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2019年8月21日 (水)

〈ルネ・クレール生誕120年記念〉 巴里祭(1933年) 4Kデジタル・リマスター版

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劇場:京都シネマ
監督・脚本:ルネ・クレール
製作:ロジェ・ル・ボン
音楽:モーリス・ジョベール
出演:アナベラ、ジョルジュ・リゴー、ポーラ・イレリ、レイモン・コルディ、レイモン・エイムス 他


  〈戦前のフランス製恋愛映画の代表的な作品〉


 「巴里の屋根の下」「ル・ミリオン」「自由を我等に」次ぐルネ・クレールの第四回トーキー作品で脚本も氏自身の手になったものである。


 パリの下町、丘のあるカルチエでの物語。タクシーの運転手をしているジャンは向いのアパートに住んでいる花売娘のアンナが好きだった。だが彼にはポーラという此の界隈にうろついている女がついていた。アンナとてジャンには心をひかれていた。で、フランスの国家祭ともいうべき7月14日の革命記念日の前夜、二人は野天で、町の真中で踊った。だがこの夕方、アンナは酔いどれの老人客に失礼したというので花を売りに出入りしていたダンス場から出入りを断られたので少し心が鬱いでいた。そして、俄か雨で踊りの人が散り、彼女がジャンと二人きりになった時、2人は互いに本当に恋をしているのだという事を知った。それは二人にとって幸福な夜だった。だが翌日、7月14日、もうパリ全市の人々が祭りで有頂天になっていた日ジャンの室を訪ねたアンナは其の室に女の持ち物を見た。これはポーラの持物で昨夜遅く彼女はジャンを訪ね押し掛けで泊まり込んだのであるが、ジャンはアンナに義理を立て一晩を外で明かしたのである。そんなジャンの思いやりを知らぬアンナは一重に男の心を疑った。折も折、病いの床にいた母が彼女1人を残して此の晩に死んで行った。アンナは1人ぽっちになり、やがて室も引越し近所のカフェに勤める事となった。一時の誤解から仲違いしたアンナとジャンとはそれから長い間、逢わないでいた。自棄になったジャンは与太者になった。が、ポーラももう彼の女ではなくフェルナンというアパッシュの情婦となっていた。ある夜、ジャンはフェルナンの片棒を担いでカフェに強盗に這入った。それがアンナの勤めているカフェであった。アンナを見た時にジャンは我に返った。そして彼女を守ろうとした。アンナも男をかばおうとした。これが結果でアンナはカフェから解雇された。二人がまた逢わないで日が経って行った。


 戦前のフランス映画で、ルネ・クレール監督作。原題「Quatorze Juillet」の訳は“7月14日”なので、どこが巴里祭やねん!(笑)てな感じである。花売り娘とタクシー運転手、これに酔いどれの老紳士が絡む、甘いラブコメディー。お話は他愛ないものなのだが、ほぼ全編にわたって流れる、今ではシャンソンの名曲になった「巴里恋しや(A Paris dans chaque faubourg)」が印象的だった。


私の評価…☆☆☆

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