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2015年2月18日 (水)

スパイ・レジェンド

スパイ・レジェンド
劇場:ユナイテッド・シネマ大津
監督:ロジャー・ドナルドソン
脚本:マイケル・フィンチ、カール・ガイジュセク
原作:ビル・グレンジャー『NOVEMBER MAN「There are No Spies」』
製作:スリラム・ダス 他
音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:ピアース・ブロスナン、ルーク・ブレイシー、オルガ・キュリレンコ、ビル・スミトロビッチ、ラザル・リストフスキー、エリザ・テイラー、カテリーナ・スコーソン、アキー・コタベ、ウィル・パットン、パトリック・ケネディ 他


 《ブロスナンの新たな当たり役になるか》


 「007」シリーズで、5代目ジェームス・ボンドを演じていたピアース・ブロスナンが、「ダイ・アナザー・デイ」以来13年ぶりにスパイ役を演じる。共演は、これまた007シリーズの「慰めの報酬」でボンド・ガールだったオルガ・キュリレンコ。


 嘗ては「ノベンバー・マン」というコードネームを持ち、高度な訓練を受けて活躍していた元CIAエージェント、ピーター・デヴェロー(ピアース・ブロスナン)。今はスイス・ローザンヌで静かな隠遁生活を送っていた彼は、モスクワで嘗ての同僚で愛していた女性、ナタリア・ウラノヴァを“回収”に向う。それは元同僚たちが次々と殺されているのを知ったからだ。しかし、彼女は彼の目の前で何者かに殺されてしまう。


 それは、彼が手塩にかけて教育したCIAの元弟子のスパイ、メイソン(ルーク・ブレイシー)の仕業だった。ロシアの大統領選の次期大統領と目される候補者アルカディア・フェデロフ(ラザル・リストフスキー)のスキャンダルを追っていたナタリアは、10年前から行方不明になっているミラ・フィリポヴァという女性の名前を告げる。セルビアの首都ベオグラードに、フィリポヴァと最後に交流があった女性ソーシャルワーカーのアリス(オルガ・キュリレンコ)がいた。やがて彼女はロシアの殺し屋からも、CIAからも追われる身になる。そこには、ロシアの大統領選をめぐる国際的陰謀が隠されていたのだ…。


 デヴェローは、アリスを助け出し、事件の黒幕を暴こうとするのだが、CIA側にロシア側に通じている二重スパイがいることが発覚する。果たして、事件の黒幕は誰なのか? デヴェローが信頼できる仲間もいない中、過去を清算する孤高のミッション〈リベンジ〉に立ち向かう…。


 原作はシリーズ化もされている人気小説ということだが、この映画では原作の設定を大幅に変更して、実際にあったリトビネンコ事件を意識した作りになっている。リトビネンコ事件は日本でも大きく報道されたので、知っている人もいるかと思うが、約9年前にロシアのスパイ組織FSB(旧KGB)の中佐が、何者かによって放射性物質を飲まされ、暗殺された事件である。事件自体が少々古いためか、新鮮味は薄れているが、最近の007シリーズとは全く違う、古典的な雰囲気を出す事には成功しており、新しくもどこか懐かしいようなアクション映画になっている。


 主演のブロスナンはボンド役を降板して以降、似合わないミュージカル映画に出たり、イメチェンするにしても、どこか変な方向に行っていたのだが、元英国首相役を演じた「ゴーストライター」(2010年)ぐらいから、渋さと貫禄が戻ってきた。スパイ役と聞くと007の二番煎じっぽく聞こえてしまうが、007とは全くタイプの違う冷徹なキャラクターで、ヒロインとのラブシーンは無い。御年61歳だが、映画を観る限りまだまだ十分体が動いており、還暦超えを感じさせない。あと3〜4年は同じような役を演じることができるだろう。本作はシリーズ化が既に決定しており、ブロスナンの新たな当たり役になるのは間違いない。


 ヒロインのキュリレンコも相変わらず美しい。トム・クルーズと共演した「オブリビオン」(2013年)以外、出演作はアート系の劇場での公開が多いので、なかなか全国チェーンで見かける機会が少ないのが残念だが、今回は謎の多いヒロインを好演。殆どノーメイク(!)ということで、きれいだったナァ。


私の評価…☆☆☆☆

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