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2015年10月

2015年10月29日 (木)

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション
ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション
劇場:MOVIX京都
監督・脚本:クリストファー・マッカリー
原案:クリストファー・マッカリー、ドリュー・ピアース
原作:ブルース・ゲラー「スパイ大作戦」
製作:トム・クルーズ、J・J・エイブラムス 他
音楽:ジョー・クレイマー
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):トム・クルーズ(森川智之)、ジェレミー・レナー(花輪英司)、サイモン・ペグ(根本泰彦)、レベッカ・ファーガソン(甲斐田裕子)、ヴィング・レイムス(手塚英彰)、ショーン・ハリス(中尾隆聖)、アレック・ボールドウィン(田中正彦)、サイモン・マクバーニー(佐々木睦)、チャン・チンチュー(御沓優子)、イェンス・フルテン(宮内敦士)、トム・ホランダー(山岸治雄)、ナイジェル・バーバー(有本欽隆) 他

※司令の声…不明(日本語吹替版では梅津英行が担当)


 《脚本家出身の監督らしく完成度の高い映画》


 スパイ組織“IMF”の凄腕エージェントの活躍を描く、トム・クルーズ主演のスパイ・アクションシリーズ第5作。ローグ・ネイションとは“ならず者組織”の意味で、IMF壊滅を目論む組織やシンジケートとの戦いが繰り広げられる。


 IMFのエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)は謎の多国籍スパイ組織「シンジケート」を秘密裏に追跡していたが、催涙ガスによって敵の手に落ちてしまう。目覚めると後ろ手に拘束されており、目の前には謎の女(レベッカ・ファーガソン)と、3年前に死亡したはずのエージェントがいた。まさに拷問が始まろうとしたその時、女は驚くべき格闘術でイーサンを脱出させる。


 ブラント(ジェレミー・レナー)からIMF解体を知らされたイーサンは「シンジケート」の殲滅を誓うのだが、彼は国際手配の身となっていた。


 組織の後ろ盾を失ったイーサンと仲間たちは「シンジケート」とどう戦うのか? 敵か味方か、謎の女の正体とは?


 そして究極の諜報バトルの結末は…?


 あの飛行機アクションが、まさかの冒頭シーンだったとは思わなかったが、そんなシーンを冒頭に持ってきたり、予告編にも使うということは、作り手がよほど自信を持っていないと出来ないことで、事実その後も、暗殺シークエンスやバイクアクションなど見せ場が多く、飽きさせない作りになっている。


 クリストファー・マッカリー監督は、「ユージュアル・サスペクツ」でアカデミー賞を受賞した脚本家出身の監督だが、前述のアクションに、正体不明の美女イルサの目的や、英国のMI6の動き、そこに絡む敵組織というサスペンスが上手くブレンドされている。この映画はトム・クルーズがプロデュースも兼ねているが、マッカリー監督も「ワルキューレ」や前作の「ミッション・インボッシブル/ゴースト・プロトコル」、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」等で度々トム・クルーズと組んでおり、これはもう盟友コンビといってもいいだろう。


 この映画、世界中での大ヒットにつき早くも続編が決定。来夏にも撮入予定とか。あの女スパイのおネェちゃんも再登場の可能性があるらしく、楽しみだ。


私の評価…☆☆☆☆

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2015年10月24日 (土)

ジュラシック・ワールド

ジュラシック・ワールド
劇場:シネプレックス小倉
監督・脚本:コリン・トレボロウ
共同脚本:リック・ジャッハ、アマンダ・シルヴァー、デレク・コノリー
原案:リック・ジャッハ、アマンダ・シルヴァー
原作(キャラクター原案):マイケル・クライトン
製作:フランク・マーシャル 他
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ 他
音楽:マイケル・ジアッチーノ
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):クリス・プラット(玉木宏)、ブライス・ダラス・ハワード(木村佳乃)、ニック・ロビンソン(内山昂輝)、タイ・シンプキンス(松岡茉優)、ジュディ・グリア(魏涼子)、アンディ・バックリー(根本泰彦)、ジェイク・ジョンソン(小川剛生)、ローレン・ラプクス(たかはし智秋)、ケイティ・マクグラス(川庄美雪)、オマール・シー(安元洋貴)、B・D・ウォン(近藤浩徳)、イルファーン・カーン(大塚芳忠)、ヴィンセント・ドノフリオ(石塚運昇)、ブライアン・ティー(野沢聡)、ジミー・ファロン(藤森慎吾[オリエンタルラジオ])、マーティー・カルバロプリー(中田敦彦[オリエンタルラジオ])、コリン・トレボロウ(江原正士) 他


