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2018年6月

2018年6月28日 (木)

レディ・バード

レディ・バード
劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:グレタ・ガーウィグ
製作:スコット・ルーディン、イーライ・ブッシュ、イヴリン・オニール
製作総指揮:リラ・ヤコブ
音楽:ジョン・ブライオン
出演:シアーシャ・ローナン、ローリー・メトカーフ、トレイシー・レッツ、ルーカス・ヘッジズ、ティモシー・シャラメ、ビーニー・フェルドスタイン、スティーヴン・ヘンダーソン、ロイス・スミス、ローラ・マラノ、ジョーダン・ロドリゲス、ジョン・カルナ、オデイア・ラッシュ、ジェイク・マクドーマン、キャスリン・ニュートン、アンディ・バックリー、ダニエル・マクドナルド、クリステン・クローク 他


  〈自立したい娘と、子離れできない母親〉


 片田舎のカトリック系高校からニューヨークの大学を目指す17歳の少女の揺れ動く心情を繊細に描き、第75回ゴールデン・グローブ賞で監督賞など2冠に輝いた青春ドラマ。『20センチュリー・ウーマン』の個性派女優グレタ・ガーウィグが単独での監督に初挑戦。


 2002年、カリフォルニア州サクラメント。高校生活最後の年を迎え、東部の大学に行きたいクリスティン(シアーシャ・ローナン)は、地元の大学に行かせたい母(ローリー・メトカーフ)と大ゲンカに。クリスティンは癇癪を起して走っている車から飛び降り、右腕を骨折する。失業中の父ラリー(トレイシー・レッツ)、看護師の母マリオン、スーパーで働く養子の兄ミゲルとその恋人シェリーの5人暮らしのクリスティンは、自分を“レディ・バード”と名付けて周りにも呼ばせている。親友ジュリー(ビーニー・フェルドスタイン)と一緒に受けたミュージカルのオーディションで、ダニー(ルーカス・ヘッジズ)と出会う。ダニーと高校のダンス・パーティーでキスをするが、帰宅して母に叱られ、また衝突する。それでも恋は順調で、感謝祭には彼の祖母の家に招待される。夜はそのまま、ダニーやジュリーたちとクールなバンドのライブに行く。帰宅すると、寂しかったと母に告げられる。ミュージカルは成功を収めるが、アフター・パーティーでダニーが男子とキスしているのを見つけ、彼と別れる。一方、東部の大学に入るための助成金の申請書を母に内緒で父に頼む。年が明け、アルバイトを始めたカフェにダニーたちと見たバンドの美少年カイル(ティモシー・シャラメ)がやってくる。彼とまた会う約束をしたクリスティンは、学校ではカイルと同じ人気者グループのジェナとつるむようになり、ジュリーと疎遠になる。ある日、ジェナの家のパーティーでカイルとキスした後、母に「初めてセックスするのって、普通は何歳?」と尋ねる。ところが母の意見も聞かず、カイルとすぐに初体験を済ませるが、彼の言葉で傷つき、母が迎えに来た途端泣き出してしまう。その後、東部の大学からの不合格通知の中に一通だけ補欠合格があったが、まだ母には言えなかった。高校卒業が近づき、プロムのドレスを選びながら、再び母とぶつかり合う。自分の将来について、クリスティンが出した答えとは…。


 「アイ,トーニャ」や「モリーズ・ゲーム」同様、“自立したいヒロイン”と“子離れできない母親”の確執や葛藤を描く映画。前述の2作と違って実話ではないため、地味な印象だが、やっぱりシアーシャ・ローナンが良い。本人はとっくに20歳を超えていて高校生ではないのだが、ほぼ違和感なく演じきっている。


 正直、90分では短すぎて、もう少し描けるものもあったんじゃないかとも思うのだが、よくよく考えてみれば、普通によくある話が描かれているので、ライト感覚で観るのなら、これくらいがちょうど良かったのかも。


私の評価…☆☆☆

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2018年6月27日 (水)

