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2019年1月

2019年1月29日 (火)

シュガー・ラッシュ:オンライン

シュガー・ラッシュ:オンライン
シュガー・ラッシュ:オンライン
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:リッチ・ムーア、フィル・ジョンストン
脚本:フィル・ジョンストン
音楽:ヘンリー・ジャックマン
主題歌:Imagine Dragons「Zero」
日本版エンディング・テーマ曲:青山テルマ「In This Place」

声の出演:レック・イット・ラルフ…ジョン・C・ライリー(山寺宏一)、ヴァネロペ・フォン・シュウィーツ…サラ・シルバーマン(諸星すみれ)、フィックス・イット・フェリックスJr.…ジャック・マクブレイヤー(花輪英司)、カルホーン軍曹…ジェーン・リンチ(田村聖子)、シャンク…ガル・ガドット(菜々緒)、イエス…タラジ・P・ヘンソン(浅野まゆみ) 他

オーマイディズニー内のディズニーキャラクター

[ディズニープリンセス]

白雪姫…パメラ・リボン( 小鳩くるみ)、シンデレラ…ジェニファー・ヘイル(鈴木より子)、オーロラ…ケイト・ヒギンズ(すずきまゆみ)、アリエル…ジョディ・ベンソン(小此木まり)、ベル…ペイジ・オハラ(平川めぐみ)、ジャスミン…リンダ・ラーキン(麻生かほ里)、ポカホンタス…アイリーン・ベダード(土居裕子)、ファ・ムーラン…ミン・ナ(すずきまゆみ)、ティアナ…アニカ・ノニ・ローズ(鈴木ほのか)、ラプンツェル…マンディ・ムーア(中川翔子)、メリダ…ケリー・マクドナルド(大島優子)、アナ…クリステン・ベル(神田沙也加)、エルサ…イディナ・メンゼル(松たか子)、モアナ・ワイアリキ…アウリイ・クラヴァーリョ(屋比久知奈)

[その他、ディズニー配給映画絡みのキャラクター]

バズ・ライトイヤー…ティム・アレン(所ジョージ)、イーヨー…ブラッド・ギャレット(石塚勇)、C-3PO…アンソニー・ダニエルズ(岩崎ひろし)、グランピー…コーリー・バートン(宮崎敦吉)、ストームトルーパー…マイケル・ジアッチーノ(HIKAKIN) 他

[カメオ出演]

・スタン・リー
・ハテナブロック…スーパーマリオシリーズより
・ソニック・ザ・ヘッジホッグ…ロジャー・クレイグ・スミス(金丸淳一)


 〈アーケードからオンラインへ〉


 アーケード・ゲームの世界を舞台に、悪役だけど心優しいラルフと天才レーサーでプリンセスのヴァネロペという見た目も性格も正反対な凸凹コンビの活躍を描いた人気ファンタジー・アニメの続編。


 ゲームの世界で毎日を楽しく過ごしていた、人気レースゲーム“シュガー・ラッシュ”の天才レーサー・ヴァネロペと、彼女の大親友でゲームの悪役キャラクターのラルフ。ある日、ゲーム機のハンドルが壊れてしまい、シュガー・ラッシュは消滅の危機に。この絶体絶命のピンチを救おうと交換部品を調達するため、ふたりは初めてアーケードゲームの世界を飛び出しインターネットの世界へと向かう。そこは、おなじみのSNSやサイト、ネットショップなどが大都市のように広がっていた。見るものすべてが新鮮で刺激溢れる世界の中、ヴァネロペはエキサイティングだが危険で極悪な“スローターレース”に参戦。そこで凄腕レーサーのシャンクと出会い、新たな世界に夢中になるが、早く元の世界に帰りたいラルフとは次第にすれ違っていく。そんななか、ラルフのふとした行動からネットの世界は崩壊寸前。固い絆で結ばれたヴァネロペとラルフの友情も引き裂かれようとしていた…。


 簡単に言ってしまえば、前作がラルフの自分探し旅だったのに対し、今回は可愛いヒロイン=ヴァネロペの自分探し旅。保守的なおっさんは、結局帰るべき所に新たな居場所を得たのだが、若い娘は新たな冒険を望み、見知らぬ世界に自分の居場所を見つけてしまうのである。ディズニーなので、話が暗い方に向いていく訳ではないが、前作を知っていると、観ているうちになんだか切ない気分になっていく。ラストの甘くない結末には唖然とするが、「ザ・シンプソンズ」の監督らしい展開である。