 《ドキドキ、ハラハラの2時間でも、1作目は超えられない》


 人気シリーズ約14年ぶりの最新作。本国、そして日本でも大ヒットを記録し続編製作も決定した。


 コスタリカ沖の島に建設された「ジュラシック・ワールド」は、本物の恐竜を身近に体験できるテーマパーク。安全な環境の中で、訪れた家族連れが様々な恐竜たちの動き回る様子を見て楽しんでいた。その全てを監督するのは、出世に意欲的な野心家のクレア(ブライス・ダラス・ハワード)だった。そこへ、彼女の2人の甥、16歳のザック(ニック・ロビンソン)と11歳のグレイ(タイ・シンプキンス)がやってくる。相手をする時間のないクレアは、甥たちにフリーパスを渡して自由に見学させる。


 恐竜たちを蘇らせたのは、遺伝学者ヘンリー・ウー(B・D・ウォン)博士。ジュラシック・ワールドの後援者で億万長者のサイモン・マスラニ(イルファーン・カーン)の下で研究を続けていたが、パークをビジネスとして成功させるためには、リピーターを増やさなければならない。それには、毎年新しい種を創り出す必要があった。プレッシャーを感じたウー博士は、倫理上の一線を越えて遺伝子操作を行ってしまう。それは、史上初の遺伝子組み換え恐竜の誕生だった。秘密裏に誕生した大型恐竜インドミナス・レックスの性質は謎に包まれており、遺伝子構造に関するデータも機密情報として扱われ、隔離状態で飼育されていた。その生態と安全性を確認するため、クレアはメイン・パークから離れた研究施設に勤務する恐竜行動学のエキスパートで元軍人のオーウェン(クリス・プラット)を訪ねる。そこへ、インドミナス・レックスが逃亡し、ジャングルの奥深くへ姿を消したとの連絡が。


 それは、恐竜も人間も、パーク内の生き物全てが危険に直面したことを意味した。2人の甥の身を案じるクレア。彼らは周囲360度が見渡せるアトラクション「ジャイロスフィア」に乗って恐竜の間を回っているのだ。パニック状態の中、救出に向かうオーウェンとクレア。他の恐竜たちも逃げ出し、安全な場所が失われたパークに残された人々の運命は…。


 何だか1作目と話が似ているなぁと思ったら、3作目からの続きではなく、1作目のリブートだった。ただ、故リチャード・アッテンボローが1・2作目で演じたジョン・ハモンドの銅像があったりするところを見ると、続編的リブートなんていう言い方が正しいのかもしれない。今回は、新機軸としてハイブリッド種を誕生させた事がパニックの発端となり、遺伝子組み換え技術に警鐘を鳴らす。愚かな人間は、同じ過ちを何度も繰り返す、ということなのか。


 企画当初は軍による人間とのハイブリッドという設定があったようで、インターネットでその時の設定資料が閲覧できる(wikipediaなどにリンクが貼られている)が、これを見ると何だか「エイリアン4」だか「バイオハザード」だかという感じでグロい(笑)。さすがにこれでは本来の「ジュラシック・パーク」から逸脱してしまうので、ボツになるのも当然だろう。まぁ、興味があったら調べてみてください。


 前述のように1作目のリブートなので、面白いことには間違いないが、シリーズものの宿命なのか、1作目を超えるには至っていない。でもまあ、大ヒットしたのだから続編製作は当然なのかも。少し先の2018年予定ということで、首を長くして待つしかないですな。


私の評価…☆☆☆☆

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2015年10月22日 (木)

人生スイッチ

人生スイッチ
劇場:京都シネマ
監督・脚本:ダミアン・ジフロン
製作:ウーゴ・シフマン
音楽:グスターボ・サンタオラヤ
出演:リカルド・ダリン、オスカル・マルティネス、レオナルド・スバラーリャ、エリカ・リバス、リタ・コルテセ、ダリオ・グランディネッティ 他


 《アルゼンチン版「世にも奇妙な物語」》


 第87回アカデミー賞で外国語映画賞のアルゼンチン代表作となり、本選でノミネートされたブラック・コメディ。「おかえし」、「おもてなし」、「エンスト」、「ヒーローになるために」、「愚息」、「Happy Wedding」という6つの独立した短編で構成されるアンソロジー映画であり、暴力と復讐という共通したテーマを持っている。


「おかえし」…モデルの女が仕事で指定された飛行機に乗ると、隣席の男が彼女の元彼を知っていた。さらに乗客全員が彼と関わりがあり、しかも皆彼に酷い仕打ちをしていた。やがてCAの一言に機内は凍りつく…。

「おもてなし」…レストランで働くウェイトレス。ある日、父を自殺に追いやり、母を誘惑した高利貸しの男が来店する。恨みが再燃した彼女は、同僚が提案した殺鼠剤入りの料理を出すが…。

「エンスト」…山に囲まれた一本道を新車で走り抜ける男。追い越しを邪魔するボロ車を抜き去り、捨て台詞を吐く。ところがパンクしてしまい、タイヤを交換していると、さっきのボロ車が追いついてきた。運転手に新車をボコボコにされた男はとんでもない逆襲に出る…。