50回目のファーストキス

50回目のファーストキス
劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:福田雄一
原案:映画「50回目のファースト・キス」(2004年/アメリカ/ピーター・シーガル監督)
製作:北島直明、松橋真三
製作総指揮:伊藤響
音楽:瀬川英史
主題歌:平井堅「トドカナイカラ」
出演:山田孝之、長澤まさみ、ムロツヨシ、勝矢、太賀、山崎紘菜、大和田伸也、佐藤二朗、Myhraliza G.Aala、Blake "Brutus" La Benz 他


  〈心温まるコメディ〉


 交通事故の影響で新しい記憶が1日で消えてしまう短期記憶障害を負った女性と、彼女に対し毎日思いを伝えようとする青年との純愛を描くラブストーリー。


 ハワイのオアフ島。ツアーガイドとして働きながら天文学の研究に励むプレイボーイの大輔(山田孝之)はある日、カフェで瑠衣(長澤まさみ)という明るく、魅力的な地元の女性と出会う。たちまち意気投合する2人だったが、翌朝、再会した瑠衣は大輔のことをまるで覚えていなかった。実は瑠衣には、新しい記憶が一晩でリセットされるという事故の後遺症があったのだ。そんな彼女に本気になった大輔は、毎日初対面の彼女をあの手この手で口説き落とす。2人は毎日、恋に落ち、毎日、ファーストキスを繰り返す。しかし、ふとした事件をきっかけに、瑠衣は自分の記憶のズレに気づき、苦しむことに…。とはいえ、そのことすら1日で忘れてしまう瑠衣。だが、このままでは彼女の人生が失われたままだと考えた大輔は、ある“新たな試み”を仕掛ける…。


 本作はアダム・サンドラー&ドリュー・バリモア共演で2004年に製作された(日本公開は翌年)映画の日本版リメイク。オリジナル版は未見だが、福田雄一監督にしては珍しく、主役の職業(オリジナルは獣医師、日本版は天文学研究者)設定以外は殆ど変えずにリメイクしているらしい。


 こういう難病ものは、日本映画だと暗くなりがちだが、そこは福田組常連の佐藤二朗とムロツヨシが“お笑い部分”の担当なので、ちょっとクセが強いがしっかり笑わせてくれる。太賀の弾けっぷりにも注目だ。


 主演の山田孝之と長澤まさみは、映画「そのときは彼によろしく」(2007年)以来の共演。どちらも福田組は経験済み(山田孝之は「勇者ヨシヒコ」、長澤まさみは「銀魂」)ということもあってか、10年ぶりの共演とは思えないほど息ぴったりで、未見のオリジナル版を観るとまた評価が変わるのかもしれないが、ラブコメとしては面白かった。


私の評価…☆☆☆

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2018年6月23日 (土)

デッドプール2

デッドプール2
デッドプール2
劇場:MOVIX京都
監督:デヴィッド・リーチ
脚本:レット・リース、ポール・ワーニック、ライアン・レイノルズ
原作:ファビアン・ニシーザ、ロブ・ライフェルド
製作:サイモン・キンバーグ 他
製作総指揮:スタン・リー 他
音楽:タイラー・ベイツ
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):ライアン・レイノルズ(加瀬康之)、ジョシュ・ブローリン(大塚明夫)、モリーナ・バッカリン(林真里花)、ジュリアン・デニソン(皆川純子)、ザジー・ビーツ(佐古真弓)、T・J・ミラー(佐藤せつじ)、レスリー・アガムズ(一条みる)、カラン・ソーニ(影平隆一)、ステファン・カピチッチ(木村雅史)、ブリアナ・ヒルデブランド(嶋村侑)、忽那汐里(同)、エディ・マーサン(魚建)、ジャック・ケシー(辻井健吾)、テリー・クルーズ(三宅健太)、ルイス・タン(中村悠一)、ビル・スカルスガルド(田村真)、ロブ・ディレイニー(三上哲)、ブラッド・ピット〔パニッシャーの姿(?)として〕 他

カメオ出演:チャールズ・エグゼビア / プロフェッサーX…ジェームズ・マカヴォイ、ハンク・マッコイ / ビースト…ニコラス・ホルト、ピーター・マキシモフ / クイックシルバー…エヴァン・ピーターズ、スコット・サマーズ / サイクロップス…タイ・シェリダン、カート・ワグナー / ナイトクローラー…コディ・スミット=マクフィー、オロロ・マンロー / ストーム…アレクサンドラ・シップ