 インターネットの世界には、何故かディズニーとは繋がりの無さそうな「STREET FIGHTER 2」のキャラや「ソニック・ザ・ヘッジフォッグ」のソニックがいたり、歴代のディズニープリンセスやC-3POがいるのだが、ディズニープリンセスとC-3POは日本語吹替版ではオリジナルと同じ声優が声を当てている(ただし、「リトル・マーメイド」のアリエルのみ、小此木まりさんに交代 これは本来の声優=すずきまゆみさんが「眠れる森の美女(1995年のリバイバル版)」のオーロラ姫と「ムーラン」のムーラン役でも声を当てているため C-3POは“EP1”以降の岩崎ひろし)。当然白雪姫役は小鳩くるみさんになるんだけど、御年70歳で最近は芸能活動をされていないのに声若いなー、なんて思っちゃった。


私の評価…☆☆☆☆

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2019年1月20日 (日)

メアリーの総て

メアリーの総て
劇場:MOVIX京都
監督・脚本:ハイファ・アル=マンスール
共同脚本:エマ・ジェンセン
製作:エイミー・ベアー 他
製作総指揮:ジョハンナ・ホーガン 他
音楽:アメリア・ワーナー
出演:エル・ファニング、ダグラス・ブース、トム・スターリッジ、ベル・パウリー、スティーヴン・ディレイン、ベン・ハーディ、メイジー・ウィリアムズ、ジョアンヌ・フロガット 他


  〈若き女性が怪奇物語を書き上げるまでの心の叫び〉


 悲しき運命を背負った怪物の物語「フランケンシュタイン」を18歳で書き上げたイギリス人作家メアリー・シェリー。エル・ファニングがメアリーを演じ、その波乱に満ちた人生を描く。


 19世紀のイギリス。小説家を夢見るメアリー(エル・ファニング)は、折り合いの悪い継母と離れ、父の友人のもとで暮らし始める。ある日、屋敷で読書会が開かれ、メアリーは“異端の天才”と噂される妻子ある詩人パーシー・シェリー(ダグラス・ブース)と出会う。互いの才能に強く惹かれあった二人は、情熱に身を任せて駆け落ち。やがてメアリーは女の子を出産するが、借金の取り立てから逃げる途中で娘は呆気なく命を落としてしまう。そんななか、失意のメアリーは夫と共に、悪名高い詩人・バイロン卿(トム・スターリッジ)の別荘に滞在。そこで「皆で一つずつ怪奇談を書いて披露しよう」と持ちかけられる。深い哀しみと喪失に打ちひしがれる彼女の中で、何かが生まれようとしていた…。


 原題は「Mary Shelley」。「フランケンシュタイン」の原作者で女流作家のメアリー・シェリーが何故、18歳という若さであのような怪奇小説を書くことになったのかを描いていく。


 同時期に似たようなタイプの映画で、「Merry Christmas! ロンドンに奇跡を起こした男」が公開されていたが、あちらがディケンズの小説「クリスマスキャロル」がどのようにして作られたのかを、ディケンズの妄想の中に小説の主人公スクルージなどを登場させて、虚実混交して描いているのに対し、本作はまだ男尊女卑の思想が根強いイギリスで、無名の女流作家が成り上がっていく苦難をド直球に描いていく。


 こういう史実を映画やドラマで描くのは難しく、ありのままを描いたのでは、どうしてもストーリーに起伏が生まれないため、平凡なものになりがち。本作も映画として作るなら、「Merry Christmas!~」のように、ファンタスティックに描いても良かったのかもしれない。


 それにしても、公開中の映画「人魚の眠る家」で描かれていた電気による肉体蘇生って、もうこの時代から想像されていたのか。 この原作が最初のSF小説といわれるのも、分かるような気がするなぁ。


私の評価…☆☆☆

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2019年1月18日 (金)

