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2019年12月

2019年12月31日 (火)

今年観た映画のベスト3

 まだ、11月、12月に鑑賞した映画の感想を書いていないが、今年観た邦画と洋画、各々のベスト3を挙げておこう。

 

 

 まず邦画。①「名探偵コナン 紺青の拳」②「キングダム」③「HELLO WORLD」  「名探偵コナン 紺青の拳」は、原点回帰の一方で新機軸などマンネリ回避の苦労も見られる作品。シリーズ初の女性監督を迎えるなど、新鮮味を保とうとする努力が垣間見える。「キングダム」は、予告編を観た段階から期待していた映画。原作エピソードの取捨選択が良く、テンポ良く進む脚本が秀逸だった。まだ、原作の序盤にすぎないので、続編の発表を待ちたいところだ。「HELLO WORLD」は「ソードアート・オンライン」シリーズで知られる伊藤智彦監督による近未来の京都が舞台のSFアニメ。正直序盤は退屈だったが、中盤から段々と面白くなった。 京都に住んでいる者だから分かる面白味があったのも、ここに挙げた理由のひとつである。

 

 

 そして洋画は、①「ジョーカー」。②「アベンジャーズ/エンドゲーム」。③「トイ・ストーリー4」。まず「ジョーカー」は、今年前半に「アベンジャーズ/エンド・ゲーム」を観たときは、もう今年はそれを超える映画は出てこないと思っていた。まさか、こういうのが来るとは… という感じである。恐らく、アカデミー賞でも話題になることは間違いない。そして、「アベンジャーズ/エンドゲーム」は、マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)シリーズ第22作目にして最大の山場を迎えた映画。これまでの21作品をずっと追いかけてきた人のためにあるようなもので、ファン冥利につきる内容であった。「アベンジャーズ」としては、一旦完結するが、これで"卒業"するはずだったシリーズ開始当初からのメンバーのうち、アイアンマンのロバート・ダウニーJrは、アイアンマンの本来敵キャラであるブラック・ウィドウの若き日(とはいっても、演じるのは同じスカーレット・ヨハンソン)を描く「ブラック・ウィドウ」に同役で出演が決まっており、クリス・ヘムズワースに至っては、再契約で「マイティ・ソー」の続編製作が決定している。まだまだ、ブームは続きそうな気配である。「トイ・ストーリー4」はウッディー自身の物語を描いたもの。元々、前作で人間側からみた話としては完結していたのだが、それならオモチャ側からの事を描かなければならないのでは? ということになり作られたもので、実質完結編ともいえる映画だった。

 

 

来年も、話題作や人気作品の続編がたくさん公開される。一番楽しみなのが大好きなシリーズの"007"最新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」(4月10日公開予定)。6代目ボンド=ダニエル・クレイグの最終作ともいわれているが、007の称号を女性がもつことになるとも噂されるなど、どうなっているのか楽しみだ。
キャストは変わるが2003年版の続篇となる「チャーリーズ・エンジェル」(2月21日公開)や、「トップガン/マーヴェリック」(夏公開予定)等も楽しみ。そして、自分が好きなジャンルのミュージカルも、年明け早々に「キャッツ」(1月24日公開)があるし、年末にはスティーヴン・スピルバーグ監督による名作リメイク「ウエスト・サイド・ストーリー」があるので、全部観られるかどうかは分からないが、来年も観たい映画は公開初日から積極的に観に行くようにしたい。 来年もとりあえずは100本以上の鑑賞を目指すつもりである。今年もこのブログを見て下さり、ありがとうございました。来年も、よろしくお願いします。

 

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2019年12月27日 (金)

クロール -凶暴領域-

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劇場:TOHOシネマズ二条
監督・製作:アレクサンドル・アジャ
脚本:マイケル・ラスムッセン、ショーン・ラスムッセン
共同製作:サム・ライミ、クレイグ・J・フローレス
製作総指揮:ジャスティン・バーシュ、ローレン・セリグ、グレゴリー・ルヴァスール
音楽:マックス・アルージ、ステフェン・スム
出演:カヤ・スコデラリオ、バリー・ペッパー、アンソン・ブーン、ホセ・パルマ、ジョージ・ソムナー、エイミー・メトカーフ、モリファイド・クラーク、アナマリア・セルダ、サヴァンナ・スタイン 他

 

 

  〈日本じゃ考えれないアホみたいな話〉

 

 