「ヒーローになるために」…ビルを爆破する職人の男の車が、駐禁区域でもないのにレッカー移動されていた。翌日、陸運局の窓口で訴えを無視され大暴れすると、それが派手に報道され会社をクビになる。さらに妻には離婚を言い渡され、職探しで停めていた車を再びレッカー移動されると、男はある計画を思いつく…。

「愚息」…裕福な男の息子が人を轢いてしまう。男は顧問弁護士に相談し、使用人に50万ドルで身代わりになってもらう。しかし検察官にばれ、100万ドルで買収する。弁護士、使用人、検察官がさらに金やマンションを要求してきて、男は息子に自首しろとキレる。男と金の亡者たちの交渉は…。

「Happy Wedding」…結婚式の最中に、花婿が招待した同僚が浮気相手だと気付いた花嫁。泣きながら屋上に出た彼女は、休憩していたシェフとコトに及ぶ。そこに花婿が来るが、開き直った花嫁は「全財産剥ぎ取ってやる!」と恫喝して会場へ。彼女は浮気相手して復讐を果たすが、式の終わりにはまさかの結末が…。


 ラテンアメリカ系(これはアルゼンチンとスペインの共作)の映画は公開される事自体、日本では少ないと思うが、これはカンヌ映画祭で大変好評だった事もあり、映画レビューサイトの「Rotten Tomatoes」でも「新鮮度」が96%と高い評価を得ていて、予告編で面白そうだと判断して観に行った。


 TVの「世にも奇妙な物語」のブラックオチを集めた感じで、軽く楽しめる。だが、それにしてもこの映画に出てくる人の怒りのパワーは凄まじい。触れてはいけないその“スイッチ”に触れてしまったら、善悪の見境無く発散しまくり、最終的にはトンでもなく最悪な結末を迎えてしまう。人の不幸は蜜の味とはよく言ったもので、観ている分には面白いのだが、いざ自分に降りかかったらと思うと、少し怖くなった。個人的には「エンスト」と「Happy Wedding」が好きかな。


私の評価…☆☆☆★

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2015年10月21日 (水)

脳漿炸裂ガール

脳漿炸裂ガール
劇場:MOVIX京都
監督:アベユーイチ
原案:れるりり「脳漿炸裂ガール」
原作・脚本:吉田恵里香「脳漿炸裂ガール」「脳漿炸裂ガール どうでもいいけど、マカロン食べたい」
製作:博報堂DYメディアパートナーズ、関西テレビ、キティ、KADOKAWA 他
音楽:れるりり、Tatsuya
主題歌:私立恵比寿中学「脳漿炸裂ガール」
出演:柏木ひなた(私立恵比寿中学)、竹富聖花、上白石萌歌、岡崎紗絵、志田友美(夢みるアドレセンス)、荒井敦史、菅谷哲也、浅香航大 他


 《エビ中ファン向け》


 ボーカロイドで作られた楽曲の世界観を基に、小学生から高校生までの主に女子から絶大な人気を博したベストセラー小説を映画化。携帯電話を使った不条理なゲームに参加するハメになった女子高生たちを待ち受ける過酷な運命を描く。


 憧れていた聖アルテミス女学院に通う市位ハナ(柏木ひなた)。教室で目を覚ますと、彼女がクラスメイトたちと共にいたのは檻の中だった。そして突然、携帯電話を使った“黄金卵の就職活動”というサバイバルゲームに参加することになる。様々なゲームに勝ち残った1名だけが、“真の卵”として、大人の仲間入りができるというのだ。クラスメイトが次々と脱落していく中、ハナは同級生の稲沢はな(竹富聖花)と共にゲームを戦っていくが…。


 これまた「リアル鬼ごっこ」と同じような“デス・ゲーム”ものだが、レイティングを意識しているのか、なぜか最終的には全員死なない設定に(笑)。最終的な目的がはっきりしなかった「リアル〜」に比べりゃはるかにマシだが、映画として観るには、どう考えても軽すぎる。同じ“デス・ゲーム”ものでもやっぱり「ハンガー・ゲーム」や「ダイバージェント」といった洋画と比べたら、貧相だね。まぁ、面白いもの作ってくれりゃ、それでもいいけど。男性目線からすれば可愛い女の子ばかり出てくるのはいいにしても、中身が薄っぺらいので、あまり期待はしない方がいい。


私の評価…☆☆

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〔舞台〕TOP HAT(英国キャスト版)

〔舞台〕TOP HAT(英国キャスト版)
劇場:梅田芸術劇場
演出・脚本:マシュー・ホワイト
振付:ビル・ディーマー
原作:ドワイト・テイラー(1935年公開のマイク・サンドリッチ監督/フレッド・アステア、ジンジャー・ロジャース共演のRKO製作映画「トップ・ハット」より)
プロデューサー:ケニー・ワックス
音楽:アーヴィング・バーリン、マックス・スタイナー
出演:アラン・バーネット、シャーロット・グーチ、クライヴ・ヘイワード、ショーナ・リンゼイ、セバスチャン・トルキア、ジョン・コンロイ 他