Merry Christmas! ロンドンに奇跡を起こした男

Merry Christmas! ロンドンに奇跡を起こした男
Merry Christmas! ロンドンに奇跡を起こした男
劇場:梅田ブルク7
監督:バハラット・ナルルーリ
脚本:スーザン・コイン
原作:レス・スタンディフォード「The Man Who Invented Christmas: How Charles Dickens's A Christmas Carol Rescued His Career and Revived Our Holiday Spirits」
製作:ヴァディム・ジーン 他
製作総指揮:ポーラ・メイザー 他
音楽:マイケル・ダナ
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):ダン・スティーヴンス(小野大輔)、クリストファー・プラマー(市村正親)、モーフィッド・クラーク(坂本真綾)、ジャスティン・エドワーズ(田中美央)、アナ・マーフィー(齋藤茉日)、ジョナサン・プライス(江原正士)、ガー・ライアン(小宮和枝)、ドナルド・サンプター(麦人)、マイルス・ジャップ(間宮康弘)、イアン・マクニース(宝亀克寿)、デイビッド・マクサベージ(仲野裕)、マーカス・ラム(星野貴紀)、ケイティー・マックギネス(魏涼子)、ミリアム・マーゴリーズ(山本与志恵)、サイモン・キャロウ(後藤哲夫)、ビル・パターソン(水野龍司)、コジモ・フスコ(青山穣)、ジョン・ヘンショウ(本多新也)、アネット・バッドランド(美々)、アメリア・クローリー(井上カオリ)、パット・ムーニー(宮崎敦吉)、エイディーン・ワイルド(櫻庭有紗)、シーン・ダガン(吉田健司) 他


 〈名作の背景と、生み出す作家の苦悩〉


 英文学作家チャールズ・ディケンズによるクリスマスを題材にした名作「クリスマス・キャロル」。ディケンズが自ら創作した小説の世界に入り込み、現実と幻想の境目があいまいになってしまうなど、その創作過程と、心の旅をユニークに描いたファンタジー。


 1843年10月。ヒット作に恵まれず、家族や家の維持費で金欠状態だった小説家チャールズ・ディケンズ(ダン・スティーヴンス)は、2か月以内にクリスマス・ストーリーを書き上げようと奮闘していた。執筆に没頭しているうちに小説の世界に入り込み、現実と幻想の境目が曖昧になっていくディケンズ。やがて、「クリスマス・キャロル」の登場人物スクルージ(クリストファー・プラマー)らとの出会いを経て、幼少期の隠された記憶や実父(ジョナサン・プライス)との確執といった自身の問題と対峙する…。


 世界中で行われているクリスマスのお祝いの元となったのは、英国の文豪チャールズ・ディケンズの不朽の名作「クリスマスキャロル」(1843)の影響が大きいと言われているのだが、これはその小説の誕生秘話を、虚実混交して描いたものである。


 まぁ、クリスマスが題材だけに、基本的にイイ話なのだが、同じディケンズの代表作「オリバー・ツイスト」とこの「クリスマスキャロル」は、ディケンズの幼き日の実体験が大きく影響しているという事がよく分かるものになっている。この2つの作品を小説や映画などで触れておくと、より本作を分かりやすく捉える事ができると思う。


 しかし、クリストファー・プラマー(スクルージ役)も、ジョナサン・プライス(ディケンズの父役)も、もう結構いいお爺ちゃんなのに、元気だねぇ~!


私の評価…☆☆☆☆

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2019年1月16日 (水)

来る

来る
劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:中島哲也
共同脚本:岩井秀人、門間宣裕
原作:澤村伊智「ぼぎわんが、来る」
製作:川村元気 他
製作総指揮:山内章弘
出演:岡田准一、妻夫木聡、黒木華、志田愛珠、小松菜奈、松たか子、青木崇高、柴田理恵、大賀、伊集院光 他


  〈人間の心の隙間を狙う怪異〉


 「告白」の中島哲也監督が、岡田准一をはじめ、豪華キャストを迎えて描くサスペンス・ホラー。声と形をまねて、人の心の闇に迫り来る怪物と、霊媒師たちの戦いが繰り広げられる。


