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2019年2月27日 (水)

〈午前十時の映画祭9〉 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ[ディレクターズ・カット](1984年)

〈午前十時の映画祭9〉 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ[ディレクターズ・カット](1984年)
〈午前十時の映画祭9〉 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ[ディレクターズ・カット](1984年)
劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:セルジオ・レオーネ
共同脚本:レオナルド・ベンヴェヌーティ、ピエロ・デ・ベルナルディ、エンリコ・メディオーリ
原作:ハリー・グレイ「THE HOODS」
製作:アーノン・ミル
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェームズ・ウッズ、エリザベス・マクガヴァン、ラリー・ラップ、ジェームズ・ヘイデン、ウィリアム・フォーサイス、エイミー・ライダー、ダーラン・フリューゲル、リチャード・フォロンジー、トリート・ウィリアムズ、チューズデイ・ウェルド、ジョー・ペシ、リチャード・ブライト、バート・ヤング、ジェラルド・マーフィ、ダニー・アイエロ、ジェームズ・ルッソ、スコット・ティラー、ラスティ・ジェイコブズ、ジェニファー・コネリー、マイク・モネッティ、ブライアン・ブルーム、エイドリアン・カラン、ジュリー・コーエン 他


  〈日本では劇場未公開だった長尺版〉


 元ギャングのハリー・グレイが書いた原作を脚色し、アウトローの世界に身を投じた若いユダヤ移民たちのつかの間の栄光と挫折を描く。


 デヴィッド・アーロンソン、通称ヌードルス(ロバート・デ・ニーロ)はユダヤ移民の子である。1923年、17歳のヌードルスがマックス(ジェームズ・ウッズ)と出会ったことから、仲間が寄り集まってゆく。パッシィー、コックアイ、年少のドミニク、親が経営するバーを手伝うモー、ヌードルスが憧れているモーの妹デボラ(エリザヴェス・マクガヴァン)、ケーキ1個で誰にでも身体を許してしまうペギー…。折りからの禁酒法施行を利用して稼ぐことを覚え、その金を共同のものとして駅のロッカーに常置しておくことを誓い合った彼らに大きな試練がやってくる。地元のやくざバグジーたちの襲撃でドミニクが殺されてしまったのだ。怒ったヌードルスはバグジーを刺し殺す。刑期は6年だった。1931年、刑務所から出てきたヌードルスも、迎えに来たマックスもすっかり成長していた。デボラも少女から成熟した美しい娘へと変貌し、彼女への愛が再び燃え上がった。再会の喜びにひたる間もなく、ヌードルスは新しい「仕事」にひき入れられた。デトロイトのギャング、ジョー(バート・ヤング)が持ってきたある宝石店襲撃プランを実行することになったのだ。事は手順どおり運んだ。だが店の主人の妻キャロル(チューズデイ・ウェルド)の意外な抵抗にあい、ヌードルスは彼女を犯す。禁酒法時代はやがて終焉を迎え、彼らは次の仕事に着手した。多発する労働争議への裏からの介入だ。しかし、ヌードルスの心は充たされなかった。デボラの愛が欲しかったのだ。しかし彼女はハリウッドに行って女優になるという幼い頃からの夢を実現するために、彼の前から姿を消した。ある日、マックスが全米一の警備を誇る連邦準備銀行を襲撃する計画を打ち明けた。ヌードルスは頑強に反対したが、マックスは言い出したらひき下がらない男だ。マックスの愛人になっているキャロルは警察に密告してマックスの計画を潰す以外に彼の命を助ける方法はないとヌードルスに懇願した。ヌードルスはキャロルの願いを聞き入れ、ダイヤルを回した。1968年、60歳を越したヌードルスは1通の墓地の改葬通知を手にしてニューヨークにやってくる。彼は、密告によって警察に殺されたマックス、パッツィー、コックアイが眠る墓地で1個の鍵を発見した。それはあの駅のロッカーの鍵だった。ロッカーの中には現金がつめ込まれた鞄が置いてあった。マックスは生きている! ヌードルスはその直感に従って今は女優として大成しているデボラに会い、デボラの子がマックスにそっくりなので唖然とした。ヌードルスとマックスは30数年ぶりに会った。マックスは、今はベイリー財団の理事長として政財界に君臨しており、ヌードルスの裏切りは全てマックスが計画したものだったのだ…。


 禁酒法時代にニューヨークのユダヤ人ゲットーで育った二人のギャングの生涯を描いた、レオーネの遺作にして代表作。今回は、3時間49分の「ディレクターズ・カット完全版」(僕はこのバージョンを、何処かの映画館の特別上映で観た記憶があるのだが)に、さらに22分の未公開カットを追加して、2014年のニューヨーク国際映画祭で公開された「エクステンデッド版」を上映しているものである。こちらのバージョンは、日本では同年にソフト化され限定生産(もしかすると現在廉価版があるかもしれないが)で発売されたのみで、スクリーンでの上映は今回が初めてである。


 通常版や完全版では登場シーンが全面カットされていたルイーズ・フレッチャーが、墓地管理人として登場していたり、大人になったデボラが舞台で「クレオパトラ」を演じるシーンなど、説明不足を補うものが殆どではあるが、貴重なシーンが追加されている。


 その追加シーンの殆どは、焼却されたと思われていたものが、偶然発見されたものであり、保存状態のあまり良くない部分もあったのか、デジタルリマスターされても元々のバージョンとの映像コントラストの差が激しく、そこだけ劣化しているような感じは否めなかったが、僕が一番好きな女優のジェニファー・コネリーのスクリーン・デビュー作で(撮影当時8歳!)、3時間49分版のDVDも持っているんだが、今回の映画祭の中では一番観たかった映画であり、スクリーンで観られたのは有り難い。


 ただ、途中休憩のタイミングが「ディレクターズ・カット完全版」と同じ箇所なので、「~完全版」でも遅く感じたのが3時間経ってからとさらに遅く、確かに場面的に区切りがいいとはいえ、もうちょっと早い段階で休憩にしてほしかった。さすがに3時間と1時間ちょいでは、バランスが悪いように思った。


私の評価…☆☆☆☆★

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