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2019年2月

2019年2月27日 (水)

〈午前十時の映画祭9〉 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ[ディレクターズ・カット](1984年)

〈午前十時の映画祭9〉 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ[ディレクターズ・カット](1984年)
〈午前十時の映画祭9〉 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ[ディレクターズ・カット](1984年)
劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:セルジオ・レオーネ
共同脚本:レオナルド・ベンヴェヌーティ、ピエロ・デ・ベルナルディ、エンリコ・メディオーリ
原作:ハリー・グレイ「THE HOODS」
製作:アーノン・ミル
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェームズ・ウッズ、エリザベス・マクガヴァン、ラリー・ラップ、ジェームズ・ヘイデン、ウィリアム・フォーサイス、エイミー・ライダー、ダーラン・フリューゲル、リチャード・フォロンジー、トリート・ウィリアムズ、チューズデイ・ウェルド、ジョー・ペシ、リチャード・ブライト、バート・ヤング、ジェラルド・マーフィ、ダニー・アイエロ、ジェームズ・ルッソ、スコット・ティラー、ラスティ・ジェイコブズ、ジェニファー・コネリー、マイク・モネッティ、ブライアン・ブルーム、エイドリアン・カラン、ジュリー・コーエン 他


  〈日本では劇場未公開だった長尺版〉


 元ギャングのハリー・グレイが書いた原作を脚色し、アウトローの世界に身を投じた若いユダヤ移民たちのつかの間の栄光と挫折を描く。


 デヴィッド・アーロンソン、通称ヌードルス(ロバート・デ・ニーロ)はユダヤ移民の子である。1923年、17歳のヌードルスがマックス(ジェームズ・ウッズ)と出会ったことから、仲間が寄り集まってゆく。パッシィー、コックアイ、年少のドミニク、親が経営するバーを手伝うモー、ヌードルスが憧れているモーの妹デボラ(エリザヴェス・マクガヴァン)、ケーキ1個で誰にでも身体を許してしまうペギー…。折りからの禁酒法施行を利用して稼ぐことを覚え、その金を共同のものとして駅のロッカーに常置しておくことを誓い合った彼らに大きな試練がやってくる。地元のやくざバグジーたちの襲撃でドミニクが殺されてしまったのだ。怒ったヌードルスはバグジーを刺し殺す。刑期は6年だった。1931年、刑務所から出てきたヌードルスも、迎えに来たマックスもすっかり成長していた。デボラも少女から成熟した美しい娘へと変貌し、彼女への愛が再び燃え上がった。再会の喜びにひたる間もなく、ヌードルスは新しい「仕事」にひき入れられた。デトロイトのギャング、ジョー(バート・ヤング)が持ってきたある宝石店襲撃プランを実行することになったのだ。事は手順どおり運んだ。だが店の主人の妻キャロル(チューズデイ・ウェルド)の意外な抵抗にあい、ヌードルスは彼女を犯す。禁酒法時代はやがて終焉を迎え、彼らは次の仕事に着手した。多発する労働争議への裏からの介入だ。しかし、ヌードルスの心は充たされなかった。デボラの愛が欲しかったのだ。しかし彼女はハリウッドに行って女優になるという幼い頃からの夢を実現するために、彼の前から姿を消した。ある日、マックスが全米一の警備を誇る連邦準備銀行を襲撃する計画を打ち明けた。ヌードルスは頑強に反対したが、マックスは言い出したらひき下がらない男だ。マックスの愛人になっているキャロルは警察に密告してマックスの計画を潰す以外に彼の命を助ける方法はないとヌードルスに懇願した。ヌードルスはキャロルの願いを聞き入れ、ダイヤルを回した。1968年、60歳を越したヌードルスは1通の墓地の改葬通知を手にしてニューヨークにやってくる。彼は、密告によって警察に殺されたマックス、パッツィー、コックアイが眠る墓地で1個の鍵を発見した。それはあの駅のロッカーの鍵だった。ロッカーの中には現金がつめ込まれた鞄が置いてあった。マックスは生きている! ヌードルスはその直感に従って今は女優として大成しているデボラに会い、デボラの子がマックスにそっくりなので唖然とした。ヌードルスとマックスは30数年ぶりに会った。マックスは、今はベイリー財団の理事長として政財界に君臨しており、ヌードルスの裏切りは全てマックスが計画したものだったのだ…。