 「死霊のはらわた」や「スパイダーマン」シリーズで知られるサム・ライミが製作を、「ピラニア3D」などのアレクサンドル・アジャが監督を務めるシチュエーションスリラー。

 

 

 大学競泳選手のヘイリー(カヤ・スコデラリオ)は、疎遠になっていた父(バリー・ペッパー)が、巨大ハリケーンに襲われた故郷フロリダで連絡が取れなくなっていることを知り、実家へ探しに戻る。地下で重傷を負い気絶している父を見つけるが、彼女もまた、何ものかによって地下室奥に引き摺り込まれ、右足に重傷を負ってしまう…。

 

 

 オーソドックスな動物パニック映画で、そこにプラスして超大型ハリケーンからも、難を逃れるという、時節柄よく公開できたよな(笑)という映画である。

 

 

 基本的に、自由形("crawl"にはもうひとつ“腹這いになって進む”という意味があり、タイトルはその2つの意味を掛けている)の泳者であるヒロイン(「メイズ・ランナー」シリーズのカヤ・スコデラリオ)と、そのスポ根クソコーチ(=親父)が、ハリケーンによる洪水で人家に迷いこんだ数匹のワニを相手に、思いっきりケガしながらも、生き残りをかけて戦う、という話。ドサクサに紛れて隣の店に略奪を試みるコソ泥一家や、ヒロインの姉の元カレ警備員はあっさり餌食になる(製作がサム・ライミなのでエグい!)ので、このメイン二人は生き残れるんだろうなと、中盤辺りから薄々感じてしまうが、 2人とも脚や腕に大出血するほどの大ケガしているのに、ずっと水に浸かったままで大丈夫なのかとか、途中からそのケガが消えてる(ストーリーの都合上、どうでもよくなってる)やん(笑)とか、思いっきりツッコめる映画になっている。上映時間1時間27分は、この手の映画としては、ちょうど良い長さかも。

 

 

私の評価…☆☆☆

 

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蜜蜂と遠雷

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劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:石川慶
原作:恩田睦「蜜蜂と遠雷」
製作:佐藤善宏、石黒裕亮、加倉井誠人
製作総指揮:山内章弘
音楽:篠田大介
出演:松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士、臼田あさ美、ブルゾンちえみ、福島リラ、眞島秀和、片桐はいり、光石研、平田満、アンジェイ・ヒラ、斉藤由貴、鹿賀丈史 他

 

 

  〈クラシック好きなら堪らないのではないか〉

 

 

 2017年に史上初となる直木賞&本屋大賞のW受賞を成し遂げた、恩田陸の同名小説を映画化。若手の登竜門とされるピアノコンクールを舞台に、才能あふれる4人の男女の挑戦と成長を描く。

 

 

 「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」というジンクスをもち、近年高い注目を浴びる芳ヶ江国際ピアノコンクール。ピアノの天才達が集うこのコンクールの予選会に、若き4人のピアニストが現れる。7年前の突然の失踪から再起を目指す元・天才少女、英伝亜夜(松岡茉優)。“生活者の音楽”を掲げ、最後のコンクールに挑むサラリーマン奏者、高島明石(松坂桃李)。人気実力を兼ね備えた優勝大本命、マサル(森崎ウィン)。今は亡き“ピアノの神”からの「推薦状」を持つ謎の少年、風間塵(鈴鹿央士)。熱い“戦い”を経て、互いに刺激し合い、葛藤し、成長を遂げ<覚醒>していく4人―。その先に待ち受ける運命とは…。

 

 

 原作は未読で、映像化は難しいといわれていたらしいが、思っていたよりもシンプルですっきりとした映画だった。

 

 

 なにより、ピアノ演奏のシーンが素晴らしい。勿論、ピアノを弾く手のアップのシーンはプロのピアニスト(河村尚子、福間洸太朗、金子三勇士、藤田真央)による吹き替えというのは分かっているが、顔が見えるくらいに寄った画では役者本人が演じていて、本当に弾いているようにちゃんと見えるのだから大したものだ。

 

 

 因みに昔、アメリカ映画で「愛情物語(原題:「The Eddy Duchin Story」)」(1956年/ジョージ・シドニー監督)という、1930年代から1940年代にかけて活動し、若くして急性骨髄性白血病のため夭折した天才ピアニスト=エディ・デューチンを描いた映画があった。映画ではピアノの音はカーメン・キャバレロが吹き替えたが、この役を演じたタイロン・パワーは、映画の中で演奏された名曲「トゥー・ラブ・アゲイン」を、一通り弾けるようになるまで猛特訓したという。