  〈やりたい放題の無責任ヒーロー〉


 マーベルの中でも異色ヒーローとして人気のデッドプールの活躍を描くアクションの第2弾。


 最愛の恋人ヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)を取り戻し、お気楽な日々を過ごすデッドプール(ライアン・レイノルズ)。そんな彼の前に未来から来たマッチョな機械人間ケーブル(ジョシュ・ブローリン)が現れ、謎の力を秘めた少年の命を狙う。ヴァネッサの希望もあり少年を守ることにしたデッドプールは、ケーブルに立ち向かうため、仲間を集めることに。特殊能力を持つ者たちとスペシャルチーム『エックス・フォース』を結成するが…。


 前作のラストで一応示唆されていたが、ホントに作っちゃった。普通は監督や音楽担当が変わってしまうと、作風にかなり影響するのだが、本作は全くそれを感じさせない。むしろ、前作以上に“X-MEN”ネタや同コミックの別組織“Xフォース”(コミックとは別キャラなのだが)ネタ、ケーブル役がアノ人だから「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のアノ役ネタとか、マーベルの映画ネタふんだんに盛り込んでいるので、ある程度それらを観ていないと笑えないのがいっぱいある。


 あまりに詰め込み過ぎるので、ちょっと中弛みするところもあるのだが、主役以外もそれぞれキャラ立ちしているので、最後まで飽きずに観られる。ある意味、一番笑ったのはラストのグリーンランタンネタかもしれない(笑)。

 日系人ミュータント=ユキオ役で出ている忽那汐里ちゃんも、出番は少ないながら、インパクトは十分。「3」があるなら、また出てほしいな。


私の評価…☆☆☆☆

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2018年6月15日 (金)

恋は雨上がりのように

恋は雨上がりのように
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:永井聡
脚本:坂口理子
原作:眉月じゅん「恋は雨上がりのように」
製作:市川南
製作総指揮:山内章弘
音楽:伊藤ゴロー
主題歌:鈴木瑛美子×亀田誠治「フロントメモリー」
出演:小松菜奈、大泉洋、清野菜名、磯村勇斗、葉山奨之、松本穂香、山本舞香、濱田マリ、戸次重幸、吉田羊、懸田怜央、篠原篤 他


  〈美しく爽やかな青春映画〉


 女子高生とバツイチ中年男との純愛を描き、テレビアニメにもなった眉月じゅんの人気コミックを、小松菜奈&大泉洋主演で映画化したラブストーリー。


 高校2年生の橘あきら(小松菜奈)は、アキレス腱を負傷し陸上の夢を断念せざるをえなくなる。偶然訪れたファミレスで放心するあきらに店長の近藤正己(大泉洋)が優しく声をかけたことをきっかけに、あきらはその店でアルバイトを始めた。28歳も年上のバツイチ子持ちの近藤にあきらは密かに恋心を抱くが、近藤は一見クールな佇まいの彼女から好意を持たれているとは思ってもいなかった。近藤への思いを募らせついに告白するあきら。しかし近藤は戸惑い、彼女の思いをそのまま受け止めることができない。それでもあきらの真っ直ぐな思いは、二人の心の距離を縮めていく。陸上と向き合うことを避けてきたあきらとかつて抱いていた小説家の夢から目を背けてきた近藤の関係は、それぞれ自分自身を見つめなおすきっかけとなる…。


 今年1月~3月期にフジテレビ系の“ノイタミア”枠で放送されていたアニメ版は未見。原作は今、電子書籍で熟読中。


 エピソードの順番が若干入れ替わっているものの、ほぼ原作に忠実な実写化である。また、最近の恋愛漫画原作の実写映画の中では断トツに面白い。45歳のファミレス店長と陸上部JKの恋愛なんて普通は有り得ないのだろうけど、あってもおかしくないなぁと思わせる映画で、ちょうど該当する世代の自分にも希望が持てる(笑)映画だ。