 禁酒法時代にニューヨークのユダヤ人ゲットーで育った二人のギャングの生涯を描いた、レオーネの遺作にして代表作。今回は、3時間49分の「ディレクターズ・カット完全版」(僕はこのバージョンを、何処かの映画館の特別上映で観た記憶があるのだが)に、さらに22分の未公開カットを追加して、2014年のニューヨーク国際映画祭で公開された「エクステンデッド版」を上映しているものである。こちらのバージョンは、日本では同年にソフト化され限定生産(もしかすると現在廉価版があるかもしれないが)で発売されたのみで、スクリーンでの上映は今回が初めてである。


 通常版や完全版では登場シーンが全面カットされていたルイーズ・フレッチャーが、墓地管理人として登場していたり、大人になったデボラが舞台で「クレオパトラ」を演じるシーンなど、説明不足を補うものが殆どではあるが、貴重なシーンが追加されている。


 その追加シーンの殆どは、焼却されたと思われていたものが、偶然発見されたものであり、保存状態のあまり良くない部分もあったのか、デジタルリマスターされても元々のバージョンとの映像コントラストの差が激しく、そこだけ劣化しているような感じは否めなかったが、僕が一番好きな女優のジェニファー・コネリーのスクリーン・デビュー作で(撮影当時8歳!)、3時間49分版のDVDも持っているんだが、今回の映画祭の中では一番観たかった映画であり、スクリーンで観られたのは有り難い。


 ただ、途中休憩のタイミングが「ディレクターズ・カット完全版」と同じ箇所なので、「~完全版」でも遅く感じたのが3時間経ってからとさらに遅く、確かに場面的に区切りがいいとはいえ、もうちょっと早い段階で休憩にしてほしかった。さすがに3時間と1時間ちょいでは、バランスが悪いように思った。


私の評価…☆☆☆☆★

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2019年2月25日 (月)

第91回アカデミー賞結果速報!

2018年度・第91回アカデミー賞結果速報!
主な受賞結果です。

☆作品賞
「グリーンブック」

☆主演男優賞
ラミ・マレック(「ボヘミアン・ラプソディ」)

☆主演女優賞
オリビア・コールマン(「女王陛下のお気に入り」)

☆助演男優賞
マハーシャラ・アリ(「グリーンブック」)

☆助演女優賞
レジーナ・キング(「ビール・ストリートの恋人たち」)

☆監督賞
アルフォンソ・キュアロン(「ROMA ローマ」)

☆長編アニメーション賞
「スパイダーマン スパイダーバース」

☆外国語映画賞
「ROMA ローマ」(メキシコ)

☆脚本賞
ニック・バレロンガ、ブライアン・カリー、ピーター・ファレリー(「グリーンブック」)

☆脚色賞
チャーリー・ワクテル、デビッド・ラビノウィッツ、ケビン・ウィルモット、スパイク・リー(「ブラック・クランズマン」)

☆美術賞
「ブラックパンサー」

☆撮影賞
アルフォンソ・キュアロン(「ROMA ローマ」)

☆衣裳デザイン賞
ルース・カーター(「ブラックパンサー」)

☆編集賞
(「ボヘミアン・ラプソディ」)

☆メイクアップ&ヘアスタイリング賞
「バイス」

☆作曲賞
ルドウィグ・ゴランソン(「ブラックパンサー」)

☆主題歌賞
“Shallow”(「アリー/スター誕生」)

☆音響編集賞
「ボヘミアン・ラプソディ」

☆録音賞
「ボヘミアン・ラプソディ」

☆視覚効果賞
「ファースト・マン」

☆ドキュメンタリー賞
「Free Solo(原題)」

☆短編ドキュメンタリー賞
「ピリオド 羽ばたく女性たち」

☆短編実写映画賞
「Skin(原題)」

☆短編アニメーション賞
「Bao」


 このところ、何かと波乱含みの授賞式だが、今年は司会を務めるはずだった人物が、過去の不適切なツイートを理由に降板し、司会進行役なしで行われた。

 今回は、受賞作をあまりまだ観ていないのだが、受賞は「ボヘミアン・ラプソディ」の4部門が最多。「グリーンブック」と「ROMA ローマ」、「ブラックパンサー」が3部門で分け合う形に。「ROMA ローマ」はNetflixによる、所謂劇場用映画ではなくネット配信による作品で、こういった作品が映画の賞を獲っていいのかな? いや、獲るような時代になっちゃったんだなぁ、と思ってしまった。