 

 

 まさか本作では、そこまでのことはやっていないと思うが、四者四様の奏でられる旋律が心地良い。月の光の連弾のシーンの描写は特に見事。音楽に比重をおいた分、ドラマが薄くなってしまったのは残念だが、心が癒されるのには充分であった。

 

 

私の評価…☆☆☆

 

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2019年12月26日 (木)

ジョーカー

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劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本・製作:ゲイリー・ドーベルマン
共同脚本:スコット・シルヴァー
原作(キャラクター創作):ボブ・ケイン、ビル・フィンガー、ジェリー・ロビンソン
共同製作:ブラッドリー・クーパー、エマ・ティリンガー・コスコフ
製作総指揮:マイケル・E・ウスラン 他
音楽:ヒドゥル・グドナドッティル
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):ホアキン・フェニックス(平田広明)、ロバート・デ・ニーロ(野島昭生)、ザジー・ビーツ(種市桃子)、フランセス・コンロイ(滝沢ロコ)、ブレット・カレン(菅生隆之)、ビル・キャンプ(高岡瓶々)、シェー・ウィガム(山岸治雄)、グレン・フレシュラー(ボルケーノ太田)、リー・ギル(越後屋コースケ)、マーク・マロン(唐沢龍之介)、ダグラス・ホッジ(田中美央)、ダンテ・ペレイラ=オルソン 他

 

 

  〈今年一番の衝撃作〉

 

 

 DCコミックス「バットマン」シリーズの悪役として知られるジョーカーの誕生秘話。コメディアンを夢見る青年が、狂気に満ちた悪のカリスマへと変貌していく様を、原作にはないオリジナルストーリーで描きだす。

 

 

 「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)。都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら母(フランセス・コンロイ)を助け、同じアパートに住むソフィー(ザジー・ビーツ)に秘かな好意を抱いている。笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、狂気溢れる〈悪のカリスマ〉ジョーカーに変貌したのか? 切なくも衝撃の真実が明かされる…!

 

 

 いろんな意味で凄い映画。今年前半に「アベンジャーズ/エンド・ゲーム」を観たときは、もう今年はそれを超える映画は出てこないと思っていたが、そうではなかった!

 

 

 このキャラクターを使って、格差社会や人種差別を描くと、こうなるのか。原作とはキャラ設定が若干異なるので、原作ファンは戸惑うかもしれないが、本作にも人気コメディアンでバラエティー番組の司会者という役で出演しているロバート・デ・ニーロの「キング・オブ・コメディ」や、「タクシードライバー」にインスパイアされているので、下手をすれば触発されて、事件をおこす奴が現れてもおかしくないなと思った。恐らくラスト5分の衝撃的なオチは、そうならないように、ああいうようにせざるを得なかったのだろう。そこをカットすると、彼は単なる暴動の扇動者(所謂、アブナイだけの奴)になってしまう。

 

 

 気分が落ち込んでいるときに観ると、自分自身がジョーカーになってしまいそうになる。そういう意味でも、これはアブナイ映画なのかな、と思った。

 

 

私の評価…☆☆☆☆☆

 

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記憶にございません!

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劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:三谷幸喜
製作:石原隆、市川南
音楽:荻野清子
出演:中井貴一、ディーン・フジオカ、石田ゆり子、小池栄子、斉藤由貴、吉田羊、田中圭、寺島進、濱田龍臣、有働由美子、梶原善、藤本隆宏、迫田孝也、ROLLY、後藤淳平(ジャルジャル)、宮澤エマ、市川男女蔵、小林隆、飯尾和樹、小澤雄太、阿南健治、近藤芳正、栗原英雄、川平慈英、天海祐希、山寺宏一、木村佳乃、山口崇、草刈正雄、佐藤浩市 他

 

 

  〈久々に安定した三谷流のコメディ〉

 

 

 「ラヂオの時間」などで知られる脚本家、三谷幸喜の映画監督8作目となるオリジナル作品。国民から嫌われ、史上最低の支持率を叩き出した総理大臣が記憶喪失になったことから巻き起こる騒動を描いたコメディ。

 

 

 病院のベッドで目が覚めた男(中井貴一)。自分が誰だか、ここがどこだか分からない。一切の記憶がない。こっそり病院を抜け出し、ふと見たテレビのニュースに自分が映っていた。演説中に投石を受け、病院に運ばれている首相。そう、なんと、自分はこの国の最高権力者だったのだ。そして石を投げつけられるほどに… すさまじく国民に嫌われている! 部下らしき男が迎えにきて、官邸に連れて行かれる。

