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2016年2月

2016年2月29日 (月)

第88回アカデミー賞結果速報!

2015年度・第88回アカデミー賞結果速報!
主な受賞結果です。

☆作品賞
「スポットライト 世紀のスクープ」

☆主演男優賞
レオナルド・ディカプリオ(「レヴェナント 蘇えりし者」)

☆主演女優賞
ブリー・ラーソン(「ルーム」)

☆助演男優賞
マーク・ライランス(「ブリッジ・オブ・スパイ」)

☆助演女優賞
アリシア・ビカンダー(「リリーのすべて」)

☆監督賞
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(「レヴェナント 蘇えりし者」)

☆長編アニメ賞
「インサイド・ヘッド」

☆外国語映画賞
「サウルの息子」(ハンガリー)

☆脚本賞
ジョシュ・シンガー、トム・マッカーシー(「スポットライト 世紀のスクープ」)

☆脚色賞
チャールズ・ランドルフ、アダム・マッケイ(「マネー・ショート 華麗なる大逆転」)

☆美術賞
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

☆撮影賞
エマニュエル・ルベツキ(「レヴェナント 蘇えりし者」)

☆衣裳デザイン賞
ジェニー・ビーバン(「マッドマックス 怒りのデス・ロード」)

☆編集賞
マーガレット・シクセル(「マッドマックス 怒りのデス・ロード」)

☆メイクアップ&ヘアスタイリング賞
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

☆作曲賞
エンニオ・モリコーネ(「ヘイトフル・エイト」)

☆オリジナル歌曲賞
“WRITING'S ON THE WALL”「007 スペクター」

☆音響編集賞
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

☆録音賞
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

☆視覚効果賞
「Ex Machina(原題)」

☆ドキュメンタリー賞
「AMY エイミー」

☆ドキュメンタリー短編賞
「A Girl in the River: The Price of Forgiveness」

☆実写短編賞
「Stutterer(原題)」

☆アニメ短編賞
「Historia De Un Oso(英題:Bear Story)」


 レオ様遂に受賞! 「レヴェナント」は、まだ観ていないから、何とも言えないけど、作品賞はやっぱり同じ監督のものが2年連続とは、ならなかったなぁ。まぁ、さすがに「マッドマックス」は、日本アカデミー賞に度々ノミネートされる三谷幸喜監督作品みたいなもの(要するに“噛ませ犬”)で、取る事はないとは思っていたが、技術部門の賞を結構取っている。残念だったのはスタローン。実は、これより先に発表された最低映画賞のゴールデン・ラズベリー賞で、その常連俳優が良い演技をした時に与えれる“名誉回復賞”を受賞していて、それくらい最高の演技を見せていたのに、取れなかった。

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2016年2月28日 (日)

ガラスの花と壊す世界

ガラスの花と壊す世界
ガラスの花と壊す世界
ガラスの花と壊す世界
劇場:T・ジョイ京都
監督・絵コンテ:石浜真史
脚本:志茂文彦
原案:Physics Point「D.backup」
キャラクター原案:カントク
音楽:横山克
主題歌:THREE(花守ゆみり、種田梨沙、佐倉綾音)「夢の蕾」
イメージソング:リモ Prototype(CV:花守ゆみり)「センダンライフ」 ※PVで使用
声の出演:リモ…花守ゆみり、デュアル…種田梨沙、ドロシー…佐倉綾音、スミレ…茅野愛衣/片貝薫(老女)、ダニエル・ドーソン…高橋伸也、ダイアナ…中村綾、リモーネ(ダイアナの娘)…花守ゆみり 他


 《IT関連の知識がないと、恐らくついていけない》


 一般公募のコンテスト、アニメ化大賞に輝いたシナリオ&イラストレーション作品を原案にしたオリジナルアニメ。


 いくつもの世界や時間、人々が存在し無数の光が輝く無重力の空間、『知識の箱』。デュアルとドロシーはこの『知識の箱』で、世界を侵食する敵・ウイルスと戦っている。ウイルスに汚された世界は、消去しなくてはならなかった。ある時新たなウイルスの出現を感知し向かうと、少女がウイルスに襲われていた。やがて目覚めた少女はリモと名乗るが、「お花畑に、帰らないと」という言葉以外何も覚えていなかった…。


 予告編を観た段階では、面白そうだなと思っていたのだが、何もかもが残念な映画であった。コンピューターの世界を擬人化して描いているのは分かるのだが、何せ上映時間がたったの1時間7分なのである。複雑な世界観を表現するには、これでは足りなさ過ぎるのだ。


 一応、その世界観を説明するキャラクターはいる。けど、それだけでは不十分。なのに、それを消化しきれないうちに、“第2の世界”が出現するもんだから、余計にややこしくなる。恐らく、IT関係の事を少しでも知っていない限り、話についていくのは難しいだろう。