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2019年2月20日 (水)

ニセコイ

ニセコイ
ニセコイ
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:河合勇人
脚本:小山正太、杉原憲明
原作:古味直志「ニセコイ」
製作:平野隆(企画プロデュース)、辻本珠子
音楽:髙見優
主題歌:ヤバイTシャツ屋さん「かわE」
出演:中島健人(Sexy Zone)、中条あやみ、池間夏海、島崎遥香、岸優太(King & Prince)、青野楓、河村花、GENKING、松本まりか、丸山智己、加藤諒、団時朗、宅麻伸(友情出演)、DAIGO 他


  〈爆死レベルかと思いきや、意外に面白い〉


 週刊少年ジャンプで連載され、人気を博した古味直志原作の同名コミックを中島健人&中条あやみ主演で映画化した青春ラブ・コメディ。


 極道・集英会組長の一人息子・一条楽(中島健人)は、勉強一筋でケンカ嫌いの普通の男子高校生。楽は、幼いころに出会った女の子と「再会したら結婚する」と誓い合い、その子は“鍵”を、自分は“錠”のペンダントを肌身離さず持っていようと約束していた。ある朝、楽は登校中に、門を飛び越えてきた転校生の女子・桐崎千棘(中条あやみ)から飛び蹴りをくらう。金髪&ハーフでケンカっ早い千棘は、アメリカのギャング組織の一人娘。2人の相性は最悪だったが、親の組織同士も抗争寸前だった。その抗争を食い止めるため、2人は強制的に恋人のフリをすることを約束させられる…。


 予告編からして爆死レベルの映画と思っていたが、意外にも普通に楽しめる。まぁ、全25巻もある原作を無理矢理2時間に収めているんだから、ある程度の改変やキャラ変は仕方がないが、さほど大幅には変えていないところをみると、先に連続ドラマ作って映画化の流れの方が、より濃い内容の物になったのではないだろうか? 鶫誠士郎が物言わぬキャラに改変されたのは惜しい気がするが。大ヒットには至っていないみたいだが、中条あやみの金髪碧眼も、本人がハーフだからなのかよく似合っており、マンガの実写版としては成功の部類に入るかも。


私の評価…☆☆☆

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2019年2月19日 (火)

蜘蛛の巣を払う女

蜘蛛の巣を払う女
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:フェデ・アルバレス
脚本:スティーヴン・ナイト
原作:デヴィッド・ラーゲルクランツ「The Girl in the Spider's Web」
製作:スコット・ルーディン 他
製作総指揮:デヴィッド・フィンチャー 他
音楽:ロケ・バニョス
出演:クレア・フォイ、スヴェリル・グドナソン、シルヴィア・フークス、ラキース・スタンフィールド、スティーヴン・マーチャント、ヴィッキー・クリープス、クレス・バング、クリストファー・コンベリー、シヌーヴ・マコディ・ルンド、キャメロン・ブリットン、アンドレア・ペジック、フォルカー・ブルッヒ 他


  〈アクションのボリュームはup でもストーリーは雑に〉


 背中にドラゴンのタトゥーを入れた天才ハッカー、リスベットの活躍を描く、スウェーデン発のベストセラー小説「ミレニアム」シリーズの続編となるサスペンス・ミステリー。


 背中にドラゴンのタトゥーを持つ天才ハッカー、リスベット(クレア・フォイ)は、特殊な映像記憶能力を駆使して活躍していた。そんなある日、彼女は人工知能=AIの世界的権威・バルデル教授から仕事の依頼を受ける。依頼の内容は、意図せずに開発してしまった核攻撃プログラムを、アメリカ国家安全保障局から奪回するというもの。その裏に隠された恐るべき陰謀を探るうち、奇妙で不気味な謎の存在に行き当たるリスベット。それは、16年前に別れた双子の姉妹カミラ(シルヴィア・フークス)。だが、そのことに気付いた時はすでに、周到に仕組まれたカミラの罠に落ちていた。そしてリスベットは、自身の忌まわしい記憶と、葬り去ったはずの残酷な過去に向き合うことに…。