 

 

「あなたは、第百二十七代内閣総理大臣。国民からは、史上最悪のダメ総理と呼ばれています。総理の記憶喪失は、トップシークレット、我々だけの秘密です」

 

 

 真実を知るのは、秘書官3名のみ。進めようとしていた政策はもちろん、大臣の顔と名前、国会議事堂の本会議室の場所、自分の息子(濱田龍臣)の名前すら分からない総理。記憶にない件でタブロイド紙のフリーライター(佐藤浩市)にゆすられ、記憶にない愛人(吉田羊)にホテルで迫られる。どうやら妻(石田ゆり子)も不倫をしているようだし、息子は非行に走っている気配。そしてよりによってこんな時に、アメリカ大統領(木村佳乃)が来日! 他国首脳、政界のライバル、官邸スタッフ、マスコミ、家族、国民を巻き込んで、記憶を失った男が、捨て身で自らの夢と理想を取り戻す! 果たしてその先に待っていたものとは…!?

 

 

 最近の三谷作品はイマイチ面白くない物が続いていたが、これは久々に楽しめた。この人の場合は舞台劇出身なので、シナリオの中身が、映画としてはこぢんまりとしたものになってしまい、盛り上がりに欠けてしまうのは相変わらずだったが、主演の中井貴一はじめ脇役陣も充実していて、安心して楽しめる。

 

 

 せっかく政治を題材にしたコメディなので、もっとトンデモな政策を発動したりして欲しかったのだが、さすがに製作にテレビ局が絡むとそこまではできなかったのか。後味はスッキリしていたので、それだけでも良しとしよう。

 

 

私の評価…☆☆☆★

 

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2019年12月25日 (水)

惡の華

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劇場:TOHOシネマズ二条

監督:井口昇
脚本:岡田麿里
原作:押見修造「惡の華」
製作:永田芳弘、涌田秀幸
音楽:福田裕彦
主題歌:リーガルリリー「ハナヒカリ」
出演:伊藤健太郎、玉城ティナ、秋田汐梨、飯豊まりえ、北川美穂、佐久本宝、田中偉登、松本若菜、黒沢あすか、高橋和也、佐々木すみ江、坂井真紀、鶴見辰吾 他

 

 

  〈誰にでもある(?)思春期のダークサイド〉

 

 

 押見修造による同名コミックを、「覚悟はいいかそこの女子。」の井口昇の監督と伊藤健太郎の主演により実写化。

 

 

 山々に囲まれた閉塞感に満ちた地方都市。中学2年の春日高男(伊藤健太郎)は、ボードレールの詩集「惡の華」を心の拠り所に、息苦しい毎日をなんとかやり過ごしていた。ある放課後、春日は教室で憧れのクラスメイト・佐伯奈々子(秋田汐梨)の体操着を見つける。衝動のままに春日は体操着を掴み、その場から逃げ出してしまう。その一部始終を目撃したクラスの問題児・仲村佐和(玉城ティナ)は、そのことを秘密にする代わりに、春日にある“契約”を持ちかける。こうして仲村と春日の悪夢のような主従関係が始まった…。仲村に支配された春日は、仲村からの変態的な要求に翻弄されるうちに、アイデンティティが崩壊し、絶望を知る。そして、「惡の華」への憧れと同じような魅力を仲村にも感じ始めた頃、2人は夏祭りの夜に大事件を起こしてしまう…。

 

 

 前に観た洋画の「HOT SUMMER NIGHTS」同様、これもかなりビターで痛い青春映画。

 

 

 若者の“心の闇”を、男性側だけでなく女性側にも踏み込んで描く意欲作である。中学生や高校生が抱える心の葛藤や、後先考えず突き進んでしまう行動と衝動、全ての人々に共通する話ではないが、少なからずこういう時期を経験して大人になっていくのかもしれない。

 

 

 伊藤健太郎・玉城ティナ・秋田汐梨・飯豊まりえというメイン4人の演技も良く、特に玉城ティナのある意味振り切った演技が、キャラクターにハマっていて良かった。ああいうハーフ美少女が、あそこまで感情剥き出しの演技をすると、妙な不気味さが出る。11月公開予定の「地獄少女」(こちらも深夜TVアニメの実写版)でもヒロインを務める。既に観ているので後々、感想書きます(一体、いつになるのだろう? 笑)。