 《映画版よりも煌びやかでゴージャス!》


 戦前の大ヒット・ミュージカル映画の舞台化。映画の方は1934年に公開された「コンチネンタル」の大ヒットにより、“マネー・メイキング・スター”となったアステアとロジャースのコンビ第4作で、公開後はこの2人の共演作の中では最高の評価を得ており、興行的にも大成功を収めている人気作。舞台化は意外にもつい最近の事で、2011年にイギリスで初演され、イギリス演劇界最高の賞であるローレンス・オリビエ賞など数々の賞を受賞した後、今回の日本公演が初の海外公演となる。


 アメリカのレビュー・スター、ジェリー(アラン・バーネット)は、ロンドンの興行師ホレス(クライヴ・ヘイワード)の召還を受けて出演することとなり、ホレスの乞うままにホテルに彼と同室する。ヴェニスに滞在しているホレスの妻マッジ(ショーナ・リンゼイ)からジェリーと夫に週末に是非来い、会わせる友人がいると言ってきたので、ジェリーは愉快になり、歌って踊って大はしゃぎ。その部屋の真下の部屋に宿泊しているアメリカ娘のデイル(シャーロット・グーチ)は、うるさいので憤慨して支配人に文句を言う。それでも効き目が無いので怒ったデイルは寝巻き姿で抗議にやってくる。美しいデイルの抗議に恐縮したジェリーは謝り、それに好感を抱いたデイルの怒りはとけ、ジェリーの踊りのリズムを口ずさみながら眠った。翌日乗馬の稽古に出かけるデイルが乗った馬車は御者に変装したジェリーが馭して行った。稽古の途中で雨にあいデイルが音楽堂に避難すると御者姿のジェリーが駆けつけて歌と踊りでデイルと親密になる。ホテルに帰ると彼女はヴェニスのマッジか
ら週末に遊びにこい、との電報を受ける。そしてデイルがマッジの夫の部屋の番号を聞いて訪ねると、そこにはジェリーがいたので彼女はジェリーがマッジの夫ホレスだと思い込み、せっかく恋を抱いていたのに悲観してしまう。ジェリーもホレスがヴェニスへ行くと、マッジが紹介する友人は実はデールだった。ところがその紹介ぶりがぞんざいだったので、デイルはジェリーがマッジの夫だと確信してしまい、彼を避けようとする。それにも係わらず彼女はジェリーを熱愛しているのを感じて衣装屋のアルベルト(セバスチャン・トルキア)と結婚する。それを知ったマッジはホレスが鈍感だからと叱りつける。それで今までの間違いが判ってジェリーはデイルとゴンドラ遊びに出掛け、カーニヴァルのお祭り騒ぎにいきあわせ、2人はピッコリーノを踊り狂った。そして彼女とアルベルトの結婚はホレスの召使ベイツ(ジョン・コンロイ)が牧師に変装して仕切ったため無効である事が判った…。


 僕は映画の他にも観たい演劇があれば、毎年必ず1〜2本は観るようにしているのだが、今年は観たい物があってもなかなか時間がとれず(大阪は公演期間が短すぎる 何とかしてくれ!)、涙を飲む他なかったが、やっと最後の方になって最高に素敵なミュージカルを観ることができた。


 この作品、映画の方は今年の初めに大阪・中崎町にある小さな映画館「プラネットプラスワン」で上映していたので、そこで観ているのだが、この舞台版は映画版の脚本がさらにブラッシュアップされたものになっており、ホレスとマッジやベイツとのコミカルなやりとりも多く描かれている。


 だが何よりも映画版と違うところは、使用楽曲とダンスシーンが格段に増えているところである。映画版にはミュージカル・ナンバーは5曲しかないが、舞台ミュージカルは歌とダンスがあってこそのものである。この舞台化にあたっては、バーリンの遺族から許可をもらう形で10数曲が追加された。中でも第1幕の始めの方に追加された、アステア主演の映画「イースター・パレード」の名曲で、最近ではあの“おっさんテディ・ベア”も続編映画のオープニングで歌い踊っていた「Steppin out with my baby」の群衆タップ・ダンスは圧巻で、観客を舞台の世界に一気に引き込んでくれる。


 そして、1幕ラストのこれは映画版にもあるレビュー・シーン「Top Hat, White Tie and Tails」は、映画版にはアステアがステッキを猟銃に、タップの音を銃声に見立てて、居並ぶ男性たちを撃っていく部分があって、これはこれでコミカルな場面なので、ここもそのままやってくれれば面白いなと思っていたが、やはり時流に合わないということなのだろう。アラン=ジェリーのソロ・パート以外は別のタップダンスに変わっていたが、それでも迫力があり見事だった。


