« 2019年2月 | トップページ | 2019年4月 »

2019年3月

2019年3月31日 (日)

アリータ:バトルエンジェル

S_1554013434648187010741_r

S_15540134648581054638567_r

劇場:TOHOシネマズ二条
監督:ロバート・ロドリゲス
脚本:ジェームズ・キャメロン、レータ・カログリディス
原作:本城ゆきと「銃夢」
製作:ジェームズ・キャメロン、ジョン・ランドー
製作総指揮:デヴィッド・ヴァルデス
音楽:トム・ホルケンボルフ
主題歌:デュア・リパ「Swan Song」
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):ローサ・サラザール[アリータのモーション・キャプチャー・アクトレス](上白石萌音)、クリストフ・ヴァルツ(森川智之)、ジェニファー・コネリー(山像かおり)、マハーシャラ・アリ(鶴岡聡)、エド・スクライン(神谷浩史)、ジャッキー・アール・ヘイリー(木村雅史)、キーアン・ジョンソン(島﨑信長)、ジョージ・レンデボーグ・Jr(榎木淳弥)、ラナ・コンドル(村中知)、アイダラ・ヴィクター(中村千絵)、ジェフ・フェイヒー(魚建)、エイザ・ゴンザレス(志田有彩)、デレク・ミアーズ(佐藤せつじ)、レナード・ウー(櫻井トオル)、リック・ユーン(藤翔平)、ジェフ・ボトムズ(古舘伊知郎) 他

 

[カメオ出演]エドワード・ノートン、ミシェル・ロドリゲス(本田貴子)、 ジェイ・コートニー(星野貴紀)

 

 

 〈新たなる“戦う天使”の誕生〉

 

 

 斬新な映像表現で数々のヒット作を送り出してきたジェームズ・キャメロンが製作と脚本を担当し、木城ゆきとのコミック「銃夢」を映画化したSFアクション。兵器であるという自身の運命に直面し苦悩するサイボーグの少女アリータの戦いが描かれる。

 

 

 天空に浮かぶ都市と、そこから排出された廃棄物が堆積する荒廃した町という2つに分断された世界。地上で暮らすサイバー医師のイド(クリストフ・ヴァルツ)はある日、クズ鉄の山からサイボーグの少女の頭部を発見する。新しい機械の身体とアリータ(ローサ・サラザール)という名を与えられた少女は、襲ってきた敵からイドを守ろうとした時、自らに備わっていた戦闘能力に気付いてしまう。

 

 

 これ、むっちゃ面白い! とにかく、CGキャラのガリィ(原作でのヒロインの呼称 英語で“gully”は男性の名前に用いられることが多いため海外版では「アリータ(又はアリタ)」に変更されている)改めアリータの造形が素晴らしい。まさか、史上最強の“萌え”キャラになっているとは思わなかったが(笑)。アップショット時の質感なんか、本当にCGなのかと思ったし。架空の競技=モーターボールの場面も楽しい。それでいて話の細かい部分はロバート・ロドリゲス監督らしいグロさとかもあるのだが、全体的に見ればやっぱり不思議とジェームス・キャメロンらしい映画になるのである。

 

 

 集英社版だけでも9巻ある原作を無理に詰め込まず、前半4巻分程で一先ずまとめたのも良。これは早く製作費を回収してもらって続きを作ってほしい。

 

 

私の評価…☆☆☆☆★

 

ポチッとよろしく!

| | コメント (0)

2019年3月30日 (土)

マスカレード・ホテル

S_1553916497873961032487_r

S_1553916473771927627614_r

劇場:TOHOシネマズ二条
監督:鈴木雅之
脚本:岡田道尚
原作:東野圭吾「マスカレード・ホテル」
製作:石原隆、木下暢起、藤島ジュリーK.、市川南
音楽:佐藤直紀
出演:木村拓哉、長澤まさみ、小日向文世、梶原善、泉澤祐希、東根作寿英、石川恋、濱田岳、前田敦子、笹野高史、髙嶋政宏、菜々緒、生瀬勝久、宇梶剛士、橋本マナミ、松たか子、明石家さんま(友情出演)、鶴見辰吾、篠井英介、石橋凌、渡部篤郎、田口浩正、勝地涼 他

 

 

  〈「ミステリー」と言われると、ちょっと違うかも〉

 