 

 

私の評価…☆☆☆

 

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2019年12月22日 (日)

アナベル 死霊博物館

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劇場:MOVIX京都
監督・脚本・原案:ゲイリー・ドーベルマン
原案:ジェームズ・ワン
製作:ジェームズ・ワン、ピーター・サフラン
製作総指揮:マイケル・クリア
音楽:ジョセフ・ビシャラ
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):マッケナ・グレイス(川井田夏海)、マディソン・アイズマン(瀬戸麻沙美)、ケイティ・サリフ(庄司宇芽香)、パトリック・ウィルソン(咲野俊介)、ヴェラ・ファーミガ(小林さやか)、スティーヴン・ブラックハート、スティーヴ・コールター、ポール・ディーン、ルカ・ルーハン 他

 

 

  〈正に「死霊館」版「ナイト・ミュージアム」〉

 

 

 ジェームズ・ワンが監督を務め、シリーズ化されたホラー「死霊館」に登場する、呪いの人形“アナベル”の恐怖を描いたシリーズ第3弾。超常現象を研究するウォーレン夫妻の自宅に封印されたアナベルの呪いが解かれたことで、一家は恐ろしい現象に見舞われる。

 

 

 超常現象研究家ウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン、ヴェラ・ファーミガ)の家に、強烈な呪いを持つ一体の人形が運び込まれた。その人形の名は、アナベル。アナベルは地下の“博物館”で、他の呪われし品々とともに厳重に封印された。

 

 

 夫妻が仕事で家を空ける、ある日。娘のジュディ(マッケナ・グレイス)は年上の少女のメアリー(マディソン・アイズマン)、ダニエラ(ケイティ・サリフ)の3人で一夜を過ごすことに。しかし、ダニエラが“警告 決して触るな“と書かれた博物館に勝手に入り込み、アナベルの封印を解いてしまう。それは、少女たちの想像を絶する悪夢のはじまりとなった。史上最強の呪いの力を持つアナベルが、数々の悪霊たちを呼び覚まし、呪われし品々を従え、少女たちに襲いかかる…!

 

 

 「死霊館」シリーズのスピンオフ・シリーズ3作目。時系列的には「死霊館」1作目のオープニング直後くらいの時代設定で、1969年頃の話としているらしい(「死霊館」本編では設定の都合上、“アナベル事件”は実際の発生時期と違う1971年に変更されている)。「死霊館」では主役は超常現象研究家ウォーレン夫妻だが、本作ではその娘ジュディが主人公。因みに「死霊館」の方では、「ワールドウォーZ」でブラピの娘役だったスターリング・ジェリンズが演じていたが、本作では「gifted」の名子役マッケナ・グレイスが好演。まだ13歳なのですが、存在感ありますな。 

 

 

 本作は“やってはいけないことをやるから、最悪な目に遭う”という戒めが、ちゃんと描かれているので、王道のホラー映画として楽しめる。でも、ウォーレン夫妻は奥さんの方も亡くなられたのか(ラストに追悼文あり)… じゃ、旦那はとっくに亡くなられているし、あの実在するアナベル人形は今、誰が管理しているのだろう? 封印する神父はいるみたいだが…。

 

 

私の評価…☆☆☆

 

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2019年12月18日 (水)

HELLO WORLD

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劇場:TOHOシネマズ二条
監督:伊藤智彦
脚本:野崎まど
キャラクターデザイン:堀口悠紀子
製作:武井克弘(企画・プロデュース)、馮年
音楽:2027Sound(OKAMOTO'S、Official髭男dism、Nulbarich、OBKR、Yaffle、STUTS、BRIAN SHINSEKAI)
主題歌:OKAMOTO'S「新世界」、Official髭男dism「イエスタデイ」、Nulbarich「Lost Game」
声の出演:堅書直実(かたがき なおみ)…北村匠海、カタガキナオミ/先生(せんせい)…松坂桃李、一行 瑠璃(いちぎょう るり)…浜辺美波、カラス…釘宮理恵、勘解由小路三鈴(かでのこうじ みすず)…福原遥、千古恒久(せんこ つねひさ)…子安武人、徐依依(シュー・イーイー)…寿美菜子 他

 

 

  〈"京都人"ならハマる人は多いかも〉

 

 

 「ソードアート・オンライン」シリーズで知られる伊藤智彦監督による近未来の京都が舞台のSFアニメ。未来やテクノロジーへの深い造詣を持つ伊藤のほか、脚本に「正解するカド」の野崎まど、キャラクターデザインに「けいおん!」の堀口悠紀子と実力派スタッフが集結。