 香奈(黒木華)との結婚式を終え、幸せな新婚生活を送る田原秀樹(妻夫木聡)が勤める会社に謎の訪問者が現れる。取り次いだ後輩の伝言は「チサさんの件で」とのことだったが、秀樹の脳裏に疑問がよぎる。チサとは、妊娠した香奈と喜び勇んでつけたばかりの娘・知紗の名で、まだ二人しか知らないはずであった。結局、訪問者の正体はわからぬまま、“それ”と会話した後輩は謎の死を遂げる。2年後、イクメンパパとして知紗を溺愛する秀樹の周囲で、超常現象としか言いようのない怪異な出来事が相次いで起こり始める。何かに狙われているのではないかと恐れた秀樹は、オカルトライターの野崎(岡田准一)と、霊媒師の血をひくキャバ嬢・真琴(小松菜奈)とともに調査を開始。だが、田原家に憑いている“何か”は想像をはるかに超えた強大なモノだった。民族学者・津田(青木崇高)によると、その“何か”とは、田原家の故郷の民族伝承に由来する化け物ではないかという。そんななか、真琴の姉で、国内最強の霊媒師・琴子(松たか子)の呼びかけで、全国から猛者たちが次々と田原家に集結。かつてない規模の“祓いの儀式”が始まろうとしていた…。


 登場人物の全てに“心の闇”があるという、いかにも中島哲也監督好みの映画である。原作は“霊媒師姉妹シリーズ”となっているように、霊媒師姉妹の妹の方(映画では小松菜奈が演じる)が主役だが、映画では原作で狂言回しの役割りだった野崎(岡田准一)が主人公になる。


 原作タイトルは「ぼぎわんが、来る」。だが、“ぼぎわん”という言葉が省かれた。これはこの映画の本質的なところが、怪異が来るとか来ないとかではないという事なのだろうか。心の隙間を狙ってやってくる怪異を通して、人間の醜さを抉り出し、描いていく。一応、オカルトホラーなのだが、随所に笑える場面もあり、先輩霊媒師役の柴田理恵が、イイ味出していた。


私の評価…☆☆☆★

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くるみ割り人形と秘密の王国

くるみ割り人形と秘密の王国
くるみ割り人形と秘密の王国
劇場:MOVIX京都
監督:ラッセ・ハルストレム、ジョー・ジョンストン
脚本:アシュリー・パウエル
原作:E.T.A.ホフマン「くるみ割り人形とねずみの王様」
製作:マーク・ゴードン、ラリー・フランコ
製作総指揮:リンディ・ゴールドスタイン、サラ・スミス
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):マッケンジー・フォイ(小芝風花)、キーラ・ナイトレイ(坂本真綾)、ジェイデン・フォウォラ=ナイト(小野賢章)、ヘレン・ミレン(倉野章子)、モーガン・フリーマン(坂口芳貞)、ミスティ・コープランド、エウヘニオ・デルベス(茶風林)、リチャード・E・グラント(姫野惠二)、マシュー・マクファディン(宮内敦士)、アンナ・マデリー(恒松あゆみ)、セルゲイ・ポルーニン、エリー・バンバー(Lynn)、トム・スウィート(吉成翔太郎)、ジャック・ホワイトホール(岩崎正寛)、オミッド・ジャリリ(吉田ウーロン太) 他


 〈有名な原作やバレエとは全く違う別物〉


 19世紀に発表された童話を基に、チャイコフスキーが音楽を手がけたバレエの名作として知られる幻想的な物語を、ディズニーが映画化したファンタジー。


 クララ(マッケンジー・フォイ)は愛する母を亡くして以来、心を閉ざしていた。クリスマス・イヴ、クララは鍵のかかった卵型の入れ物をもらう。母の遺した「あなたに必要なものはすべてこの中にある」という言葉の意味を知るために、クララは鍵を探し始める。その晩、名付け親であるドロッセルマイヤー(モーガン・フリーマン)のクリスマス・パーティーに行ったクララは、彼からのプレゼントを受け取る糸をたどるゲームに参加すると、いつの間にか不思議な世界へ足を踏み入れてしまう。鍵を探すクララは、息を呑むほど美しくて幻想的な世界へ迷い込む。それは、色とりどりの花と緑で覆われた“花の国”、キャンディやマシュマロでできた“お菓子の国”、雪と氷がクリスタルのように輝く“雪の国”、そして謎の多い“第4の国”からなる秘密の王国だった。そこでプリンセスと呼ばれて戸惑うクララだったが、この世界を創り上げたのが亡き母であったことを知る。しかし、第4の国を支配するマザー・ジンジャー(ヘレン・ミレン)が反乱を起こし、王国は存亡の危機に瀕していた。母が愛した王国を救うため、クララは心優しいくるみ割り人形のフィリップとともに、第4の国に旅立つ。それは、この美しい世界に隠された真実を探す旅の始まりでもあった…。


