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2017年1月

2017年1月29日 (日)

動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ from スーパー戦隊

動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ from スーパー戦隊
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:竹村昇
脚本:香村純子
原作:八手三郎
音楽:亀山耕一郎、山下康介
主題歌:大西洋平(Project.R) / コーラス…ヤング・フレッシュ「レッツ!ジュウオウダンス with NINJA」
出演:〈動物戦隊ジュウオウジャー〉風切大和 / ジュウオウイーグル…中尾暢樹、セラ / ジュウオウシャーク…柳美稀、レオ / ジュウオウライオン…南羽翔平、タスク / ジュウオウエレファント…渡邉剣、アム / ジュウオウタイガー…立石晴香、門藤操 / ジュウオウザワールド…國島直希、バド…村上幸平、森真理夫…寺島進

〈手裏剣戦隊ニンニンジャー〉伊賀崎天晴 / アカニンジャー…西川俊介、加藤・クラウド・八雲 / アオニンジャー…松本岳、松尾凪 / キニンジャー…中村嘉惟人、伊賀崎風花 / シロニンジャー…矢野優花、百地霞 / モモニンジャー…山谷花純、キンジ・タキガワ / スターニンジャー…多和田秀弥、伊賀崎快晴 / アカニンジャー(次代)…石川樹、伊賀崎旋風 / アカニンジャー(先代)…矢柴俊博


〈宇宙戦隊キュウレンジャー(声のみ)〉シシレッド…岐洲匠、サソリオレンジ…岸洋佑、ヘビツカイシルバー…山崎大輝、カメレオングリーン…大久保桜子、カジキイエロー…榊原徹士、カジキイエロー…榊原徹士

〈その他声の出演〉ルンルン…福原遥、ギルマーダ…佐々木望、アザルド…中田譲治、クバル…岩田光央、ナリア…寿美菜子、犀男…ボルケーノ太田、鰐男…かぬか光明、狼男…高橋英則、レッドファルコン(「超獣戦隊ライブマン」)…嶋大輔


  〈もう殆ど番宣のための映画〉


 昨年に通算40作、2000回放送を迎えたスーパー戦隊シリーズ。その40代目にあたる動物戦隊ジュウオウジャーと39代目の手裏剣戦隊ニンニンジャーが共演する特撮アクション。2月から放送開始されるシリーズ最新作・宇宙戦隊キュウレンジャーもお披露目となる。


 絶体絶命の危機から地球を救うため、未来から1人の少年がやってきた。しかし、何も知らないジュウオウイーグルこと風切大和たちは、既に敵の術中に落ちていた。大和たちジュウオウジャーを倒そうと攻撃を仕掛けてきたのは、なんとかつて地球を守った手裏剣戦隊ニンニンジャー。なぜか彼らは、大和たちジュウオウジャーが悪の妖怪だと信じ込んでいた。このままでは、ジュウオウジャーとニンニンジャーが全滅してしまう。未来からやってきた少年の想いは、果たして大和たちに届くのか?全スーパー戦隊奇跡の勢揃いで、最強アメイジングバトルが巻き起こる!


 歴代の戦隊ヒーローが手を組む「スーパーヒーロー大戦」シリーズと混同しがちだが、こちらの「VSシリーズ」は、元々Vシネマ用に製作されていたもので、いつの間にか新番組の番宣も兼ねて上映されるようになったものである。


 そういう経緯があるわけなのか、本来の「スーパーヒーロー大戦」シリーズに比べて、ストーリーも安っぽいし、ちっとも映画っぽくない。上映時間も「スーパーヒーロー大戦」シリーズが大体70~80分あるのに対して、本作は60分少々で、展開もかなり強引だ。


 で、「VSシリーズ」もそうだが、本筋の「スーパーヒーロー大戦」シリーズも、やり尽くしてもうネタが尽きているのでは、と思っていたら、本編終了後に告知が。


 今までの「スーパーヒーロー大戦」を超える「超スーパーヒーロー大戦」が、3月25日から公開とのことで、今度は「仮面ライダーエグゼイド」と新番組「宇宙戦隊キュウレンジャー」の世界観が共有されるらしい。ここまできたらホントに何でもアリですな。


私の評価…☆☆★

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2017年1月26日 (木)

本能寺ホテル

本能寺ホテル
本能寺ホテル
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:鈴木雅之
脚本:相沢友子
製作:小川晋一 他
音楽:佐藤直紀
出演:綾瀬はるか、堤真一、濱田岳、平山浩行、風間杜夫、高嶋政宏、近藤正臣、田口浩正、佐戸井けん太、平岩紙、迫田孝也、赤座美代子、八嶋智人、宇梶剛士、飯尾和樹、加藤諒、豊田康雄(カンテレアナウンサー)、中井貴一(ナレーション) 他