 ただ、映像はさすがにクオリティが高く美麗である。ストーリー展開も、もう少し費用と時間があれば、ちょっとはマシなものができただろう。時間の尺をもう30分ほど延ばして、劇場公開が無理なら全4話(各25分)のTV用ミニシリーズにしても良かったのではないか。1人の新人声優(花守ゆみり)の主演デビューがかかっているなら、そこは慎重にいくべきだっただろう。


私の評価…☆☆

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2016年2月27日 (土)

フランス組曲

フランス組曲
フランス組曲
劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:ソウル・ディブ
共同脚本:マット・チャーマン
原作:イレーヌ・ネミロフスキー「Suite Francaise」
音楽:ラエル・ジョーンズ
出演:ミシェル・ウィリアムズ、クリスティン・スコット・トーマス、マティアス・スーナールツ、サム・ライリー、マーゴット・ロビー、ルース・ウィルソン、ランベール・ウィルソン、トム・シリング 他


 《過酷な状況下で書かれた哀しいラブストーリー》


 アウシュビッツで亡くなった作家イレーヌ・ネミロフスキーの未完の遺稿を娘が出版し、フランスの4大文学賞のひとつであるルノードー賞に輝いたベストセラー小説を映画化。第2次大戦中のドイツ占領下のフランスを舞台に、フランス人女性とドイツ人将校との恋を描く。


 1940年6月。ドイツ軍の爆撃に晒されたパリは無防備都市となり、フランス中部の町ビュシーにパリからの避難民が到着した頃、独仏休戦協定が締結、フランスはドイツの支配下に置かれた…。結婚して3年、戦地に赴いた夫を待つ妻リュシル(ミシェル・ウィリアムズ)は、厳格な義母(クリスティン・スコット・トーマス)と大きな屋敷で窮屈な生活を送っていた。そんなある日、屋敷にドイツ軍中尉ブルーノ(マティアス・スーナールツ)がやってくる。緊迫した占領下の日々の中、ピアノと音楽への愛を共有するリュシルとブルーノ。やがて2人はいつしか互いの存在だけが心の拠り所となっていく。それは同時に、狭い世界に生きる従順な女性だったリュシルが、より広い世界へと目を向ける転機にもなっていくのだった…。


 本作はメロドラマであり、自分が住む町で義母の言いなりになって暮らすヒロインが、許されない愛に惑いながらも広い世界を知ろうとする成長物語でもあるのだが、こういった叙情的で美しい話が、ホロコースト時代のアウシュビッツという過酷な状況下で書かれたことに驚く。


 勿論、困難な状況の中でそれでも前を向いて生きようとするヒロインや、厳格だが最後に思いがけない愛情を示す義母、他にも逞しく生きるユダヤ人たちを描く事で、せめて書物の中だけでも幸せな世界を夢見たのかもしれないし、ブルーノ中尉のような心優しいドイツ兵も実際いたのかもしれない。互いの想いが交錯するラストシーンは、救いもある半面、やりきれない部分もあって複雑な気分にさせられた。


 ちなみにタイトルのフランス組曲とは、劇中でブルーノがピアノで奏でる曲の名前である。美しく、でもどこか哀しいメロディーが印象的だ。


私の評価…☆☆☆

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2016年2月24日 (水)

マイ・ファニー・レディ

マイ・ファニー・レディ
マイ・ファニー・レディ
劇場:京都シネマ
監督・脚本:ピーター・ボグダノヴィッチ
共同脚本:ルイーズ・ストラットン
製作:ウェス・アンダーソン 他
音楽:エドワード・シェアマー
主題歌:(オープニング)フレッド・アステア「Cheek to Cheek」 (エンディング)フレッド・アステア「Stepping Out With My Baby」
出演:オーウェン・ウィルソン、イモージェン・プーツ、キャスリン・ハーン、ウィル・フォーテ、リス・エヴァンス、ジェニファー・アニストン、オースティン・ペンドルトン、ジョージ・モーフォーゲン、シビル・シェパード、リチャード・ルイス、シドニー・ルーカス、デビ・メイザー、イリーナ・ダグラス、ジェニファー・エスボジート、トヴァ・フェルドシャー、ジョアンナ・ラムレイ、ジョン・ロビンソン、アーナ・オライリー、ルーシー・パンチ、ポピー・デルヴィーニュ、ジョン・トーメイ 他