 これはちょっと酷い。原作とも、それを簡略化したバレエ版とも全くストーリーが違う別物だ。


 本来なら鼠は、マザー・ジンジャーに仕える悪役なのだが、これが味方になっているのはともかく、悪役ではない筈の金平糖の精(キーラ・ナイトレイ めっちゃ化粧が濃くて最初誰だか分からなかった)が何で悪役なのか? クリスマスパーティーの場面もごっそりカットされているため、ヒロインと周りの人間関係の描写も薄く、感情移入が出来ない。秘密の王国の人たちも、動機が不明瞭で何をやりたいのかさっぱり分からない。くるみ割り人形の兵が黒人なのは、あるキャラをモーガン・フリーマンが演じているからなのだが、この関係性も説明されないので、原作を知らない人には疑問に思えるだろう。


 主役を演じるマッケンジー・フォイは、「インターステラー」(2014年)の時から成長して、すっかり素敵なレディになった。本作ではアクションにもチャレンジしているが、実はテコンドーが黒帯という腕前であり、今後はアクション映画のヒロインとしてもいけるのではないかということを予感させるような映画である。


私の評価…☆☆

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2019年1月12日 (土)

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:デビッド・イェーツ
脚本・原作:J・K・ローリング「幻の動物とその生息地」
製作:J・K・ローリング、デヴィッド・ハイマン、スティーヴ・クローヴス、ライオネル・ウィグラム
製作総指揮:ニール・ブレア 他
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):エディ・レッドメイン(宮野真守)、キャサリン・ウォーターストン(伊藤静)、ダン・フォグラー(間宮康弘)、アリソン・スドル(遠藤綾)、エズラ・ミラー(武藤正史)、ゾーイ・クラヴィッツ(森なな子)、クローディア・キム(大地葉)、カラム・ターナー(江口拓也)、ウィリアム・ナディラム(田村真)、イングヴァール・エッガート・シーグルソン(松山鷹志)、ケヴィン・ガスリー(粟野志門)、カルメン・イジョゴ(深見梨加)、ウルフ・ロス(掛川裕彦)、デレク・リデル(根本泰彦)、ポピー・コービー=チューチ(喜多村英梨)、ダニエル・ユーグ(神代知衣)、ジェシカ・ウィリアムズ(きそひろこ)、オラフル・ダッリ・オラフソン(島田岳洋)、デヴィッド・サクライ(辻井健吾)、ヴィクトリア・イェイツ(新谷真弓)、アルフィー・シモンズ(観世智顕)、デヴィッド・ウィルモット(本多新也)、フィオナ・グラスコット(渋谷はるか)、ブロンティス・ホドロフスキー(岩崎ひろし)、ジュード・ロウ(森川智之)、ジョニー・デップ(平田広明) 他


 〈脚本は、不慣れな作者ではなく手慣れた人に〉


 「ハリー・ポッター」シリーズのJ.K.ローリングが原作・脚本を手がけ、魔法使いの青年ニュートの活躍を描く、人気ファンタジーの第2弾。


 ホグワーツ魔法魔術学校の卒業生ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、シャイでおっちょこちょいな魔法動物学者。世界中を旅しては魔法動物を集め、不思議なトランクに詰め込んでいる。そんななか、イギリスにもどって来たニュートは、捕らえられていた“黒い魔法使い”グリンデルバルド(ジョニー・デップ)が逃げ出したことを知る。魔法界と人間界の支配を企むグリンデルバルドを追って、ニュートは恩師ダンブルドア(ジュード・ロウ)やニュートの仲間、魔法動物たちと共にパリへと向かう…。