 この作品、1~3作はスウェーデン映画で、その後に作られたハリウッド・リメイク版の内容は、その3つを1本にまとめた物だったのだが、今回はスウェーデンとアメリカの合作である。


 ヒロイン=リズベットが少女時代に経験した悲惨な出来事が、本作のキーポイントなのだが、過去作に比べアクションに比重が置かれた分、ストーリーがやや雑になっている感じがした。


 現在公開中の「ファースト・マン」にもヒロイン役で出演する、クレア・フォイのリズベットも悪くはないが、やっぱりスウェーデン版のノオミ・ラパスには敵わない。強力な協力者となるはずのミカエルも、役に立っているのか何だか分からないほど、殆ど目立たずじまいで残念。原作3作目までの作者逝去で、作者が変わったこの4作目は、恐らく原作そのもののテイストが変わっているだろうから、キャスト変更は納得だが、リズベットはともかくミカエル役はミスキャストだと思った。


私の評価…☆☆☆

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2019年2月16日 (土)

ときめき♡プリンセス婚活記

ときめきプリンセス婚活記
劇場:シネマート心斎橋
監督:ホン・チャンピョ
脚本:イ・ソミ
音楽:キム・トンギ
出演:シム・ウンギョン、イ・スンギ、キム・サンギョン、ヨン・ウジン、カン・ミンヒョク、チェ・ウシク、チョ・ボクレ、ミンホ 他


  〈何でこんな邦題にしたの〉


 「怪しい彼女」のシム・ウンギョンが世間知らずな姫を演じる時代劇ラブストーリー。王は大干ばつから民を救うため、婚期を迎えたソンファ姫と最高の相性を持つ男性を結婚させることに。花婿を見つけるため、占い師ソ・ドユンによって4人の候補に絞るが…。「観相師 かんそうし」に次ぐ、占い3部作のシリーズ2作目。


 英祖29年、深刻な大干ばつに苦しむ民を救うため、王(キム・サンギョン)はあらゆる策を尽くす。しかし雨は一向に降らず、困り果てた王は占術に助けを求める。そして、陰陽の均衡の崩れを元通りにするため、婚期を迎えた娘・ソンファ姫(シム・ウンギョン)と最高の相性を持つ男性を婿として迎え入れ、婚礼を執り行うことを決める。姫に相応しい婿を見つけるために、朝鮮最高の監察官(占い師)であるソ・ドユン(イ・スンギ)を抜擢し、一大婚活プロジェクトが始動する。国中から選りすぐりの花婿候補を集め、占いによって最終候補を、野心家のユン・シギョン(ヨン・ウジン)、絶世の美男子カン・フィ(カン・ミンヒョク)、親孝行なナム・トホ(チェ・ウシク)、年下男子のチョ・ユサンの4人にまで絞り込む。しかし、ソンファは見ず知らずの男性と結婚することはできないと、4人の素顔を知るべく宮中を抜け出して町へ出る。しかしそれをソ・ドユンに見つかってしまい…。


 原題の直訳は単純に「相性」なので、恋愛シミュレーションゲームのような邦題をつけた日本の配給会社のネーミング・センスを疑ってしまうが、「ローマの休日」のハッピーエンド版といっていいような、コメディタッチで楽しい映画である。


 「怪しい彼女」のシム・ウンギョンが、世間知らずだが好奇心旺盛なお姫さまを好演。やっぱり彼女は、こういうお転婆で明るい役が似合っている。シリアスとコメディが混在するストーリーだが、それでも楽しめるのは、主演2人の持ち味が活かされているから。終始ベタなラブコメの王道展開なので、新鮮味という点では欠けているが、たまには気楽に観られる韓国映画鑑賞ってのも、いいかも。


私の評価…☆☆☆

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2019年2月13日 (水)

ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow

ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow
ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow
劇場:MOVIX京都
監督:酒井和男
脚本:花田十輝
原案:公野櫻子
原作:矢立肇
制作:サンライズ
音楽:加藤達也
主題歌:Aqours「僕らの走ってきた道は…」(オープニング)「Next SPARKLING!!」(エンディング)
声の出演:高海千歌…伊波杏樹、桜内梨子…逢田梨香子、松浦果南…諏訪ななか、黒澤ダイヤ…小宮有紗、渡辺曜…斉藤朱夏、津島善子…小林愛香、国木田花丸…高槻かなこ、小原鞠莉…鈴木愛奈、黒澤ルビィ…降幡愛、渡辺月…黒沢ともよ、鹿角聖良…田野アサミ、鹿角理亞…佐藤日向 他


 〈μ'sとは違う、新たなる旅立ち〉


 母校の危機を救うため、スクールアイドルとして活動する少女たちの青春を描く人気TVアニメの劇場版。浦の星女学院のスクールアイドル「Aqours」が、頂点を極めた後の物語が描かれる。


 静岡県沼津市の海辺の町、内浦にある私立浦の星女学院でスクールアイドルグループ『Aqours』を結成した高海千歌ら9人の少女たち。浦の星女学院が統廃合されることになり、同校からの最後の参加となるスクールアイドルの祭典『ラブライブ!』で見事優勝を果たした。その後、2年生や1年生は新たな学校への編入の準備を進めていくが、想定外のトラブルが連発。さらには卒業旅行に向かった3年生が行方不明になってしまう。離れてはじめて互いの存在の大きさに気付いた彼女たちが、新たな一歩を踏み出すためにたどり着いた答えとは…。


 第1期シリーズは主人公の高坂穂乃果(cv:新田恵海)が高校3年生となり、アイドルグループ“μ's”が解散するというところで「劇場版」を迎えたが、今回第2シリーズの「劇場版」は、主人公の高海千歌がまだ高校2年生。卒業を控えた3年生メンバーが抜け、統廃合先の学校ではPTAが統廃合に難色を示す中、新生“Aqours”の“進む道”に苦悩しつつも、前を向いて歩んで行こうとする。


 オープニングの歌唱シーンから「ラ・ラ・ランド」みたいで勢いがあり思わず見入った。ただ、完結編というのでは無さそうで、“負ければ終わり”や“解散”という枷も全く無かったので、終盤の盛り上がりには欠けたかなぁという感じである。どういうわけだか、“Aqours”より、そのライバルである“Saint Snow”のライブシーンがめちゃくちゃカッコ良いのも、はて、どうなのか?


 ネットでの映画評でも酷評がやや目立つ。まぁ、前作と比べても、強引で雑な展開が目立つし、比較されるのだろうが、音楽映画としては十分楽しめるし、続編がもしあるのであれば、楽しみにしたいところだ。


私の評価…☆☆☆

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2019年2月 6日 (水)

アリー/スター誕生

アリー/スター誕生
アリー/スター誕生
劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本・製作:ブラッドリー・クーパー
共同脚本:エリック・ロス、ウィル・フェッターズ
共同製作:ビル・ガーバー 他
製作総指揮:バジル・イワニーック 他
音楽監修:ジュリア・ミシェルズ、ジュリアンヌ・ジョーダン
出演:ブラッドリー・クーパー、レディー・ガガ、サム・エリオット、アンドリュー・ダイス・クレイ、デイヴ・シャペル、レベッカ・フィールド、マイケル・ハーネイ、ラフィ・ガヴロン、ルーカス・ネルソン&プロミス・オブ・ザ・リアル(ジャクソンのバンド)、
シャンジェラ・ラキファ・ワドリー、ウィリアム・ベリ、アンソニー・ラモス、ホールジー(本人役) 他


  〈レディー・ガガの圧倒的なパフォーマンスを楽しむ映画〉


 歌手レディー・ガガの映画初主演作となる音楽ドラマ。歌手を夢見るヒロインが、国民的人気を誇るミュージシャンと出会い、その才能を認められ、華やかなショービジネスの世界に足を踏み入れていく。