 

 東野圭吾の人気シリーズを木村拓哉&長澤まさみ主演で映画化したミステリー。連続殺人事件を解決するため、ホテルに潜入したエリート刑事・新田と優秀なホテルマン、山岸がタッグを組み、事件の真相に迫っていく。

 

 

 都内で3件の殺人事件が起こり、すべての事件現場に残された不可解な数字の羅列から、事件は予告連続殺人として捜査されることになる。警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介(木村拓哉)はその数字を解読し、次の犯行場所はホテル・コルテシア東京であることを突き止める。しかし犯人への手掛かりは一切不明のため、警察はコルテシア東京での潜入捜査を決断する。新田はホテルのフロントクラークとして犯人を追うことになり、コルテシア東京の優秀なフロントクラーク・山岸尚美(長澤まさみ)が彼の教育係に任命される。刑事として次々と現れる素性の知れない宿泊客たちの仮面を剥がそうとする新田と、ホテルマンとして利用客の仮面を守ろうとする尚美は幾度となく衝突を繰り返すが、共にプロとして価値観を理解し合うようになっていき、二人の間に不思議な信頼関係が芽生えていく。そんななか、事件は急展開を迎え、警察とホテルは追い込まれていく…。

 

 

 普通に面白かった。舞台となるのは、連続殺人の次の現場になることが予告されたホテルで、人を疑うのが仕事の刑事と、人を信じて幸せにするという、真逆の価値観をもったホテルマンがバディを組み、事件の謎に迫っていくというもの。

 

 

 キムタクの刑事役に長澤まさみのホテルマン役は、共にハマっており息もピッタリ。松たか子の“老婆”変装は、口元アップショットでバレバレだったが、エンドロール前のシーンに明石家さんまがカメオ出演しているのはわからなかった(キムタクに“大竹さん”と呼ばれてチェックインしているようで、これが分かるとちょっと笑える)。

 

 

 原作はスピンオフと続編でシリーズ化されているので、映画版も同じキャストでシリーズ化してくれたら嬉しい。

 

 

私の評価…☆☆☆★

 

ポチッとよろしく!

| | コメント (0)

2019年3月23日 (土)

アクアマン

S_15533197779792092330895_r
S_1553319800320149866947_r
劇場:MOVIX京都
監督:ジェームズ・ワン
脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック、ウィル・ビール
原案:ジェフ・ジョンズ、ジェームズ・ワン、ウィル・ビール
原作:DCコミックス(キャラクター創造:ポール・ノリス、モート・ワイジンガー)
製作:ピーター・サフラン、ロブ・コーワン
製作総指揮:デボラ・スナイダー、ザック・スナイダー 他
音楽:ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):ジェイソン・モモア(安元洋貴)、アンバー・ハード(田中理恵)、ウィレム・デフォー(多田野曜平)、パトリック・ウィルソン(中村悠一)、ドルフ・ラングレン(広瀬彰勇)、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世(濱野大輝)、ニコール・キッドマン(沢城みゆき)、テムエラ・モリソン(丸山壮史)、ルーディ・リン(中務貴幸)、マイケル・ビーチ(玉野井直樹)、ランドール・パーク(河本邦弘)、グレアム・マクタヴィッシュ(石田圭祐)、ジュリー・アンドリュース[カラゼンの声](磯辺万沙子)、ジョン・リス=デイヴィス[ブライン王の声](斎藤志郎)、ジャイモン・フンスー[リクー王の声](松山鷹志) 他


 〈海の「ワイルド・スピード」〉


 アメリカン・コミック「DCコミックス」の「アクアマン」の実写映画で、様々なDCコミックスの実写化映画作品を、同一の世界観のクロスオーバー作品群として扱う「DCエクステンデッド・ユニバース」シリーズの6作目。「ジャスティス・リーグ」でバットマンらと共に戦ったスーパーヒーロー、アクアマンの活躍を描くSFアクション。地上制服を企むアトランティス帝国に、アトランティス帝国と人間の血を引くアクアマンが立ち向かう。


 サメをはじめ海の生物すべてを従えて戦うことができる海底王国アトランティスの末裔アクアマン(ジェイソン・モモア)は、人間として育てられた。地上を超える未知の文明をもったアトランティス帝国は、人類の支配を狙い侵略を始める。地上と海、どちらを守るのか選択を迫られたアクアマンは…。


