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2019年8月28日 (水)

The Crossing -ザ・クロッシング- Part II

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劇場:シネマート心斎橋
監督・脚本:呉宇森
原案:王蕙玲
音楽:岩代太郎
日本語版主題歌:矢井田瞳「Song of Autumn Silver Grass」
出演:章子怡、金城武、長澤まさみ、ソン・ヘギョ、黄暁明、佟大為、黒木瞳 他

 

 

  〈後編の後半でやっと船の話に〉

 

 

 「レッドクリフ」のジョン・ウーが監督、第二次国共内戦後期に起きた太平輪沈没事件を軸にした戦争ドラマ後編。ユイ・チェン、イェン・ザークン、トン・ターチンら千人近い乗員乗客を乗せた上海から台湾へ向け出航した大型客船・太平輪号が貨物船と衝突する。

 

 

 1947年、ユイ・チェン(チャン・ツィイー)、イェン・ザークン(金城武)、トン・ターチン(トン・ダーウェイ)ら千人近くもの乗客乗員を乗せた大型客船・太平輪が上海から台湾へ向け出航する。しかし深夜、付近を走る貨物船と衝突。パニックが広がる中、それまで交わることのなかった男女3組の運命が交差する…。

 

 

 普通にいい映画だったのだが。何で台湾では大ヒットして中国では大コケだったのだろう?

 

 

 まぁ日本でもそうなのだが、中国でも映画館に来る若い世代には古臭くて辛気臭い、それで尚且つ内容が重すぎる映画は敬遠されがちだからなのだろうか。監督自身は2部構成にする気などなかったらしく、“大人の事情”で分けられてしまったようである。そのせいか、後編の前半は前編と被る場面が多く、これなら分けずに3時間くらいで上映しても良いのではと思ってしまった。

 

 

 宣伝時に、“太平輪号の沈没”だけがクローズアップされてしまったのもコケた要因なのかもしれない。確かにそれは、中国の歴史上大きな事件ではあるが、太平輪号の場合、タイタニック号とは違って衝突から沈没までの時間が殆ど無かったらしく、その時間で生まれるドラマが描けない代わりに、中華民国の国民党と人民解放軍による、当時の中国を二分する国共内戦を背景に、激動の時代を生きた人々の壮絶な生き様を描く部分が多くを占めざるを得なかったのである。内容の良し悪しは別にして、宣伝文句と内容がかけ離れているのである。ジョン・ウー監督にしては慣れない、ラブストーリー中心になったのも誤算なのだろう。どちらかというと可憐で美しいイメージがある(過去には殺人鬼役もあるが)チャン・ツィイーが、貧乏な娼婦(オモテの仕事は看護師)を演じているのは意外だった。

 

 

 ところでこの映画、パンフレットが前後編まとめて1冊になっていて、しかも税込み700円というのは、昨今米中の“貿易戦争”で紙の価格が高騰しているなか(だからパンフレットの値段も上がっている)とてもリーズナブルだ。他の映画もこれくらいの値段だったら買いたいパンフレットは結構あるのだが…。何とかならないものか。

 

 

私の評価…☆☆☆

 

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