 劇中ではある理由で陸上競技の選手としての夢を半ば諦めてしまったヒロインが、あるライバルの登場で、闘志に火が点き選手としての復活の狼煙を上げる。45歳の店長もまた、嘗て友人だった作家と再会し、昔に目指していた小説家になる夢を再び実現すべく一歩を踏み出す。そう、これは年の差恋愛ドラマである傍ら、人生の再起を描くものでもあるのだ。ヒロインと同世代の人には、今自分が本当にやりたいことを見つける勇気、そして青春時代を過ぎた世代には、昔やりたかった事に再チャレンジする勇気を貰える映画である。


 ただ、ほぼ原作通りでもラストはオリジナルの現在進行形で、ここがイマイチ平凡なのが残念。だがこれは撮影時に原作がまだ完結していなかったから(今年3月に完結)、どうしても映画的にオチをつけなければいけなかったものなので仕方がない。ヒットしたら是非とも完結編を作ってほしい。


 ヒロイン役の小松菜奈は、長編映画デビューの「渇き。」(2014年)の時と比べて美しくなった。本人は最初モデルとしてデビューした時、女優業をやることになるとは夢にも思わなかったらしいが、演技力はともかく、かなり目力のある人だと思うので、女優としても売れていってほしいな。


私の評価…☆☆☆☆

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2018年6月 8日 (金)

ランペイジ 巨獣大乱闘

ランペイジ 巨獣大乱闘
ランペイジ 巨獣大乱闘
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:ブラッド・ペイトン
脚本・原案:ライアン・イングル(アーケードゲーム「RAMPAGE」より)
共同脚本:カールトン・キューズ、ライアン・J・コンダル、アダム・スティキエル
製作:ボー・フリン 他
製作総指揮:マーカス・ビシディ 他
音楽:アンドリュー・ロッキングトン
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):ドウェイン・ジョンソン(楠大典)、ナオミ・ハリス(本田貴子)、マリン・アッカーマン(深見梨加)、ジェフリー・ディーン・モーガン(若本規夫)、ジェイク・レイシー(高木渉)、ジョー・マンガニエロ(三宅健太)、マーリー・シェルトン(木下紗華)、P・J・バーン(石上裕一)、デミトリアス・グロッセ(乃村健次)、ジャック・クエイド(近藤隆)、ブリアンヌ・ヒル(熊谷海麗)、マット・ジェラルド(こばたけまさふみ)、ウィル・ユン・リー(真木駿一)、ユライア・フェイバー(バトリ勝悟)、ブルース・ブラックシアー(田所陽向) 他


  〈予告編で受ける印象とは全く違う〉


 1980年代に人気となったゲームを、ドウェイン・ジョンソン主演で映画化したパニック・アクション。


 ある遺伝子実験の失敗により、ゴリラ、オオカミ、ワニなどの動物たちが巨大化、狂暴化する。動物たちの巨大化は止まらず、もはや怪獣と化した動物たちは、ある場所を目指して、北米大陸を破壊しながら横断していく。やがて一か所に集結すると、街を舞台に大乱闘を始める。高層ビルは崩れ落ち、人々は逃げ惑う。破壊をやめさせるべく軍隊が出動するも、怪獣たちには銃もミサイルも効かない。彼らの目的は一体なんなのか? 人間は彼らを止めることができるのか…?


 ロック様が、巨大化したおサルのジョージ… いやジョージという名のおサル他、巨大化した猛獣の破壊進行を食い止める話。もうご都合主義満載だし、むちゃくちゃ雑(笑)。何でかなと思ったら、これ30年以上前にアメリカで流行ったアーケードゲームが元ネタなのだとか。まぁ、あの時代のテレビゲームって、多分シューティングゲームやアクションゲームが中心だったと思うので、それ自体にストーリー性は殆ど無く、映画化にあたって無理矢理な話を作ったのだろうけど。


 でも、これだけ頭カラッポにして楽しめるB級テイストたっぷりな映画は、久しぶりな気がする。どうせだったらロック様も薬品浴びて、巨大化して戦ったらもっと面白かったのに(笑)。


私の評価…☆☆☆

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2018年6月 7日 (木)

