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2015年1月14日 (水)

トップ・ハット(1935年)

トップ・ハット(1935<br />
 年)
劇場:プラネットプラスワン
監督:マーク・サンドリッチ
脚本:ドワイト・テイラー、アラン・スコット
原作:ドワイト・テイラー
製作:パンドロ・S・バーマン
音楽:アーヴィング・バーリン、マックス・スタイナー
出演:フレッド・アステア、ジンジャー・ロジャース、エドワード・エヴァレット・ホートン、ヘレン・ブロデリック、エリック・ローズ、エリック・ブローア 他


 《とびっきりキュートなジンジャー・ロジャース》


 前年公開された「コンチネンタル」(1934年)の大ヒットにより、“マネー・メイキング・スター”となったアステアとロジャースのコンビ第4作。公開後はこの2人の共演作の中では最高の評価を得ており、興行的にも大成功を収めている。


 アメリカのレビュー・スター、ジェリー(フレッド・アステア)は、ロンドンの興行師ホレース(エドワード・エヴァレット・ホートン)の召還を受けて出演することとなり、ホレースの乞うままにホテルに彼と同室する。ヴェニスに滞在しているホレースの妻マッジ(ヘレン・ブロデリック)からジェリーと夫に週末に是非来い、会わせる友人がいると言ってきたので、ジェリーは愉快になり、歌って踊って大はしゃぎ。その部屋の真下の部屋に宿泊しているアメリカ娘のデール(ジンジャー・ロジャース)は、うるさいので憤慨して支配人に文句を言う。それでも効き目が無いので怒ったデールは寝巻き姿で抗議にやってくる。美しいデールの抗議に恐縮したジェリーは謝り、それに好感を抱いたデールの怒りはとけ、ジェリーの踊りのリズムを口ずさみながら眠った。翌日乗馬の稽古に出かけるデールが乗った馬車は御者に変装したジェリーが馭して行った。稽古の途中で雨にあいデールが音楽堂に避難すると御者姿のジェリーが駆けつけて歌と踊りでデールと親密になる。ホテルに帰ると彼女はヴェニスのマッジから週末に遊びにこい、との電報を受ける。そしてデールがマッジの夫の部屋の番号を聞いて訪ねると、そこにはジェリーがいたので彼女はジェリーがマッジの夫ホレースだと思い込み、せっかく恋を抱いていたのに悲観してしまう。ジェリーもホレースがヴェニスへ行くと、マッジが紹介する友人は実はデールだった。ところがその紹介ぶりがぞんざいだったので、デールはジェリーがマッジの夫だと確信してしまい、彼を避けようとする。それにも係わらず彼女はジェリーを熱愛しているのを感じて衣装屋のアルベルト(エリック・ローズ)と結婚する。それを知ったマッジはホレースが鈍感だからと叱りつける。それで今までの間違いが判ってジェリーはデールとゴンドラ遊びに出掛け、カーニヴァルのお祭り騒ぎにいきあわせ、2人はピッコリーノを踊り狂った。そして彼女とアルベルトの結婚はホレースの召使ベイツ(エリック・ブローア)が牧師に変装して仕切ったため無効である事が判った。かくてロンドンに帰った時デールをジュリーは舞台でのパートナーとしたばかりでなく、生涯のパートナーとした。


 「有頂天時代」の項でも触れたのだが、観ることができた。いやぁ、こういう映画をスクリーンで楽しむというのは、やっぱりハッピーな気分になる。


 この映画、お話自体はよくあるすれ違いもののコメディーで、「有頂天時代」同様他愛ないものなのだが、とにかくアーヴィング・バーリンによる楽曲と2人のダンスがすごくマッチしていて素晴らしい。


 中でも特にやはり“チーク・トゥ・チーク”とタイトル曲“トップ・ハット”の場面が良く、コミカルなのに上品で優雅なアステアは勿論最高なのだが、ジンジャー・ロジャースがもう、アステアじゃなくったって恋してしまうだろうってなくらい本当にキュート。僕はこの人がまだ無名の時に出演した「四十二番街」のDVDを持っているんだが、他の出演作も観てみたくなったナ。


 尚、この映画館は前にも書いたように古い映画の16mmフィルムを中心に上映する映画館である。本作もその形であったが、やはり戦前の映画という事もあって、少々傷んでいる部分もあり、前半部分にコマ落ちした個所が数か所あったからなのか、後から機械で打たれたっぽい字幕の信号がラスト近くで同期せず、1〜2秒ズレていた。仕方がない面があるのはわかってはいるが、ちょっと残念にも思った。


 余談だが、この舞台版が今年4月に宝塚歌劇で上演されることになった。梅田芸術劇場メインホールと赤坂ACTシアターで主演は朝夏まなとが務める。映画版はDVDが発売されているので、恐らく若干違うと思われる舞台演出と、見比べてみてはいかがだろうか。


私の評価…☆☆☆☆☆

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