  〈現代パートは×、時代劇パートは○〉


 「プリンセス トヨトミ」のキャスト&スタッフが京都を舞台に描く歴史ミステリー。綾瀬はるかが奇想天外な出来事に遭遇するヒロインを、堤真一が織田信長を演じる。


 倉本繭子(綾瀬はるか)は、ふとしたきっかけで京都の路地裏に佇むレトロな宿「本能寺ホテル」に宿泊する事になる。なんとそこは戦国時代に繋がる不思議なホテルだった。


 一方、時は1582年。天下統一を目前に控えていた織田信長(堤真一)は森蘭丸(濱田岳)ら少数の家臣団と共に京都・本能寺に滞在していた。冷酷非道なお館様を前に、戦々恐々とした日々を過ごす家臣たち。そんな時、見慣れない格好の女・繭子が一人、寺に迷い込んでくる。


 その女は、400年後の世界からやってきた現代人。繭子は自身も訳のわからぬまま、信長と京都の町を見物するなど、交流を深める中で、次第に信長の人間性に惹かれていく。


 やがて繭子は、1582年の迷い込んだその日が「本能寺の変」が起きる前日である事に気づき…。


 「プリンセストヨトミ」と同じスタッフなので、本作も原作者は万城目学かと思いきや、全く違ってオリジナル脚本だった。


 やはり今の脚本家はオリジナルを書くのが下手なのか、或いは苦手なのか。本作も、ヒロインのキャラクターがあまり掘り下げて描かれておらず、感情移入がしにくい。勿論、演じる綾瀬はるかの天然っぷりは、存分に表されているので、そちらの方は楽しめるのだが。そのせいもあってか、現代のパートは風間杜夫や近藤正臣らベテランが、時折顔を見せ、画は引き締まるものの、今一つ物足りない。


 その点、時代劇パートは金平糖や茶入など、信長所縁のアイテムが活かされており、こちらは歴史好きにとっては堪らないだろう。

 ちなみに、映画で描かれている“ぶりぶりぎっちょう”なる遊びは、さすがにオリジナルだろうと思ったが、これもまた実際にあった遊びである。正確には「振振毬杖(打毬とも書く)」と書く。これは、中央アジアから中国に伝わった、“打毬”という競技を子供向けの遊びにアレンジしたもので、主にお正月の遊びとして、平安時代中期から江戸時代初期にかけて流行したようである。平安時代末期に書かれた「年中行事絵巻」に、街頭の広場で子どもと大人とが混ざって、木槌のような毬杖で輪状の玉を打って遊ぶさまが描かれていて、鳥羽僧正の作といわれる「鳥獣戯画」などにも同様な画が残されているそうだ。遊び方も、その場に応じてアレンジがきくものだったようなので、映画で描かれている遊び方も、いくつかある遊び方のひとつだったのかもしれない。


私の評価…☆☆☆

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2017年1月24日 (火)

ワーナー・ブラザースMGM映画クラシックス特集 理由なき反抗(1955年)

ワーナー・ブラザースMGM映画クラシックス特集 理由なき反抗(1955年)
劇場:京都シネマ
監督・原案:ニコラス・レイ
脚本:スチュワート・スターン、アーヴィング・シュルマン
製作:デヴィッド・ワイスバート
音楽:レナード・ローゼンマン
出演:ジェームス・ディーン、ナタリー・ウッド、サル・ミネオ、ジム・マッカス、アン・ドーラン、コリー・アレン、ウィリアム・ホッパー、ロチェル・ハドソン、デニス・ホッパー、ヴァージニア・ブリザック、エドワード・プラット、フランク・マッゾラ 他


  〈当時の若者の姿を巧みに描いた名作〉


 「エデンの東」でアカデミー男優賞候補となったジェームズ・ディーンの遺作。


 17歳の少年ジム(ジェームズ・ディーン)は泥酔のため、集団暴行事件の容疑者として警察に連行された。彼は、そこで夜間外出で保護を受けた少女ジュディ(ナタリー・ウッド)や、仔犬を射って注意されたプレイトウ少年(サル・ミネオ)と知り合った。3人は説諭の末帰宅を許された。ジムの一家は転居続きで、つい最近この街へ来たばかりだった。彼の父親(ジム・バッカス)は意志薄弱で、家庭は男まさりの母親(アン・ドーラン)が、きりまわしていた。翌朝、新しい学校であるドウスン・ハイ・スクールへ登校の途中、ジムはジュディに会ったが、彼女は不良学生のバズ(コリー・アレン)、ムーズ(ニック・アダムス)、クランチ(F・マゾーラ)等と一緒であった。その日の午後、学生たちはプラネタリウム館へ星の勉強に出掛けたが、不良仲間の反感を買ったジムは彼等のボスのバズに喧嘩を売られた。2人はプラネタリウム館の外でナイフを手に決闘したが守衛の仲裁を受け、その夜“チッキイ・ラン”と称する度胸試しをやることになった。吹き曝しの高台でジムとバズは、それぞれボロ自動車を崖の端にフル・スピードで走らせた。ジュディやバズの不良仲間が見守る中で、ジムは巧く崖際で車から脱出したが、飛び出しそこねたバズは、そのまま谷底へ落ち込んだ。呆然としたジムはプレイトウとジュディに助けられて帰宅し、警察へ届けようとしたが、事なかれ主義の両親は許可しなかった。強いて警察に出向いたジムは少年保護係レイ(エドワード・プラット)の不在を知り、釈然とせぬまま警察を出て、秘かに空家でジュディと会った。ムーズとクランチはジムが警察に届けるのを恐れ、プレイトウを脅してジムの住居を知った。プレイトウは怒りのあまり、父親の拳銃を持ち出すと闇の中に駈け出していった。空邸のジムとジュディは、跡を追ってきたプレイトウを1室に残し、激しい抱擁を重ねた。数刻後、ジムを追い求めるムーズたちが空家をみつけ、プレイトウは発見された。彼は家から持ち出した拳銃を追手に放ち、クランチを倒した。間もなく附近には大掛りな警備網が張られジムやプレイトウの家族や、少年保護係のレイも駈けつけた。ジムは近くのプラネタリウム館に駈け込んだプレイトウを制止しようとするが…。