GODZILLA 決戦機動増殖都市

GODZILLA 決戦機動増殖都市
GODZILLA 決戦機動増殖都市
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:静野孔文、瀬下寛之
ストーリー原案:虚淵玄
シリーズ構成:虚淵玄、村井さだゆき
脚本:村井さだゆき、山田哲弥、虚淵玄
製作:吉澤隆
音楽:服部隆之
主題歌:XAI-サイ-「THE SKY FALLS」
声の出演:ハルオ・サカキ…宮野真守、洲崎綾(幼少期)、ユウコ・タニ…花澤香菜、マーティン・ラッザリ…杉田智和、アダム・ビンデバルト…梶裕貴、エリオット・リーランド…小野大輔、ウンベルト・モーリ…堀内賢雄、タケシ・J・ハマモト…山本兼平、ダイチ・タニ…堀越富三郎、メトフィエス…櫻井孝宏、エンダルフ…山地和弘、ムルエル・ガルグ…諏訪部順一、リルエル・ベルベ…三宅健太、ハルエル・ドルド…中井和哉、ミアナ…小澤亜李、マイナ…上田麗奈 他


 〈あの怪獣は何処に出ると思っていたら…〉


 世界中で人気の怪獣、ゴジラ。シリーズ初の長編アニメ作品となる劇場版3部作の第2弾。


 21世紀初頭。突如出現したゴジラが地球を蹂躙し始めた。存亡の危機に瀕した人類は、多くの人命を地球に残したまま、選ばれた人間たちを恒星間移民船・アラトラム号に乗せ、移住可能な約束の地=“タウ星e”を目指して飛び立つ。だが、その計画は失敗。再び地球に戻ることを余儀なくされてしまう。やがて故郷の星に帰り着いたものの、長距離亜空間航行で生じた時空の歪みにより、そこは“二万年後の地球”に変貌していた。その地球でハルオは、人類と運命を共にする異星人エクシフ、ビルサルドと協力し、20年の時を掛けて考案した決死の“対ゴジラ戦術”を実行する。その結果、激しい攻撃を受けながらも、ゴジラを倒すことに成功。ところが、その喜びも束の間、地中深くから真のゴジラ“ゴジラ・アース”が姿を現す。それは、二万年もの間、成長を続け、体高300メートル、質量10万トンを超える姿へと進化した超巨大ゴジラだった。その圧倒的な破壊力の前に、なす術もなく敗れ、散り散りになるハルオたち。その時、ハルオを救ったのは、人類の生き残りと見られる“フツアの民”ミアナだった。この地球で初めて出会った人型の生命種族であるフツアは、本当に人類の子孫なのか?“フツアの神もゴジラに破れ、今は卵を残すのみ。挑むもの、抗うもの、すべて炎に呑まれて消える”と語る彼らに、“これは、人類の手に地球を取り戻す、最後のチャンスなんだ”と答えるハルオ。一方、ビルサルドの指揮官ガルグは、フツアが使う矢じりが、自律思考金属体“ナノメタル”製である事に気付く。それは、21世紀に彼らが富士山麓で“対ゴジラ決戦兵器”として開発しながらも、起動直前に破壊された“メカゴジラ”を構成する物質だった。そしてその事実は、開発プラントが現存することを意味していた…。


 決して悪い映画じゃないんだが、結局実写版でやってないことを、アニメでやったところで、それは皆が求めている“ゴジラ像”ではないんだよね、ということを痛感させられる。確かに、実写版と同じことをやっていても面白くはないが、本作の場合、皆が思っているような“ゴジラ像”とは明らかに乖離しているのだ。


 宣伝文句で散々煽って、全く違うことをやっているのも、酷評されている1つの要因であり、双子の宇宙人姉妹が出てくるのであの守護神が出てくるのかと思ったら、出てこなかった(その姉妹が“ある生物=多分モスラ”から進化あるいは退化したものであることは示唆されるが)し、メカゴジラに至っては怪獣ですらないという始末。てなわけで、ラストに明かされる、最終作に出てくるであろうゴジラを超える破壊神の名は… 3文字と言えど多分○○○ギドラなのだろうが(笑)、さて、期待通りに出てくるのか、それとも本作のように“変化球”での登場となるのか… 楽しみにしておこう。


私の評価…☆☆☆

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2018年6月 2日 (土)