 ストーリーがやや重たくシリアスになるのはシリーズ中間部分の宿命か。キャストが増えた分“人員整理”もされてしまうが、だんだん「ハリー・ポッター」との繋りも出てきた。異種同士の禁断の恋愛が描かれるのも、今だからできることなのかな、という感じである。


 ただ、本シリーズは原作者が脚本も担当しているが、やたらと説明台詞が多い等、脚本としてはダメダメな点がかなりある。映像の迫力で辛うじて楽しめるが、やっぱり脚本は、もう少し手慣れた人がやるべき。自分も専門学校時代に講義を受けていたので分かるのだが、小説と脚本は書き方が、似ているようで実は全く違うのだ。脚本は、映像化を前提に作られるので、出来上がった後に演出や演技、そして音等が加わって完パケ(完全パッケージ)と呼ばれる完成品になるため、脚本の段階では細かい描写は避けるのが普通なのだが、小説はそれ自体が完成品なので、雑誌「月刊シナリオ」等に掲載されている脚本と読み比べてみれば分かると思うが、脚本よりずっと描写が細かいのである。勿論これが作品に対して良い方向に出る場合もあるが、そういった成功例は殆ど無いのではないか。話題作りには成功しても、中身が伴わないのでは、意味がないのである。


私の評価…☆☆☆

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2019年1月 3日 (木)

ポリス・ストーリー/REBORN

ポリス・ストーリー/REBORN
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

既に元日に1本映画を観ていますが、昨年中に観た映画で、まだ感想が書けていないものがあるので、そちらを先に書いていきます。

劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:張立嘉
共同脚本:夏侯雲姍、崔斯韋
製作総指揮:成龍 他
音楽:趙英俊
出演:成龍、羅志祥、欧陽娜娜、夏侯雲姍、カラン・マルヴェイ、テス・ハウブリック、蔡書霊 他


 〈アメコミのパクりだらけ〉


 ジャッキー・チェンが代表作「ポリス・ストーリー 香港国際警察」など過去作のエッセンスを盛り込み、製作総指揮・主演を務めたポリス・アクション。


 国際捜査官リン(ジャッキー・チェン)は危篤に陥った幼い娘を病院に残したまま、本来、自分の任務ではなかった証人警護作戦に急遽駆り出されるが、ある陰謀に巻き込まれ、瀕死の重傷を負ってしまう……。それから13年。過去の事件を元ネタにした小説『ブリーディング・スチール』の出版をきっかけに、黒ずくめの犯罪組織を率いるアンドレ(カラン・マルヴェイ)や謎のハッカー・リスン(ショウ・ルオ)ら事件に関わった者たちが次々と姿を現わし動き出す。一方、正体を隠して暮らしていたリンも、事件の鍵を握る最愛の娘ナンシー(オーヤン・ナナ)を守るため、再び立ち上がる…。


 原題(「机器之血」)で気付くべきであったが、これは「ポリス・ストーリー(「警察故事」)」シリーズではない。何の影響を受けたのか分からないが、アメコミ映画のパロディ(というか、パクり)がたっぷりで、ワケわからんSF映画になっている。


 しかしよくこんな企画が通ったものだ。というか、よく2大アメコミ出版社から抗議されなかったものである。悪役の大ボスなんか「バットマン&ロビン」でシュワちゃんが演じたアイスマンそのまんまだからだ。ヒロインに埋め込まれる人工心臓はデザインそのものが「アイアンマン」だし、そのミュータントみたいなジャッキーの娘の傷の回復力は「X-MEN」のウルヴァリン並みに早い(笑)。他にもアメコミ写映画シリーズを知る人なら絶対に分かるパクリネタがいっぱいなのである。これは、本国で酷評の嵐だったのも納得がいく。


 救いは、ヒロイン2人が美人揃いだったこと。勿論アクションもちゃんとできていた。中でもジャッキーの娘役を演じた欧陽娜娜(オーヤン・ナナ 日本でも知られる欧陽菲菲の姪である)が可愛い。もう一人、ジャッキーの相棒を務めた新人女優エリカ・シアホウも格好良かった。ジャッキーも、まだまだ体は動くが、もうちょっと出来の良い映画をプロデュースしないとだめですな。


私の評価…☆

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