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2019年3月22日 (金)

七つの会議

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劇場:TOHOシネマズ二条
監督:福澤克雄
脚本:丑尾健太郎、李正美
原作:池井戸潤「七つの会議」
製作:「七つの会議」製作委員会
音楽:服部隆之
主題歌:ボブ・ディラン「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」
出演:野村萬斎、香川照之、及川光博、片岡愛之助、音尾琢真、藤森慎吾、朝倉あき、岡田浩暉、木下ほうか、吉田羊、土屋太鳳、小泉孝太郎、溝端淳平、春風亭昇太、立川談春、勝村政信、世良公則、鹿賀丈史、橋爪功、北大路欣也 他


  〈日本企業の闇を描く問題作〉


 数多くの映像化作品で知られる人気作家・池井戸潤の同名作を、野村萬斎主演で映画化したミステリー。万年係長が上司のパワハラを告発したことを機に、会社内で起こる騒動が描かれる。


 都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫(野村萬斎)、通称“居眠りハッカク”はどこの会社にも一人はいる所謂ぐうたら社員。ノルマも最低限しか果さず、定例の営業会議では傍観しているだけの八角は、トップセールスマンである課長・坂戸(片岡愛之助)からその怠惰ぶりを叱責されるが、一人飄々と毎日を送っていた。一方、甘えたサラリーマン根性の部下は完膚なきまでに叩き潰してきた社内で絶対的存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果第一主義の方針のもと、部員たちは寝る間を惜しんで働くのだった。そんなある日、突然、坂戸がパワハラで訴えられ異動となる。訴えたのは、年上の部下である八角だった。北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。そんな折、万年二番手に甘んじてきた営業二課長の原島(及川光博)が新課長として着任。だが、会社の顔である一課で成績を上げられず、原島は場違いすら感じていた。やがて、パワハラ騒動に隠されたある謎が、社員たちの人生、そして会社の存在をも揺るがし始めていく…。


 さすがに最近、池井戸潤原作のドラマ化が多いTBSの「日曜劇場」のスタッフが作っているだけあって、手慣れている感があり、面白い。原作は章毎に主役が変わる、映画で言うところの“グランドホテル”形式のようなもので描かれているのだが、恐らくそれを映画にするとかなりの長編になるので、八角係長と原島営業二課課長、そして浜本という営業一課の不倫OLの3人を軸に、同じ作者の「花咲舞が黙ってない」のような感じで、3人が関係者を探っていくやり方に脚色している。


 日本の大企業の昨今の不祥事について、生々しく描いたところも印象的なのだが、先に公開された「空飛ぶタイヤ」同様、怖いのはその隠蔽された小さな事実が、後になって命に関わる大きな問題に発展する事であり、それがどこにどのくらい隠れているかわからない事である。特に、エンドロールのあのシーン、やや説教臭いきらいはあるが、あそこは一番脚本家が訴えたかった事を、八角の台詞にしたためたのではないだろうか。原作と同じかどうかわからないが、香川照之が扮する北川営業部長のエピローグが面白すぎて笑ってしまった。


私の評価…☆☆☆☆

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