 で、第2幕の見所はやはり「Cheek to Cheek(日本では“頬よせて”の題でお馴染みの曲)」の場面だろう。映画版でも素晴らしいジェリーとデイルのダンス場面だが、舞台版はさらに難易度の高いダンスになっており、特にデイル役シャーロット・グーチのしなやかで優雅なダンスを堪能できた。


 因みに、今回の公演ではカーテンコールが特別仕様になっていて、何と観客が写真撮影できるのだ。まぁ、両端に設置された電光掲示板による字幕でOKサインが出ている間だけとか、フラッシュ禁止とか制限は多いのだが。一部のダンサーが客席に降りて花道で踊るので、あまり撮影に夢中になると舞台上の演技に集中できなくなるという(笑)欠点もあるが、最後の最後まで楽しめる舞台だった。そして、僕が観た回がそうだったのだが、一部の上演回で終了後にキャストとのフォトセッションができるイベントがある。これは、劇場側による事前の抽選で当選した40人が、キャスト全員との集合写真を撮る事ができるという企画で、残念ながら僕は落選したので、その写真がどういう形で当選者のもとに届けられるのかは分からないが、やはりこういう楽しいイベントがあると、1万3千円(S席)出して観に行ったかいがあったなと思った。


 この舞台版、英国キャスト版に先駆けて上演された宝塚宙組公演版は既にDVDとCDが発売されているが、この英国キャスト版は、間もなく輸入版サントラCDが日本でも発売されるとのこと。これは買わなきゃ(笑)! DVDも国内版が出りゃいいけど、輸入版でもリージョンFleeで出たら買いたいなぁ。今年観た映画・演劇で文句無しに一番面白かった!


私の評価…☆☆☆☆☆

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2015年10月18日 (日)

チャップリンからの贈りもの

チャップリンからの贈りもの
劇場:京都シネマ
監督:グザビエ・ヴォーヴォワ
脚本:エディエンヌ・コメ
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:ブノワ・ポールヴールド、ロシュディ・ゼム、キアラ・マストロヤンニ、ピーター・コヨーテ 他


 《弱者に優しいチャップリン映画へのオマージュ》


 亡くなった喜劇王チャップリンの遺体が柩ごと盗まれ身代金が要求されたという、1978年に実際に起こった事件を映画化。「黄金狂時代」などチャップリンの代表作の名曲や名シーンへのオマージュを挿みつつ、2人組の犯人の、ちょっと間抜けな犯行の行方が綴られる。


 妻が入院し幼い娘を抱えたオスマン(ロシュディ・ゼム)は、とても貧しく医療費を払うこともままならなかった。そんな中、喜劇王チャップリンが他界したとのニュースが駆け巡る。チャップリンの遺体はスイスのレマン湖畔のお墓に埋葬された。このチャップリンの柩を盗んで遺族から身代金をせしめようと親友エディ(ブノワ・ポールヴールド)から持ちかけられ、オスマンも巻き込まれてしまう。しかし犯行計画の詰めが甘かった上に運のなさも災いして、次々にボロが出る始末。追い詰められたオスマンは最後の賭けに打って出る…。


 この映画もそうなのだが、1970年代が舞台の映画やドラマを観ていると、今と比べて如何に当時がのんびりとした時代だったのかというのが窺い知れる。これの場合でも、深夜とはいえ、いとも簡単に墓荒らしができたとは、いったいこの墓地のセキュリティはどうなっているのか? とも思ってしまうのだが。犯人はお金を得るのに必死。でも、そのやり方がおマヌケ過ぎて、チャップリンの遺族からも相手にされない。犯罪映画でも人情話ベースのこの映画は、全体的にもチャップリンのオマージュになっている。チャップリンの息子であるユージーンや孫娘ドロレスの出演や、チャップリン映画の名曲、そしてそこに合わさる巨匠ミシェル・ルグランの音楽と、これはもうチャップリン映画好きな人にとっては、この上なく贅沢なものである。この映画の公開がきっかけで、各地でチャップリン映画の傑作がリバイバル上映されているが、この映画同様、弱者に優しいチャップリンの映画を、また観たくなった。


私の評価…☆☆☆★

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2015年10月15日 (木)

インサイド・ヘッド

インサイド・ヘッド
インサイド・ヘッド
劇場:MOVIX京都
監督・脚本:ピート・ドクター
脚本:メグ・レフォーブ、ジョシュ・クーリー
製作:ジョネス・リビラー
製作総指揮:ジョン・ラセター
音楽:マイケル・ジアッキーノ
日本公開版主題歌:DREAMS COME TRUE「愛しのライリー」
声の出演(カッコ内は日本語吹き替え版の声優):ヨロコビ…エイミー・ポーラー(竹内結子)、カナシミ…フィリス・スミス(大竹しのぶ)、ビンボン…リチャード・カインド(佐藤二朗)、ビビリ…ビル・ヘイダー(落合弘治)、イカリ…ルリス・ブラック(浦山迅)、ムカムカ…ミンディ・カリング(小松由佳)、ライリー・アンダーソン〔11歳〕…ケイトリン・ディアス(伊集院茉衣)、〔幼少期〕ローラ・クーリー(鎌田英怜奈)、ライリーのパパ…カイル・マクラクラン(花輪英司)、ライリーのママ…ダイアン・レイン(田中敦子) 他