 あまり期待していなかったが、監督がジェームズ・ワンなので、水中の「ワイルド・スピード」といった趣で楽しめる。或いは、マーベル・シネマティック・ユニバースで言えば「マイティ・ソー」のノリに近いか。


 ほぼ全編アクションの釣瓶打ちという展開も「ワイルド~」っぽいのだが、今までの作品でダークな雰囲気が主だったDCエクステンデッド・ユニバースの中でこのノリは新鮮。マーベルの「マイティ・ソー」と同様に神話ベースの話だが、これもジェームズ・ワン監督らしく、神話そのものをあまり知らなくても楽しむことができる。本作と次作のこれもコメディっぽい「シャザム!」(4月19日公開予定)で、軽くて明るい方に方向転換していくのだろうか。


 「マーベル・シネマティック・ユニバース」の作品群に比べると、どうしても出遅れ感と物足りなさが目立つDCだが、問題児のプロデューサーは去ったので、これから作風は変わっていくのかもしれない。さすがに2時間半近い上映時間は、ちょっと長過ぎる気もするので、もうちょっとコンパクトに、且つ話の緩急があれば、さらに面白くなると思うのだが。「シャザム!」以降は来年に、「スーサイド・スクワッド」(2016年)のハーレイ・クイン(演:マーゴット・ロビー)を主人公とするスピンオフ「バーズ・オブ・プレイ」(2020年2月全米公開予定)と「ワンダーウーマン 1984」(同6月公開予定)と、前作がヒットした映画の続編が続く。本作も、エンドクレジット中におまけのシーンがあり、続編作る気満々なので、女性ヒーローに負けじと頑張ってほしいものだ。


私の評価…☆☆☆★

ポチッとよろしく!

| | コメント (0)

2019年3月22日 (金)

七つの会議

S_1553148808846553043501_r
S_155314875879027269164_r
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:福澤克雄
脚本:丑尾健太郎、李正美
原作:池井戸潤「七つの会議」
製作:「七つの会議」製作委員会
音楽:服部隆之
主題歌:ボブ・ディラン「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」
出演:野村萬斎、香川照之、及川光博、片岡愛之助、音尾琢真、藤森慎吾、朝倉あき、岡田浩暉、木下ほうか、吉田羊、土屋太鳳、小泉孝太郎、溝端淳平、春風亭昇太、立川談春、勝村政信、世良公則、鹿賀丈史、橋爪功、北大路欣也 他


  〈日本企業の闇を描く問題作〉


 数多くの映像化作品で知られる人気作家・池井戸潤の同名作を、野村萬斎主演で映画化したミステリー。万年係長が上司のパワハラを告発したことを機に、会社内で起こる騒動が描かれる。


 都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫(野村萬斎)、通称“居眠りハッカク”はどこの会社にも一人はいる所謂ぐうたら社員。ノルマも最低限しか果さず、定例の営業会議では傍観しているだけの八角は、トップセールスマンである課長・坂戸(片岡愛之助)からその怠惰ぶりを叱責されるが、一人飄々と毎日を送っていた。一方、甘えたサラリーマン根性の部下は完膚なきまでに叩き潰してきた社内で絶対的存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果第一主義の方針のもと、部員たちは寝る間を惜しんで働くのだった。そんなある日、突然、坂戸がパワハラで訴えられ異動となる。訴えたのは、年上の部下である八角だった。北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。そんな折、万年二番手に甘んじてきた営業二課長の原島(及川光博)が新課長として着任。だが、会社の顔である一課で成績を上げられず、原島は場違いすら感じていた。やがて、パワハラ騒動に隠されたある謎が、社員たちの人生、そして会社の存在をも揺るがし始めていく…。


 さすがに最近、池井戸潤原作のドラマ化が多いTBSの「日曜劇場」のスタッフが作っているだけあって、手慣れている感があり、面白い。原作は章毎に主役が変わる、映画で言うところの“グランドホテル”形式のようなもので描かれているのだが、恐らくそれを映画にするとかなりの長編になるので、八角係長と原島営業二課課長、そして浜本という営業一課の不倫OLの3人を軸に、同じ作者の「花咲舞が黙ってない」のような感じで、3人が関係者を探っていくやり方に脚色している。