 

 

 京都に暮らす内気な男子高校生・直実の前に、10年後の未来から来た自分を名乗る青年・ナオミが突然現れる。ナオミによれば、同級生の瑠璃は直実と結ばれるが、その後事故によって命を落としてしまうと言う。「頼む、力を貸してくれ。」彼女を救う為、大人になった自分自身を「先生」と呼ぶ、奇妙なバディが誕生する。しかしその中で直実は、瑠璃に迫る運命、ナオミの真の目的、そしてこの現実世界に隠された大いなる秘密を知ることになる…。

 

 

 今年大ヒットしているあのアニメ映画のような、セカイ系のお話だが、作中で言及しているように、H・G・ウエルズ等のSF小説や映画を理解していないと、少々難解か。正直、序盤は退屈である。主人公の10年後の自分と称する男の素性が判ってくる中盤からだんだん面白くなっていくのだが、“ラスト1秒で、ひっくり返る”のキャッチコピー通り、ラストに二重のオチがあって、話がちゃんとまとまっているのは見事。

 

 

 伏見稲荷大社や出町柳など、京都の名所が描かれているが、主人公の通っている高校が「堀川高校」(最寄りのバス停が「堀川蛸薬師」!)だったり、“中央”ではなく何故か北図書館が描かれていたり(笑)、京都に住んでいる者だから分かる面白味があった。作画監督が、元京アニ社員で「けいおん!」の堀口悠紀子なので、どことなく京アニっぽいのも見所である。

 

 

私の評価…☆☆☆★

 

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2019年12月13日 (金)

僕のワンダフル・ジャーニー

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劇場:MOVIX京都
監督:ゲイル・マンキューソ
脚本:W・ブルース・キャメロン、キャサリン・ミション、マヤ・フォーブス、ウォレス・ウォロダースキー
原作:W・ブルース・キャメロン「A Dog's Journey」
製作:ギャヴィン・ポローン
製作総指揮:セス・ウィリアム・マイヤー、ラッセ・ハルストレム、ファン・ルーユアン、チャン・ウェイ
音楽:マーク・アイシャム、エミリー・ベア
出演(吹替版声優 ※判明しているもののみ):ジョシュ・ギャッド[ベイリー / モリー / ビッグ・ドッグ / マックス の声](高木渉)、キャスリン・プレスコット(早見あかり)、アビー・ライダー・フォートソン(下地紫野)、エマ・ヴォルク(久野美咲)、デニス・クエイド(大塚明夫)、マーグ・ヘルゲンバーガー(松岡洋子)、ベティ・ギルピン(朴璐美)、ヘンリー・ロウ(石川界人)、イアン・チェン(松本沙羅)、ジョニー・ガレッキ(田村真)、ジェイク・マンリー(鈴木達央)、ダニエラ・バルボサ(前田玲奈)、コンラッド・コーツ(斉藤次郎)、ケヴィン・クレイドン(阪口周平) 他

 

 

  〈動物好きならラストは絶対泣ける〉

 

 

 最愛の飼い主と再会するために50年で3回生まれ変わったイヌと人間との絆を描いた「僕のワンダフル・ライフ」の続編。飼い主との幸せな日々を過ごしていたイヌのベイリーが、孫娘を守ってほしいという新たな使命を与えられ、また何度も生まれ変わる。

 

 

 50年で3度生まれ変わり、最愛の飼い主イーサン(デニス・クエイド)との再会を果たしたイヌのベイリー。いまでは、イーサンとその妻ハンナ(マーグ・ヘルゲンバーガー)、孫娘のCJ(キャスリン・プレスコット)と幸せに暮らしている。ところがある日、CJのママ(ベティ・ギルピン)がCJを連れて出て行ってしまう。そんな中、ベイリーは犬生を終えようとしていたが、「CJを守ってほしい」という新たな使命を与えられ、また何度も生まれ変わる…。

 

 

 前作観てたから分かってはいたが、これは泣けるわ。前作のラッセ・ハルストレム監督は製作に専念する形で女流監督にバトンタッチしたが、脚本チームが同じなので、作品のテイストそのものは全く変わっていない。

 

 

 もっとも、転生を繰り返す犬の冒険は前作のような“寄り道”がなく、成長したCJにあっさりと出会うのだが、その分前作を含めて壮大な話となり、イーサンとベイリーの関係を知っていれば、ラストは前作以上に大号泣必至である。前作同様、犬を飼っている(又は飼っていた)人には特にお薦めの映画。成長したCJを演じたキャスリン・プレスコットがめっちゃキュートだった!