〈同時上映〉短編映画「南の島のラブソング」(3D作品)


 《ファンタジーでありながら、描いている事は結構現実的》


 「カールじいさんの空飛ぶ家」の監督が人間の頭の中の世界を描いた、ユニークな冒険ファンタジーアニメ。


 明るく幸せに育った11歳の少女ライリーは、父親の仕事の都合で今まで住んでいた田舎に別れを告げ、大都会サンフランシスコに引っ越してくる。ライリーが新しい生活に慣れようとしていく中、彼女の頭の中にある5つの感情―ジョイ〈喜び(ヨロコビ)〉、アンガー〈怒り(イカリ)〉、ディスガスト〈嫌悪(ムカムカ)〉、フィアー〈恐れ(ビビリ)〉、そしてサッドネス〈悲しみ(カナシミ)〉、それぞれがライリーの幸せを守ろうとぶつかり合う。やがて彼らの行動はライリー自身の感情となり、予想のつかない大事件を巻き起こしていく…。


 字幕版で鑑賞。ヒロイン=ライリーの脳内感情だけでなく、関わる周りの人の脳内感情も表現するなど、相変わらず芸が細かい。何やら最近の日本映画でも、似たような話の作品があったような気がするが、あちらはほとんどおバカコメディだったのに対し、こちらは、一見存在意義が分からなさそうな“カナシミ”も、ちゃんとその価値があるのだよ、という事を教えてくれる。プラスの感情のウラには必ずマイナス感情の存在があり、それを知って乗り越える事で、人は成長していくのだ。


 この映画では自分の価値観だけで、物事を押し通していたヨロコビが、カナシミの役割を認めていく事で周りの世界が変わっていく。これは、一見ファンタジーのようだが、実は結構現実的で、鑑賞後に自分の頭の中の感情を当てはめて想像してみたくなった。


私の評価…☆☆☆☆★

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2015年10月10日 (土)

ハッピーエンドが書けるまで

ハッピーエンドが書けるまで
劇場:テアトル梅田
監督・脚本:ジョシュ・ブーン
製作:ジュディ・カイロ 他
音楽:マイク・モーギス
出演:リリー・コリンズ、ローガン・ラーマン、グレッグ・キニア、ジェニファー・コネリー、ナット・ウルフ、クリスティン・ベル、リアナ・リベラト 他


 《大ヒット恋愛映画の監督のデビュー作、遂に公開》


 離婚した父親を中心に、愛に関する様々な悩みを抱えた家族が、新しい一歩を踏み出していく姿を描くラブストーリー。日本でも今年公開され大ヒットした「きっと、星のせいじゃない。」のジョシュ・ブーン監督のデビュー作。


 3年前に離婚しながらも、別れた妻エリカ(ジェニファー・コネリー)に未練を残す作家のビル(グレッグ・キニア)は、未だに彼女の家を覗きに行く日々を送っていた。ビルの娘サマンサ(リリー・コリンズ)は、父親を捨てて新しい男性と交際する母親を嫌い、3年間会話をしていない。


 大学で同じ講義を受講するルイス(ローガン・ラーマン)から想いを寄せられていたが、両親の離婚を経験した彼女は、恋愛や結婚に対してネガティブなイメージを抱え、他人を受け入れることができなくなっていた。一方、ビルの息子ラスティ(ナット・ウルフ)は、学校でケイト(リアナ・リベラト)という少女に恋をするが、彼女がコカインを吸っている現場を目撃してしまう。愛を失った父親、愛を信じない娘、愛に臆病な息子…。様々な思いを抱えた3人が悩み、気付き、新しい一歩を踏み出した時、人生に変化が訪れる…。


 難病を抱えた若い女性の悲恋を描く「きっと、星のせいじゃない」の監督が描いた、家族の再生物語。3年前にアメリカで製作された映画だが、「きっと、星のせいじゃない」のヒットを受けて、ようやく日本公開の運びとなった。


 原題は「STACK IN LOVE」で、これは愛の中で身動きがとれない、つまり泥沼状態を指すのだが、あくまでラブコメの趣で、映画の雰囲気もそれほど重苦しいものではないので、少し前向きな邦題の方がしっくりくる。主要キャラクター全員が小説家という設定なので、そのキャラクターが描く小説を巡る物語であるところにも引っ掛けているのかもしれない。様々な“愛の泥沼”に填まって身動きのとれなくなった3人が、どうやってそこから抜け出していくのかといった勇気と希望が、この映画には描かれている。