〈カメオ出演〉テイタム・オニール、クエンティン・タランティーノ、マイケル・シャノン 他


 《古き良きスクリューボール・コメディの再来》


 「ラスト・ショー」(1971年)や「ペーパー・ムーン」(1973年)で知られるピーター・ボグダノヴィッチ監督が、13年ぶりに撮ったコメディ映画。


 ニューヨーク5番街にあるバーでインタビューを受けるハリウッドスター、イザベラ“イジー”パターソン(イモージェン・プーツ)。天真爛漫な彼女は、嘗てコールガールをしていた事もあっけらかんと語る。そして当時“お客”として出会った演出家アーノルド(オーウェン・ウィルソン)から「君の将来のために3万ドルをプレゼントする」という奇妙な申し出をされ、人生が一変した日を振り返るのだった。


 イジーはアーノルドからの3万ドルを貰ったことをきっかけにコールガールを辞め、ブロードウェイのオーディションにチャレンジすることを決意した。夢を叶えるため受けたオーディションは偶然にもアーノルドが演出し、彼の妻で女優のデルタ(キャスリン・ハーン)が主演する舞台だった。さらにデルタに昔から好意を寄せている人気俳優セス(リス・エヴァンス)、イジーに一目惚れする唯一の常識人の脚本家ジョシュア(ウィル・フォーテ)、その恋人で“人の話を聞かない”セラピストのジェーン(ジェニファー・アニストン)らが加わり、複雑に絡み合っていく人間模様。果たして浮気性のアーノルドは無事にブロードウェイの舞台を成功させることができるのか…?


 これはもう、映画ファンにとっては堪らなく嬉しい映画である。ウディ・アレンやエルンスト・ルビッチ監督の映画や、オードリー・ヘップバーン、フレッド・アステアの名作など、ハリウッド黄金期の映画にオマージュを捧げた場面がたくさん出てくるのだ。


 オープニング・テーマからして、アステア&ジンジャー・ロジャース共演の傑作「トップ・ハット」(1935年)の名曲である。あの映画は所謂“すれ違いラブ・コメディ”の代表的な映画だったのだが、本作は群像劇形式となっているので、より複雑で狭い人間関係が描かれた“すれ違い”になっている。さらに、色と金と欲が絡まってのドタバタ。これが約90分でテンポよく進んでいくので面白い。ラストには“あの人”のカメオ出演もあり、大いに笑えた。


 そして、もう一つ興味深いのは、本国アメリカと日本では、観た人のレビューが全く違った評価になっている事だ。日本では、まあそこそこ良い評価が多いのに対して、アメリカでは評論家筋を中心に酷評されている事である。まぁ、作品自体がオマージュの元ネタ映画と比べれば、地味な印象は拭えないが、評価が評価がここまで対照的なのも、ちょっと珍しい。


私の評価…☆☆☆★

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2016年2月20日 (土)

完全なるチェックメイト

完全なるチェックメイト
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:エドワード・ズウィック
脚本:スティーヴン・ナイト
原案:スティーヴン・ナイト 他
製作:トビー・マグワイア 他
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:トビー・マグワイア、ピーター・サースガード、リーヴ・シュレイバー、リリー・レーブ、マイケル・スタールバーグ、ロビン・ワイガート、コンラッド・プラ、エブリーヌ・ブロシュ、ケイティ・ノーラン 他


 《冷戦という名の戦争に利用された人物の悲劇》


 「ラスト・サムライ」の監督が描く、15歳にして全米チャンピオンになった実在のアメリカ人天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの伝記映画。米ソ冷戦時代に彼がソ連の最強王者との対局に挑んだ世界王者決定戦の模様を中心に描くドラマ。


 1972年、アイスランドの首都レイキャビクでチェスの世界王者決定戦が開催される。チェスの最強国・ソ連が世界王者タイトルを保持し続け34年が経っていた。最強の王者であるソ連のボリス・スパスキー(リーヴ・シュレイバー)に挑むのは、アメリカの若きチェスプレイヤー、ボビー・フィッシャー(トビー・マグワイア)。彼はIQ187を記録する天才で15歳にして最年少グランドマスターになった反面とんでもない自信家であり、主張が通らなければゲームを放棄するようなエキセントリックな言動を見せていた。米ソ冷戦の真っ只中に行われたこの対戦は一種の代理戦争の様相を呈し、両国の威信がかけられた。注目が集まる中、対局一局目はスパスキーが完勝。残り二十三局、フィッシャーは絶対不利と見られたものの、極限状態の中で信じられないような戦略をうちたてる…。


 世にいう“天才”と呼ばれる人たちの中には、「イミテーション・ゲーム」の主人公のような変わり者もいるが、これもその典型例ともいうべきか。あちらも戦争絡みの話であったが、こちらも米ソ冷戦時代の話で、どちらも社会に適合できないトラウマを抱え、さらにそれを母国に利用されてしまったという悲劇が描かれている。