 約60年前の“不良映画”の代表作。今の不良と比べると、昔はこの程度でも不良のレッテルを貼られていたわけで、隔世の感がある。


 両親からの愛情が得られず関係に悩み、若者らしくそのモヤモヤとした感情をうまく取り扱えないまま、無鉄砲にどこかにそれをぶつけていく。今と違って、健全なやり方で非行に走る、傷つきやすい少年少女が描かれる。当時としては、銃やナイフが使われたりと、相当な無軌道で危険な話になっているのだろうが、さすがに現代の視点でみれば、さほど印象深いものではない。


 それでも、この映画が名作として残っているのは、若者の反抗という、現代にも通じるテーマに対して、多方面からのアプローチで描いている事と、そこに登場するジェームス・ディーンの存在だろう。


 でもまさかこの映画を今、スクリーンで観られるとは思わなかった。実はこれ、自分が高校生の時に学園祭の演劇発表でやっているのを観ているのである。勿論、前にも書いたように自分のクラスがやったのは、これとは違ってロビン・ウィリアムスの「いまを生きる」だったのだが、僕は放送部に所属していたので、音響機器のトラブル等対処するために、他のクラスの発表時にも時折舞台袖に居なければならず、その関係で他のクラスのものも観ていたのだ。映画ではナタリー・ウッドが演じたヒロインのジュディを、当時自分が好きだった女性が演じていたので、この映画を観るとそれを思い出して、懐かしかった。ちなみに今、自宅の近くにそのコの仕事場があるらしいのだが、自分が仕事に行く方向とは全く逆の方向なので、なかなか会う事が無い(笑)。他に旧友と会うことも無いのでちょっと寂しい。誰か、そろそろ同窓会でも開いてくれないかなぁ…。


私の評価…☆☆☆☆

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2017年1月18日 (水)

NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム

NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム
NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:アリエル・シュルマン、ヘンリー・ヨースト
脚本:ジェシカ・シャーザー
製作:アンソニー・カタガス、アリソン・シェアマー
音楽:ロブ・シモンセン
出演:エマ・ロバーツ、デイヴ・フランコ、エミリー・ミード、マイルズ・ハイザー、ジュリエット・ルイス 他


  〈メディアという“凶器”に群がる“狂気”〉


 視聴者参加型オンラインゲームに参加したヒロインが体験する恐怖を描く、サスペンス・スリラー。


 女子高生ヴィー(エマ・ロバーツ)は、親友シドニー(エミリー・ミード)のお節介に苛立ったことがきっかけで、裏オンラインゲームに参戦。視聴者が指令した“見知らぬ人に5秒間キス”という挑戦を達成して賞金100ドルを手にした彼女は、実は挑戦者でもあったキスの相手男性イアン(デイヴ・フランコ)とコンビを組んで、次々に挑戦をこなしていく。やがて、多額の賞金を手にした彼女は、瞬く間に人気プレイヤーの仲間入りを果たす。ところが、ライブストリーミングを見ているとも知らず、ヴィーがイアン相手にシドニーの欠点をもらしたことから、2人は大ゲンカに。さらに、イアンが実はゲームのリピーターと知り、彼への不信感も募っていく。スリリングで楽しく、引っ込み思案な自分を変えてくれるはずのゲームは、次第に危険なものに変わっていき…。


 昨年のお正月映画にも「イット・フォローズ」(監督・脚本・製作:デヴィッド・ロバート・ミッチェル/主演:マイカ・モンロー)という“掘り出し物”があったが、今年は本作がそれに当たるかも。


 メディアを利用した殺人ゲームの映画という点では、シュワちゃん主演の「バトルランナー」(1987年)などがあり、特に目新しいというわけではないが、「バトルランナー」の時はTV番組だったものが、インターネットが普及した現代ではSNSへと変わった。


 「バトルランナー」の場合は、テレビ局が熾烈な視聴率競争の末に生み出した、凶悪犯に対する娯楽化された“公開処刑”番組であり、そこにハメられて参加したシュワちゃんが奮闘する映画だった(なんと、時代設定が2017年である!)。本作ではそれがSNSに変わった事により、更にワールドワイドに、そしてより陰湿なものになっている感じがする。本作の主人公は普通の女子高生だ。


