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2017年7月20日 (木)

封神伝奇 -バトル・オブ・ゴッド-

封神伝奇 -バトル・オブ・ゴッド-
劇場:シネマート心斎橋
監督:許安
脚本:張炭、張志光、孫子榮
原作:「封神演義」
製作:向華強、葉偉信
主題歌:蕭敬騰「无痛的痛苦」
出演:李連杰、梁家輝、范冰冰、黃曉明、女艺人、古天樂、文章、向佐、許晴、安志杰、祖鋒、孫建魁、李子雄 他


  〈荒唐無稽でツッコミどころ満載だが、楽しい!〉


 中国古典小説「封神演義」を「イップ・マン」シリーズ監督のウィルソン・イップ製作で映画化。


 古代中国、殷の時代末期。殷朝第三十代の王・紂王(梁家輝=レオン・カーファイ)は慢心で女神を怒らせたため、九尾の狐が化けた美女・妲己(范冰冰=ファン・ビンビン)に魅了される。操られるままに暴政を行う紂王は周辺地域への侵略を開始する。さらに魑魅魍魎たちが人間界を跋扈し、まさに乱世が始まろうとしていた。仙界最強の道士にして周の軍師・姜子牙(李連杰=ジェット・リー)は事態を重く見て、楊ぜん〈ようぜん〉(黃曉明=ホァン・シャオミン)、ナタ(文章=ウェン・ジャン)、雷(安志杰=ジャッキー・ヒョン)らを遣わし、阻止しようと試みる。一方、妲己も既に謀略を張り巡らしており、神と魔の戦いの火蓋が切って落とされる。


 「封神演義」といえば、日本でもアニメやテレビゲーム等で知られる、虚実混交のファンタジー物語である。それの実写映画化ということで、CG満載のオールスター共演映画となったのだが、実はこれ、今年度の中国版ラジー賞(最低映画賞)と呼ばれる「金掃箒(金のほうき)奨」受賞作である。


 ストーリーが荒唐無稽過ぎるのは、実際の「封神演義」がそうなので、仕方ないのだが、本作の場合、所謂ハリウッドのCG満載ファンタジーなんかと比べても質の低いCGのオンパレードなのである。その上、展開も異常に早く、訳のわからないうちにどんどん進むから堪らない。勿論、大筋を知っていれば、何とかついていけるのだが、かなり苦痛に思う人もいるだろう。


 しかもこの映画、元々長い原作なので、続編ありきで作っているようで、さあこれから妲己を倒しに行くぞという、一番盛り上がる場面で終わってしまうのだ。はて、こんな評価を得た今、続編なんて作られる気運はあるのだろうか? いや、作られたとしても日本で公開あるいはDVD等でリリースされる事はできるのだろうか? 非常に不安だ。


 役者の方に目を向けると、美人女優ファン・ビンビンが、2006年に別プロジェクトで製作されたTVドラマ版に引き続き悪女=妲己役を好演。やはりこの人にはこういう時代物が、よく似合う。ただ、妲己は実在の人物ながら、「封神演義」では九尾狐(きゅうびこ)の妖怪として描かれるため、顔と手足の一部以外はCGだったのだが。そして、なんといっても久しぶりにジェット・リーの姿が観られるのだ。彼は甲状腺の病気を抱えているので、薬が心臓に影響を与える関係で激しいアクションができないのだが、本作ではCGの力を借りているものの、可能な範囲でのアクションをみせる彼が観られるのである。残念ながら東京と大阪での上映は終わってしまったが、もしかすると地方での上映はあるかもしれないし、9月6日(予定)にはDVDレンタルも開始されるので、ファンは待つべし!


私の評価…☆☆☆

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