 それにしてもチェスの試合の緊迫感がすごい。当然、冷戦という時代背景が関係している事もあるが、政治が絡むのではないかということや、スパイ行為があるのではといった疑心暗鬼、少しの雑音さえ敏感に反応する。勿論、国を背負った重圧感はハンパないだろうから、そんな状態が連続すれば、精神が崩壊したっておかしくはないだろう。そんなフィッシャーの要求に応じたスパスキーも、勿論フィッシャーと同じような精神状態と戦っていた訳であり、チェスの試合よりも、心理描写に見入ってしまった。だから、チェスのルールを知らなくても、この映画は楽しめるが、明るい話では絶対にないので、その辺は覚悟して観たほうがいいだろう。


私の評価…☆☆☆

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2016年2月19日 (金)

杉原千畝 スギハラチウネ

杉原千畝 スギハラチウネ
杉原千畝 スギハラチウネ
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:チェリン・グラック
脚本:鎌田哲郎、松尾浩道
製作:中山良夫 他
音楽:佐藤直紀
出演:唐沢寿明、小雪、ボリス・スジック、アグニシュカ・グロコウスカ、ミハウ・ジュラフスキ、ツェザリ・ウカシェヴィチ、塚本高史、濱田岳、二階堂智、板尾創路、滝藤賢一、石橋凌、小日向文世、アンナ・グリチェヴィチ、ズビグニェフ・ザマホフスキ、アンジェイ・ブルメンフェルド、ヴェナンティ・ノスル、マチェイ・ザコシチェルニ 他


 《隠されてきたある日本人の功績》


 “日本のオスカー・シンドラー”と呼ばれた杉原千畝の、インテリジェンス・オフィサー(諜報外交官)としての知られざる一面にも迫る歴史ドラマ。


 1934年。語学力と情報網を武器に外交官・杉原千畝(唐沢寿明)はソ連北満州鉄道譲渡の交渉を成立させる。その一方で仲間を失い、千畝自身彼を警戒するソ連から「ペルソナ・ノン・グラータ(歓迎されざる人物)」に指定され入国拒否されてしまう。千畝は在モスクワ大使館への赴任を希望していたものの叶わず、外務省よりリトアニア・カウナスにある日本領事館での勤務を命じられる。


 1939年、千畝は新たな相棒ペシュ(ボリス・スジック)とリトアニアで諜報活動を開始。情報を収集し激動のヨーロッパ情勢を分析、日本に発信していく。やがてナチスドイツがポーランドに侵攻し第二次世界大戦が勃発。ナチスの迫害から逃れようと通過ビザを求めるユダヤ難民がカウナスの日本領事館へ大挙する。その数は日に日に増していき、彼らの置かれた状況を知る千畝は日本政府からの了承がないまま難民たちに通過ビザを発給するが…。


 この人の事については以前、TV番組の「知ってるつもり!?」(日本テレビ系)で取り上げられた時に観たことがあったので、ある程度のことは知っていたのだが、今回この映画を観て改めて優秀な外交官だったということを知った。映画の前半は、何やらスパイ映画のような雰囲気が漂うが、戦争当時はやはり外交官の仕事自体がスパイのようなものだったのだろう。分析力にも優れ、第二次世界大戦への流れをいち早く察知し、戦争を回避しようとしていた事まで描かれる。勿論、同じような事をしようとしていた人は他にもいるのだろうが、なぜそういった人たちが活かせられなかったのか。それだけ当時の軍は力を持っていたのかということを考えると、ちょっとやりきれない思いになってしまう。


 問題なのは、この話が日本ではなくどちらかというと海外で有名だということ。杉原千畝のこの功績は、海外で表彰されてきたのだが、日本の外務省がそれを認めたのは何と千畝氏が他界されてから十数年経ってからなのだ。隠蔽せざるを得なかった事情はあるのだろうが、これは恥ずべきことである。


私の評価…☆☆☆☆

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2016年2月17日 (水)

Wake Up, Girls! -Beyond the Bottom-

Wake Up, Girls! -Beyond the Bottom-
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:山本寛
脚本・シリーズ構成:待田堂子
原作:Green Leaves
原案:山本寛
音楽:神前暁、monaca
主題歌:Wake Up, Girls!「少女交響曲」
声の出演:島田真夢…吉岡茉祐、林田藍里…永野愛理、片山美波…田中美海、七瀬佳乃…青山吉能、久海菜々美…山下七海、菊間夏夜…奥野香耶、岡本未夕…高木美佑、岩崎志保…大坪由佳、近藤麻衣…加藤英美里、吉川愛…津田美波、相沢菜野花…福原香織、鈴木萌歌…山本希望、鈴木玲奈…明坂聡美、小早川ティナ…安野希世乃、白木徹…宮本充、黒川芹香…秋奈、松田耕平…浅沼晋太郎、丹下順子…日高のり子、早坂相…鈴村健一 他


