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2019年8月28日 (水)

The Crossing -ザ・クロッシング- Part I

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劇場:シネマート心斎橋
監督・脚本:呉宇森
原案:王蕙玲
音楽:岩代太郎
日本語版主題歌:矢井田瞳「Song of Autumn Silver Grass」
出演:章子怡、金城武、長澤まさみ、ソン・ヘギョ、黄暁明、佟大為、黒木瞳 他

 

 

  〈前編は船ではなく内戦の話〉

 

 

 「レッドクリフ」のジョン・ウーが監督、第二次国共内戦を背景にした戦争ドラマ前編。「グリーン・デスティニー」の脚本家ワン・ホエリンの原案を基に、戦争下3組の男女の移りゆく愛を描く。

 

 

 1945年、蒋介石率いる国民党の将校レイ・イーファン(ホアン・シャオミン)は上海の舞踏会でチョウ・ユンフェン(ソン・ヘギョ)と運命的な出会いをする。やがて国共内戦が激化。ユンフェンを残し、レイは内戦の最前線に向かっていった…。ユンフェンは新しく移った家屋で、ザークン(金城武)と記された絵を見つける。額の裏には、雅子(長澤まさみ)という女性の日記があった…。一方、恋人が出征したまま行方不明になったユイ・チェン(チャン・ツィイー)は、その恋人を探すために従軍看護師に志願。十分な食糧が得られない中、見知らぬ兵士トン・ターチン(トン・ダーウェイ)と家族のふりをし、食糧配給を得る…。

 

 

 この映画、本国での公開後、配給権が高騰して日本での公開がなかなか決まらなかったのだが、本国での公開から約4年経ってようやくの公開となった。中国のチャン・ツィイーやホワン・シャオミン、台湾から金城武、韓国からは「秋の童話」のソン・ヘギョ、日本からは長澤まさみと黒木瞳と、アジア色豊かなキャストが勢揃いである。

 

 

 1949年、第二次国共内戦下の中国を舞台に、実際に沈没事故を起こした客船・太平輪に乗り合わせた3組の男女の出会いと別れを2部構成の壮大なスケールで描く映画。総製作費約76億円という、中国映画史上最高の製作費で作られ、台湾では大ヒット、本国中国では大コケしてしまった映画である(笑)。

 

 

 「Part Ⅰ」では、その3組のカップルがどのようにして、内戦の戦渦の中を生き抜いたかが描かれるため、船の場面は無し。所々コミカルなシーンもあり、ジョン・ウーと言えばの白い鳩も飛んでいるのだが、終始重々しい雰囲気で話が進む。そして、別々のカップルの片割れである金城武とチャン・ツィイーが、船賃が高騰して一般人が殆ど乗れなくなっていた“太平輪”に、やっとのことで乗り込めたところで終了。エンドクレジットに「Part Ⅱ(原題「太平輪 彼岸」)」の見所が流れて“後編をお楽しみに”となる。

 

 

 「タイタニック」みたいな話を期待すると、やや肩透かしを食らわされるのだが、戦争の爆撃シーンなど一切CGを使っていないらしく(人が吹っ飛んだりしているのだが…)、ホンモノの迫力が伝わってくる。残念ながら日本では、映画自体の“旬”が過ぎてしまったせいか、単館系での小規模公開になってしまったが、中国ではIMAX 3Dで上映していたようである。同じ中国映画の「唐山大地震」(2010年)が、日本では東日本大震災の影響で、約5年も遅れて小規模公開になってしまった時にも思ったが(「唐山大地震」は中国初のIMAX映画である)、せめてもう少し、大きいスクリーンで公開できなかったものか。日本人キャストはともかく、チャン・ツィイーやソン・ヘギョなど、日本でも人気のキャストが揃っているのだから、シネコンで上映しても遜色なかったと思うのだが。やはり、映画としての“旬”が過ぎてしまったから、大手が手をつけなかったのだろう。

 

 

私の評価…☆☆☆

 

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