 日本の大企業の昨今の不祥事について、生々しく描いたところも印象的なのだが、先に公開された「空飛ぶタイヤ」同様、怖いのはその隠蔽された小さな事実が、後になって命に関わる大きな問題に発展する事であり、それがどこにどのくらい隠れているかわからない事である。特に、エンドロールのあのシーン、やや説教臭いきらいはあるが、あそこは一番脚本家が訴えたかった事を、八角の台詞にしたためたのではないだろうか。原作と同じかどうかわからないが、香川照之が扮する北川営業部長のエピローグが面白すぎて笑ってしまった。


私の評価…☆☆☆☆

ポチッとよろしく!

| | コメント (0)

2019年3月12日 (火)

劇場版シティーハンター 新宿PRIVATE EYES

劇場版シティーハンター 新宿PRIVATE EYES
劇場版シティーハンター 新宿PRIVATE EYES
劇場:MOVIX京都
総監督:こだま兼嗣
脚本:加藤陽一
原作:北条司「シティーハンター」
制作:サンライズ
音楽:岩崎琢
主題歌:TM NETWORK「Get Wild」
声の出演:冴羽 獠…神谷明、槇村 香…伊倉一恵、海坊主…玄田哲章、野上 冴子…一龍斎春水、美樹…小山茉美、進藤 亜衣…飯豊まりえ、御国 真司…山寺宏一、ヴィンス・イングラード…大塚芳忠、来生 瞳 来生 泪(二役)…戸田恵子、来生 愛…坂本千夏、コニータ…徳井義実(チュートリアル)、海小坊主…北川里奈 他


 〈20年経っても変わらないこのコンビ、最高!〉


 週刊少年ジャンプに連載された北条司の同名コミックが原作で、1980年代に人気を博したTVアニメが、放送30周年を記念し劇場アニメ化。女好きだが腕前は超一流の、裏社会で伝説の始末屋、冴羽獠の活躍を描く。同じ原作者の人気作「キャッツ・アイ」の怪盗美人3姉妹も特別出演する。


 裏社会ナンバーワンの腕を持つ始末屋スイーパーの冴羽獠は、新宿に事務所を構え、相棒の槇村香と様々な依頼を受けている。そこにモデルの進藤亜衣がやって来て、何者かに襲われたためボディーガードを依頼する。獠は美女の依頼を快諾するが、撮影スタジオで更衣室を覗いたり、もっこり全開のやりたい放題。亜衣がキャンペーンモデルを務めるIT企業の社長・御国真司は香の幼馴染で、撮影現場で久々に再会した香をデートに誘う。しかし、獠はスケベ心丸出しで、香には無関心だった。一方、海坊主と美樹は、新宿に傭兵が集結するという情報を入手する。傭兵たちの狙いは亜衣だった。野上冴子は敵の正体を探ろうとして、巨大な陰謀に直面する。来日する大物武器商人ヴィンス・イングラードと最新兵器とは? 御国の登場ですれ違う獠と香は、亜衣と新宿を守ることができるのか…?


 この原作は全巻持っていて、TVアニメも好きで観ていたが、本作も面白かった! できればもう一回観に行きたいが、無理かな(笑)。いきなり乗っけから「香のハンマー」の復活にニンマリ。全曲ではないが、歴代のオープニング&エンディングテーマも劇中至る所に使われているのは嬉しい。


 声優さんたちも、レギュラーメンバーはオリジナル版と同じ人たちが再集結。神谷さんも、玄田哲章さんも70歳なのに、まだまだ元気なのが嬉しい。しかも、海坊主が経営する喫茶「CATS EYE」のオーナーが、あの怪盗三姉妹という裏設定が追加されたため、「キャッツ・アイ」の来生三姉妹も復活。残念ながら、泪役の藤田淑子さんは、収録時から病気入院中で不参加となり、昨年末に逝去されたため、瞳役の戸田恵子さんが兼任されているのだが、ほぼ違和感は無い。勿論、愛役の坂本千夏さんは、元気な声を聴かせてくれているので、懐かしい雰囲気に浸ることができる。


 因みにこの「シティハンター」は、権利元の公認で中国(ホァン・シャオミン主演)とフランスで実写映画が製作されており、特にフランス版(2014年製作『真夜中のパリでヒャッハー』のフィリップ・ラショー監督・主演)は、配給元のソニー・ピクチャーズが日本公開を“検討中”とのことで、こちらも楽しみにしたい。


