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2015年2月26日 (木)

ビッグ・アイズ

ビッグ・アイズ
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:ティム・バートン
脚本:スコット・アレキサンダー&ラリー・カラゼウスキー
製作:ティム・バートン、スコット・アレキサンダー&ラリー・カラゼウスキー
音楽:ダニー・エルフマン
出演:エイミー・アダムス、クリストフ・ヴァルツ、クリステン・リッター、ダニー・ヒューストン、テレンス・スタンプ、ジェイソン・シュワルツマン、ジョン・ポリト、ジェームズ・サイトウ 他


 《バートンらしい毒気はないが“良作”》


 1960年代のアート界に衝撃を与えた事件をテーマに、ティム・バートン監督が描く人間ドラマ。


 大きな瞳でどこか悲しげな子供を描いた絵画「BIG EYES」シリーズが1950〜60年代に一大ブームとなり、作者のウォルター・キーン(クリストフ・ヴァルツ)は一躍脚光を浴びた。しかし真の作者は彼ではなく、彼の妻・マーガレット(エイミー・アダムス)だった。その絵画は1枚残らず、口下手で内気なマーガレットが描いたものだったのだ。


 富と名声を手に入れた夫はセレブたちと派手に遊び歩き、妻は1日16時間、絵を描き続けた。彼女は内気な性格で、唯一自分の感情を表すことができるのは「BIG EYES」だけだった。


 そして、10年の月日が経った…。


 心の内の全てを絵で表現してきたマーガレットは、

「このままでは自分を失ってしまう!」

と“告白”を決意する。だが、天才的なウソつきのウォルターは

「妻は狂っている」

と反撃、遂に事態は法廷へともつれ込む。


 マーガレットの魂「BIG EYES」を懸けた、前代未聞のバトルの行方は…?


 空想的なファンタジー作が多いティム・バートン監督にとっては、「エド・ウッド」以来の伝記もので、しかもマーガレットとは知り合いらしく、そのためかこの監督特有の毒気は殆ど無い、珍しいくらい正攻法で描かれている。なので、普段通りのバートン作品を期待している人にはこの映画は向かないし、変に落ち着いた映画に見えるかもしれない。


 ただ、だからといってこの映画の出来そのものは、悪くはない。それはやはり主演の2人がそれぞれ個性的なキャラクターを好演しているからで、特にウソつき男を演じるクリストフ・ヴァルツがいい。ウソにウソを塗り固めていくと、必ずどこかで歪みが生じ、誤魔化しが利かなくなっていくものだが、この人の怪演によってどこか可笑しく、またそれにエイミー・アダムスがきっちり応える事で、バートン監督お得意のブラックコメディとしてちゃんと成り立っているのだ。


 ストーリーそのものは平凡だが、それでも演者がうまければ、見応えある映画になるのである。


私の評価…☆☆☆★

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