 「あと1センチの恋」のリリー・コリンズと、「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」のローガン・ラーマンの恋物語が中心に描かれるが、ある些細な理由で娘と疎遠になってしまった母親役で、僕の大好きなジェニファー・コネリーが出演している。いやぁ〜、いつかこの組み合わせは来るなと思っていたけど、リリー・コリンズとジェニファー・コネリーって、血縁関係無いのに太眉毛ってだけで似てるわー(笑)。ともあれ、未公開のままで済まされずに、公開されてよかった。


 ちなみに、この映画でパトリック・シュワルツェネッガーなる新人俳優がデビューしている。そう、シュワちゃんの息子だ。学校の人気者役なのだが、映画映えするイケ面で、今後に注目である。


私の評価…☆☆☆★

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リアル鬼ごっこ(2015 年)

リアル鬼ごっこ(2015<br />
 年)
劇場:MOVIX京都
監督・脚本:園子温
原作:山田悠介「リアル鬼ごっこ」
プロデューサー:谷島正之 他
音楽:菊地智敦
出演:トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜、斎藤工(シークレット出演)、桜井ユキ、高橋メアリージュン、磯山さやか、平岡亜紀、冨手麻妙、秋月三佳、菊地真琴、安田聖愛、緒沢あかり、サイボーグかおり 他


 《原作とは全く関係ない別物》


 全国の“佐藤さん”が謎の存在である鬼に追われるという、不条理な鬼ごっこを描いた山田悠介のベストセラー小説。映画やドラマで度々映像化されているが、今回は園子温監督が設定を一新し、オリジナル脚本で映画化。3人のヒロインを軸に、命を狙われる女子高生たちの逃亡劇が描かれる。


 得体のしれない何者かに追われ逃げていた女子高生のミツコ(トリンドル玲奈)は、気付くと学校の教室に来ていた。そこにいるはずのないクラスメイトたちに囲まれ、唖然とするミツコ。いつもと変わらぬ光景が繰り広げられるが…。一方、見知らぬ女性にウェディングドレスを着させられたケイコ(篠田麻里子)やマラソン大会に出た陸上部のいづみ(真野恵里菜)も、理由がわからないままに追いつめられる…。


 映画シリーズ通算6作目。一応原作は1作目から同じ山田悠介となっているが、今回はオリジナル脚本なので、原作のタイトルだけを借りて、内容は全く別物となっている。一応、主人公はえたいの知れない“敵”から逃げ回るという部分は共通しているが、主人公以外のターゲットが一瞬で全て体を真っ二つに切り裂かれるなど、鬼ごっこになっておらず(笑)、B級テイスト満載の“訳わからん”映画になっていた。園子温監督本来の持味ではあるが、どちらかというとそういう映画は単館系向けのものであり、シネコンでかかるような映画ではない。同じようなタイプでは、三池崇史監督の映画もその1つだろうと思うが、今年はそういう映画がシネコンでかかるケースが増えている気がする。


 ちなみにこの映画、最終的には1人のヒロインを都合3人で演じ分けている(軽くネタバレ 笑)形になるのだが、トリンドル玲奈と真野恵理奈は可愛いし、出演時間も長かった。それに比べ、麻里子さまの出演時間が極端に短かったのはなぜだろう? 確かに他の2人と比べ、JKと呼ぶには無理がありすぎるが、事務所が乗り気でなかったのかな? まぁ、3人のファンか園子温監督の映画が好きという人以外は、観なくてもいいだろう。


私の評価…☆☆

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2015年10月 9日 (金)

シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島

シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島
シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島
劇場:イオンシネマ京都桂川
監督:宮下新平
シリーズ構成:川崎ヒロユキ
脚本:早船歌江子
音楽:大野宏明
主題歌:ホワイティーン「ポケット」
劇中歌:薬師丸ひろ子「わたりどり」
声の出演:シンドバッド…村中知、サナ…田辺桃子、アリ…永澤菜教、ナジブ…宮澤正 青山穣、ラザック船長…鹿賀丈史、ラティーファ…薬師丸ひろ子 他


 《新作だが、どこか懐かしい、日曜夜7時30分を思い出させる》


 多くの映像化作品を生んだ物語集「アラビアンナイト(千夜一夜物語)」の中から、船に乗り世界各地で珍しい体験をするシンドバッドの冒険譚を映画化。嘗てフジテレビ系で放送されていた「世界名作劇場」シリーズを手がけた日本アニメーション創業40周年記念作として公開される。尚、「世界名作劇場」シリーズには「アラビアンナイト シンドバッドの冒険」という作品があるが、本作とは関連が無い。