 

 

私の評価…☆☆☆☆★

 

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2019年12月 9日 (月)

人間失格 太宰治と3人の女たち

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劇場:TOHOシネマズ二条
監督:蜷川実花
脚本:早船歌江子
製作:池田史嗣(企画・プロデュース)、秋田周平、宇田充
製作総指揮:大角正、佐野真之、吉田繁暁
音楽:三宅純
主題歌:東京スカパラダイスオーケストラ「カナリヤ鳴く空 feat.チバユウスケ」
出演:小栗旬、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみ、稲垣来泉、山谷花純、片山友希、宮下かな子、山本浩司、壇蜜、木下隆行(TKO)、近藤芳正、成田凌、千葉雄大、瀬戸康史、高良健吾、藤原竜也 他

 

 

  〈芸術より商業映画寄りになったが、映像の美しさは健在〉

 

 

 世界的な写真家であり、「さくらん」「ヘルタースケルター」などで映画監督としても活躍する蜷川実花が、構想に7年を費やし、天才作家・太宰治と彼を取り巻く3人の女性のスキャンダラスな関係を映画化した。

 

 

 天才ベストセラー作家、太宰治(小栗旬)。身重の妻・美知子(宮沢りえ)とふたりの子どもがいながら、恋の噂が絶えず、さらには自殺未遂を繰り返すという破天荒な生活を送っている。弟子でもある作家志望の静子(沢尻エリカ)と、未亡人の富栄(二階堂ふみ)。ふたりの愛人と正妻をめぐり、日本中を騒がせた“文学史上最大のスキャンダル”が幕を開けようとしていた…。

 

 

 蜷川実花の映画は、芸術映画っぽいところがあるので、あまり好きではないのだが、これは芸術映画なところがありつつも、商業映画寄りで、且つこの監督らしい映像の美しさもあり、そして役者の上手さもあって面白かった。太宰に翻弄される4人(3人の女性と成田凌扮する編集者)が実に良い。3人の女性のなかで特に二階堂ふみは、「リバーズ・エッジ」に続いてヌードも見せており頑張っている。クズじゃない真面目な成田凌も、最近じゃちょっと珍しいね。

 

 

私の評価…☆☆☆★

 

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スタートアップ・ガールズ

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劇場:TOHOシネマズ二条
監督:池田千尋
脚本:髙橋泉
製作:川西琢
音楽:MAYDENFIELD、井上陽介(Turntable Films)
主題歌:ASIAN KUNG-FU GENERATION「スリープ」
出演:上白石萌音、山崎紘菜、渡辺真起子、宮川一朗太、神保悟志、山本耕史 他

 

 

  〈丁寧な作りだが、内容が薄い〉

 

 

 「君の名は。」の上白石萌音と「50回目のファーストキス」の山崎紘菜がW主演する青春ドラマ。自由奔放な大学生企業家・光の事業をサポートすることになった安定志向のOL・希。正反対な二人はぶつかり合いながら、ビジネスパートナーとして成長していく。

 

 

 光(上白石萌音)は自由奔放で天才的な大学生企業家。一方、希(山崎紘菜)は安定志向の大企業のOL。正反対な2人だったが、光の事業をサポートしているミズキ(山本耕史)の計らいで、小児医療遠隔操作で診察をする新プロジェクトのビジネスパートナーになる。身勝手な光の言動に振り回される希は光を信じることができず、仕事にも行き詰まってしまう。非常識な光と手堅い希の人生最悪の出会いは、史上最強の新時代を創り出すことができるのか…。

 

 

 東宝シンデレラ出身で同期の上白石萌音と山崎紘菜が共演の映画。若者世代がそれまでになかったアイデアをぶつけて、新しい価値や市場を見出していこうとすることを意味する「スタートアップ」をテーマにしている物語。なかなか丁寧に作っているが、盛り上がりどころがないから、映画としては物足りない印象である。

 

 

 キャラクターの掘り下げも浅くて、説明不足。特に上白石扮する起業家は、大学生なのに何故、タワマンに住んでいるのかとか、裏切られる事に対する恐怖の度合いなど、謎が多すぎて全く感情移入ができない。山崎紘菜との身長凸凹コンビの掛け合いも、もっとバリエーションがあるはずなのに、ワンパターン過ぎて面白味も半減する。