私の評価…☆☆☆☆

ポチッとよろしく!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2019年3月 6日 (水)

メリー・ポピンズ リターンズ

メリー・ポピンズ リターンズ
劇場:MOVIX京都
監督:ロブ・マーシャル
脚本:デヴィッド・マギー
原案:デヴィッド・マギー、ロブ・マーシャル、ジョン・デルーカ
原作:パメラ・トラバース「メアリー・ポピンズ」
製作:ロブ・マーシャル、ジョン・デルーカ、マーク・プラット
製作総指揮:カラム・マクドゥガル
音楽:マーク・シャイマン
エンディング・テーマ:エミリー・ブラント「The Place Where Lost Things Go」
日本版エンディング・テーマ:平原綾香「幸せのありか」(上記エンディング・テーマのカバー曲)
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):エミリー・ブラント(平原綾香)、リン=マニュエル・ミランダ(岸祐二)、ベン・ウィショー(谷原章介)、エミリー・モーティマー(堀内敬子)、ピクシー・デイヴィーズ(植原星空)、ナサナエル・サレー(加藤憲史郎)、ジョエル・ドーソン(鈴木柊真)、ジュリー・ウォルターズ(木村有里)、コリン・ファース(森田順平)、ジェレミー・スウィフト(金子由之)、コブナ・ホルドブルック=スミス(小森創介)、ディック・ヴァン・ダイク(宝亀克寿)、メリル・ストリープ(島田歌穂)、アンジェラ・ランズベリー(大方斐紗子)、デビッド・ワーナー(池田勝)、ジム・ノートン(宮澤正) 他


 〈前作の名曲のいくつかはエミリーに歌ってほしかった〉


 実写とアニメーションを合成したユニークな映像などが評価され、第37回アカデミー賞で5部門に輝いた名作ミュージカルの続編。前作から20年後の大恐慌時代のロンドンを舞台に、母を亡くし悲しみにくれるバンクス家のピンチを、魔法使いのメリー・ポピンズが魔法の力で救う。


 大恐慌のただ中にあるロンドン。バンクス家の長男マイケル(ベン・ウィショー)は今では父や祖父が勤めたフィデリティ銀行で臨時の仕事に就き、家庭を持っている。しかしロンドンは大暴落のあおりを受け、余裕を失っていた。妻を亡くし悲しみに暮れるマイケル一家に、追い打ちをかけるように融資の返済期限が切れ、家を失いかねない状況に。そんな折、かつてバンクス家に来た魔法使いのメリー・ポピンズ(エミリー・ブラント)が、20年前と変わらぬ姿で空から舞い降りてくる。バスタブの底を抜けて海底探検に向かったり、絵画の世界に飛び込み華麗なミュージカル・ショーを繰り広げたりと、一風変わった方法でバンクス家の子供たちのしつけをするメリー・ポピンズ。彼女の魔法は日常をカラフルに変えていく…。


 エミリー・ブラントのポピンズは悪くはないが、前作のジュリー・アンドリュースよりも幾分か優しくなったような気がする。音楽も、「ファンタジア」等のディズニー映画でお馴染みの、前作のアーウィン・コスタル(音楽監督)や、ロバート&リチャードのシャーマン兄弟(作詞・作曲)から「恋人たちの予感」(1989年)のマーク・シャイマンになったためか、全曲新曲に。せめて「チムチム・チェリー」と「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」くらいはエミリーに歌って欲しかったなぁ。


 それにしてもビックリなのは、前作でドースを演じていたディック・ヴァン・ダイク(93歳)が、今度はドースの息子役で再登場していたこと。しかも軽やかにステップ踏んで踊っちゃっているのだ。せっかくディックがそうやって出てくれたのだから、カメオ出演を断ったジュリーも出てくれれば良かったのに。


 因みに、恐らくそのジュリーがカメオ出演として予定されていたであろう、ラストシーンに出てくる風船売りお婆さんを演じているのは、日本でもテレビ放映された「ジェシカおばさんの事件簿」のアンジェラ・ランズベリー(こちらも93歳!)。いやはや、あちらの俳優は、お年を召されても元気ですな。


私の評価…☆☆☆☆

ポチッとよろしく!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2019年3月 2日 (土)