 《一先ず、大団円》


 東北・仙台を舞台にアイドルを目指す7人の少女たちがさまざまな試練にぶつかりながら成長していく姿を綴った青春群像アニメの劇場版第2弾。第1作ではテレビシリーズの前日譚が描かれたが、今回はテレビシリーズの後日談を2部構成で描いていく。その後編。


 東北代表として出場した『アイドルの祭典』での活躍が認められ、アイドル文化の中心地・東京に進出した少女7人のグループ『Wake Up, girls!』。メジャーレコード会社bvexとの契約も決まり、活動は順風満帆に思えた。ところが、ブレイクの立役者だったプロデューサーの早坂相が手を引き、動きの早い東京の芸能界で“『Wake Up, girls!』”らしさを見失った結果、7人は苦い挫折を経験する。レコード会社や関係者たちが手の平を返す中、それでも諦めずに前に進もうとする『Wake Up, girls!』。その姿を目にした早坂は、彼女たちが再び挑戦するための武器として、新曲『少女交響曲』を与える。心機一転、地元・仙台から活動を再開する『Wake Up, girls!』。日常ライブの復活や全国行脚を通じての地道な努力は、少しずつだが着実に全国のファンへと届き始める。一方、アイドル界の頂点である『I-1club』では、最新シングルの売り上げミリオン割れをきっかけにしたセンター争いが勃発。『I-1club』のプロデューサーである白
木の非情な采配は、意外な形で『Wake Up, girls!』とアイドルたちを大きなうねりへと巻き込んでいく。敗れて尚、諦められないもの。アイドルとは何か? その答えを求めて物語は再び『アイドルの祭典』へと収束していく…。


 旧劇場版からTV版へと繋がれてきたものの集大成という形なので、今までに張られていた伏線が、次々とテンポ良く回収されていく。勿論、それらの作品を観ておくことが前提で作られているため、観ていない人は当然ついていけないだろうから、観に行った時場内はガラガラだったのだが。


 作品と連動している実在の声優ユニットの方は、これからも活動が続けられるだろうから、この映画の方もほぼ予想どおりの結末を迎えるのだが、やっぱり「アイドルマスター」の二番煎じ感は拭えず。この企画がここで打ち止めになるか否かは、公開後の反響にもよるのだろうが、果たしてそれはどうなのか。一応全部観ているだけに、気になるところだ。


私の評価…☆☆☆

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2016年2月16日 (火)

劇場霊

劇場霊
劇場霊
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:中田秀夫
脚本:加藤淳也、三宅隆太
企画:秋本康
音楽:川井憲次
主題歌:Thinking Dogs「もしもあなたが…」
出演:島崎遥香(AKB48)、足立梨花、高田里穂、町田啓太(劇団EXILE)、中村育二、小市慢太郎、小久保寿人、芹沢礼多、土村芳、広岡由里子、ヨシダ朝、瀬川亮、柳憂怜、諏訪太郎、護あさな 他


 《全く怖くないホラー》


 怨念渦巻く劇場で若手女優を襲う恐怖を描くホラーで、AKB48の島崎遥香の映画初主演作。


 芸能事務所に入って5年。若手女優の沙羅(島崎遥香)はなかなか伸び悩んでいたが、気鋭の演出家・錦野豪太(小市慢太郎)の新作舞台で端役ではあるものの出演のチャンスを掴む。香織(足立梨花)や葵(高田里穂)ら女優たちは、主演の座をめぐり火花を散らしていた。そんな中、劇場内で美術スタッフの女性が変死体で見つかったのを皮切りに不可解な事件が頻発。真相究明に乗り出した沙羅とスタッフの和泉(町田啓太)は、恐ろしい存在がこの劇場に潜んでいることに気付く…。


 同じ中田監督による約20年前の傑作ホラー「女優霊」の“姉妹編”という位置付けだが、悲しいくらいに全く怖くない(笑)。ストーリー展開も古臭くて陳腐だし、かなり雑である。


 ただ、主演の島崎遥香は(下手は下手なりにだが)なかなか頑張っている。他の役者と比べ演技レベルが劣っているので、何で劇中劇でコイツが主役に選ばれんねん(はっきりいって足立梨花の方が上手い)! とは思ったが、ぱるる推しのファンなら、楽しんで観られるのではないか。しかし、秋本康が企画に参加したホラー映画は、AKBの初期メンバーが出演した「伝染歌」(2007年)といい、これといい、全然怖くないねぇ。


私の評価…☆

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亜人第1部 -衝動-

亜人第1部 -衝動-
亜人第1部 -衝動-
劇場:TOHOシネマズ二条
総監督:瀬下寛之
監督:安藤裕章
原作:桜井画門「亜人」
音楽:菅野祐悟
主題歌:flumpool「夜は眠れるかい?」
声の出演:永井圭…宮野真守、海斗…細谷佳正、佐藤…大塚芳忠、戸崎…櫻井孝宏、下村泉…小松未可子、田中功次…平川大輔、永井慧理子…洲崎綾、オグラ・イクヤ…木下浩之 他


