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2018年7月26日 (木)

ワンダー 君は太陽

ワンダー 君は太陽
ワンダー 君は太陽
劇場:MOVIX京都
監督・脚本:スティーブン・チョボスキー
共同脚本:ジャック・ソーン、スティーヴン・コンラッド
原作:R・J・パラシオ「ワンダー Wonder」
製作:トッド・リーバーマン、デヴィッド・ホバーマン
製作総指揮:R・J・パラシオ、ジェフ・スコール、ロバート・ケッセル、アレクサンダー・ヤング
音楽:マーセロ・ザーヴォス
出演:ジェイコブ・トレンブレイ、ジュリア・ロバーツ、オーウェン・ウィルソン、マンディ・パティンキン、ダヴィード・ディグス、イザベラ・ヴィドヴィッチ、ダニエル・ローズ・ラッセル、ナジ・ジーター、ノア・ジュプ、ミリー・デイヴィス、ブライス・ガイザー、エル・マッキノン、クリスタル・ロウ、ソニア・ブラガ、アリ・リーバート、カイル・ハリソン・ブライトコフ、ウィリアム・ディッキンソン、ジェームズ・ヒューズ、タイ・コンシリオ 他


  〈決してお涙頂戴ものではないが、心が温まる〉


 全世界で800万部を超えるベストセラーとなったR・J・パラシオの小説を、「ウォールフラワー」のスティーヴン・チョボスキー監督が映画化した人間ドラマ。


 10歳のオギー・プルマン(ジェイコブ・トレンブレイ)は、「スター・ウォーズ」が大好きで、宇宙飛行士に憧れる男の子。だが彼は、普通の子とは少し違う見た目をしていた。遺伝子の疾患で、他の人とは異なる顔で生まれてきたのだ。そのため、27回もの手術を受け、一度も学校に通わないまま自宅学習を続けてきた。ところが、母親のイザベル(ジュリア・ロバーツ)は、“まだ早い”という夫のネート(オーウェン・ウィルソン)の反対を押し切って、オギーを5年生の初日から学校に通わせることを決意する。夏休みの間、イザベルに連れられて校長先生に会いに行くオギー。トゥシュマン校長先生(マンディ・パティンキン)の“おケツ校長だ”という自己紹介に、オギーの緊張はややほぐれる。だが、“生徒が学校を案内する”と聞き、動揺。 紹介されたのは、ジャック・ウィル(ノア・ジュプ)、ジュリアン(ブライス・カイザー)、シャーロット(エル・マッキノン)の3人。いかにもお金持ちのジュリアンは、“その顔は?”と聞いてくる。毅然とした態度を取るオギーだったが、帰宅後は元気がない。イヤならやめてもいいと言いかけるイザベルに、“大丈夫、僕は行きたい”と答え、学校に通い始めるが…。


 映画では病名が明かされていないが、これは“トリーチャー・コリンズ症候群”という、約5万人に1人の割合で生まれる遺伝子疾患を持った子供の奮闘記。


 この疾患の特徴は鼻か耳又はその両方が不形成、或いは欠損して生まれてくることで、口角は上がり(稀に口唇口蓋裂=口裂けを発症している場合あり)目尻も垂れ下がりといった顔になる。外見的に目立つ事で、どうしても差別されてしまうのだが、映画では周りの人と変わらない生活をさせてやりたいという親の希望で、一般の学校に編入させられる。


 この映画、表面的には障がいを持つ子供の苦悩や葛藤ばかりに目が行きがちだが、普通の生活を送らせようとする事によって、家族やその周りの友人との問題も浮き彫りにしていくのが見所。特に、弟に優しいお姉ちゃんが、両親に構って貰えない寂しさから孤独感を募らせ、悪いことではないんだけど突拍子もない行動に走ってしまう場面は、共感できる人も多いだろう。


 因みに、トリーチャー・コリンズ症候群については、1年半程前に、某放送局のドキュメンタリー番組で、この疾患で生まれてきた日本人の女性が、地元の行政機関で働けるようになるまでを追ったものが放送されており、たまたまだが自分も本放送を観ている。どちらを観ていても思ったのは、どんなに辛い時でも、勇気と諦めない気持ちがあれば、苦難を乗り越えることができるということ。


 実際にアメリカでは五万人に1人がこの疾患に冒されていて、原作小説とこの映画は、患者やその親たちに勇気を与えているという。人と人の繋がりが薄くなったといわれる今、こういう映画こそ、恋人や親子で観るべき映画なのではないだろうか。


私の評価…☆☆☆☆★

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