クリード 炎の宿敵

クリード 炎の宿敵
劇場:TOHOシネマズ二条
監督:スティーヴン・ケープル・Jr.
脚本:シルヴェスター・スタローン、チェオ・ホダリ・コーカー
製作:シルヴェスター・スタローン 他
音楽:ルドウィグ・ゴランソン
出演:マイケル・B・ジョーダン、シルヴェスター・スタローン、テッサ・トンプソン、ドルフ・ラングレン、フローリアン・ムンテアヌ、フィリシア・ラシャド、アンドレ・ウォード、ウッド・ハリス、ブリジット・ニールセン、マイロ・ヴィンティミリア、ラッセル・ホーンズビー 他


  〈まさか、“あの人”まで出てくるとはね〉


 シルヴェスター・スタローン主演の人気作「ロッキー」シリーズのスピンオフ作の続編。トレーナーとして、ライバルで親友だったアポロの息子アドニスを見事チャンピオンに導いたロッキー。だが、2人にとって因縁の相手であるロシア人ボクサー、ドラゴとその息子ヴィクターが現れる。


 ロッキー(シルヴェスター・スタローン)最大のライバルにして親友だったアポロ・クリードは、ロシアの王者イワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)と壮絶な戦いを繰り広げた末、帰らぬ人となった。歳月は流れ、ロッキー指導の下、一人前のプロボクサーに成長したアポロの息子アドニス(マイケル・B・ジョーダン)は、ついに父の仇・ドラゴの息子ヴィクター(フローリアン・ムンテアヌ)との対戦を迎える…。


 チャンピオンになって父アポロと並んだ息子アドニスとロッキーが、「ロッキー4」の宿敵ドラゴ親子の挑戦を受けるというのは、話としてはセオリー通りで展開には新鮮味が無い。だが、とんでもない練習法とか“虎の穴”とか、オリジナル版へのオマージュがたっぷりで、「ロッキー」好きには堪らないだろう。終盤にはあのテーマ曲もかかるし、いざ対戦が決まるとドラゴにとっては因縁深い“あの女”が、まさかの登場(彼女は昨年、54歳で妊娠→出産というニュースで注目を浴びたが、その妊娠中に撮影していた!)と、オリジナル版を知る人にはニンマリできる場面がたくさんある。知らない人は「ロッキー4」を予習してから観た方が楽しめるかも。


私の評価…☆☆☆

ポチッとよろしく!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2019年3月 1日 (金)

第42回日本アカデミー賞速報

2018年度・第42回日本アカデミー賞結果速報!
主な受賞結果です。


▼最優秀作品賞…「万引き家族」

▼最優秀アニメーション賞…「未来のミライ」

▼最優秀監督賞…是枝 裕和「万引き家族」

▼最優秀主演男優賞…役所 広司「孤狼の血」

▼最優秀主演女優賞…安藤 サクラ「万引き家族」

▼最優秀助演男優賞…松坂 桃李「孤狼の血」

▼最優秀助演女優賞…樹木 希林「万引き家族」

▼新人俳優賞…上白石 萌歌「羊と鋼の森」、趣里「生きてるだけで、愛」平手 友梨奈「響 -HIBIKI-」、芳根 京子「累 -かさね-」「散り椿」、伊藤 健太郎「コーヒーが冷めないうちに」、中川 大志「坂道のアポロン」「覚悟はいいか、そこの女子。」、成田 凌「スマホを落としただけなのに」「ビブリア古書堂の事件手帖」、吉沢 亮「リバーズ・エッジ」

▼最優秀外国映画賞…「ボヘミアン・ラプソディ」(20世紀FOX配給)

▼オールナイトニッポン話題賞

作品部門…「カメラを止めるな!」
俳優部門…伊藤 健太郎「コーヒーが冷めないうちに」


 「万引き家族」が8部門で受賞。是枝監督作品が、昨年の「三度目の殺人」に続き、2年連続で栄誉に輝いた。本場のアカデミー賞で受賞できなかった2作品が、本国で気を吐く結果になった。まぁ~「カメラを止めるな!」は、最初から“客寄せパンダの咬ませ犬”だと思っていたので、話題賞しか獲れないとは思っていたけどね(笑)。獲ったら面白かったのに。

ポチッとよろしく!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2019年2月 | トップページ | 2019年4月 »