 ゲームの名前になっているNERVEには、「度胸」や「勇気」という意味がある。ウォッチャーと呼ばれる視聴者の決めたミッションに、挑戦者がスマホで自撮りしながら挑戦し、成功ならば報酬がもらえるという、謂わば度胸試しである。引っ込み思案のヒロインはちょっとしたきっかけで、このゲームに登録してしまい、イケメンのパートナーを得たことで、視聴者の注目を浴び、巨万の富を得ていく。激増する視聴者と預金残高は、視聴者からのミッションもエスカレートさせ、ヒロインを破滅に導いていく。勿論、ゲームから身を引くのは自由だが、目の前に大金をちらつかされ、周囲がはやし立てれば、誰もがヤル気になるだろう。本作の設定のように警察にでもコクったら、たちまち“密告者”とされ、更に過酷な運命に晒されるのなら、尚更だ。


 視聴者が課すミッションも、“チアリーダーになって、皆の前で尻見せ”など、冗談で通じるレベルはドキドキしながらも見ていられたが、さすがに一線を超えたあたりでドン引き。“目隠ししてバイクで時速96㎞爆走”や「カイジ」にもあった“脚立で梯子チャレンジ”は、映画と分かっていても緊迫感があった。


 前述の「バトルランナー」にはラストにTVでは到底放送できない(故に地上波ではカットされる)強烈なメッセージがあるのだが、本作もラストで動画視聴者の側に毒を吐く。時代や形は変われど、利用者の使い方次第で凶器にもなり得るメディアの存在というものは、変わらないのだなということを、痛烈に感じさせる映画である。


私の評価…☆☆☆★

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2017年1月15日 (日)

バイオハザード:ザ・ファイナル

バイオハザード:ザ・ファイナル
バイオハザード:ザ・ファイナル
劇場:MOVIX京都
監督・脚本:ポール・W・S・アンダーソン
原作:カプコン「バイオハザード」
製作:ポール・W・S・アンダーソン 他
製作総指揮:マルティン・モスコヴィッツ、ヴィクター・ハディダ
音楽:ポール・ハスリンジャー
日本語吹替版主題歌:L'Arc〜en〜Ciel「Don't be Afraid」
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):ミラ・ジョヴォヴィッチ(本田貴子)、エヴァ・アンダーソン(かないみか)、イアン・グレン(水内清光)、ショーン・ロバーツ(立木文彦)、アリ・ラーター(岡寛恵)、オーエン・マッケン(浪川大輔)、ローラ、フレイザー・ジェームズ(西凜太朗)、ルビー・ローズ(野一優子)、ウィリアム・レヴィ(伊藤健太郎)、イ・ジュンギ(石田彰)、 他


  〈はて? これは“有終の美”といっていいものか〉


 ここから、今年に入って観ているぶんである。


 人気ゲームをミラ・ジョヴォヴィッチ主演で映画化した人気アクション・ホラーのシリーズ第6弾にして、最終作。ミラ演じるアリスと、人間をアンデッド化するT-ウィルスを開発したアンブレラ社との最後の戦いが描かれる。


 「48時間で人類は滅びる」。アンブレラ社が開発した人工知能「レッドクイーン(エヴァ・アンダーソン)」は、アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)にそう告げる。その目の前で、絶望的な数のアンデッドが地上を埋め尽くしていく。人類滅亡のカウントダウンが始まったのだ。すべての物語が始まった地ラクーンシティに戻ったアリス。世界をアンデッド化してきた宿敵アンブレラ社との壮絶なラストバトル。人類の命運はアリスに託された。そして、ついに明かされるアリスの秘密とは…。


 ミラの当たり役アリスの姿もこれで(ようやく?)見納めである。最終目的地は、やはり全ての始まりの地ラクーンシティだ。


 アンブレラ社の最終目的や、人工知能レッドクイーンが告げるアリスの出生の秘密など、今まで明かされなかった事が、全て収束していく。ただ、ストーリーに関しては、「3」で殆ど破綻しているようなものなので、細かいディテールなんかは、拘ってないのかいい加減なところも多く、決して褒められるものではない。ラストシーンも、あれはああするより他無く、仕方なかったのだろうが、人によっては「何じゃ? それ。」と不満に思うだろう。


 それにしても、1作目の公開から実に14年。本数こそ6本だが、ホラー映画で主演を変えずにここまで続いたシリーズは、珍しいのではないか? 最終作にはミラの実娘=エヴァ・アンダーソンも出ているし、完結したとはいえ、いつでもリブートできるように締めているのは、いかにも昨今のハリウッドらしい作り方である。


私の評価…☆☆

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2017年1月11日 (水)

土竜の唄 香港狂騒曲

土竜の唄 香港狂騒曲
土竜の唄 香港狂騒曲
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:三池崇史
脚本:宮藤官九郎
原作:高橋のぼる「土竜の唄」
製作:小川晋一 他
音楽:遠藤浩二
主題歌:関ジャニ∞「NOROSHI」
出演:生田斗真、仲里依紗、瑛太、吹越満、遠藤憲一、皆川猿時、堤真一、上地雄輔、岩城滉一、本田翼、古田新太、菜々緒、久松郁実 他


