうそろそろ見飽きてきた感じもするので、こんな調子では、次観る気があまりしないなぁ。


私の評価…☆☆☆

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2014年10月 3日 (金)

STAND BY ME ドラえもん 3D

STAND BY ME ドラえもん 3D
STAND BY ME ドラえもん 3D
STAND BY ME ドラえもん 3D
劇場:TOHOシネマズ二条

監督:八木竜一、山崎貴
脚本:山崎貴
原作:藤子・F・不二雄「ドラえもん」
音楽:佐藤直紀
主題歌:秦基博「ひまわりの約束」
声の出演:ドラえもん…水田わさび、のび太…大原めぐみ、のび太(青年時代)…妻夫木聡、しずか…かかずゆみ、ジャイアン…木村昴、スネ夫…関智一、セワシ…松本さち、出木杉…荻野志保子(テレビ朝日アナウンサー)、のび太のママ…三石琴乃、のび太のパパ…松本保典、しずかのパパ…田原アルノ、ジャイアンのママ…竹内都子、ジャイ子…山崎バニラ、先生…高木渉 他


 《こういう映画に露骨な宣伝描写はいらないと思う》


 原作者藤子・F・不二雄の生誕80年記念作品。シリーズ初の3DCGで、ストーリーは原作初期のいくつかのエピソードを1つにまとめ、再構築したものになっている。


 勉強もスポーツもダメな冴えない小学生のび太のもとに、ある日、セワシという少年が訪ねてくる。のび太の孫の孫にあたるセワシは22世紀からやってきて、このままでは悲惨なものになるのび太の未来を変えるためにネコ型ロボット・ドラえもんをのび太の世話係にしようとする。あまり乗り気ではないドラえもんに、セワシはのび太を幸せにするまで22世紀に帰れないよう「成し遂げプログラム」をセットしてしまう。こうして未来をいいものにしようとするドラえもんとの日々が始まった…。


 正直、「ドラえもん」といえば、僕なんかの世代ではやっぱり大山のぶ代さん(まさか富田耕生さんや野沢雅子さんバージョンを知る人は殆どいないだろうけど…)なので、今の声優さんのものはCM以外見ておらず、ついていけないか不安だったのだが、その心配は無用だった。


 ネットなどに書かれた評を見ると、結構賛否両論なのだが、これは多分この映画が昭和世代(ドラ世代)の大人向けに作られたもの(故に一般向けの試写会がレイトショー同然の時間で行われた)で、シネコンで映画を観る中心世代である10〜20代の人が思っている事とは差があるからだと思う。自分も使い古されたネタだなぁとは思ったが、やっぱり元ネタがいいと、誰が演出してもそこそこ良質なものが出来上がるし、多少アレンジされていたとしても、そのエピソードを知っていたらやっぱりそれなりに感動するのだ。


 ただ、本作の場合はスポンサーに某自動車メーカーがついているのはミエミエで、大人になったのび太の声が妻夫木聡なのはまだ雰囲気も合っているし許せるのだが、タケコプターでの飛行シーンなどで、やたらとその看板や他のスポンサー(「AE○N」など 伏せ字になってない 笑)の看板が、これでもかと目立ち、「TIGER & BUNNY」かよとでもツッコミをいれたくなるような露骨な宣伝描写も目立ったのは、僕はあまりそういうのは好きではないので残念だった。もし入れるのであれば、ギャグ映画でもない限り、ああいうものはさり気なく入れるべきである。


私の評価…☆☆☆☆★

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2014年10月 1日 (水)

サンシャイン 歌声が響く街

サンシャイン 歌声が響く街
劇場:京都シネマ
監督:デクスター・フレッチャー
脚本:スティーヴン・グリーンホーン
音楽:ポール・イングリッシュビィ
出演:ピーター・ミュラン、ジェーン・ホロックス、ジョージ・マッケイ、アントニア・トーマス、ジェイソン・フレミング、ポール・ブラニガン、フレイヤ・メーバー、ケヴィン・ガスリー 他


 《ビター風味のミュージカル。歌はいいのだが…》


 イギリスで大ヒットしたミュージカルを基に描く人間ドラマ。銀婚式を迎えた両親と、その子供たちに降りかかる災難を描く。「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」の個性派俳優デクスター・フレッチャーが、「ワイルド・ビル」(2012年)に続き監督を務める。


 アフガニスタンでの兵役を終えたデイヴィー(ジョージ・マッケイ)とアリー(ケヴィン・ガスリー)は、故郷であるスコットランドの田舎町・リースに帰ってくる。デイヴィーの両親ロブ(ピーター・ミュラン)とジーン(ジェーン・ホロックス)、デイヴィーの妹でアリーと交際するリズは彼らの帰還を喜ぶ。彼らが新生活をスタートさせようとする中、ロブとジーンの結婚25周年を祝うパーティでロブに24歳になる隠し子がいる事が発覚。アリーはリズにプロポーズするがリズは内心アメリカのフロリダに渡って働きたいと思っており、デイヴィーも恋人との生活がうまくいく事ばかりではない事を思い知る。それぞれが大きな岐路に立つ中、ある出来事が起こる…。


 既成の曲で構成されたミュージカルを“ジュークボックス=ミュージカル”と呼ぶことがある。映画だとユアン・マクレガーとニコール・キッドマン共演の「ムーラン・ルージュ」(2001年)やABBAのヒット曲で構成された「マンマ・ミーア」(2008年)等がこれにあたるが、本作もその1つで、スコットランドでは有名な(日本ではイマイチ)プログレイマーズの'80年代のヒット曲がちりばめられている。


 ミュージカルというと些か派手なイメージがあるが、本作は田舎町が舞台であり、ストーリーの内容も家族内のゴタゴタが中心なので、扱うネタとしてはかなり地味なものである。ただ、登場人物のそれぞれが、いろんな悩みや問題を抱えながら、それでも前向きに生きていこうとする姿は、共感できるところもあるし、ほんわかとした気分になってくる。


 しかし、彼らの人生は甘くはない。ミュージカルと呼ばれるものの殆どは基本ハッピーエンドだが、この映画はどちらかというと現実的。何もかも綺麗事では済まされないのだ。身近な題材を扱っている分、リアルな面で締めたかったのかも知れないが、もう少し明るい話にしてもよかったのではないか? あと、歌はみんな素晴らしかったが、踊りはあまり上手く見えず、もう少し撮り方に工夫がほしかった。


私の評価…☆☆☆☆★

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