 《“亜人=異形の者”を排除しようとする人間の醜さ》


 不死の新人類“亜人”とそれを追う日本国政府との戦いを描き、人気を博した同名コミックを3部作でアニメ映画化するプロジェクトの第1弾。現在、東名阪のTBS系列で、ほぼ同じスタッフとキャストによるテレビアニメ版が放送されているが、ほぼ同時期の制作ということもあり、TV版との主従関係は無い。同じ素材のものを別々の監督が仕上げる形となっている。


 進学校に通う高校3年生・永井圭は、下校中、交通事故に遭い死亡するが、その直後に蘇生。これにより国内3例目の不死の新人類〈亜人〉であることが判明する。警察および厚生労働省亜人管理委員会によって捕獲作戦が行われるが、管理下にあった2例目の亜人・田中功次が何らかの幇助により逃走。彼らは直ちにテロ活動を展開し、人類への復讐を開始するのだった。そんな中、アメリカ在住の生物物理学者で亜人研究の第1人者オグラ・イクヤが来日する…。


 最近は日本映画も2部作や3部作が多くなってきているが、本作も最初から3部構成で企画されているため、複数の伏線を残したまま終わってしまう。故に、次も観させようという気にさせる作りになっており、なかなか力の入った映画になっている。


 何よりテーマが明確で分かりやすいので、事前に原作を読んで予備知識を入れておく必要が全く無くてよい。亜人は不死の存在であるのだが、たったそれだけの理由で人間の研究対象となり、理不尽にも殺され続けなくてはならないものとなり、それを知る主人公も、ある日突然自分が亜人であることに気づかされ、世界中から追われる身となり、苦しみ傷ついていく。どことなくだがマーベルコミックのヒーローもの(「X-MEN」シリーズ等)と似たようなテーマが描かれており、異形の者を排除しようとする人間の醜さが如実に描かれている。


 ただ、なぜ人間が亜人に対して酷い扱いをするのか、なぜ主人公は亜人なのかが殆ど描かれていない。人間を捕食したりするなら排除するのも分かるが、別にそうでもなさそうだし。恐らくその辺りは第2部、第3部で明らかになっていくのだろう。第2部は今年5月に公開される予定である。第1部同様、2週間限定上映になるかも知れないが、それでも時間を作って観に行きたい。


私の評価…☆☆☆☆

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2016年2月13日 (土)

ハーモニー

ハーモニー
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:なかむらただし、マイケル・アリアス
脚本:山本幸治
原作:伊藤計劃
音楽:池瀬広
主題歌:EGOIST「Ghost of a smile」
声の出演:霧慧トァン…沢城みゆき、御冷ミャハ…上田麗奈、零下堂キアン…洲崎綾、オスカー・シュタウフェンベルク…榊原良子、エリヤ・ヴァシロフ…三木眞一郎、霧慧ヌァザ…森田順平、冴紀ケイタ…チョー、ガブリエル・エーディン…渡辺明乃、ウーヴェ・ヴォール…斧アツシ、御冷レイコ…森千晃、アサフ…大塚明夫 他


 《延期になった映画の続編的作品》


 2009年に34歳で夭折した小説家・伊藤計劃の作品をアニメ映画化する“Project Itoh”の「屍者の帝国」に続く第2弾。当初は3作作られる作品の最終作の予定だったが、2作目にあたる「虐殺器官」が製作会社「マングローブ」の倒産により、中断を余儀なくされたため、順番が繰り上がって公開された。尚、「虐殺器官」は、新たに「ジェノスタジオ」が、スタッフ全員を引き入れる形で製作継続が決定。今年中の完成を目指すとのことである。


 世界規模で混乱に陥った『大災禍』の後、反動により極端なまでに健康と調和を求める超高度医療社会に移り変わっていった。そんな偽りの世界に反発した御冷ミャハは、彼女のカリスマ性に魅せられた2人の少女とともに、抵抗を示すために自殺。13年後、ミャハと自殺を図ったものの生き残った霧慧トァンは、戦場の最前線で平和維持活動をしていた。そんなある日数千人もの犠牲者を出す事件が起き、世界に激震が走る。犯行グループの声明の中に死んだはずの御冷ミャハの面影を見たトァンは、真相を探るべく立ち上がる…。