  〈詰め込みすぎた内容が裏目に〉


 小学館「ビッグコミックスピリッツ」に連載中の人気マンガを実写映画化。2014年2月に公開された「土竜の唄 潜入捜査官REIJI」の続編で、原作の「チャイニーズ・マフィア編」をベースに映画化している。


 ある日突然、「モグラ」と呼ばれる潜入捜査官になることを命じられた交番勤務のダメ巡査・菊川玲二(生田斗真)は、日本一凶悪な犯罪組織「数寄矢会」に潜り込み、「クレイジーパピヨン」こと日浦匡也(堤真一)と兄弟の契りを交わしてしまった。何度も死にかけながらも、警察官の身分を明かさず無事に生き抜き、合間にちゃっかり童貞も卒業。最終目的だった数寄矢会会長・轟周宝(岩城滉一)の検挙は達成できなかったものの、傘下の阿湖義組組長・阿湖正義(大杉漣)の引退、若頭補佐・月原旬(山田孝之)を逮捕。しかし、思いがけず日浦組若頭に就任してしまった玲二は、極道の世界により深く潜っていく羽目に。同じ頃、正義感溢れるエリート警官・兜真矢(瑛太)が警視庁組織犯罪対策部課長に就任。警察官とヤクザの癒着撲滅をモットーに掲げる兜は、玲二の逮捕に向けて動き出す。


 そんなことはつゆ知らず、轟周宝から大仕事を言い渡される玲二。それは、極悪非道のチャイニーズマフィア・仙骨竜の撲滅、そして、轟周宝とその娘にして奇跡の処女・轟迦蓮(本田翼)のボディーガードになることだった。最終ターゲットを守らなければならないまさかの任務を与えられた玲二に、警察の中や海外から、かつてない危機が次々と襲いかかる。しかし、さらに巨大で凶悪な陰謀が水面下で動き出していることを、玲二はまだ知らなかった…。


 一応、冒頭部分に前作のハイライトがあるので、前作を観ていなくても大丈夫だが、今回は前作以上に内容を詰め込みすぎたため、逆に中味の薄っぺらい映画になってしまった。勿論、ギャグ満載で笑える事は笑えるのだが、それだけではやはり物足りない。


 今回は前作より女性キャラが増えた関係もあってか、お色気シーンもふんだんにあるが、それを逆手にとったギャグもあり、女優が果敢にチャレンジしているところが面白い。特に、菜々緒がラバーカップ(トイレの詰まりを直すアレ)を顔にハメられる場面には大いに笑った。


 ところで、前作にも出ていた“土竜の掟”は今回2番まで歌われ、“3番も、あるかもよ~”なんてセリフがあったが、ホントに作るのかなぁ? クドカンこれから忙しくなるのにね(再来年の大河ドラマの事もあるし)。


私の評価…☆☆★

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2017年1月 9日 (月)

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:ギャレス・エドワーズ
脚本:ゲイリー・ウィッタ、クリス・ワイツ
原案:ジョン・ノール
原作:ジョージ・ルーカス「スター・ウォーズ」
製作:キャスリーン・ケネディ
製作総指揮:サイモン・エマニュエル 他
音楽:マイケル・ジアッチーノ
「スター・ウォーズ」テーマ(エンディングで使用):ジョン・ウィリアムズ
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):フェリシティ・ジョーンズ(渋谷はるか)、ディエゴ・ルナ(加瀬康之)、アラン・テュディック(野中秀哲)、ドニー・イェン(根本泰彦)、チアン・ウェン(北川勝博)、ベン・メンデルソーン(三上哲)、フォレスト・ウィテカー(立木文彦)、リズ・アーメッド(桐本拓哉)、マッツ・ミケルセン(田中正彦)、ジミー・スミッツ(てらそままさき)、アリステア・ペトリー(広瀬彰勇)、ジュヌヴィエーヴ・オライリー(さとうあい)、ポール・ケイシー〔ラダス提督…声:ステファン・スタントン〕(樋浦勉)、ダニエル・ナプラス&スペンサー・ワイルディング〔ダース・ベイダー…声:ジェームズ・アール・ジョーンズ〕(楠大典)、アンソニー・ダニエルズ〔C-3PO〕(岩崎ひろし)、ジミー・ヴィー〔R2-D2〕 他

〔CG&アーカイブ映像で出演〕…ピーター・カッシング(ターキン総督)、キャリー・フィッシャー(レイア・オーガナ姫)


  〈命の代償の“希望”〉


 「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」へと続く物語が描かれる、人気シリーズのスピンオフ作。帝国軍の究極兵器、デス・スターの設計図奪取に挑む無法者集団、ローグ・ワンの活躍を描く。