 

 

 「若者の起業」というテーマ自体は、今まで映画やテレビドラマで殆ど取り上げられていないので、悪くはないが、予算の都合もあるだろうが、もう少し話を盛り込んでも良かったのではないか。

 

 

私の評価…☆☆

 

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2019年12月 8日 (日)

SHADOW 影武者

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劇場:TOHOシネマズ二条
監督・脚本:張芸謀
製作:エレン・エリアソフ 他
製作総指揮:陳國富 他
音楽:Loudboy
出演:鄧超、孫儷、鄭愷、王千源、胡軍 他

 

 

  〈いつものこの監督の映画とはまた違った趣のある映画〉

 

 

 中国の巨匠チャン・イーモウ監督が「三国志」を大胆に脚色し、独特の映像美で彩る武侠アクション。大国・炎と休戦を結んだ弱小国・沛(ペイ)の重臣・都督は、炎国の楊蒼将軍との対決を画策するが、実は都督は影武者だった。影武者は楊蒼(ヤン・ツァン)との対決に備え、武術の腕を磨いていく。

 

 

 戦国時代の中国。弱小の国・沛が、強大な炎国に領土を奪われて20年。頭脳明晰な重臣・都督と、その影武者、若き王は、炎国と休戦同盟を結んでいた。影武者は都督の命令に従い、炎国の将軍・楊蒼に対決を申し込む。都督の勝手な行動に怒り狂う王も、実はある作戦を秘めていた。

 

 

 チャン・イーモウ監督の映画は、いつも色彩豊かで、綺麗な印象のものが多いが、今回は水墨画のような画を目指したらしく、ほぼ全編にわたって黒が基調の映像である。一応、三国志の荊州争奪戦がモチーフなのだが、人の心の醜さや裏切り等が描かれるということもあってか、最後まで展開はシリアス。人によっては汚い画に見えるかも。

 

 

私の評価…☆☆

 

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2019年12月 1日 (日)

HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ

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劇場:MOVIX京都
監督・脚本:イライジャ・バイナム
製作:ダン・フリードキン、ライアン・フリードキン、ブラッドリー・トーマス
製作総指揮:ピーター・ファレリー 他
音楽:ウィル・ベイツ
出演:ティモシー・シャラメ、マイカ・モンロー、トーマス・ジェーン、アレックス・ロウ、マイア・ミッチェル、エモリー・コーエン、ウィリアム・フィクナー、ジャック・ケシー 他

 

 

  〈ちっとも爽やかでない、ダークな青春〉

 

 

 「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメ主演の青春ドラマ。父親を亡くした喪失感から立ち直れないでいた青年が、見知らぬ町で体験するひと夏のエピソードつづられる。

 

 

 1991年、最愛の父の死の痛手から抜け出せないダニエル・ミドルトン(ティモシー・シャラメ)は、叔母の家で夏を過ごすため、マサチューセッツ州の東端にある海辺の小さな町ケープコッドにやってくる。美しい海浜でのバカンスを求めてやってくる都会人とも地元民とも馴染めないダニエルは、地元ではワルで有名なハンター・ストロベリー(アレックス・ロウ)とつるむようになる。複雑な家庭の事情を抱えているハンターだが、妹のマッケイラ(マイカ・モンロー)を守ることには命をかけていた。「妹には近寄るな」とのハンターの言葉に怯えながらも、ダニエルは町で一番の美女マッケイラと密かに逢瀬を重ねるようになる。秘密のデート、初めてのキス、ダニエルにとって心から自分を解放できるひとときだった。だが、ダニエルのきらめくような一瞬の夏は、最大級のハリケーンの到来とともに、劇的な結末を迎えることになる…。

 

 

 タイトルからは“ビターな青春映画”を連想させるのだが、ビターどころか超ハードでダークな青春映画(笑)である。

 

 

 まぁ、平凡な田舎者の青年が、日々の生活に飽きてアウトローな事をやると、どうなるか? というような話で、ある程度予想はしていたが、もう、その通りに人生を転落していく。

 

 

 麻薬の売人となって相棒の妹(この娘も相当ビッチだが、他と比べると一番まともな人間に見える)との束の間の幸せも描かれるのだが、最終的には救いのないバットエンドへと突き進む。

 

 

 冒頭で“殆ど実話”というナレーションが入るのだけが、いったい誰の話なんだコレは。久々に観た後鬱になる映画であった。

 

 

私の評価…☆☆

 

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