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2015年3月17日 (火)

きっと、星のせいじゃない。

きっと、星のせいじゃない。
きっと、星のせいじゃない。
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:ジョシュ・ブーン
脚本:スコット・ノイスタッター、マイケル・H・ウェバー
原作:ジョン・グリーン「さよならを待つふたりのために」
製作:ウィック・ゴッドフリー 他
音楽:マイク・モーギス
日本公開版イメージソング:AAA「Lil' Infinity」
出演:シャイリーン・ウッドリー、アンセル・エルゴート、ナット・ウルフ、ローラ・ダーン、サム・トランメル、リリー・ケンナー、ウィレム・デフォー、ロッテ・ファービーク、マイク・バービリア 他


 《愛し愛されることの喜び》


 原作者ジョン・グリーンが、16歳で亡くなった友人をモデルに書き上げ、「ニューヨーク・タイムズ」の2012年ベストセラーリスト第1位となった小説を基に、「(500)日のサマー」(2009年)の脚本コンビが映画化。


 ヘイゼル・グレース(シャイリーン・ウッドリー)は末期の甲状腺ガン患者。今は薬が効いているけれど、学校にも行けず、友達もなく、酸素ボンベが手放せないでいた。


 ある日ヘイゼルは、両親の勧めでガン患者の集会に嫌々ながらも参加。そこで出会った骨肉腫のため片脚を切断したガス(アンセル・エルゴート)に好意を寄せられるが、ヘイゼルは傷つけまいと彼と距離を置こうとする。そんなヘイゼルのためにガスが彼女の好きな作家(ウィレム・デフォー)にメールしたところ、返信を貰う。二人は互いに特別な思いを持ちつつ友達としての関係のまま、小説の「その後」を教えてもらうために、オランダへ行くことになる。誰よりも好きなのに「友達」として旅行に出る二人。彼らを待っていたのは、作家からの予期せぬ言葉だった。そして迎えた旅の最終日、ガスはヘイゼルにある重大な事実を打ち明ける…。


 難病ものの映画やドラマは、たいてい悲劇的な結末を迎えるため、暗い内容のものが多いが、最近は難治性のガン(悪性神経鞘腫)からの生還を描いた快作「50/50」(2011年)のように明るい映画も見られる。本作も、最後はちょっぴりしんみりさせられるが、全体的にかなり爽やかな雰囲気が感じられる映画だ。


 何よりヒロイン役のシャイリーン・ウッドリーがいい。彼女は昨年公開された「ダイバージェント」で既に注目されていたが、こちらのほうがそれの何倍もいい演技をしている。ある程度の命の期限が示されているからこその、誰かを愛すること、または誰かから愛されることの尊さ、それが育まれることによって、2人がその喜びに気付いていくさまが、実に明るく描かれている。


 ただ、原作からは設定や、細かいストーリーが若干変更されたりしているので、原作を読んでから鑑賞した人は、違和感を感じる人もいるかもしれない。でもそこはさすがに「(500)日のサマー」の脚本家。見事なアレンジで、テンポよくラストの感動へと誘ってくれた。


私の評価…☆☆☆☆

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