 アリー(レディー・ガガ)は歌手になることを夢見ていたが、なかなか芽が出ず、諦めかけていた。そんなある日、世界的シンガーのジャクソン(ブラッドリー・クーパー)と出会う。アリーの歌に魅了されたジャクソンに導かれるように、アリーは華々しいデビューを飾り、瞬く間にスターダムを駆け上がっていく。2人は激しく恋に落ち、固い絆で結ばれるが、全盛期を過ぎたジャクソンの栄光は徐々に陰り始めていく…。


 映画を観る前までは、“はて、レディー・ガガに演技ができるのか?”と思っていたのだが、映画を観た瞬間にその不安は吹き飛んだ。恐らくはアクターズ・スタジオ出身のクーパーが、徹底的に叩き込んだのだろうが、こんなに演技ができるとは正直思っていなかった。逆に音楽未経験のクーパーにはガガが教え込んだようで、役者って、凄いなぁと思わせる。


 本作のオリジナル版は1937年に公開(日本公開は1939年)された、ジャネット・ゲイナー&フレドリック・マーチ主演の「スタア誕生」。以降、1954年のジュディ・ガーランド主演版、1976年のバーブラ・ストライザンド主演版とリメイクされ、今回が4回目の映画化なのだが、役名と役職、相関関係が若干異なる以外、ストーリーの大まかな流れは一緒。そこに、マイノリティーの問題が少し取り入れられているのが今風なのかなぁ、という感じである。元々の話にはモデルがいて、1930年代に活躍した往年の名女優バーバラ・スタンウィックと、ボードビリアンのフランク・フェイの実話がヒントになっているのだが、当時からこういった人生の浮き沈みの話は、似たようなものが沢山あったらしく、何度もリメイクされているということは、今もなお、普遍的な問題として残っているという事なのだろう。観ているときは気付かなかったが、過去作、特に音楽界が舞台となったバーブラ・ストライザンド主演版へのオマージュが、結構いろんなところに入っていたらしい。


 因みに、本作は元々クリント・イーストウッドが監督をする予定で2011年に企画され、ビヨンセが主演をつとめる予定だったが、妊娠が発覚し、企画が一旦延期され、結果イーストウッドは別作品(同名ミュージカルを映画化した「ジャージー・ボーイズ」)を作る事になった。もし、当初の企画が成立していたら、どうなっていただろう? マイノリティの問題が黒人差別に刷り変わっていただろうということは、容易に想像がつくが、それでも観てみたかったなぁ。


私の評価…☆☆☆☆★

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2019年2月 2日 (土)

おとなの恋は、まわり道

おとなの恋は、まわり道
劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:ヴィクター・レヴィン
製作:エリザベス・デル 他
音楽:ウィリアム・ロス
出演:キアヌ・リーヴス、ウィノナ・ライダー


  〈この二人芝居は、映画よりも舞台向き〉


 キアヌ・リーブスとウィノナ・ライダーが4度目の共演を果たしたラブストーリー。空港で出会い、同じ結婚式に参列することが判明した2人の男女が、毒舌交じりの会話を交わしながらも恋に落ちていく。


 イケメンだけど偏屈なフランク(キアヌ・リーブス)と、美人なのに毒舌家のリンジー(ウィノナ・ライダー)はある結婚式に招待される。花婿はフランクが絶縁中の異父弟で、リンジーを捨てた元婚約者だった。フランクとリンジーは出会った瞬間から感じ悪さを爆発させるが、言い合いを繰り返すうちにお互いに惹かれ始める。なかなか素直に恋に落ちることができない、大人の恋の行方は…。


 “二人芝居”というもの自体が結構特殊なものなので、これは人によって好みが別れる映画だ。


 「ドラキュラ」(1992年/フランシス・フォード・コッポラ監督)での共演も、今や昔。すっかり中年になってしまったこの2人が、今度は素敵な景色と音楽を背景に、愚痴や毒を吐きまくる。徹底した会話劇なので、台詞の量がかなり多く、マシンガントークのように、次から次へと繰り出されるのだが、僕には殆ど空回りで笑うに笑えず、ひねくれ過ぎて、辛いだけだった。


 ただ、このところ脇役やチョイ役が多かったウィノナ・ライダーが、またロマコメのヒロインに返り咲いてくれたのは、ファンとしては嬉しいかぎり。大分、オバさんになっちまったけど、またこういう映画で主役を張っている姿を見たいな。


私の評価…☆☆

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