 「屍者の帝国」が素晴らしかっただけに、この「ハーモニー」も一応期待していたが、残念ながら僕には合わなかった。


 確かにビジュアルは綺麗だし映像のクオリティーも高いのだが、「屍者の〜」以上に話が難解で分かりにくいが、それに加えて結末も平凡で何の驚きもないものになってしまった。さらにハッピーエンドではないせいもあってか、爽快感が全く無く、見終わった後は鬱な気分にさせられる。


 ちなみにこれは、原作自体が「虐殺器官」の続編的な要素を含むものらしいので、当然この映画が作られている時には、延期になることは想定していなかっただろうから、「虐殺器官」で語られているであろう一部設定の説明が省かれているようで、ストーリーの難解さを逆に高めてしまった感じである。製作費などの問題もあっただろうが、上映時間2時間半くらいの尺は、あっても良かったのではないか。やはり「虐殺器官」の映画化が延期されてしまったのは悔やまれる。その「虐殺器官」は製作継続が決まったようだが、公開順が入れ替わったこともあってか、実質作り直しになるようだ。その「虐殺器官」を観てからもう一度、この映画を観たら、多分印象が変わるだろう。


私の評価…☆☆★

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2016年2月 9日 (火)

〈新・午前十時の映画祭〉オリエント急行殺人事件(1974 年)

〈新・午前十時の映画祭〉オリエント急行殺人事件(1974<br />
 年)
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:シドニー・ルメット
脚本:ポール・デーン
原作:アガサ・クリスティ「オリエント急行の殺人」
製作:ジョン・ブラボーン、リチャード・グッドウィン
音楽:リチャード・ロドニー・ベネット
出演:アルバート・フィニー、リチャード・ウィドマーク、アンソニー・パーキンス、ジョン・ギールグッド、ショーン・コネリー、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、ウェンディ・ヒラー、レイチェル・ロバーツ、ローレン・バコール、イングリッド・バーグマン、マイケル・ヨーク、ジャクリーン・ビセット、コリン・ブレイク、デニス・クイリー、ジャン=ピエール・カッセル、ジョージ・クリス、マーティン・バルサム 他


 《「午前十時の映画祭」に名探偵登場!》


 オリエント急行の中で起こった殺人事件をめぐって、それに関わった人間群像の愛憎と名探偵エルキュール・ポワロの活躍を描いたアガサ・クリスティ女史の小説を映画化。当時のオールスターキャストによる豪華な共演が話題となり、大ヒットを記録。第47回アカデミー賞では6部門にノミネートされ、最優秀助演女優賞(イングリッド・バーグマン)を受賞した。


 1930年、ニューヨーク、ロングアイランドに住む大富豪アームストロング家の一人娘が誘拐された。20万ドルという巨額の身代金が犯人に支払われたにもかかわらず、幼児は死体となって発見された。悲報のショックで夫人も亡くなり、アームストロング自身も度重なる不幸に拳銃自殺を遂げてしまう。事件の半年後に犯人が逮捕されたが、莫大な金とある種の秘密勢力を利用して証拠不十分で釈放されるという結果に終わった。それから五年後、トルコのイスタンブールから、アジアとヨーロッパを結ぶ豪華な大陸横断国際列車オリエント急行が、様々な乗客を乗せてパリ経由カレーに向けて発車しようとしていた。ベルギー人の有名な探偵エルキュール・ポワロ(アルバート・フィニー)も乗客の一人で、ロンドンへの帰途につくところだった。真冬だというのに珍しくオリエント急行の一等寝台車は満員で、偶然出会った古い友人で鉄道会社の重役であるビアンキ(マーティン・バルサム)の取り計らいで、ポワロはようやくコンパートメントで落ち着くことができた。やがて
列車は動きだし、3日間の旅が始まった。2日目の深夜、列車は突然スピードを落とした。前夜から降り続いていた雪で線路が埋まり、立往生してしまったのだ。ポワロは周囲の静寂で眼を覚ました。隣室で人が呻く声を聞いたような気がしたのだ。同時に車掌を呼ぶベルが鋭く廊下に響いた。オリエント急行は雪の中に立往生したまま朝を迎えた。そしてポワロの隣のコンパートメントにいたアメリカ人の億万長者ラチェット(リチャード・ウィドマーク)が、刃物で身体中を刺されて死んでいるのを下男のベドース(ジョン・ギールグッド)とポワロが発見した。コンパートメントに残された燃えかすの手紙には、5年前に起きたアームストロング誘拐事件に関連する文面が発見された。ポワロはビアンキに依頼され、この事件の解明を引き受けざるをえなかった。そして早速、国籍も身分も異なる同じ一等寝台の車掌と12人の乗客たちの尋問を始めた。まずはラチェットの秘書ヘクター(アンソニー・パーキンス)、さらにこの車輌の車掌のピエール(ジャン=ピエール・カッセル)、
ベドーズ、ハバード夫人(ローレン・バコール)、英語教師グレタ・オルソン(イングリッド・バーグマン)、ハンガリーの外交官アンドレニ伯爵(マイケル・ヨーク)とその夫人(ジャクリーン・ビセット)、ドラゴミロフ公爵夫人(ウェンディ・ヒラー)とその召使ヒルデガード・シュミット(レイチェル・ロバーツ)、英国軍人アーバスノット大佐(ショーン・コネリー)、メアリー・デベナム(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)、車のセールスマンのフォスカレリ(デニス・クイリー)、私立探偵と名乗るハードマン(コリン・ブレイク)の順だった…。