 シンドバッドとお猿のミミは、船に乗ってまだ見ぬ世界へ繰り出そうと思い描いていた。そこへ現れたのは、空駆ける木馬に乗った少女サナ。彼らのめくるめく冒険が始まる…。


 これも書くのが大分遅くなってしまったが、映画としての公開なので、一応書いておく。


 イオンシネマ限定(一部を除く)公開。約60分の中編だが3部作として公開される(第2部は12月公開)。日本アニメーション制作に於ける「世界名作劇場」といえば、「フランダースの犬」(放送当時は「カルピスまんが劇場」 「アルプスの少女ハイジ」はズイヨー映像制作)から「赤毛のアン」の途中まで、宮崎駿や高畑勲が参加していた事でも有名だが、本作も宮崎作品を思わせる、躍動感溢れる演出が素晴らしい。約60分程度で3部作というのは、恐らく予算とその興行による資金回収目算の都合上だろうが、これなら1時間半程の長編で観せてくれても良かったのではないか。当然、中途半端に期待を持たせて終わるので、12月公開の第2部が早く観たい。楽しみに待つことにしよう。


私の評価…☆☆☆☆

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2015年10月 2日 (金)

ターミネーター:新起動/ジェニシス

ターミネーター:新起動/ジェニシス
ターミネーター:新起動/ジェニシス
ターミネーター:新起動/ジェニシス
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:アラン・テイラー
脚本:レータ・カログリディス、パトリック・ルシエ
キャラクター原案:ジェームズ・キャメロン、ゲイル・アン・ハード
製作:デヴィッド・エリソン 他
音楽:ローン・バルフェ
エグゼクティブ音楽プロデューサー:ハンス・ジマー
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):アーノルド・シュワルツェネッガー(玄田哲章)、ジェイソン・クラーク(小山力也)、エミリア・クラーク(藤村歩)、ジェイ・コートニー(細谷佳正)、イ・ビョンホン(阪口周平)、J・K・シモンズ(立川三貴)、ダイオ・オケニイ(伊丸岡篤)、コートニー・B・ヴァンス(手塚秀彰)、マット・スミス(福田賢二) 他


 《これはもう、絶大な人気を誇った頃の“ターミネーター”ではない》


 人気シリーズ通算第5作で、形としては第1作と2作をリブート。新たに3部作として作られるその第1弾である。


 2029年、ロサンゼルス。人類抵抗軍は敵である機械軍の中枢に止めを刺そうとしていた。1997年の「審判の日」に機械軍が放った核ミサイルで30億人もの命が失われて以来、長く苦しかった反撃が遂に終わる。全ては「預言者」と呼ばれる抵抗軍のリーダー、ジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)の指導の成果だった。ところがその直前、ジョンを出産する前の母サラ・コナーを抹殺するため、機械軍はターミネーターを1984年に時間転送装置で送り込んでいた。サラ抹殺を阻止するため、ジョンの右腕カイル・リース(ジェイ・コートニー)が過去への旅を志願する。1984年に到着した途端、T-1000ターミネーター(イ・ビョンホン)の襲撃を受けるカイル。その窮地を救ったのは、ただのウェイトレスに過ぎない筈のサラ・コナー(エミリア・クラーク)だった。


 歴史は書き換えられ、「2029年から送り込まれたターミネーターは私たちが倒した」と告げるサラ。彼女が「オジサン」と呼ぶ相棒は、外見は中年男ながら、「スカイネット」が殺人マシーンとして量産したT-800ターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)だった。何者かに「サラを守れ」とプログラムされたT-800は、両親を殺された9歳のサラを救って以来、彼女を守りながら女戦士に育て上げたのだ。T-800の使命は、サラ・コナーを守りぬき、「審判の日」を阻止する事。そのためには、自我に目覚めて暴走する人工知能「ジェニシス」の起動を何としても止めなければならない。人類滅亡までのカウントダウンが迫る中、2人の前に立ちはだかる人間でも機械でもない第3の存在。最新最強のT-3000ターミネーターの正体は?


 そして、人類の救世主は一体誰なのか…?


 リブートどころか、全く違う話になっているような気がするが(笑)。しかも過去作品の設定もタイムスリップしてきた謎の人物によって書き替えられた、ということになった。あれ? ツッこまないのが暗黙の了解のはずだったプリデスティネーションパラドックスまでネタにしているぞ。これだと何とでも話が作れるようになるけど、果たしてこれでいいのかなぁ? 確かに、こういったSF娯楽作品は、ツッコミどころがあった方が楽しめるのだが、これはちょっと勢いだけで突っ走って、中身があまり無いような気がする。


 あと、これ本気で3部まで作る気なのか。話はいくらでも作れても、肝心のシュワちゃんがそこまで保つのかね? さすがにアメリカでは興行がズッコケたらしく、次回作を作るとすれば、ストーリーなど何らかの軌道修正を図る事になるだろうが、ターミネーター=シュワルツェネッガーというイメージを変えない限り、シリーズとしての存続は、難しいのではないかと思う。


私の評価…☆☆☆

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