 銀河全体を脅かす帝国軍の究極兵器「デス・スター」の設計図を入手するため、反乱軍は極秘チーム「ロ―グ・ワン」を結成。情報将校キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)、盲目の僧侶チアルート・イムウェ(ドニー・イェン)、巨大銃ブラスターを駆使するベイズ・マルバス(チアン・ウェン)、貨物船の凄腕パイロット、ボーディー・ルック(リズ・アーメッド)たちとともに命を懸けた作戦に身を投じることになった孤独な女戦士ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)。様々な葛藤を抱えながら不可能なミッションに立ち向かってゆくが、その運命のカギは天才科学者であり、何年も行方不明になっている彼女の父ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)に隠されていた…。


 昨年公開された「スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒」からなる“新生スター・ウォーズ”第2弾。約1年毎に「正史」と「外伝」を交互に製作していく予定なのだが、本作はその「外伝」の1作。今までにもこのシリーズのスピンオフはTVアニメなどで作られていたが、正史に直接繋がるスピンオフは、これが初となる。


 冒頭こそ、お馴染みのロールアップ「遠い昔、はるか彼方の銀河系で…」で始まるが、その後にお馴染みのテーマ曲は流れない。物語も、正史のようにフォースという特殊能力を持ったキャラクターではなく、名も無き普通の人々の勇気と行動を描く。極めて絶望的な中、如何にして“新たなる希望”が生まれたのか、正史とは似て非なる世界観を描くことで、シリーズに新風を吹き込んだ。


 ヒロインをはじめ、ローグ・ワンのメンバーたちは、生きるために時には犯罪にも手を染めてきたアウトローたちばかり。その彼らが平和と希望を信じ、命を懸けて戦う姿、そしてヒロインの家族に関わるストーリーには胸が熱くなる。途中までは、ローグ・ワンがデス・スターの設計図を手に入れてメデタシメデタシで終わるのだろうと思っていたが、設計図に関する“ある設定”が明かされた時、後に切なくも壮絶な最期となるその一端が見え、思わず震えた。なるほど、ここに出てくる新キャラクターは、あくまでこのスピンオフのためのもの。直接繋がる「エピソード4」との辻褄を合わせるためには、出る可能性を無くすよう、ああするしかないのである。また、持てる力をフルに使って設計図を奪おうとする、映画史上屈指のスーパー・ヴィラン=ダース・ベイダーの描写も大迫力。この約20分間に及ぶクライマックスは、恐らくSF映画どころか、映画史上に残る名場面といっても過言ではないだろう。


 ラストにはあの人も若かりし日の姿のアーカイブ映像で出演。自分は亡くなられる前に観たのだが、今観れば映画とは別の意味で泣けてくるかも。今年12月15日に全世界同時公開予定の「エピソード8」には出演していて、亡くなられた時には既にクランクアップはしていたようだが、姫から将軍となったあの人が今後どういった扱いになるのか、気になるところである。


私の評価…☆☆☆☆★

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2017年1月 7日 (土)

海賊とよばれた男

海賊とよばれた男
海賊とよばれた男
劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:山崎貴
原作:百田尚樹「海賊とよばれた男」
製作:阿部秀司 他
音楽:佐藤直紀
出演:岡田准一、綾瀬はるか、吉岡秀隆、染谷将太、鈴木亮平、野間口徹、ピエール瀧、小林薫、光石研、堤真一、近藤正臣、國村隼、黒木華、須田邦裕、飯田基祐、矢島健一、小林隆、浅野和之 他


  〈前作以上にダイジェストな感〉


 明治、大正、昭和という激動の時代を舞台に、大胆な発想や行動力で大事業を成し遂げていく男の姿を描いた、実話がベースの百田尚樹の小説を岡田准一主演で映画化した人間ドラマ。


 主要燃料が石炭だった時代から、石油の将来性を予感して北九州・門司で石油業に邁進してきた国岡鐡造(岡田准一)は、戦後、石油の販売ができない時にも誰一人クビにすることなく、ラジオ修理などあらゆる業種に仕事を見出しながら店員たちを鼓舞し、GHQや官僚的な石油公団にも屈することなく独自の経営哲学とその行動力により、石油販売網を拡大していくのだった。


 だが、やがてアメリカ石油資本のメジャーは鐡造を警戒し敵視するようになり、その圧倒的な包囲網で国岡商店の石油輸入ルートはすべて封鎖されてしまう。そんな八方塞がりの状況の中、鐡造は国岡商店の至宝である「日承丸」をイランに送ろうとしていた。しかし、イラン石油を輸入することは英国を完全に敵に回すことでもあった。英国の圧力により貧困にあえぐイランと自らを重ね合わせ、既得権益に胡坐をかく米英らメジャーとの本当の意味での戦いに突入する国岡商店。果たして、日承丸は英国艦隊の目をかいくぐり無事に日本に帰還することができるのか? そして、国岡鐡造はなぜ「海賊」とよばれたのか…?


