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2017年6月25日 (日)

〈午前十時の映画祭8〉 アンタッチャブル(1987年)

〈午前十時の映画祭8〉 アンタッチャブル(1987年)
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:ブライアン・デ・パルマ
脚本:デヴィッド・マメット
原作:オスカー・フレイリー
製作:アート・リンソン
音楽:エンニオ・モリコーネ
衣装:ジョルジオ・アルマーニ
出演:ケヴィン・コスナー、ショーン・コネリー、アンディ・ガルシア、チャールズ・マーティン・スミス、ロバート・デ・ニーロ、ビリー・ドラゴ、リチャード・ブラッドフォード、ジャック・キーホー、ブラッド・サリヴァン、パトリシア・クラークソン 他


  〈男たちが皆、カッコいい〉


 1930年代のシカゴを舞台に、アメリカ支配を企む暗黒街の男アル・カポネと、彼に立ち向かう若き財務官の戦いを描く。


 1930年。エリオット・ネス(ケヴィン・コスナー)が、財務省から、ここシカゴに特別調査官として派遣されてきた。禁酒法下のシカゴでは、ギャングたちの縄張り争いが次第にエスカレートし、マシンガンや手榴弾が市民の生活を脅やかしていた。中でもアル・カポネ(ロバート・デ・ニーロ)のやり方はすさまじく、シカゴのボスとして君臨していた。カポネ逮捕の使命感に燃えるネスは、警察の上層部にも通じているカポネがそう簡単には手に落ちないことを実感する。彼には部下が必要だった。そんな彼に、初老の警官ジミー・マローン(ショーン・コネリー)が協力することになる。多くの修羅場をくぐってきたマローンから、ネスは多くのことを学んだ。家族を愛するネスにとって、独身の仲間は好ましかった。家族を危険にさらされるのはネスには耐えられないことだ。やがて、警察学校からの優秀な若者ジョージ・ストーン(アンディ・ガルシア)がスカウトされてやってくる。さらに本省からは、ネスの部下としてオスカー・ウォレス(チャールズ・マーティン・スミス)が派遣されてくる。巨大なシンジケートをかかえるカポネと、ネスら4人との対決が始まった。最初の摘発は郵便局だ。彼ら4人が散弾銃を片手に摘発し、翌日の新聞では、初めての大量逮捕を大きく取り上げ、彼らは“アンタッチャブル”(手出しのできぬ奴ら)という異名を馳せる。だが、そのことは、カポネの怒りを買い、カポネの右腕と呼ばれる殺し屋フランク・ニティ(ビリー・ドラゴ)がネスの身辺に現われる。妻キャサリン(パトリシア・クラークソン)と愛娘の安全を苦慮したネスは家族を直ちに脱出させた。アンタッチャブルの捜査は続き、ネスは、シンジケートの帳簿を手に入れる。それこそカポネに致命的なダメージを与える証拠となるものだった。しかし肝心の部分は判読出来ない暗号になっていた。彼らの執拗な捜査に怒るカポネはアンタッチャブルを抹殺することを命令する。告訴の準備が行なわれている間、エレベーターの中でウォレスと証人が殺された。やがて帳簿係をマローンがつきとめるが、その直後、マローンが殺された。深夜の駅。ついに証人が現われた。しかしその直後、激しい銃撃戦が展開され、彼は死んだ。シカゴ最大の贈賄事件に発展したこの裁判の判決の日。カポネはなぜか余裕たっぷりだ。賠審員全員がカポネに買収されていたのだ。愕然とするネス。しかし、最後まで彼は諦めない。ジョージはネスに殺し屋のニティがマローンを殺したのだと告げ、彼の持ち物からその証拠を見つける。裁判所のらせん階段の上に逃げるニティ。ついにニティを倒したネスは、さらに裁判長に、買収されている賠審員たちを全員変えることを希望する…。


 今回の「午前十時の映画祭」で一番観たかったのがコレ。既にTV等では何度も観ていたのだが、スクリーンでは初めてなのだ。それもそのはず、この映画が公開されたのは1987年だから、もう30年も前なのである。当時中学生だったので、既に映画鑑賞は年間50本弱は観ていたはずだが、何故か本作はスクリーンでは観ていなかった。今回のこういう形で観られたのは嬉しい。


 とにかく出ている男たち皆がカッコいい。1930年代という時代の雰囲気にもよるのだろうが、“キザ”でも“ダサく”もなく、実にお洒落なのである。


 中でもマローン役のショーン・コネリーと、アル・カポネを演じたロバート・デ・ニーロは、主役のケビン・コスナーを差し置いて、圧倒的な存在感がある。オペラ「道化師」のアリアを聴きながら涙を流し、部下からマローンの死の報に会心の笑みを浮かべる表情は鬼気迫るものがあり、映画の名場面である。


 この映画の名場面といえばもうひとつ、それはやはりシカゴ・ユニオン駅でのカポネ一派との銃撃戦であろう。当初この場面は用意されておらず、列車に乗ってから車内での格闘が予定されていたらしい。ところが予算オーバーとなったことで急遽、駅構内での撮影となったようである。もしも当初の計画通りに撮影されていたら、本作は名作となり得ていただろうか。この場面があったからこそ、コッポラの「ゴッドファーザー」やセルジオ・レオーネの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」と並ぶ、クライムムービーの名作となったのだと思う。


私の評価…☆☆☆☆★

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