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2017年7月 5日 (水)

美しい星

美しい星
美しい星
美しい星
劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:吉田大八
共同脚本:甲斐聖太郎
原作:三島由紀夫「美しい星」
製作:依田巽、藤島ジュリーK. 他
音楽:渡邊琢磨
劇中曲:若葉竜也、樋井明日香「金星」
出演:リリー・フランキー、亀梨和也、橋本愛、中嶋朋子、佐々木蔵之介、羽場裕一、友利恵、川島潤哉、板橋駿谷、坂口辰平、春田純一、武藤心平、若葉竜也、樋井明日香、藤原季節、赤間麻里子 他


  〈ワケわからんけど面白い〉


 三島由紀夫の異色SF小説を「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督が、舞台を現代に変えて大胆に映画化した人間ドラマ。ある日突然、異星人として覚醒した一家が地球を救おうと奮闘する姿を描く。


 当たらないテレビ気象予報士の父・重一郎(リリー・フランキー)、フリーターで自転車便のメッセンジャーをしている息子・一雄(亀梨和也)、美人すぎて周囲から浮いている女子大生の娘・暁子(橋本愛)、心の空虚を持て余す主婦の母・伊余子(中嶋朋子)の4人家族の大杉家。彼らはある日突然、火星人、水星人、金星人、地球人として覚醒し、“美しい星・地球”を救う使命を託される。目覚めた彼らは奮闘を重ねるが、世間を巻き込む騒動を引き起こし、傷ついていく。そんな一家の前に現れたひとりの男が、地球に救う価値などあるのかと問いかける。


 原作は、今から50年以上前に発表されたもので、当時の世相等を反映して核戦争の恐怖等をテーマに書かれていたものだが、さすがにそれをそのまま描いてしまっては、時代感覚としてはズレているためか、本作では設定を現代に置き換え、原作に於ける終末思想も、核戦争ではなく地球温暖化や爆発的な人口増加というタイムリーな設定に置き換えられている。


 正直、どう感想を書いていいかも分からないくらい、難解でワケわからん映画(笑)。ひょんなことから、家族全員が“火星人”“水星人”“金星人”に覚醒し、それぞれのアプローチから地球の未来を憂う…ということなのだが、シネコンよりも単館系向きといえば分かりやすいだろうか。


 地球人が、自分達の価値観が絶対という思い上がりで築き上げてきたこの地球
。それに対し客観的にそれを見守ってきた“異星人”が覚醒した時に、各々の星の価値観と照らし合わせて地球の未来をどう導いていこうとするか。難解なテーマを出来るだけコミカル且つシュールにまとめた映画だ。


 原作者自身がヘンテコなものと形容しただけあって、観たこちらも頭のなかは“?”だらけ。それでもリリー・フランキーのクネクネした動きや、橋本愛が見せる変な祈りのポーズは、それだけでも何処か可笑しく、ワケのわからない面白さが伝わってくる。何とも形容し難い映画である。


私の評価…☆☆☆

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