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2015年1月16日 (金)

寄生獣 Part1

寄生獣 Part1
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:山崎貴
脚本:古沢良太、山崎貴
原作:岩明均「寄生獣」
音楽:佐藤直紀
主題歌:BUMP OF CHICKEN「パレード」
出演:染谷将太、阿部サダヲ、深津絵里、橋本愛、東出昌大、大森南朋、北村一輝、余貴美子、國村隼、浅野忠信、岩井秀人、山中崇、オクイシュウジ、池内万作、豊原功補、山谷花純 他


 《原作エピソードを最も適切な取捨選択でまとめて映像化》


 斬新な発想で人気を博した岩明均の漫画を2部構成で実写映画化したSFアクションの第1弾。完結編となる後編は2015年4月25日公開。


 普通な高校生・泉新一(染谷将太)は、未知の生物に右手を食われた。地球の生態系に突然現れたこの生物は通称・パラサイト、なんと人間を食料とする新種の寄生生物「人間の脳を食い、その人間の身体に寄生する知的生物」だった。新一を襲ったパラサイトは、脳を奪うのに失敗し、右手に寄生してしまった。動揺する新一をよそに、右手は人間の言語や文化を学び、自らを「ミギー(モーション・キャプチャー=阿部サダヲ)」と名乗り、新一に共同生活を持ちかけてきた。お互いが生き続けるためには、他に選択肢はない。勘の鋭い同級生・村野里美(橋本愛)に怪しまれながらも、なんとかいつも通りの日常を過ごそうとする新一。しかし、教師として赴任してきたパラサイト・田宮良子(深津絵里)にその正体を見破られてしまう。街中に潜み人間を喰らうパラサイト達との戦いを余儀なくされた新一とミギー。パラサイト達が一大ネットワークを形成しつつある中、人間たちもパラサイトへの反撃を始めようとしていた。地球に生存を許される種は、人間か? パラサイトか?


 約20年前に原作が刊行され、映画化の話もかなり前からあったのだが、約10年前にアメリカのニュー・ライン・シネマが映画化権を獲得していた関係で日本では映像化できなかった。だが企画が休止となり2013年にその契約期間が終了したため、東宝が映画化権を取得し、日本での映画化にこぎつけた。


 原作コミックは全10巻ということで、映画では前・後編の2作に収めるために、登場人物の整理やエピソードの順序を入れ替える等の脚色が行われているが、原作のテイストを損なわない程度に抑えられている。原作には描かれているある人物を消す事で、主人公の家庭環境が変わっているが、これがかえって主人公のトラウマや葛藤を浮き彫りにし、作り手側が見せたい部分を強調する事に成功している。


 あと、キャスティングもなかなかバランスがとれていて良い。漫画の絵とはあまり似ていないが、ホームドラマのようなものならともかく、こういったファンタジーなものは、キャラクターを似させる必要は無い。特に主役の染谷将太とミギーの声=阿部サダヲのコンビネーションが良く、殺伐としたストーリーの中で、一服の清涼感が漂う。


 残念ながら、作品の持つテーマ性の殆どが、4月公開の「完結編」へと持ち越されたが、本編終了後の予告編の作りがまたいい出来で、公開が待ち遠しい。


 ちなみに、実写版と同時進行で現在日テレ系を中心に深夜アニメが放送中だ。こちらの方が原作により近い形で描かれているので、見比べてみるのもいいだろう。こちらはミギーの声が人気声優の平野綾、つまり女性である。地上波ゆえの制約の都合もあるのかもしれないが、作品の捉え方の違いを見るのも面白いかもしれない。


私の評価…☆☆☆☆★

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