 同じ百田尚樹のベストセラー小説を映画化した、「永遠の0」のスタッフとキャストが再集結して作られた、骨太な人間ドラマ。相変わらず山崎監督のストーリーテリングは、見事という他無いが、原作が大長編だからなのか、或いは「永遠の~」よりも描く時代が広範囲に及ぶためなのか、前作以上にダイジェスト感が漂う。


 特に、今回唯一の女性メインキャストといっていい(もう一人の女性=黒木華はエピローグに出てくるだけ)、綾瀬はるかの扱いが雑。確かにこの映画は“男の映画”なので、女性が入り込む余地が無いのかもしれないが、出演時間も殆ど無く、あれでは無駄に使われているだけではないか。


 主演の岡田准一は、20代から90代の主人公を一貫して熱演しているが、ひとたび時間軸を行き来させると、なぜか殆ど老けて見えないキャストもいるのが不思議でならない(笑)。これって特殊メイクで見せられる限界なのか。やはり「永遠の0」と比べると、作品的には若干落ちるかなぁ。前作同様2時間半近い長尺でも飽きさせはしないが、見終わった後、かなり疲れた。これはやはり前後編に分けるか、TVの連続ドラマの方がいいように思う。


私の評価…☆☆☆

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2017年1月 5日 (木)

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

ぼくは明日、昨日のきみとデートする
ぼくは明日、昨日のきみとデートする
劇場:TOHOシネマズ梅田
監督:三木孝浩
脚本:吉田智子
原作:七月隆文「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」
製作:市川南
音楽:松谷卓
主題歌:back number「ハッピーエンド」
出演:福士蒼汰、小松菜奈、東出昌大、山田裕貴、大鷹明良、宮崎美子 他


  〈端と端で輪になって繋がる〉


 七月隆文のベストセラー小説を福士蒼汰&小松菜奈の主演で映画化した切ないラブストーリー。京都を舞台に、運命的な出会いをした男女に隠された秘密が次第に明らかになっていくさまがつづられる。


 京都の美大に通う20歳の学生・南山高寿(福士蒼汰)は、いつものように大学まで向かう電車の中で出会った福寿愛美(小松菜奈)を一目見た瞬間、恋に落ちる。勇気を振り絞って声をかけ、「また会える?」と約束をしようとした高寿だったが、それを聞いた彼女はなぜか突然涙してしまうのだ。


 彼女のこの時の涙の理由を知る由もない高寿だったが、二人は意気投合し、すぐに交際をスタート。高寿と愛美の関係は、周囲の誰もが羨む程に順調ですべてがうまくいくものだと信じていた。


 だがある日、

「わたし、あなたに隠していることがある...」

初めてキスした日、高寿は愛美から想像もできなかった大きな秘密を明かされる。


 そして、二人の運命は「すれ違い」始めるのだ…。


 設定上は、前半の15日間で謎解きのきっかけを作り、後半でネタばらしをしていく構成なのだが、これも「君の名は。」と同様、タイムパラドックスなどのSF的な設定が荒い。「君の名は。」の場合は他に目を向かせることで、アラを目立たせるのを防いでいたが、本作ではそうはいかなかったようだ。


 謎解きに関してはここでは、“何だかブラピ主演の「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」(2008年)”みたいだね~、というくらいに止めておいて(それでも半分バラしているようなものだが)、本作を最後まで観ると、話がループしている事に気付く人が一体どれだけいるだろうか? 恐らく殆どの人があの“40年間の法則”ばかりに気をとられて、

「じゃ、あの女性の40歳以降は一体どんな世界になるんじゃ?」

と思ってしまう人が多いと思うのだが。要するに結末を急ぎ過ぎたのか、肝心な部分が説明不足なのだ。その詰めの甘さが無ければ、もう少しいい点数がつけられただけに、残念である。


 因みに、本作は全編京都ロケで撮影が行われたのだが、その中で九条大宮の映画館「みなみ会館」が若者たちのデートスポットのように紹介されていて、思わず吹いてしまった(笑)。まぁ、あそこは現在は単館系のごく普通の映画館だが、昔はいかがわしい映画を上映する、所謂成人映画の上映館だったのである。勿論、今はその面影が全く無いのだが、とても若者のデートスポットとは言い難い。もしかすると原作者は芸術系の大学出身らしいので、足繁く通ったのかもしれないが。あの映画館は今、昔の怪獣映画でプログラムの穴埋めをすることが多くなっており、特撮&怪獣映画マニアの坩堝と化している気がする(笑)。


私の評価…☆☆☆

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2017年1月 3日 (火)

疾風ロンド

疾風ロンド
疾風ロンド
劇場:MOVIX京都
監督・脚本:吉田照幸
共同脚本:ハセベバクシンオー
原作:東野圭吾「疾風ロンド」
製作:多田憲之
製作総指揮:重松圭一
音楽:三沢康広
主題歌:B'z「フキアレナサイ」
出演:阿部寛、大倉忠義、大島優子、ムロツヨシ、堀内敬子、戸次重幸、濱田龍臣、志尊淳、野間口徹、麻生祐未、生瀬勝久、望月歩、前田旺志郎、久保田紗友、鼓太郎、堀部圭亮、中村靖日、田中要次、菅原大吉、でんでん、柄本明 他