モリーズ・ゲーム

モリーズ・ゲーム
モリーズ・ゲーム
劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:アーロン・ソーキン
原作:モリー・ブルーム「Molly's Game: From Hollywood's Elite to Wall Street's Billionaire Boys Club, My High-Stakes Adventure in the World of Underground Poker」
製作:マーク・ゴードン 他
製作総指揮:レオポルド・ゴウト 他
音楽:ダニエル・ペンバートン
出演:ジェシカ・チャステイン、サマンサ・イズラー、パイパー・ハウエル、イドリス・エルバ、ケビン・コスナー、マイケル・セラ、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、クリス・オダウド、J・C・マッケンジー、ビル・キャンプ、グラハム・グリーン、ジェレミー・ストロング、マシュー・D・マテオ、ジョー・キーリー、ナタリー・クリル、クレア・ランキン、マディソン・マッキンリー、カーリッド・クライン、ヴィクター・サーファティ、ジョン・バス 他


  〈あるアスリートの波瀾万丈な半生〉


 オリンピックを目指していたアスリートがセレブが集う高額ポーカールームの経営者に転身し、FBIに逮捕された。その実在の女性モリー・ブルームが自らの波乱の日々をつづった回顧録を、脚本家のアーロン・ソーキンがメガホンを握り、映画化した。


 2002年、冬季オリンピック予選の最終戦。女子モーグル北米3位のモリー・ブルーム(ジェシカ・チャステイン)は、五輪出場を目前にしていた。心理学教授の厳格な父親(ケヴィン・コスナー)のもと、幼い頃からひたすら練習を重ね、12歳の時の背骨の大手術からも復活したモリーだったが、その大会で松の枝にぶつかりスキー板が外れて転倒、怪我を負った彼女のアスリート人生は終りを迎えるのだった。その後、ケガから回復したモリーは、ロサンゼルスで1年間の休暇を取っていたが、バイト先のボスからポーカー・ゲームのアシスタントを頼まれる。そこは、ハリウッドスターのプレイヤーX(マイケル・セラ)、映画監督、ラッパー、ボクサーなど大金持ちの有名人ばかりが集まる場所であった。ゲームの参加費は1万ドル。一夜で100万ドルの金が動くスリリングな世界で、最高レベルの人々との交流に生き甲斐を見つけるモリーだったが、数年後、突然クビを言い渡されてしまう。モリーは秘かに練っていた計画を実行し、自ら経営する“モリーズ・ルーム”をオープン。その後、ニューヨークに拠点を移し、並外れた才覚によって新たなる伝説を築いていく。しかし、2012年、突如FBIに踏み込まれ、モリーズ・ルームは閉鎖。彼女は全財産を没収される。2014年、回顧録『モリーズ・ゲーム』を出版後、モリーは違法賭博運営の容疑で突然FBIに逮捕される。もう2年もやっていないと答えるモリーだが、令状を前に成す術もない。何人もの弁護士に断られたモリーは、チャーリー・ジャフィー(イドリス・エルバ)に弁護を依頼。ジャフィーは、タブロイド紙に載る“ポーカー・プリンセス”は自分向きの事件ではないと断るが、実際のモリーはタブロイド紙に書きたてられるような人物でないことを知り、彼女の弁護を引き受けることを決意する…。


 ジェシカ・チャスティンの主演作は、今までにもスクリーンで観たいものはあったのだが、「女神の見えざる手」「ユダヤ人を救った動物園」となかなか観るスケジュールが合わず、やっと叶った。


 これ、少し前に観た「アイ,トーニャ」同様、親の影響をモロに受けた子供の悲劇である。ただ、こっちはモリー自身の心が強いし、折れそうになっても最終的に父親との確執が雪解けムードになり、良い方向に向かう分、救いがある。人気脚本家アーロン・ソーキンにしてはナレーションがやや多い脚本に難があるが、今回は初監督も兼ねており、セリフの洪水に頭がクラクラするものの、無難にまとめている感じがする。ジェシカ・チャスティンとイドリス・エルバの演技や台詞の応酬は見応えありで、約140分という時間の長さは感じさせなかった。


私の評価…☆☆☆★

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