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2020年1月21日 (火)

楽園

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劇場:MOVIX京都
監督・脚本:瀬々敬久
原作:吉田修一「犯罪小説集」
製作:二宮直彦、橋口一成、千綿英久
製作総指揮:井上伸一郎
音楽:Joep Beving
主題歌:上白石萌音「一縷」
出演:綾野剛、杉咲花、村上虹郎、片岡礼子、黒沢あすか、石橋静河、根岸季衣、柄本明、佐藤浩市 他

 

 

  〈どこにでもあるのかもしれない村社会の閉塞性〉

 

 

 『悪人』『怒り』などの作品で知られるベストセラー作家・吉田修一の短編集「犯罪小説集」を、『64-ロクヨン-』『友罪』の瀬々敬久による監督・脚本で映画化したサスペンス。

 

 

 ある地方都市で起きた少女失踪事件。家族と周辺住民に深い影を落とした出来事をきっかけに知り合った孤独な青年・豪士(綾野剛)と、失踪した少女の親友だった紡(杉咲花)。不幸な生い立ち、過去に受けた心の傷、それぞれの不遇に共感しあうふたり。だが、事件から12年後に再び同じY字の分かれ道で少女が姿を消して、事態は急変する。一方、その場所にほど近い集落で暮らす善次郎(佐藤浩市)は、亡くした妻の忘れ形見である愛犬と穏やかな日々を過ごしていた。だが、ある行き違いから周辺住民といさかいとなり、孤立を深める。次第に正気は失われ、誰もが想像もつかなかった事件に発展する。2つの事件、3つの運命、その陰に隠される真実とは…。“楽園”を求め、戻ることができない道を進んだ者の運命とは…。

 

 

 1979年以降、栃木と群馬で度々発生している5つの事件の総称“北関東連続幼女誘拐殺人事件”と、2013年に起きた“山口連続殺人放火事件”。本作はそれらの実際に起こった事件を元にした、2つの短編小説を合わせて映像化したものである。

 

 

 事件そのものというより、事件によって人生が狂わされた人々やそれを取り巻く人間模様を描いている。こういう村社会の閉塞性は、小さなコミュニティーと考えれば都会でも有り得ることであり、怖い話だ。大ヒットし、アカデミー賞でも注目の的となっている「ジョーカー」は多様性による正義と悪の価値観の違い、だったら“悪”とは何ぞや? という問題提議がされていたが、本作はその1つの答えといえる映画なのではないか。救いようのない立場に追いやられた時に人は、とんでもない選択をするという、文字通り救いようのなさがとてつもなく怖い。あえて製作側が狙ったのだろうか、作品の良し悪しは別にして、観賞後も不快感しか残らなかった。

 

 

私の評価…☆☆☆★

 

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