  〈「トリック」の劣化版?〉


 東野圭吾のベストセラーを阿部寛主演で映画化したユニークなサスペンス。何者かに盗まれた生物兵器の行方を捜す、平凡な研究員の奮闘を描く。


 大学の研究所施設から違法生物兵器「K-55」が盗まれ、全国民を人質にに身代金3億円を要求するメールが研究所所長・東郷(柄本明)宛に届く。残された時間は4日間。極秘開発した兵器であるため警察に通報することもできない。秘密裏に生物兵器を捜す重大任務を課せられたのは、冴えない主任研究員の栗林和幸(阿部寛)だった。まったく手がかりを掴めずタイムリミットが刻一刻と迫る中、犯人死亡の一報が入る。犯人の遺品から浮かび上がった日本最大級のスキー場に向かった栗林は、パトロール隊員の根津昇平(大倉忠義)やスノーボード選手の瀬利千晶(大島優子)の協力を得ながら生物兵器を捜すが、思わぬ事態が待ち受けていた…。


 シリアスなのにコミカル、というとなんだか映画にもなった「トリック」みたいだが、本作はその「トリック」にも出ていた阿部寛主演なので、その亜流作品みたいな感じになってしまった。


 勿論、コメディーにするのは悪くないが、主となるストーリーやプロットが映画としては弱く、今一つ面白味が無い。主人公が殆ど活躍しないというのも、どうだかなぁと思ってしまう。


 本作で見所があるとすれば、それはただ1つ。雪上で滑りながらのアクションシーンだろう。大島優子が幼い頃からスノボをやっていたということは、何かのTV番組で観て知っていたが、一部VFX処理がされているとはいえ、あそこまでアクションができるとは思わなかった。面白いのはそこだけ、後は大したこと無し。


私の評価…☆☆

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2017年1月 2日 (月)

マダム・フローレンス! 夢見るふたり

マダム・フローレンス! 夢見るふたり
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:スティーヴン・フリアーズ
脚本:ニコラス・マーティン
製作:マイケル・カーン 他
製作総指揮:キャメロン・マクラッケン
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:メリル・ストリープ、ヒュー・グラント、サイモン・ヘルバーグ、レベッカ・ファーガソン、ニナ・アリアンダー 他


  〈あのフランス映画より先に公開されていれば…〉


 アメリカに実在した“音痴の歌姫”フローレンス・フォスター・ジェンキンスの実話を、メリル・ストリープ&ヒュー・グラントの共演で描くヒューマンドラマ。


 1944年10月25日、世界的音楽の殿堂、ニューヨークの「カーネギーホール」で今もアーカイブの一番人気となっている公演が開催された。出演者はフローレンス・フォスター・ジェンキンス、彼女は類稀なるオンチだったにも関わらずチケットは即完売、ホールの外には入りきれない群衆たちが押し寄せたという…。


 ニューヨークの社交界のトップ、マダム・フローレンス(メリル・ストリープ)の尽きない愛と財産は、夫のシンクレア(ヒュー・グラント)と音楽に捧げられていた。ソプラノ歌手になる夢を追い続けるフローレンスだが、自分の歌唱力に致命的な欠陥があることに気づいていない。愛する妻に夢を見続けさせるため、シンクレアはおひとよしなピアニストのコズメ(サイモン・ヘルバーグ)という伴奏者を見つけ、マスコミを買収し、信奉者だけを集めた小さなリサイタルを開催するなど献身的に立ち回っていた。しかしある日、フローレンスは世界的権威あるカーネギーホールで歌うと言い出して…。


 持病を抱えながらも音楽に生きる彼女の命がけの挑戦に、シンクレアも一緒に夢をみることを決めるのだった…。


 今年もよろしくお願いします。早速、元日に「バイオハザード:ザ・ファイナル」を観に行きましたが、まだ12月に観た映画の感想が書ききれていないので、順番に書いていきます。早く追いつかせたいです。


 さて、フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルに描いた映画といえば、昨年2月に「偉大なるマルグリット」というフランス映画が公開されているが、あちらが実話を基に創作を加え、コメディー仕立てに振り切ったのに対し、本作はコメディー演出を加えながらも、あくまで事実に寄り沿った伝記映画として作られている。


 当然、ストーリーも似ているようで、アプローチの仕方が全く異なるため、細かいところではかなり違うという展開になるのだが、やはり事実に沿う形をとると、若干ではあるがフランス映画版に比べ、堅苦しい感じは否めない。


 勿論、俳優たちは芸達者な面子を揃えていて見応えはある。フローレンス役のメリル・ストリープは一度正確に歌った後に、高音部のみ思いっきり音を外して歌うという難役(フローレンスが実際そういう人だったらしい)を、見事にこなしているし、妻と愛人との狭間で右往左往するシンクレアは、まさにヒュー様お得意(?)のキャラクターだ。


 本作は一歩間違えばキワモノになってしまう実話だが、「クイーン」(2006年)の名匠スティーヴン・フリアーズ監督が、ちょっと変わった夫婦の愛情物語に仕立てた。フランス映画版と見比べて観るのも面白いが、どちらを先に観るかで評価もかなり違うものになるだろう。僕は「偉大なるマルグリット」の印象が、まだ色濃く残っているので低めの評価になった。


私の評価…☆☆☆

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