 エルキュール・ポワロといえば、僕の場合テレビの洋画劇場をよく観ていた関係で、頭の中に浮かぶ役者がピーター・ユスチノフ(「死海殺人事件」など)なのだが、最も原作のイメージに近いといわれているのが、このアルバート・フィニーである。


 配役もオールスターキャストということで、殺人事件を扱うわりには、映画全体が暗くなく、音楽も含め明るい雰囲気になっている。密室劇であり、カーテンコールのようなラストシーンもあるので、どことなく舞台劇を観ているような感覚にもなる。


 時間の制約上、ポワロの推理に迷いが全く無く、あっさりと解決してしまうのが難点ではあるが、解決編となる後半部分は見所がたくさんあり、2時間強の上映時間を飽きさせない面白さがあった。


私の評価…☆☆☆☆

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2016年2月 3日 (水)

ハンガー・ゲームFINAL:レボリューション

ハンガー・ゲームFINAL:レボリューション
ハンガー・ゲームFINAL:レボリューション
ハンガー・ゲームFINAL:レボリューション
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:フランシス・ローレンス
脚本:ダニー・ストロング、ピーター・クレイグ
原作:スーザン・コリンズ「ハンガー・ゲーム3 マネシカケスの少女」
製作:ニーナ・ジェイコブソン 他
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):ジェニファー・ローレンス(水樹奈々)、ジョシュ・ハッチャーソン(神谷浩史)、リアム・ヘムズワース(中村悠一)、ウディ・ハレルソン(山寺宏一)、エリザベス・バンクス(坪井木の実)、フィリップ・シーモア・ホフマン(石住昭彦)、ジュリアン・ムーア(日野由利加)、ドナルド・サザーランド(稲垣隆史)、スタンリー・トゥッチ(岩崎ひろし)、ジェフリー・ライト(ふくまつ進紗)、サム・クラフリン(前野智昭)、ナタリー・ドーマー(東條加那子)、マハーシャラ・アリ(楠大典)、ウィロウ・シールズ(釘宮理恵)、ポーラ・マルコムソン(金野恵子)、ジェナ・マローン(生天目仁美)、ステフ・ドーソン(合田絵利)、パティーナ・ミラー(林りんこ)、エヴァン・ロス(水越健)、ウェス・チャサム、エルデン・ヘンソン、ロバート・ネッパー(野川雅史)、サリタ・チョウドリー(佐竹海莉) 他


 《意外なほど牧歌的な結末。カットニスにとって束の間の休息なのか…》


 スーザン・コリンズの小説「ハンガー・ゲーム」シリーズ三部作の完結編を2部構成で描く、その後編。


 カットニス(ジェニファー・ローレンス)率いる第13地区の反乱軍は、スノー大統領(ドナルド・サザーランド)が支配する独裁国家との最終戦争に突入。カットニスは、ゲイル(リアム・ヘムズワース)、フィニック(サム・クラフリン)、そしてピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)を従え、スノー大統領暗殺に挑んでいく。だがカットニス抹殺の念に憑かれたスノーは、反乱軍の動きを察知。死のトラップ、無数の敵に直面する中、やがてカットニスは過去のどのゲームの戦闘よりも困難で非道徳的な決断を迫られる。


 そしてその先には、予想だにしなかった衝撃的なラストが待ち受けているのだった…。


 話が広がり過ぎて、もはや最初のような“ハンガー・ゲーム”では無くなってしまった(笑)本作。てっきりスノー大統領との最終決戦がクライマックスかと思いきや、とんでもなく意外な展開となっていく。そこには反乱軍のリーダーであるコイン首相の真意や、洗脳されたピータの苦悩、さらにゲイルとピータとの間で揺れ動くカットニスの心情という、様々な想いが交錯していくのだが、これらの伏線がスピーディ且つきれいに収束していく。


 それにしても、あんなに牧歌的なラストになるとは思わなかったなぁ。これまでの過酷な戦いがウソのようだ。勿論、現実は甘くないし、残念ながら平和な世の中という事の方が絵空事なのだろうが、カットニスの子供らしき姿がラストに写されるのは、それが未来への希望ということなのだろう。


私の評価…☆☆☆★

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